大企業への就職に学歴は求められるのか?学歴フィルターを通り抜けて内定を貰う秘訣
就職活動をする上で、「学歴フィルター」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
実際にFラン大学の学生がある大企業の説明会に行こうとすると満席で、一流大学のアカウントでは空席と表示されたというのは有名な話です。
「学歴で判断するなんてひどい!」と憤慨する学生さんの気持ちもわかりますが、限られた人数で採用を進めるためには、学歴フィルターが欠かせません。
ここでは、
- 学歴フィルターを利用している可能性が高い企業の特徴
- 学歴フィルターにかからない大学
- 低学歴でも大企業へ就職するための秘訣
について説明しています。
「自分の大学は学歴フィルターにかかってしまう?」と疑問を抱えている人は、ぜひ読んでみてください。
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大企業の中には学歴フィルターをかけている企業もある
「うちは採用に学歴フィルターをかけていますよ」なんて公言する企業はありません。
しかしエントリーが多い企業は学歴による一定の基準を設けることで、採用効率アップを図っています。
学歴フィルターは人材の質を判断する際の1つの基準
企業は「自社にとって優秀な人材を採用したい」と考えています。
「優秀=学歴が高い」とは一概には言えませんが、応募してきた学生が優秀かどうかは学歴でしか判断できないのが現実です。
たとえば、就活生に人気のメガバンクには何万人という学生が応募するため、採用業務が回りません。
そんな中で、効率的に優秀な人材かを判断する手段のひとつが「学歴フィルター」です。
偏差値の高い大学へ行くには、何年も前から入試の準備が必要で、昨日今日で実現できるものではありません。
いい大学へ合格したということは、友人と遊びたいのも我慢して勉強に打ち込み、目標に向かって努力してきた人という判断ができます。
学歴フィルターを利用している可能性の高い企業の特徴
企業は学歴フィルターを利用していると公言していませんが、以下のような企業は利用している可能性が高いと判断できます。
設立何十年以上の歴史のある企業
歴史のある大企業や老舗企業は、学歴偏重な人の割合が高めです。
「学歴がすべて」という考え方の役員が多く、企業プライドが高いとも言えるでしょう。
最近まで「大企業=終身雇用制度」が根付いていたので、学歴が重視される傾向が強かったようです。
しかし今は大企業の終身雇用も崩壊しようとしています。
学歴が高いことを正とする50代60代も次々に退職し、これからは学歴を重視しない採用が期待できるかもしれません。
世間的な認知度が高い有名企業
テレビのコマーシャルで知名度が高い企業や、有名人をイメージモデルに起用しているような企業は、就活生からの人気も高くエントリー数が非常に多いのが特徴です。
また消費者ニーズが高い食品や生活用品を取り扱っているBtoCの企業も、内定が難しいと言われています。
就職四季報に掲載されている2019年卒の内定倍率の上位がこちらです。
順位 | 企業名 | 倍率 | 業界 |
---|---|---|---|
1位 | 雪印メグミルク | 334倍 | 食品メーカー |
2位 | WOWOW | 331倍 | マスコミ |
3位 | ピジョン | 279倍 | 食品メーカー |
4位 | 味の素冷凍食品 | 252倍 | 食品メーカー |
5位 | ハウス食品 | 216倍 | 食品メーカー |
食品メーカーが上位を占めていますが、1人の枠に300人ほどの応募があるとは凄いですね。
このような倍率が高い企業に採用された人は、学歴が高いだけでなく、周りよりも早い段階で就活の準備に取り組んだ優秀な人でしょう。
これだけの応募がある企業は、学歴フィルターを使用しなければ時間がいくらあっても足りません。
学歴だけで実力を判断できない可能性もありますが、スピーディーに人材を選別するには、学歴フィルターが必要不可欠です。
参考:就職四季報 2021年版(東洋経済新報社)
入社している人のほとんどが有名大学出身者を採用している企業
リクルーター面接を導入している企業も、学歴フィルターを利用している可能性が高いです。
リクルーター面接では、同じ大学出身のOBがつくことが多いため、学歴が高い人を積極的に採用するという側面を持っています。
一般ルートではない「裏ルート」による選考で、企業によってはリクルーター面接でのみ採用をする企業もあるほど。
リクルーターという名の面接官に好印象を持たれれば、一次面接が免除され最終面接のみになったり、早期内定を獲得できたりと特典が満載です。
仕事のレベルが高く求められるスキルが高い企業
学歴フィルターは「限られた時間で大人数を選別しなければいけないとき」に役立ちますが、それ以外にも学歴フィルターが必要な場面があります。
それは仕事のレベルが高く、自頭がよくないと働けないようなコンサルティングファームや投資系銀行などの採用です。
数的処理能力や論理力が求められる仕事では、低学歴の人が採用されても活躍できない可能性があります。
学歴フィルターが使われていたとしても仕方がない業界です。
dodaでは学歴フィルターが無い求人多数!
転職サイトのdodaには学歴フィルターのない優良企業の求人を多数掲載しています。
むしろ学歴に関係なく、人柄やポテンシャルなどを重視している企業が多いので、転職の可能性が広がる可能性も。
dodaを利用しようとしている人は下記より申し込みをしてみてくださいね。
具体的にどのレベルの大学から足切りされる?
大企業や人気企業ではこちらの学歴以下の場合、学歴フィルターで弾かれてしまう可能性が高いです。
- 旧帝大
- 早慶
- MARCHG
- 関関同立
- 上智
大企業や有名企業には、何千、何万という数のエントリーシートが届くため、限られた人数で時間内に捌かなくてはなりません。
1枚1枚読んで優秀な学生を見つけ出すことは不可能ですので、学歴フィルターを利用するのは仕方ないことだと理解しましょう。
学歴フィルターにかからない大学
確実に学歴フィルターにかからない大学はこちらです。
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 東北大学
- 大阪大学
- 東京工業大学
- 名古屋大学
- 北海道大学
- 九州大学
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 大阪市立大学
- 首都大学東京
- 神戸大学
上記の大学は学歴フィルターを確実に突破できるので安心です。
次に高い確率で学歴フィルターにかからない大学を紹介します。
- 明治大学
- 青山学院大学
- 立教大学
- 中央大学
- 法政大学
- 学習院大学
- 東京理科大学
- 上智大学
- 関西大学
- 関西学院大学
- 同志社大学
- 立命館大学
- その他の国公立大学
MARCHや関関同立も学歴フィルターにかかりにくい大学です。
採用担当者が上司に説明しやすい学歴であることも重要なので、国公立大学の方が有利になるケースもあります。
「日東駒専」「産近甲龍」「大東亜帝国」などより偏差値が低い大学でも、国公立大学というだけで、学歴フィルターにかからない業界や企業も存在します。
学部によっても学歴フィルターが関係している
学歴フィルターは大学名だけでなく、在籍する学部や学科にも関係しています。
文系と理系に大きく分けると、理系の方が就職に有利です。
理学部(化学・物理・地学系)・工学部・情報学部・薬学部は、大学の偏差値が低めでも学歴フィルターにかからないこともあります。
一方で経済学部・文学部・法学部・教育学部・経営学部・外国語学部などの文系と農学部は、学歴フィルターを突破できない可能性が高いです。
学歴の低い就活生が大企業に就職するための秘訣はある?
中堅私立大学からFラン大学は学歴フィルターがかかりやすいです。
しかし、だからといって企業の選考を受けないのは得策ではありません。
低学歴でも大企業へ就職するための方法を紹介します。
とにかくエントリーする企業数を増やす
まずは、しっかりとエントリーする企業数を確保することが大切です。
学歴フィルターが利用されているというのは、あくまでも憶測。
とくに面接が始まってしまえば学歴は関係なく、企業が求める人材に一致するかが大切です。
エントリーする際は大企業だけに絞らず、中小企業にもエントリーしておきましょう。
最低でも1社は内定がもらえるようにしておくことで、心にゆとりが生まれます。
就職説明会に行って採用担当者とコミュニケーションを取る
就職説明会では積極的に質問をして、「御社に入社したい」という気持ちをアピールしましょう。
ただし人気企業の説明会は、学歴フィルターに弾かれて参加できないこともあります。
その際には企業の採用窓口へ連絡して、直談判するのもありです。
実際に低学歴で大企業に就職を成功させた人は、普通の学生がやらないような方法で内定を得ています。
新卒でどの企業に入社するかで、その後の仕事人生が決まると言っても過言ではありません。
後悔しないように、自分なりの就活のやり方を見つけていきましょう。
履歴書を完璧に仕上げる
学歴フィルターが最も影響するのは、書類選考です。
大量のエントリーシートを捌くために仕方のないことすが、面接まで通ると学歴は関係ありません。
面接という土俵では学歴に関係なく思いっきり戦えるので、学歴に自信がない人は土俵に乗ることに重点を置きましょう。
そのためには、採用担当者が読破しなくなるような履歴書を作成することです。
エントリーシートをみない企業も実際にあるようですが、難関企業のひとつである世界的な某大手自動車メーカーでは、数千通のエントリーシートを大人数で分担し目を通すと言われています。
たくさんのエントリーシートから選んでもらうためには、自分らしさが滲み出るような内容に仕上げるのがポイントです。
「ボランティアをやっていました」「バックパッカーとして世界中を旅しました」というようなありきたりな内容に、採用担当者は飽きています。
他の学生とは一味違う内容を盛り込めば、目に止まるかもしれません。
自信を持って面接ができるように万全の対策を行う
大企業の面接では、たくさんの優秀な学生と並び比較されます。
高学歴の持ち主に負けないためには、万全な対策で面接に挑むことが大切です。
発言に具体性を持たせるのが大切
面接で聞かれる質問については、自信を持って答えるのはもちろんのこと、根拠となるエピソードなどを具体的に伝えアピールすると説得力がアップします。
アルバイトやサークル、ゼミなどで「問題を解決し、いい結果をもたらした経験」があればピックアップしておきましょう。
このような経験がない方は今からでも遅くありません。
何かしら面接官にアピールできる実績を残せるよう行動しましょう。
SPIなどの筆記試験対策は万全の対策を
学歴フィルターを使用する目的は、頭がいい学生を絞り込むための手段です。
大学名で学歴フィルターにかかってしまう学生は、筆記試験でアピールするしか方法がありません。
筆記試験で高得点を取ることで、「この学生は自頭が悪くない」と思ってもらえる可能性が高まります。
数字ではっきりと証明できることは、低学歴の人にとってはこの上ないアピールポイントです。
面接で押しが強いと、「仕事への意欲が高い」という印象を与える反面、「上の支持に素直に従わないかも」と思われケースがあります。
一方で控えめな人は、「積極性が足りない」という印象を与える半面、「協調性があり平和主義」というプラスのイメージに捉えられます。
つまりどう受け取られるかは企業によって、まちまちだということ。
それなら数字で頭の良さをアピールする方が確実で、内定への近道になると言えます。
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自分に見合った企業を狙って就活を進めよう!
大企業を狙うなら学歴フィルターを意識しておく必要がありますが、学歴がないからといって行動をやめたり諦めたりするのは間違いです。
どの企業にも高学歴ではない社員が紛れていますが、彼らは学歴フィルターに屈することなく努力して内定を勝ち取った人たちです。
また学歴フィルターのない企業も確実に存在しますから、知名度は低いけど世界的な技術力を持った中小企業なども視野に入れて就活を行いましょう。
「今は知名度が低いけど、自分が入社して大企業に成長させる!」という意気込みを持つのもありなのではないでしょうか。