残業が少ない・定時で帰れるおすすめ仕事|特徴や残業が少ない理由を紹介!
「若いうちにバリバリ働いて出世したい!」という人もいれば、
「定時で帰りたい」「残業が少ない仕事に転職したい」と思っている人もいます。
本記事では、残業が少ない仕事や定時で帰れる仕事について、特徴や具体的な職種をまとめました。
残業が少ない仕事のメリットやデメリットまで徹底解説していますので、これからの働き方について考える参考にしてもらえればと思います。
残業が少ない企業に就職して、「定時帰り」「プライベートの充実」を実現させましょう!
残業が少ない・定時で帰れる仕事の特徴
残業が多い仕事は、「人手が足りていない」「業務量が多すぎる」といった理由があります。
そして残業が少ない仕事にも、同じように理由があるものです。
ここでは、「残業が少ない仕事」や「定時で帰れる仕事」の特徴について解説していきます。
シフト制で勤務時間が区切られてる
「10時〜18時」や「8時〜20時で二交代制」など、シフト制で働く仕事は残業が少ないです。
働く時間がきっちり決まっており、従業員の確保が万全であれば、残業をする必要がありません。
ただしシフト制の中にも、「自由シフト制」「固定シフト制」「完全シフト制」といった働き方があり、自分に合った働き方を見比べる必要があります。
「自由シフト制」は働く時間や日数などを自由に決めて申請できる制度で、フリーターや学生向けのアルバイトに多い形態です。
また「固定シフト制」は勤務時間や勤務日数を固定する働き方で、子どもが幼稚園や学校に行っている間だけ働きたい主婦、授業が終わってから働きたい学生に人気の働き方となっています。
「完全シフト制」は勤務時間帯が日によって変わり、固定シフトのような決まったパターンがありません。
完全シフト制に多いのは夜勤がある職種で、正社員やアルバイトで働く介護職や警備員などがあげられます。
仕事量が少ない
一人当たりの仕事量が少なければ、残業もなく毎日定時で帰れます。
零細企業や中小企業では暇を持てあます社員を雇う傾向は少ないですが、働き方や労働基準法を重んじる大企業では、業務量に対して多めの人材を導入するケースがあります。
1人でも可能な業務に2〜3人を割り当てたり、忙しくなることを予測して多めに配置させたりできるのは、人件費に余裕がある大企業だからできることです。
厚生労働省の調査でも、「従業員が少ない企業ほど労働時間が長い」ということが分かっています。
なかでも「宿泊業」や「飲食店」などのサービス業全般は、あらゆる産業の中でも週所定労働時間がトップの長さでした。
参考:厚生労働省 「平成31年就労条件総合調査」
閉店時間がある仕事
一般的な企業では、決まった時間にオフィスが閉まってしまうことはありません。
オフィスビルは24時間滞在できますし、「終電が定時」「締切前は徹夜」という職種の人も少なくないでしょう。
しかし閉店時間がある仕事なら、それ以上働くことはできませんよね。
残業が少ない職種については次の章で詳しく解説しますが、「百貨店」や「店舗」などは閉店時間になるとシャッターが閉まり、従業員も決められた時間までに帰宅しなくてはなりません。
閉店時間がある仕事なら、基本的にそれ以上働くことができないため、決まった時間に帰れるという訳です。
残業が少ない仕事一覧
「残業が少ない仕事に就きたい」「毎日定時で帰りたい」という人に向けて、残業が少ない7つの職種をご紹介します。
7つの仕事の中から、あなたがやってみたいと思う仕事を選んでみてください。
事務職
デスクワークがメインの事務職は、ああゆる職種の中でもトップクラスの残業の少なさです。
毎日の仕事がある程度決まっていることから、残業がまったくない時期もあり、「ワークライフバランスが取りやすい」と女性から人気を集めています。
事務の仕事は取引先と関わることも少なく、会議や打ち合わせに出席することもほとんどありません。
また緊急の仕事が生じにくいことも、定時に帰れる要因といえるでしょう。
ただし事務にもさまざまな種類があり、突発的な業務が発生しやすい仕事もあります。
営業が不在時に顧客対応をする「営業事務」や、取引先が海外のため時差が生じてしまう「貿易事務」などは、突発的な残業が発生することもしばしば。
おすすめなのは庶務や経理、一般事務などで、PCスキルが高ければ高いほど、仕事が終わる時間はスピードアップするでしょう。
販売職
販売職はシフト制を導入していることが多いため、残業はほとんど発生しません。
また職場である店舗は閉店時間も決まっており、ダラダラと営業することもなく、決まった時間に帰れることがほとんどです。
接客が好きな方であれば、アパレルや雑貨、スーパーの店員など、経験がなくても働ける職場が多いでしょう。
工場作業員
工場作業員の残業が少ない理由として、「交代制勤務が多い」ことと、「シフト管理が細かくシステム化されている」ことがあげられます。
そのためホワイトカラーの仕事より残業時間が少ない、もしくはほぼ残業はないと考えても問題ないでしょう。
しかし、これは大企業の話で、町工場や中小企業の工場では残業が常態化している「ブラック企業」も少なくありません。
「生産が追いつかない」「納期に間に合わない」といった理由で、従業員を何時間も残業させている工場もあるようです。
残業時間が少ない工場を探すには、「会社の規模」や「シフト制が導入されているか」を確認する必要があります。
また女性が多く働いている工場は、家事や育児と両立しながら働ける職場であることが多いです。
求人に記載されている残業時間や繁忙期をしっかりチェックして、働きやすい職場を選びましょう。
BtoB営業
BtoBの営業も、残業が少ない仕事といわれています。
その理由は、営業ルートが確立されているケースが多いのと、フォーキャスト管理が綿密にされているからです。
フォーキャストとは「見込み」や「予測」を指し、年四半期や1年間を通して受注見込みや売上の予測が立てられています。
とくに生産から納品までに時間がかかる製品を売る場合には、しっかりと計画を立てておかないと「注文が殺到して納期に間に合わない」という事態になりかねません。
一方で、BtoC営業は予測が立てづらくノルマも厳しいため、残業が多く発生してしまいます。
営業職は忙しいというイメージが強いですが、クライアントが法人であれば、残業時間を抑えることが可能になるでしょう。
既存顧客のルート営業
営業と聞くと「ノルマ」や「仕事がハード」というイメージが強いですが、ルート営業は残業が少なくプレッシャーも少ないと言われています。
ルート営業は既存の顧客を相手にするため、飛び込み営業などの新規開拓をする必要がありません。
すでにルートが確立されている顧客のみを訪問するので、顧客と顔馴染みになり仕事がしやすいのが特徴です。
営業先が決まっていればスケジュールが立てやすく、突発的な残業が生じることはほとんどないでしょう。
またルート営業はノルマも低く、契約が取りやすいのもメリットです。
クレームを入れられたり、契約を断られることもほとんどないので、営業未経験者でも働きやすい職種といえます。
医療事務
病院やクリニックで働く「医療事務」の仕事も、診察時間が決まっているため残業が少ない職種です。
事務の中でも専門性が高いイメージがありますが、資格が必須な仕事というわけではありません。
しかしライフワークバランスを重視する女性からの人気が高いため、未経験からチャレンジする場合は資格があるほうが有利に働くでしょう。
医療事務の仕事内容は、受付や窓口で保険証を預かったり、カルテを作成したりするのに加え、診療報酬点数に基づいた会計や電話対応なども行います。
パートや契約社員の求人も多く、プライベートや育児と両立したいたくさんの女性が活躍しています。
ビルメンテナンス
ビルのメンテナンスの仕事は、シフト制で勤務時間が固定されているため、残業が生じにくいのが特徴です。
商業施設やオフィスビル、百貨店、ホテルなどで建物の監視や設備点検などを行うので、お客さんや営業の妨げにならないよう時間の割り振りが徹底されています。
まれに緊急時のトラブル対応などもありますが、基本的に定時で帰れることが多いでしょう。
1人で巡回したりモニターで監視したりといった、単独で行動することが多いビルメンテナンスは、自分で時間配分を調整しやすいのもメリットです。
ビルメンテナンス業界は「安定した業界」とも言われており、将来的に長く働き続けたい方におすすめできます。
残業が少ない企業を見つける秘訣
残業が少ない職種をご紹介しましたが、すでにやりたい仕事や転職したい業界が決まっている方もいるでしょう。
そこで本章では、残業が少ない転職先を探す際のポイントをご紹介したいと思います。
同じ業界、同じ職種でも、企業によって残業量は大きく変わります。
プライベートの時間が確保できないような忙しい企業に転職してしまわないよう、ポイントをしっかり押さえましょう。
企業規模が大きい
企業規模が大きい会社は社員数も潤沢で、業務が「分業化」「単純化」されており、社内ルールの徹底やマニュアル化が進んでいます。
そのため繁忙期でも仕事が効率的に進められるため、残業が生じにくいのが特徴です。
大企業は従業員の勤務管理も徹底しており、規定の残業時間をオーバーすると人事から上司に通達が入り、早く帰るよう指示されるケースも少なくありません。
今は残業や休日出勤なども上司の承認が必須になっていることが多く、ムダな残業を排除する努力がされています。
一方で、中小企業では少ない人数で仕事を行う分、一人が担当する業務の幅が広くなりがちです。
裁量権が多くさまざまな業務を経験できるのがメリットといえますが、苦手な業務もすべて担当しなくてはならず、残業が生じやすいデメリットがあることを覚えておきましょう。
競合他社が少なくシェアを独占している企業
営業は自社製品・サービスを売り込むため「仕事がハード」「残業が多い」というイメージがあります。
さらに競合他社が多ければ多いほど競争は激しく、提案書の作成や終わらない営業活動にたくさんの残業時間が生じてしまいます。
しかし競合他社が少ない会社で働くと、受注もさほどむずかしくないことから、活動時間が短縮でき残業も不要です。
マーケットを独占している分、顧客が多くなるので、価格を下げたり競合対策に追われたりすることも少なくなるでしょう。
「残業が少ない営業職に就きたい」「ノルマに追われたくない」と考えいてる方は、マーケットを独占している企業を狙うのがおすすめです。
非営利法人や公益団体
「非営利法人」や「公益団体」といった営利を追求しない法人や協会は、民間企業よりも安定している傾向があります。
事業収益以外にも、運営資金として補助金や助成金を得ている団体が多く、景気の影響を受けにくいのがメリットです。
非営利目的で働いていることもあって、納期に追われたりノルマを課せられたりしないことから残業が少ない職業といわれています。
また地域によって差がありますが、待遇がよく高年収という点も見逃せません。
残業が少ないと収入も少ないイメージがありますが、非営利法人や公益団体で働く団体職員は民間企業よりも高い年収が期待できます。
残業が少ない仕事のメリット
残業が少ない仕事は時間を持て余し、仕事のやりがいを持てないイメージもあるかもしれません。
しかし以下のようなメリットがあり、仕事のストレスを抑えて長く働き続くけることが可能になります。
- ワークライフバランスを保てる
- 心に余裕が持てる
- 身体的に追い込まれない
3つのメリットについて具体的に解説しますので、残業が少ない仕事をするイメージを膨らませてみましょう。
ワークライフバランスを保てる
ワークライフバランスとは、仕事と生活のバランスが取れた状態のことを指します。
日本では働き方改革によって、長時間労働の解消や柔軟な働き方の推進が熱心に行われており、ワークライフバランスを保てる働き方に注目が集まっています。
ただ単に残業が少ない仕事を選ぶのではなく、「短時間で仕事の成果をあげる」「私生活の充実により新しいアイデアや人脈が得られる」といった双方の好循環が目的です。
仕事とプライベートの調和が取れることで仕事への意欲も上がり、効率性も高まって今よりも充実した毎日が送れるようになるでしょう。
心に余裕が持てる
仕事が忙しすぎると心に余裕が持てず、「自分は仕事ができない」とネガティブ思考になったり、ストレスが溜まったりしがちです。
常に時間に追われているように感じ、簡単なミスを連発したり、作業ペースが遅くなってしまったりと、負のループに巻き込まれてしまいます。
しかし残業が少なく心に余裕が持てれば、自分のペースで仕事を進めることができ、前向きな気持ちで働くことができます。
周囲の依頼やミスにも柔軟に対応でき、人としても成長できるようになるでしょう。
また心の余裕は集中力の高さにもつながりますので、効率的に働けることで残業も減らせるという好循環が期待できます。
身体的に追い込まれない
毎日残業ばかりしていると、ストレスが蓄積されて体調を崩したり、仕事自体が嫌になってしまったりします。
「キャパオーバーで定時で帰れない」「新しい業務がなかなか覚えられない」といった理由で、身体的に追い込まれてしまう人も少なくなようです。
しかし一方で、残業が少ない人や毎日定時で帰れる人は、メンタルを健康的に保つことができます。
「仕事が終わったら頭を切り替えてプライベートを楽しみたい」という人にとって、残業が少ないことは人生を楽しむため欠かせないポイントになるでしょう。
残業が少ない仕事のデメリット
残業が少ないことは、一見すると良いことばかりに思えます。
しかし、以下のようなデメリットが生じてしまうことも理解しておく必要があります。
- 給料が低い傾向
- スキルや経歴を磨けない
給料が低い傾向
残業が少なければ残業代が稼げず、残業をしている人と比べると年収が下がります。
またプライベートの時間が増えることで、出費がかさんでしまう可能性も高くなるでしょう。
一方で、残業が多い人は残業代を稼げるのに加え、忙しすぎて趣味や飲み会でお金を使う暇もありません。
その結果、「気づいたら貯金がたくさん溜まっていた」「残業代が基本給を上回った」というのもよくある話です。
定時で帰れることは嬉しいですが、「時間はあってもお金がない」という状態になってしまっては、あまり喜ばしいことではないかもしれませんね。
スキルや経歴を磨けない
残業が少ない仕事は業務が固定されていることが多く、成長の機会に恵まれないのがデメリットです。
毎日同じことの繰り返しでやりがいを感じにくく、仕事自体に飽きてしまう人も少なくないでしょう。
また残業が少ないどころか、「勤務時間が暇すぎる」「やることがない」という人は、ある意味で仕事が苦痛に感じてしまうかもしれません。
忙し過ぎることも悩みの種ですが、暇すぎるのも同じように苦しく、仕事を辞めたくなる要因となるケースもあります。
残業の少ない企業に就職してワークライフバランスを保とう!
残業が少ない仕事、定時で帰れる仕事の特徴や職業について解説しました。
残業が少ない仕事をしたい方は、企業規模が大きいことや競合が少ない企業選びに重点を置き、残業が慢性化していない就職先を選ぶようにしましょう。
残業はお金を稼げるというプラス面もありますが、それ以上にデメリットも多いので注意が必要です。
プライベートの時間を犠牲にして残業ばかりしていると、ストレスの増加や仕事への意欲が低下し、働く目的を失ってしまうかもしれません。
メンタルを健康に保ちながら働きたいのであれば、残業が少ない会社を選びワークライフバランスの取れた生活を送るようにしましょう。