【レベル別】総務の転職・スキルアップにおすすめな資格7選を合格率や学習時間、かかる費用とともに紹介!
今回は、会社に頼られる総務になるためにあるといい資格について徹底解説します。
総務の仕事というのは世間一般ではあまり認知されておらず、「何の資格を持っていれば転職やスキルアップに有利なのか?」と疑問に思っている人も多いですよね。
実は、総務の仕事というのはあまり可視化されませんが経営や業務企画などの仕事から法務や労務などの仕事まで非常に幅広いです。
また、時代と共に総務に有利な資格や持っておいた方が重宝されるスキルというのは変わっていきます。
ですから、今回は人事の人のために会社に役立つ資格についてかかる費用学習時間や合格率などのデータも紹介しながら徹底解説していくのでぜひ最後まで読んでください。
総務におすすめな挑戦しやすい資格4選を紹介
最初に、総務におすすめな比較的挑戦しやすい資格を5つ紹介します。
総務だけどまだ資格を持っていない人やこれから総務になりたい人は必見です。
それぞれ、特徴や役に立つシーンが異なってくるので自分が必要だと思うものをしっかり確認してみてください。
衛生管理者は大規模会社志望の人に最適
一つ目に紹介するのは衛生管理者です。
この資格は従業員の労務管理のために習得することが強く望まれているスキルです。
この資格は、労働安全衛生法で定められている国家資格です。
一部の特殊業種を除く50人以上の労働者が働いている会社では、衛生管理者が必要です。
比較的大きい会社で総務の仕事を行いたい人におすすめの資格です。
従業員の労務管理は重要な総務業務の一つであり、労働条件・労働環境に関する業務はとても大切です。
企業の総務部や労務部に配属された後に会社からの指令で資格を習得する人も多いです。
衛生管理者の試験概要
衛生管理者の試験は各地域にある安全衛生技術センターで毎月2回ほど行われます。
合格率は、公益財団法人の安全衛生技術試験協会のデータによると以下のようになっています。
- 第一種: 55.5%
- 第二種: 66.0%
上記のように、衛生管理者の資格は取得がそれほど難しいものではありません。
また、試験合格までの一人当たりの平均学習時間は通常3から5日です。
しかし、人によっては1から2日での合格も可能です。
衛生管理者の資格は独学での取得もできますが、スクールを利用して取得することもできます。
スクール利用時の費用はまちまちですが、おおよそ25000円となっています。
このように、衛生管理者は比較的取得しやすい資格にもかかわらず企業からの需要が大きいのでおすすめの資格です。
知名度の高い資格が欲しいなら日商簿記検定2級!
次に紹介するのは日商簿記検定です。
この資格は、帳簿の記入などを行う総務担当の方には必須のスキルです。
帳簿の記入は、企業が経済活動を行う上でやらなければならない必須のスキルです。
それだけではなく、社員の賃金の管理や出張旅費などの清算や備品の管理など、労務で行う日常的な業務のうちのほとんどは簿記の知識が深く関わってくるものです。
ですから、日商簿記検定は是非取りたい資格です。
とは言うものの、いったい何級を取ればいいのか気になりますよね。
基本的に、2級以上を持っていると転職などで有利になります。
日商簿記検定の試験内容
日商簿記検定の試験は毎年2、6、11月に実施されます。
合格率は、東京商工会議所のデータによると平均して以下の通りになっています。
- 1級: 9.2%
- 2級: 19.1%
- 3級: 34.6%
この試験は、上記のように合格率は低い試験ですが合格点を超えていれば誰でも合格することができます。
スクール利用時の費用は15000円から180000円程度です。
級が高くなるとスクールの費用も高くなっていく為、勉強するなら本気でやってみましょう。
メンタルヘルス・マネジメント検定を持っていれば企業から欲しがられる存在になる
次に紹介するのは、メンタルヘルス・マネジメントの資格です。
この資格を持っていると、従業員の心の病を未然に防ぐことができるようになります。
現在、過労死や法定外残業などでうつ病になる人は少なくありません。
ですから、このストレス社会では脚光を浴びつつある資格の一つなのです。
この資格では、企業や法人の人事の観点から先ほど言ったように社員の心の病を防ぎ、健康を促進することを中心にして知識や技術、態度の理解・習得がを目的もしています。
悩んでいる社員に対して、カウンセリングをしたり、メンタルケア人材の育成なども行います。
メンタルヘルスを導入する企業が増えている現在の社会において、総務が取っておきたい資格の一つと言えます。
メンタルヘルス・マネジメントの試験概要
メンタルヘルス・マネジメントの試験は毎年11月の年一回です。
合格率は、大阪商工会議所の発表によると以下の通りです。
- 一種: 11.7%
- 二種: 54.6%
- 三種: 82.3%
上記のように、二種と三種は合格率が高いですが、一種は難関の試験です。
また、この資格に対応するスクールは今の段階ではあまり存在しないです。
ですが、スクールの相場は35000から50000円程度となっています。
そのほかにも、公式テキストも存在しており、そちらも充分なコンテンツなので公式テキストで勉強するのも良いです。
マイナンバー実務検定
マイナンバー実務検定は今年1月から開始されたマイナンバー制度に伴って需要が増えている試験です。
この資格では、マイナンバーの運用に伴い個人情報を管理します。
企業の総務には一般的に組織体制の整備やマイナンバーの管理のための安全管理装置を意識した取り組みが要求されます。
企業としても、情報における個人情報の取り扱いに長けていることの証明であるこの資格は重宝されます。
これからの時代のセキュリティ問題において重要な資格なのです。
マイナンバー実務検定の試験概要
マイナンバー実務検定は、一般社会人レベルの3級から、官公庁・企業の実務担当者レベルの1級まであります。
この試験では、一般的にマイナンバー制度と法律の理解度が出題されます。
全日本情報学習振興協会によると合格率はいずれも80%以上です。
ですから、この試験はそこまで難しく無いですが、企業からの高い評価を得ることができます。
スクール利用時の費用はおおよそ37000から50000円程度です。
難易度は高いが持っていたら最強の総務資格3選!
次に、難易度は高いが持っていると最強の総務資格を3つ紹介します。
ここで紹介する資格は上記までに紹介した資格よりも取得ハードルは高くなります。
しかし、これらの資格を持っていると企業には欠かせない存在となることは間違いありません。
ぜひ、自分に向いてそうな資格の取得を目標に頑張ってください。
中小企業診断士は企業の成長戦略に関わりたい人におすすめ
最初に紹介するのは、中小企業診断士です。
中小企業診断士は、経営コンサルタントとして認められた唯一の国家資格です。
経営やマーケティングに関するほとんどの知識が必要となっている為、総務に関わる経営関連の業務をほとんど網羅した試験範囲となっています。
中小企業診断士の試験の申込者を見ても、1番多いのは民間企業勤務で約半数を占めています。
一般にコンサルタント資格と言われますが、コンサルタントの幅を超えて会社の幅広い業務で役立つ資格です。
中小企業診断士の試験概要
中小企業診断士の試験は年に1回あります。
1次試験が8月、2次試験(筆記)が10月、2次試験(口頭)が12月に行われる為、取得まで最低でも一年かかります。
科目合格制度や有資格者への科目免除等がありますが試験の難易度は最高峰です。
レベルが高いため、なかなか独学での勉強だけでは難しいです。
ですから、通学やオンラインなどでスクールに通って勉強するケースがほとんどです。
スクールの受講料は200000円からなので決して安くはありません。
中小企業診断協会によると1年目で合格する人が26%となかなか多い一方で、2から3年の学習期間を経た人の合格率が40%であるので長期的な学習が必要であると言えます。
情報処理技術者試験はこれからの時代に重要なITスキルを学べる
次に紹介するのは情報処理技術者です。
情報処理技術者は経済産業省が情報処理技術者としての知識や技能の水準がある程度以上であることを認定している国家試験の総称です。
また、情報処理技術者はIT系の資格の中では唯一の国家資格です。
会社によっては取り扱うデータベースの管理やホームページの運用、情報セキュリティの整備などを総務が担当する場合もあります。
ですから、取得すると会社での役割が一気に広がる資格なのです。
情報処理技術者の試験内容
情報処理技術者の試験は毎年2回、4月と10月に行われます。
業務の役割や会社に期待されている技術レベルによって12種類の試験区分に分かれています。
まずは、全体的なITの基礎知識を身につけるITパスポート試験を受けるのが一般的です。
ITパスポート試験は独立行政法人情報処理促進機構によると合格率は47%です。
この科目の場合、スクール利用時の費用は22000円からとなっています。
また、勉強期間は1から3ヶ月となっています。
社会保険労務士は難関だが総務の実務に生かせる資格
最後に紹介する資格は社会保険労務士です。
この資格も難関ですが、総務の仕事とベストマッチの資格と言えます。
社会保険労務士の仕事には、労働関係・社会保険関係の書類の作成や提出、賃金や退職金、労働時間などの労務管理等の総務に関係する業務が多く含まれます。
いずれも総務や人事部門で働く人にとっては必要不可欠な知識です。
ですから、社会保険労務士は会社の中でもスペシャリストとして確固たる地位を形成することができます。
社会保険労務士の試験概要
社会保険労務士の試験は毎年8月の下旬に行われます。
公認会計士や税理士などと比較すると短期間で合格を目指すことが可能ですが、やはり難関資格です。
毎年5万人以上が受ける人気資格なのですが、合格率は2.6%と試験の中でもトップクラスに難しいです。
資格を持っていれば総務で行える仕事の幅が広がり転職・スキルアップもできる!
いかがでしたか?
今回は総務の仕事において持っておくと便利な資格について紹介しました。
総務の仕事の幅は広く、また時代によっても業務内容や会社に必要とされるスキルは異なります。
現在では、ITリテラシーなどの専門的な資格も総務に要求されるのです。
ですから、時代に合わせて新たな資格を取得することはあなただけではなく、会社にとっても利益があります。
ぜひ、総務で転職を考えている人やスキルアップをしたいと試みる人は是非この記事を参考にして頑張ってください!