未経験でもベンチャー企業へ転職できる?内定者の共通点を解説【成功者談あり】
ベンチャー企業では、他社に参入される前に市場を独占したいという想いがあるため、求人においては経験者を募集する傾向が強くなります。
しかしベンチャーは経験者しか入社できない、という訳ではありません。
ここでは、未経験からベンチャー企業へチャレンジしたい人に向けて以下のことをお伝えします。
- ベンチャー企業の転職市場
- 未経験でも採用される人の特徴
- ベンチャーに応募するときの注意点
さらに、未経験からベンチャー企業への転職を成功させた事例も掲載していますので、あなたの転職活動に役立ててください。
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ベンチャー企業への転職はハードルが高いわけではない
「ベンチャー企業は即戦力がないと採用されない」、というイメージをお持ちの方も多いようです。
しかし決してハードルが高いわけでも、未経験から応募できないわけでもありません。
転職の難易度や流れは一般企業と同じ
転職においては一般企業と同じで、募集するポジションによって求める人材が異なります。
募集する部門にリーダーや管理職がいる場合は、未経験を含め幅広い人材を求めることもあります。
一方で、新規事業立ち上げにおいて経験豊富な管理職を求めることだってあるので、未経験からベンチャーに入社できないとは一概にいえないのが現状です。
これはどの企業にも言えることで、ベンチャーだから採用が特殊ということは一切ありません。
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業界未経験の場合はベンチャー企業転職のハードルは高い
未経験の転職には3つのタイプが存在します。
- 業界が未経験
- 職種が未経験
- 業界・職種ともに未経験
未経験からでもベンチャー企業へ転職できると伝えましたが、①の業界未経験と③の両方未経験は、転職のハードルが高くなってしまいます。
業界未経験が難しい理由は、ただでさえ早いビジネス展開のスピードについていけない可能性があるからです。
また大企業のように教育制度が整っていませんので、入社しても仕事についていけず、退職してしまうリスクが高くなってしまいます。
「職種を変えたい」「やりたい仕事がある」という場合は、現職と同じ業界を選ぶようにしましょう。
「業界を変えたい」という場合は、現職と同じ職種であるのはもちろんのこと、その業界について研究したり必要な資格を取得したりして、内定率をアップさせることが大切です。
職種未経験の場合は比較的転職しやすい
職種が未経験でも、業界経験があれば採用される可能性が高まります。その理由は、「早期退職のリスクが低くなる」からです。
転職先と同じ業界の経験を積んでいれば、入社した後に「思っていた仕事と違った」ということはほとんどありません。
違う職種で入社してもおおよその仕事内容は掴めているはずですし、社内の空気感も大きなギャップは感じないでしょう。
IT業界であれば、「目の前に座っている人とも直接会話せずチャットで話す」というような、その業界特有の文化や習慣が理解できているのです。
未経験でもベンチャー企業に転職できる人の特徴
中途採用における未経験からのチャレンジでは、新卒入社の社員と比較されることになります。
そんな状況で転職を成功させる人には、以下のような特徴があります。
年齢が若い
25歳と30歳の未経験者であれば、前者を採用しようとするのが基本的な企業の考えです。
これはベンチャーに限ったことではありません。
若い社員を雇う理由は2つあります。それは「今後の伸びしろ」と「年収」です。
伸びしろに関しては、若い方が吸収力や柔軟性があると捉えられるから。
年収は、若い方が安い年収で雇えるから、という理由が挙げられます。
とくに30歳を過ぎると家庭を持っていることも多いので、前職と比較してどこまで給料を低く設定できるかが問題です。
その点でいうと、若い人なら年収を低めに設定しても、内定を受けてくれるだろうという企業側の意図があります。
仕事に対しての意欲が高い
ベンチャー企業の特徴は、一人ひとりの社員が主体性を持って働いていることです。
誰かに指示された業務をやるわけではなく、提案から実行までを1人で行うことも日常茶飯事。
また世の中の動きに対し頻繁な方針変更があるので、瞬時に頭を切り替えられる柔軟性が必要になります。
指示待ち人間や自分の仕事以外に興味がない人はもちろん、プライベートを重視したい人には向いていないかもしれません。
「仕事で成果を出したい」「自分のスキルを高めて会社を成長させたい」ベンチャー企業はこのようなタイプが活躍できる場所といえます。
高収入への執念がある
大企業と比較すると、ベンチャー企業の年収は低いと言われています。
しかし昇格率や昇級率は、ベンチャーの方が上回るケースがあるのをご存知でしょうか?
その理由は、「年功序列じゃない」ところと、「完全実力主義」だからです。
仕事ができれば20代でも重要なポジションにつけますし、会社が大きくなるに従い収入も大きくなってきます。
また会社を急成長させてインセンティブを得る、経営のノウハウを吸収して起業するというような、大きな目標を掲げている人にも最適な環境です。
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未経験でベンチャー企業に転職した人の体験談
ここからは未経験からベンチャー企業への転職を成功させた人の体験談を紹介
アルバイトからベンチャー企業の技術職に転職した20代男性
これまでアルバイトでエンジニア職をしていた男性が、ベンチャー企業へ転職して正社員になった事例です。
「アルバイトでしたが、週5日のフルタイム勤務でした。時給は千円前後だったのですが、未経験ということもあり不満はなかったです。
入社して最初の業務は環境構築で、先輩に分からないことを聞きながらの作業でした。
それでもプログラミングは楽しく、少しずつ実力がついてきた頃、思い切って転職活動をスタートさせることを決意。
しかし思っていた以上に転職先が決まらず、スキル不足を痛感しました。
そんな中、ベンチャー企業の面接があり、面接官だった社長に「私でもできる仕事はありますか?」と質問したんです。
すると「できないことを認めることも大切」と言ってくれて、その場でこんな案件があると、いくつか例を挙げてくれました。
面接というよりもキャリア相談会のようでしたが、緊張せずに話せたのは初めてでした。
内定を頂いたときも迷わず入社の意思を伝え、今は正社員のエンジニアとして奮闘しています。」
営業職からベンチャー企業の企画職に転職した30代男性
大手製薬会社に勤務していた妻あり、子持ちの男性が、ヘルステック系のベンチャー企業へ転職した話です。
前職では、新卒入社して10年間も同じ業務をこなしており、違和感を感じるようになっていました。
30歳になると友人が起業していたり、ベンチャー企業で役員になった人もいたりして、自分よりも輝かしい経歴に羨ましい気持ちを持つように。
さらに彼らが、「忙しいけど毎日が充実している」というのも、大企業主義を貫いていた自分にとってはショックな出来事でした。
自分のキャリアや将来に対する不安を整理し、すぐにベンチャーへ転職。
環境は大きく変わりましたが、後悔はありません。大手では大きなビジネスが扱えていましたが、それはほんの一部。
今は企画やマーケティングのほか、営業や人事、新規事業の立ち上げにまで関わっています。
仕事はハードですが、充実感は前職の何倍も大きくなりました。仕事が全く苦じゃありません!
事務職からベンチャー企業のライター職に転職した20代女性
ブラック企業で事務職として働いていた女性が、ベンチャー企業でライターとして採用された事例です。
「前職は新卒入社した会社だったのですが、職場環境が悪く、社員同士の会話もないようなところでした。
精神的な不調を感じ、すぐに転職を決意。職場の親切な営業さんに「若い人たちで経営しているデザイン会社があって、あなたに向いてそう」ということで面接を設定して頂きました。
人手が足りないということでコピーライターとして採用。
イベントや舞台に出向いて取材をするのは、とてもやりがいがありました。
会議やプレゼンでもアイデアを出すと仕事を任せてもらえたので、いい経験ができたと思っています。
今は残業もほとんどなく最高の環境です。
仕事力を磨くため、プライベートでもたくさん本を読んだり、舞台を見に行ったりして勉強しています。」
「未経験歓迎」のベンチャー企業にはブラック企業?
ブラック企業に入社してしまうと違法な働き方をさせられたり、すぐに退職したりして履歴書に傷がついてしまいます。
転職に不利になる上、精神的に病んでしまう可能性もあるので、応募する前にブラック企業を見極められるようになりましょう。
ブラック企業にありがちな特徴が以下の3つです。
- やたら高い年収を提示している
- 年間を通して求人を掲載している
- 仕事内容が詳細に書かれていない
やたら高い年収を提示している
応募者をたくさん集めようと、高収入を謳い文句にしている会社はブラック企業の可能性が高くなります。
固定給が高い場合は、みなし残業がどのくらい含まれているかを必ずチェックするようにしましょう。
中でも危険なのは、インセンティブで100万以上稼げるというような求人をだしている企業です。
「20代で年収1000万円も可能!」「インセンティブだけで500万円達成!」など、社員の給与例を提示しているところも気をつけましょう。
外資系の投資会社やデベロッパーでは、20代でもそのくらいの高収入が稼げることは確かです。
しかし企業規模が小さく、どんなサービスを提供しているかも分からない会社で、年収1000万を提示するのは違和感を感じます。
年間を通して求人を掲載している
転職活動を始めると求人を頻繁にチェックするようになると思います。
その際に「この会社いつも募集をかけているな」と思う企業は、ブラックの可能性が高いです。
そういう場合は企業のホームページで従業員数をチェックしてみましょう。
社員が100名程度で常に募集があるということは、年間を通して退職者が出ているということになります。
また大量採用も同じです。
200名規模の会社で50名の採用をしているというようなケースは、最初から退職者が多くできることを見積もっている証拠です。
社員を大切に育てているような会社なら、このような大量採用はありえません。
仕事内容が詳細に書かれていない
求人票に詳しい仕事内容が書かれておらず、入社したらどんな仕事をするのかイメージが湧かない企業も要注意です。
将来性が薄い会社は、「夢」や「やりがい」を謳い文句にしていることが多く、明確なビジョンがないことを曖昧な言葉でごまかしています。
また面談で根拠のない賞賛を受けたり、「あなたのような人に働いてほしい」などと勧誘されたりした場合は、ブラック企業の可能性が高いと察知しましょう。
未経験でもベンチャー企業へ転職できる!
少数精鋭制のベンチャー企業でも、未経験からチャレンジできる可能性は十分にあります。
しかし他業界からの転職や、ブラック企業かもしれない怪しい会社への応募には注意しましょう。
ベンチャー企業は大企業のように情報が豊富ではないため、どんなサービスを提供しているのか、会社の雰囲気はどんな感じなのかが掴みづらいというデメリットがあります。
転職で失敗したくない場合は、転職エージェントを利用して成長性のある企業を紹介してもらう方がいいかもしれません。
また、「ベンチャー企業で働くってカッコいい」というイメージだけの転職も、入社後のイメージとのギャップに後悔する可能性が高くなります。
ベンチャーで働いている友人や先輩がいれば、話を聞いてみるのも有意義な方法です。