【実は中卒】9人の有名社長!社長になるまでの道のりや経歴を紹介
中卒という学歴がネックになり、就職や将来に不安を抱えている人も多いようです。
たしかに求人票をみても、「高卒以上」「大卒以上」がほとんどで、中卒で働ける企業はすずめの涙程度しかありません。
そんな世の中で、学歴の壁に負けず、ビジネスの最先端を進む中卒の社長たちがいます。
あなたが知っているあの超一流企業の社長も、実は中卒だと知ると驚くのではないでしょうか。
この記事では、中卒という学歴ながら日本をリードする9人の有名社長を紹介しています。
彼らの考え方を理解し、未来を描いてみてはいかがでしょうか。
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中卒の社長はおよそ6%存在する!
130万人の社長を対象に、東京商工リサーチが学歴の調査を実施しました。
ダントツトップは大卒の52%で、中卒の社長は1割にも満たない結果です。
しかし具体的な数字でみると、世の中には3.7万人もの中卒社長がいるということが分かります。
最終学歴 | 社長の人数 | 構成比 |
---|---|---|
中卒 | 37,104人 | 6.74% |
高卒 | 206,847人 | 37.58% |
短期大学卒 | 9,610人 | 1.75% |
大卒 | 288,779人 | 52.47% |
大学院卒 | 5,185人 | 0.94% |
留学 | 2,827人 | 0.51% |
中卒という肩書きでも、企業の代表として活躍している人は多く、あなたが社長になれる可能性もゼロではないということです。
参考:東京商工リサーチ 「130万人の社長データ調査」
中卒の有名社長を紹介!
さっそく、中卒でもビジネスの第一線で活躍している有名社長を紹介していきます。
GMOインターネット株式会社: 熊谷正寿さん
最終学歴 | 國學院高等学校中退 |
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生年月日 | 1963年7月17日 |
出身地 | 長野県 |
インターネット関連事業を展開する「GMOインターネット株式会社」。
その代表取締役会長兼社長を務めるのが、中卒の熊谷正寿さんです。大手上場企業の代表が中卒というのは意外ですよね。
熊谷さんの家柄は特殊で、祖父は政治家、父親は飲食店や不動産会社を経営していたそう。
そんな家柄に生まれながら、中学時代から勉強は嫌いだったようで、成績も決してよくなかったようです。
それでも「やればできる」という根拠のない自信を持って勉強に励み、難関高校に首席で入学するという快挙を成し遂げました。
しかし自分の実力を過信し、成績はしだいに悪化。高校2年で中退を余儀なくされます。
その後、父親の会社で働きながら結婚。「何かの分野でナンバーワンになる!」という目標を掲げ、28歳で起業してからの成長は皆さんもご存知の通りです。
自分を信じ抜く精神と、夢に向かって突き進むポテンシャルの高さがあったからこその成功かもしれません。
中卒だからと自分を悲観せず、時代を読み前向きに行動できた結果といえるでしょう。
株式会社アドウェイズ:岡村陽久さん
最終学歴 | 高校中退(学校名不明) |
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生年月日 | 1980年4月8日 |
出身地 | 埼玉県 |
「株式会社アドウェイズ」は日本のほかにも、中国や韓国、台湾に拠点を構えるインターネット広告代理店です。
そのCEOを務めるのが岡村陽久さんで、「高校生活は中学時代に経験しているし、なんとなく面白くなさそう」という理由で高校を2ヶ月で中退した中卒の実業家です。
早いうちから仕事をしたいという想いが強く、就職したのは訪問販売をする会社。
個人宅に毎日ピンポンして営業していたそうですが、まったく相手にされなかったとか。しかし入社3ヶ月くらいからコツをつかみ、16歳でトップ営業マンになります。
その後、「これからはインターネットがすべてを変える」とテレビで話していたサイバーエージェントの藤田社長に感銘し、転職を希望するも不採用。
「それじゃあインターネット事業を自分でやるしかない」と決め、アドウェイズを設立しました。
業績は順調で、当時最年少で東証マザーズ上場を果たす快挙を成し遂げた岡村さん。
27歳で業績が大赤字になりどん底を味わうも、「俺の伝記ができるとしたら今が一番おもしろい」と奮闘し、翌年には黒字化を成功させました。
そんな岡村さんの企業理念は「金儲けより人儲け」。社員に新しい成長機会を提供し、食いっぱぐれのない人材を輩出していくことをヴィジョンに掲げています。
株式会社paperboy&co:家入一真さん
最終学歴 | 福岡県立玄海高等学校中退 |
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生年月日 | 1978年12月28日 |
出身地 | 福岡県 |
シリアル・アントレプレナーという言葉をご存知ですか?
起業家のなかでも連続して新しい事業を立ち上げる「連続起業家」のことを指す言葉で、家入さんもその1人です。
日本でクラウドファンディングを広めたパイオニアでもあり、22歳で立ち上げた「株式会社paperboy&co」を最年少でJASDAQ上場させた経歴を持っています。
中卒になったのは高校時代のいじめが原因だったようで、引きこもりから画家を目指していましたが、父親の交通事故がきっかけで就職を余儀なくされたようです。
デザイン会社に就職したものの引きこもりが長かったせいか、周囲とコミュニケーションが取れず、会社をクビになる経験を何度も繰り返しています。
「会社勤めが合わない」という理由で起業した会社が早々に軌道に乗り、たくさんの社員を抱えるまでに成長。
その後は飲食事業で大赤字、都知事選に出馬し落選など、数々の失敗を繰り返しましたが、現在は多くのビジネスを展開し成功しています。
家入さんは引きこもりで得た辛い経験を糧に、「誰もが声をあげられる社会を作っていくこと」というミッションを掲げているそうです。
株式会社アップル:文字放想さん
最終学歴 | 中卒(学校名不明) |
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生年月日 | 1984年10月19日 |
出身地 | 神奈川県 |
アップル引っ越しセンターの代表を務める文字放想さんは、中学1年から不登校になり、14歳で引っ越し会社のアルバイトを始めました。
高校へは進学せず、いくつかの引っ越し会社を転々とし、21歳で「株式会社アップル」を起業します。
横浜市のアパートの一室からスタートし、2年後には東京支店を開設。
その後も大阪支店や千葉支店と拠点を広げ、引っ越し件数と年間売上は右肩上がりの実績を誇ります。
起業当時は結婚して子どもを2人抱えており、「学歴もスキルもない自分が稼ぐには引っ越ししかない」という気持ちから1人で始めたそうです。
今では、「引っ越しを通じて1人でも多くの人を笑顔にしたい」というビジョンを掲げ、お客様と真摯に向き合い事業を拡大しています。
ココナッツキュア株式会社・日暮美貴さん
最終学歴 | 私立高校中退(学校名不明)・大検を取得 |
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生年月日 | 1993年1月25日 |
出身地 | 千葉県 |
日暮美貴さんは中高一貫校に通っていた「元ギャル」で、高校2年生のときに「このまま時間をムダにしたくない」と考え中退。
その後アルバイトで貯めたお金で大卒検定を受け合格し、不動産会社に就職した努力家です。
会社に勤めながら医療事務の資格を取得し薬局に転職、22歳で「ココナッツキュア株式会社」を立ち上げました。
名前の通りココナッツを扱う会社で、起業したはいいものの1年間は無収入という苦い経験を味わいます。
しかし自分と商品を信じて進み続け、現在は売り上げも順調だそうです。
現在はココナッツの原産地であるフィリピンを拠点に活動し、日本との文化の違いを楽しみながら女性起業家として活躍しています。
株式会社LIG /TRIP:吉原ゴウさん
最終学歴 | 長野県立信濃中学校卒業 |
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生年月日 | 1963年7月17日 |
出身地 | 長野県 |
吉原さんは中学を卒業し、農家やアダルトショップの店員を経てウェブデザイナーになった経歴の持ち主です。
「高校、大学に行けば7年も勉強が続くのか…」と嫌になったのが進学しなかった理由のよう。
アルバイトで生計を立てていましたが、プライベートでやっていた個人サイトが面白くなり、23歳で一念発起しウェブデザイナーを目指します。
しかし転職活動がうまくいかず独立を決意。幼なじみのエンジニアと一緒に「株式会社アストロデオ」を立ち上げました。
そして5年後に株式会社LIGと合併し、現在は代表取締役を務めています。
「採用してくれる会社がないなら独立するしかない」という考え方が面白いですね。オリジナルの座右の銘は「楽をするために頑張る」というのも、吉原さんらしさが滲み出ています。
株式会社アビッシュ:山崎美香さん
最終学歴 | 全寮制高校中退(学校名不明) |
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生年月日 | 1968年 |
出身地 | 東京都 |
「お洗濯から解放される新習慣」を提案するのが、山崎美香さんが社長を務める「株式会社アビッシュ」です。
ヨーロッパやアメリカでは主流となっている洗濯代行サービスを日本で初めて手掛け、企業向けクリーニングや布団の水洗いサービス事業を行っています。
山崎さんは中学時代に両親が離婚し、父親に引き取られます。その頃から学校へは行かず、友達と遊び回る毎日を送っていたいようです。
叔母の勧めで全寮制の学校へ入学するも、1ヶ月で寮を脱走するというヤンチャっぷりでした。
その後は焼き芋の移動販売、ボウリング場でのアルバイトなどを経験し、ビジネスの面白さを体感。
知人とスニーカーの通販事業を立ち上げ渡米。そこで洗濯代行サービスと出会い、日本に持ち帰りました。
起業するとき、周囲に「そんな簡単なものじゃない」「続くはずがない」と言われたそうですが、いざ起業すると思った以上に頑張れた自分がいたそうです。
事業計画書を作ったことがないという山崎さん。
何よりもワクワクする気持ちを大切にしたいというのが、彼女の原動力になっているのは間違いありません。
株式会社TBM:山﨑敦義さん
最終学歴 | 岸和田市立久米田中学校卒業 |
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生年月日 | 1963年7月17日 |
出身地 | 大阪府 |
LIMEX(ライメックス)という世界特許を持つ素材を扱う「株式会社TBM」。
地球上のどこにでもある石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代替製品として地球環境への配慮に貢献しています。
そんな日本初の技術を持つTBMは、国内ユニコーン企業ランキングでも7位という称号を手にしており、その創業者が中卒である山﨑敦義さんです。
山崎さんは勉強が嫌いで、中学を卒業すると大工の見習いの道へ進みます。
20歳で中古車販売会社を起業した後は、会社を友人に譲り、知人が経営していた建設会社に取締役として入社し営業畑を歩みました。
2008年に「ストーンペーパー」という石炭石油来の紙と出会い渡台。
2011年にTBMを設立し、紆余曲折ありながらも資本金107億円、社員数139人の大企業に成長させ、ビジネスの第一線で活躍しています。
株式会社ネクシィーズ:近藤太香巳
最終学歴 | 大阪府立西淀川高等学校中退 |
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生年月日 | 1967年11月1日 |
出身地 | 大阪府 |
「株式会社ネクシィーズ」はエネルギー環境事業を手がける会社で、消費電力やCO2の低減、地球に優しい環境製品を普及しています。
グループ全体で140億円以上の売り上げを誇る企業の近藤社長も、中卒社長のひとり。
18歳にローンで購入した車を17時間で廃車にし、220万円の借金を抱えたことがきっかけで、ホームテレホンの訪問販売員として就職しています。
その後、19歳で50万円を元手にネクシィーズの前身ともいえる「日本電機通信」起業しました。
34歳でナスダックジャパン(現:大証ヘラクレス)に上場を果たし、その2年後には東証一部上場企業の最年少創業社長になるという異例の経歴を持っています。
18歳で大きな借金を背負ってしまったことで、人生を切り開く覚悟を決めたのかもしれません。
人間、何がきっかけで成功するか分からない、そう思わせてくれるエピソードです。
【番外編】中学すら卒業していない社長たち
世の中には中卒以下の社長も存在します。
しかも彼らが、日本を代表する歴史的人物だからさらに驚きです!
本田技研工業株式会社:本田宗一郎さん
世界的な自動車メーカー「ホンダ」の創始者である本田氏は、なんと小卒。
はじめは自動車修理工場に6年間勤め、21歳でのれん分けという形で独立し、自動車修理工場「アート商会浜松支店」を開業しました。
戦争による打撃を受けながらも、1946年に「本田技研研究所」を設立。
さまざまな技術を開発しながら1948年に「本田技研工業」を立ち上げ、オートバイの製造に乗り出します。
経営は厳しかったものの、のちのビジネスパートナーとなる藤沢氏との出会いがきっかけで、バイクから自動車への事業を拡大。
世界に名を馳せる一流企業を誕生させることとなりました。
パナソニック(松下電器):松下幸之助さん
松下氏は小学校すら卒業していない、歴史的な創業者です。
9歳で大阪に出向き、火鉢店や自動車店に奉公したのち、大阪電灯(現関西電力)で働きはじめます。
大阪の街を走る電車をみながら、「これからは電気の時代だ」と先を読み、「大阪電灯株式会社」へ見習いとして就職。
その後、健康状態の悪化がきっかけで生活も不安だったことから、妻と2人で商売を始めようと考え22歳で退職。
23歳で松下電器産業の前身となる「松下電気器具製作所」を創業しました。
晩年は経済や教育、政治にも注力し、1989年に死去。今では経営者のみならず、多くの人々から「経営の神様」と呼ばれ、思考や哲学が讃えられています。
第64代内閣総理大臣:田中角栄
「高等小学校卒業」という学歴で総理大臣になったのは田中角栄氏。
貧しい家庭に育ちながら学力は非常に高く、戦後最年少で国務大臣を務め総理大臣まで駆け上がった人物です。
有名な政治家は数多くいますが、昭和時代の偉人の中でも昭和天皇の次に選ばれるほど、日本に影響を与えた人物としても知られています。
ロッキード事件で逮捕されることになりましたが、田中角栄氏に関する伝記や名言集は数多く出版され、作家であり元東京都知事の石原慎太郎氏をはじめ、多くの著名人を魅了しています。
中卒でも行動力次第で社長へなれる!
就職する上で、学歴は確かに大きな影響力があります。
しかし中卒だからと色々なことを諦めていては、これから明るい人生を歩むことはできません。
ここで紹介した中卒社長たちは学歴を気にすることなく、自分の好きな道、
興味のある道へ突き進み、偉業を成し遂げています。
根拠のない自信を持ちながらもその分野のトップを狙い、努力を怠らない精神を、私たちも模範にするべきです。
中卒ながら世界的に活躍している偉人たちを見習い、自分の進むべき道を見定め前向きに行動しましょう。