退職代行とはどのようなサービス?メリット・デメリットや利用すべき人の特徴を紹介!
退職代行は、本人に代わって勤め先へ退職の手続きを行ってくれるサービスです。
「会社に退職したいと直接言えない」
「人間関係が辛くて出社できない」
「上司と話すのを避けて退職したい」
上記のような悩みを抱える人は、無理をせず退職代行サービスを利用するのがよいでしょう。
しかし、実際に利用する前に、メリットやデメリットなどを把握しておきたいですよね。
退職代行サービスはいくらで、具体的にどこまでやってくれるのか気になる人も多いと思います。
そこで今回は、退職代行について、利用するメリット・デメリットや利用すべき人の特徴を含めご紹介します。
この記事を最後まで読むことで、「退職代行サービスの概要」「退職代行サービスの種類」「自分が退職代行サービスを利用すべきか」がわかるでしょう。
退職代行とは退職のサポートをしてくれるサービス
退職代行は、本人に代わって勤め先へ退職の手続きを行うサービスです。
退職代行を申し込むと、自分の代理人として退職代行サービスが退職の手続きを行ってくれます。
最近では退職を伝えても手続きを行わず、脅しや嫌がらせをするような企業があります。
また、職場の人間関係が原因だったり、上司が恐くて退職の意志を伝えられなかったりする人もいるでしょう。
このようなケースで、退職代行サービスを利用するのがおすすめです。
退職代行サービスで失敗する6つのケース|円満退職するための秘訣を紹介!
退職代行の費用は1万円~5万円が相場
退職代行サービスは、1万円~5万円が相場です。
主に退職代行サービスは、主に以下の2種類があります。
- 退職代行業者
- 弁護士事務所
退職代行業者
「通常の退職代行業者」は、退職代行サービスを専門に行なっている業者で、比較的安価なサービスが多い傾向にあります。
退職代行サービスを利用すれば、基本的に退職ができるものの、絶対に退職できるという補償はありません。
これは、退職代行サービス自体が非弁行為ではないかという意見があることが原因で、グレーゾーンという見解があるためです。
退職代行業者に申し込むのであれば、弁護士による指導を受けているサービスや、ネームバリューのある大手サービスにしましょう。
弁護士事務所
一方「弁護士事務所」は、弁護士が本人の代理人として退職の手続きを行ってくれます。
通常の退職代行サービスよりも価格は高くなりますが、正式な形で退職処理を進められます。
退職後に未払いの賃金が生じた場合も、弁護士に交渉を行ってもらえるメリットもあります。
通常の退職代行サービスでは、企業に対して交渉はできないため、確実に退職をしたいと考えている人は弁護士事務所への依頼がおすすめです。
退職代行のデメリット
退職代行のデメリットは、以下の4つです。
- 3万円~5万円程度の費用が発生する
- 法律に関わる業務が行えない
- 退職する際のイメージが悪くなる
- 悪質な退職代行業者もある
上記それぞれの詳細について、次項からご説明していきます。
3万円~5万円程度の費用が発生する
退職代行サービスを利用するには、3万円~5万円程度の費用が発生します。
これを高いと感じるかは人によりますが、通常通り自分で退職手続きを行えば費用はかかりません。
精神的に追い込まれて、会社に出社するのも厳しい人にはサービスの利用はおすすめです。
しかし、少しでも出社ができそうなのであれば、自分で退職手続きを行う方が費用は抑えられるでしょう。
法律に関わる業務が行えない
通常の退職代行サービスは、法律に関わる業務が行えません。
例えば、弁護士事務所に依頼するのであれば、退職する会社と退職金などに関する条件についても交渉可能です。また、弁護士自体に退職に関する法律相談を行うこともできます。
しかし、通常の退職代行サービスは、勤め先に対して「退職の意思を伝える」ことのみがメイン業務です。
その他のサポートに関しては、弁護士事務所ほど期待できません。
退職代行サービスを利用する際は、法律に関わる業務が行ってもらえないことを理解しておきましょう。
退職する際のイメージが悪くなる
退職代行サービスを利用すると、退職する際のイメージが悪くなることに繋がる可能性があります。
通常通り自分自身で上司や同僚に退職の意思を伝えて、退職するのと、退職代行サービスの人が退職を伝えるのでは意味が異なります。
企業に残る上司や同僚からしてみれば、後のイメージが悪くなる人もいるでしょう。
しかし、職場の人間関係などで、消耗してしまうほどであれば、退職代行サービスを利用する価値はあります。
自分の精神的な状態や、身体の状態を最優先して、必要であれば退職代行サービスを使いましょう。
悪質な退職代行業者もある
退職代行業者の中には、悪質な業者もいます。
退職代行サービスは比較的新しい事業分野で、近年業者が増えています。中には、資金力がなく、立ち上げたばかりのサービスもあります。
そのような業者のサービスを利用すると、振り込みをしていきなり連絡がとれなくなったり、うまく退職ができなかったりする可能性もあります。
できるだけ大手でネームバリューのある、退職代行サービスを利用するのがおすすめです。
退職代行のメリット
退職代行のメリットは、以下の3つです。
- 退職に関わる手続きを全て行ってくれる
- 弁護士に依頼するよりは安く済む
- 退職後のアフターケアも受けられる
上記それぞれの詳細について、次項からご説明していきます。
退職に関わる手続きを全て行ってくれる
退職代行サービスを利用すると、退職に関わる手続きを全て行ってくれます。
サービスを申し込めば、勤め先に自分自身で連絡したり、出社したり、上司と話したりする必要もありません。
基本的に直接的なコミュニケーションなしで退職の手続きができるため、精神的に追い込まれていたり、職場の人間関係が悪い場合は心強い味方になってくれます。
弁護士に依頼するよりは安く済む
退職代行サービスは、弁護士事務所に依頼するより安く済みます。
退職の条件に関する交渉はできないデメリットもありますが、基本的に一般企業の退職を望むのであれば、問題はないでしょう。
しかし、国家公務員の人は、民間の企業と退職手続きや法律が異なります。
退職に関する条件交渉を希望する人や、国家公務員の人は弁護士事務所に依頼するのが賢明です。
退職後のアフターケアも受けられる
退職代行サービスには、アフターケアを受けられるサービスもあります。
例えば、退職したあとに、転職サポートがついているサービスがあります。
退職後の転職先を探すことや、退職後の不安なことがあれば相談にも乗ってくれるでしょう。
退職代行を利用すべき人の特徴
退職代行を利用すべき人の特徴は、以下の3つです。
- 職場が退職を許可してくれない
- 職場に退職したいと伝えられない
- 仕事が忙しく退職の手続きが進まない
上記それぞれの詳細について、次項からご説明していきます。
職場が退職を許可してくれない
職場が退職を許可してくれない人は、退職代行を利用してもよいでしょう。
最近では、退職届を渡そうとしても、受け取ってくれなかったり、話を無視されたりするケースがあります。
自分の力では話が進まないと感じたときや、状況をいち早く変えたいと思う人は退職代行を利用しましょう。
職場に退職したいと伝えられない
職場に退職したいと伝えられない人は、退職代行を利用してもよいでしょう。
上司に話がしづらかったり、職場に直接出向くのが難しい状態なら、無理して行動する必要はありません。
精神的に追い込まれて、無理をして退職を伝えに行っても、職場の人に言いくるめられてしまう可能性もあります。
職場に退職したいと伝えられないひとは、遠慮せず退職代行を利用しましょう。
仕事が忙しく退職の手続きが進まない
日々の仕事が忙しく退職の手続きが進まない人は、退職代行を利用しましょう。
仕事が忙しくて、上司に退職を伝えられる状況ではなくても、退職する権利はあります。
無理をして身体や精神を壊してしまうより、退職代行を利用して、いまの状況を改善する方がよいでしょう。
退職代行は弁護士へ依頼するのが安心
退職代行は、以下の理由で弁護士へ依頼するのが安心です。
- 法律的な側面から退職をサポートしてくれる
- 未払い給料や残業代を請求できる
- 退職がスムーズに進む
上記それぞれの詳細について、次項からご説明していきます。
法律的な側面から退職をサポートしてくれる
弁護士は法律的な側面から退職をサポートしてくれます。実際に「弁護士以外が会社と交渉を行うことは弁護士法により禁止」されています。
弁護士でない退職代行業者では、本人の退職意思を伝えることはできても、それ以外の交渉などの対応には限界があります。
退職の意志を伝える以外の、交渉をはじめとしたサポートを求めるなら弁護士へ依頼しましょう。
未払い給料や残業代を請求できる
弁護士へ退職代行を依頼すると、未払い給料や残業代の請求が可能です。
一方、通常の退職代行サービスでは、未払い給料の請求などの交渉を行うこと自体ができません。
退職金や未払い給料があり、支払われない心配が少しでもあるならば、弁護士へ依頼するのがおすすめです。
退職がスムーズに進む
弁護士へ退職代行を依頼すると、退職がスムーズにいく可能性が高いです。
弁護士は退職代行サービスとは異なり、企業と交渉する権利があります。また、正式な代理人として退職を申し出た弁護士に対して、企業は拒否する権利はありません。
おすすめの退職代行サービスを3つ厳選して紹介!
おすすめの退職代行サービスは、以下の3つです。
- 退職代行SARABA
- 退職代行ガーディアン
- EXIT(イグジット)
上記それぞれの詳細について、次項からご説明していきます。
退職代行SARABA
退職代行SARABAは労働組合が運営する退職代行サービスで、弁護士法違反の心配がなく、退職ができなかった場合の返金保証もあります。
退職代行SARABAは労働組合なので、会社が交渉に応じないとなると違法となるため、会社との交渉自体はほぼ確実に行われるのがサービスとして強みです。
また、退職代行SARABAは、テレビ番組などの各メディアでも紹介されていて、ネームバリューのあるサービスです。
退職代行SARABAの基本情報は、以下のとおりです。
退職代行SARABAの基本情報 | |
---|---|
相談費用 | 無料 |
利用料金 | 25,000円 |
相談方法 | 電話・LINE・メール |
対応内容 | 退職代行 交渉代行 相談回数無制限 |
受付時間 | 24時間365日 |
即日退社の可否 | 可能 |
返金保証 | あり |
追加費用 | なし |
顧問弁護士 | なし |
退職代行ガーディアン
退職代行ガーディアンは、確実退職が特徴的な退職代行サービスです。
合同労働組合によって、運営されており「過去に退職できなかったというケースが一度もない」という実績があります。
また、過去に訴えられたケースもないので、他のサービスよりも信頼できます。
退職代行ガーディアンの基本情報は、以下のとおりです。
退職代行ガーディアンの基本情報 | |
---|---|
相談費用 | 無料 |
利用料金 | 29,800円 |
相談方法 | 電話・LINE |
対応内容 | 退職代行 交渉代行 相談回数無制限 |
受付時間 | 24時間365日 |
即日退社の可否 | 可能 |
返金保証 | なし |
追加費用 | なし |
顧問弁護士 | なし |
EXIT(イグジット)
EXITはメディアでも多数取り上げられていて、ネームバリューのある大手退職代行サービスです。
毎月300件もの依頼を受けていて、退職できなかったケースが一度もない実績があります。
また、公式サイトには退職代行サービスを利用した事例が多く掲載されており、利用者の口コミが確認できる点で信憑性の高さを感じます。
EXITの基本情報は、以下のとおりです。
EXITの基本情報 | |
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相談費用 | 無料 |
利用料金 | 50,000円(正社員、契約社員) 30,000円(アルバイト、パート) |
相談方法 | 電話・LINE・メール |
対応内容 | 退職代行・転職サポート |
受付時間 | 不明 |
即日退社の可否 | 不明 |
返金保証 | なし |
追加費用 | なし |
顧問弁護士 | 相談のみ |
退職代行のメリット・デメリットを理解して利用しよう!
退職代行サービスは、勤め先に退職の意志を直接伝えるのが難しい人にぴったりのサービスです。
また、通常の退職代行業者は、比較的安価ですが退職金や未払い給料について交渉を行うことができません。
一方、弁護士事務所への依頼は、若干高額ですが、退職代行のほか、各種交渉ができるという違いがあります。
どちらの利用が自分にとってよいかも、ぜひこの記事を参考に検討してみてください。