ベンチャー企業にはどんな職種がある?自分にあった職種を見つけて就職しよう!
「ベンチャー企業で働いてみたいけど、どんな職種があるんだろう…」
「未経験でもチャレンジできるのだろうか?」
このような悩みを抱えている方へ、ベンチャー企業の求人に多い5つの職種を紹介します。
ベンチャー企業で働く魅力や適正人材についても解説しているので、就職や転職活動をはじめる方は参考にしてみて下さい。
ベンチャー企業で多い5つの職種
ベンチャー企業の求人に多い職種トップ5を紹介します。
基本的に「実力主義」という側面を持つベンチャー企業ですが、事業やサービスに前例がないものが多いため、未経験OKの求人も少なくありません。
経験よりも「目的やビジョンにどれだけ共感できるか」を求めている企業もありますので、職種ごとの仕事内容を十分に理解しておきましょう。
営業職
営業の仕事は新規顧客を開拓し、自社のモノ・サービスを多くのユーザーに届けることです。
できるだけ大きな市場を開拓することが大切で、会社の売り上げに直接的に貢献できます。
営業というと、「キツい」「残業が多い」というネガティブなイメージを持っている方も多いでしょう。しかしベンチャー企業のトップは、営業経験者が多いのも事実です。
ベンチャー企業の営業は、まだ世の中にない商材を売ることになるため、仕事自体はとてもハードになります。
聞いたことのない会社の名刺を持って営業するわけですから、当然かもしれません。
大企業が知名度の高い商品を売るのとはワケが違います。
その分、会社の看板に頼らず自分ブランドで勝負できるのが魅力で、成果が出れば出るだけ自分の市場価値アップにつながります。
マーケティング職
マーケティングは男女問わず人気の職種です。
しかし新卒からマーケティング職に配属されることはほとんどありません。
多くが営業や広告業界の経験者で、未経験OKの求人数の少なさに驚く人も多いでしょう。
マーケティングの仕事は市場を分析し、顧客が求めるモノやサービスをつくることです。
さらにその情報を広く世間に届け、企業の売り上げや収益アップを達成しなくてはなりません。
オーストリア出身の経営学者であるピーター・ドラッカーの言葉が、マーケティングの仕事をわかりやすく解説しています。
「マーケティングの理想は販売を不要にすることである」
つまり、営業をしなくても売れるモノ・サービスをつくることが、マーケティングの仕事という訳です。
今はインターネットを介したデジタルマーケティングが主流となっており、WebサイトやSNS、電子メールなどを活用したマーケティングが行われています。
エンジニア職
ベンチャー企業のほとんどがIT分野で活躍しているため、エンジニア職の募集は非常に多いのが特徴です。
ただし求人では経験者を募集していることが多く、新卒でない限り未経験からの挑戦はむずかしいでしょう。
少ない人数で仕事をするため、一人一人が担当する領域も必然的に広くなります。
具体的には要件定義やヒアリングから、実装、テストまでを1人もしくは少人数で実施。
「1年かけて要件定義を行う」というような大企業に比べると、ビジネスのスピード感は雲泥の差です。
新規事業をスタートさせるときは毎日が忙しく、残業や徹夜が続くこともあります。
しかしエンジニアとして高いスキルを身につけ、自分の腕一本で生きていけるようになるのは、少数精鋭制のベンチャー企業だからでしょう。
人事
ベンチャー企業では社長や役員が採用に関わり、そもそも人事部が設置されていないケースも多々あります。
また人事部の仕事量は非常に多く、採用や社員配属のほか、評価制度の構築や就業規則の作成、給与計算に労務管理と多岐に渡ります。
急成長中の企業であれば、履歴書のチェックや面談が毎日行われることもあり、非常にハードな仕事です。
経験があるに越したことはありませんが、人材業界での経験があれば人事経験を問われないこともあるでしょう。
大企業のように業務が細分化されていないため、労働時間が長くなる傾向があります。
しかしベンチャーでの人事経験は、経営的な視点から「ヒト」を見極める実力がつくことも。何より幅広い業務を年齢問わず経験できるのは、ベンチャー企業で働くメリットといえるでしょう。
企画
企画職の仕事は、まだ世の中にない新しい商品やサービスを立案し、それを実際に生み出すことです。
企業によって仕事内容に差があり、市場調査やリサーチを行うケースもあります。
またプロモーションやブランディングを考えてPR活動を行い、商材を世間に広めるのも企画の仕事です。
広告代理店やPR会社での職務経験が活かせます。
企画の仕事をするやりがいは、何といっても自分が生み出した商品が世の中に流通されること。
何度も試行錯誤して調整を重ねたからこそ味わえる、企画色の醍醐味だといえるでしょう。
アイデアや創造性が豊かで、好奇心旺盛な性格の人に向いている職業になります。
常にアンテナを張り巡らし、世の中の動向や流行に敏感でいることが大切です。
ベンチャー企業で重宝される人材の特徴とは?
ベンチャー企業で働くことは、整備されていない道をがむしゃらに進むようなもの。
そんな環境で活躍できる人には、次のような特徴が共通してあります。
仕事が好き
ベンチャー企業には、給料や生活のために働いているような人はあまりいません。
働いているのは、人生の優先順位の1位が「仕事」という人たちです。
大企業に比べると仕事量が多いですし、勤務体系が確立されていないので残業代が出ないこともしばしば。
資本が少ない企業であればあるほど、福利厚生なんてありません。
でも大企業では味わえない貴重な体験ができるのが、ベンチャー企業で働く楽しさです。
人に指図されずに自分で動く、そんな働き方をしたい人に最適な環境といえます。
成果をあげて高収入を稼ぎたい
意外かもしれませんが、入社1年目ではベンチャー企業の方が大企業の給料を上回ることがあります。
というのも、大企業はネームバリューがあるため、大きな金額を提示しなくても優秀な学生が集まってくれます。
一方で、ベンチャー企業は将来性を考えるときにどうしても不利になりがちです。
そこで優秀な人材を求めるとき、給料を高く提示することで他社との差別化を図っています。
また完全実力主義ですので成果を上げれば20代で課長職、30代で部長クラスや役員など、高収入のポジションにつくことも可能です。
自分のスキルを磨きたい
ベンチャー企業の特徴は、社員一人ひとりが当事者となって、自らの考えでビジネスを回していくことです。
大企業のような整った教育制度はないものの、能動的に仕事に取り組むことで、豊富なスキルやビジネススキルを磨くことができます。
今は同じ会社で定年まで働くという時代ではなくなりました。
転職において大切になるのは自分を高く売ること、つまり「市場価値を高める」ことです。
そのためには同期よりも豊富な経験、企業が欲しくなるような優れたスキルが重要になってきます。
ベンチャー企業転職の魅力
最後に、ベンチャー企業だから味わえる魅力をたっぷり紹介したいと思います。
経営陣と近い距離感で仕事ができる
大企業では社長と飲みに行ったり、仕事の悩みを相談できたりといったことは皆無です。
普段から話ができるのは、せいぜい直属の上司か、稀に部長クラスでしょう。
しかしベンチャー企業は社員数が多くないため、社長とも近い距離で仕事ができます。
自分のアイデアを直接プレゼンできますし、GOサインが出ればすぐに新規事業をスタートさせられるのが魅力です。
会社の成長を間近で体感できる
すでに完成された組織に飛び込むのと、まだまだ未開拓の場所に飛び込んでみるのと、どちらがワクワクしますか?
ベンチャー企業の魅力は、成長率の高さや成長スピードの速さがあります。
もちろん、絶対に成長する可能性はありませんが、事業が軌道に乗れば会社の成長を肌で感じることができます。
ただしその喜びを味わえるのは、ベンチャー企業の中でもほんの一握りであることを肝に銘じておきましょう。
一人あたりの裁量が大きい
人数に限りがあるため、担当する仕事量や責任も自然と大きくなります。
失敗した場合の責任も大きいですが、自分の欠点や弱点を知ることでより成長できる可能性も高くなります。
「自分の手で会社を成長させたい」
「年齢に関係なく責任のある業務を任されたい」
このような人は、ベンチャーで働くことで深い達成感を味わえるでしょう。
そのような成果を出すためには、自分の適正にあった職種を見極めることも大切です。
自分に合ったベンチャー企業の職種に転職しよう!
新卒でない限り、ベンチャー企業で働くためには実務経験が必要不可欠です。
しかし職種によっては未経験を含め幅広く募集することもありますし、何よりも「企業のビジョンに共感できるか」というところが深く求められます。
自分がどんな職種に向いているのかを知りたい人は、転職サイトの適職診断や、就職エージェントを活用してプロのアドバイスを聞いてみるのもいいでしょう。
あなたの意欲次第では、大企業で働く人たちの何倍ものスピードで成長することができます。