新卒の面接でよく聞かれる質問10選!答え方のポイントと例文を紹介!

新卒の皆さん、面接対策は万全でしょうか?
「質問内容が分からないから対策ができない」
「自分をアピールする方法が分からない」
面接に対して、このような不安を抱えている方は少なくありません。
しかし面接で頻繁にされる質問は決まっており、それらをいかに押さえておくかが肝心です。
この記事では、代表的な10個の質問に対し、例文を用いて答え方のポイントを解説しています。
面接官がなぜその質問をするのかを理解し、スムーズに答えられるように対策を練っておきましょう。
【例文付き】新卒就活で必ず聞かれる学生時代に頑張ったことの解答方法!
1位:志望動機を教えて下さい
面接でも最初の方にされる代表的な質問です。
「数ある企業の中からなぜ当社を選んだのか?」「どうしてこの業界なのか?」という問いに答えるようなイメージで考えましょう。
応募する企業の特徴を捉え、あなたの強みや能力が活かせることを体験ベースで伝えることが大切です。
また「収入」や「福利厚生」といった条件で選んでしまうと、志望動機が見えてきません。
企業がどんなサービスに力を入れているのか、どんな経営方針なのかをしっかりと研究し、共感する部分や自分のやりたいことを明確に話せるようにしましょう。
例文
私が御社を志望したのは、教育を通してより良い社会づくりを目指しているところに感銘を受けたからです。私は学生時代に、高齢者にパソコン操作を教えるボランティアに参加していました。皆さん、離れて暮らすお子さんやお孫さんと、メールのやりとりやテレビ電話をするためです。テクノロジーの発達は著しいものがありますが、年配の方は高い壁を感じていることを知りました。実際に自宅で家族とのやりとりができたときは、とても感謝され、人に教えることの楽しさや感動を味わえた体験です。
御社では社会復帰が難しい方に向けて、低価格でスキルを身につけられるスクールを展開しており、その活動が今後の日本を明るくすると確信しています。御社に入社し、一人でも多くの方に社会復帰のチャンスを与え、御社の発展に貢献していきたいと思っています。
2位:自己PRをお願いします
面接官が自己PRをお願いするのは、あなたがどんな人間かを知るためです。自己PRと聞くと、「周りよりも優れた部分」「自慢できるポイント」と解釈する人が多いようですが、それは誤解です。
企業は色んなタイプの人材を採用したいと考えているので、どれが正解というのはありません。
大切なのは自分らしさを正しく伝え、あなたを採用したときのイメージを湧きやすくすることです。
もちろん自分のネガティブなところではなく、企業にとってプラスに働くようなアピールポイントを考えてください。
自己PRは「私の強みは〇〇です」という風に、結論から伝えるのがポイントです。
また実際に体験したエピソードを交えて、企業に貢献できることをアピールしましょう。
例文
「私の強みは、物事を注意深く観察する慎重な性格です。常にリスクを考えて行動するため、これまで大きなトラブルや失敗をした経験がありません。
大学時代に2年間、工場で検品作業のアルバイトをしていました。扱っていたのは電子機器ですので、正確性はもちろんのこと、1日に1000個のノルマを達成するためのスピード力も求められました。小さな部品の検品には集中力が必要不可欠です。寝不足や集中力の低下によるミスを未然に防ぐため、アルバイトの前日は早めに寝るように心掛け、体調管理をしっかりと行いました。その結果、働いていた期間に一度のミスもなくノルマを達成でき、工場長からも高い評価をいただきました。
御社はお客様の金融商品を扱う、ミスが許されない仕事です。この慎重な性格を活かして、お客様が安心して任せてくれるような人材になりたいと思っております。
3位:学生時代に頑張ったことはなんですか?
学生時代に何をやって、何を得たのか。それらを知ることで、あなたの人柄と物事に取り組む姿勢を伺い、自社に合っているかを判断するのが狙いです。
学生時代に頑張ったことといっても、特別なエピソードである必要はありません。
面接官が知りたいのは、「何を頑張ったか」ではなく、「どんな風に頑張ったか」です。
学業やゼミ、サークル活動、アルバイト、ボランティア、個人的な活動などから、真剣に取り組んだことを述べましょう。
例文
私が大学時代、飲食店で接客のアルバイトを4年間続けました。もともと人見知りな性格だったため、接客スキルを学んでコミュニケーション力を身に付けたかったからです。最初はマニュアル通りの対応しかできず、お客様に感動や満足な時間を与えられませんでした。どんな接客をしたら心に残るか、来店につながるかを考え、まずはお客様を観察することからはじめました。
飲み物が少なくなっていたら声を掛ける、常連のお客様には個人的な話をして私から心を開くことを実践しました。するとお客様からも声をかけていただくことが増え、来店回数も増えて利益につながった経験があります。接客を通して、相手に寄り添うことの大切さと、先回りの行動で満足感を与えることを学びました。御社の業務においても、お客様の利益や満足度を最大限に考えて活躍したいと考えています。
4位:長所と短所を教えて下さい
長所と自己PRは似ているため、違いを理解しておく必要があります。
自己PRは企業で発揮できる能力で、長所・短所はあなたの性格です。
また短所は視点を変えると長所に変換することができます。
「あきらめが悪い」という短所は、「忍耐力がある」「粘り強い」というような長所にも捉えられますので、短所を掘り下げてから長所を見つけると矛盾がありません。
例文
長所
私の長所はリーダーシップです。学生時代はバスケットチームのキャプテンをしており、後輩への指導やフォローをまめに行なっていました。チームメイトが困っているときは相談に乗り、改善策を一緒に考えるようにしています。試合の前は、チームが一丸となるように雰囲気作りにも力を入れ、目標を達成してきました。このリーダーシップを活かして、御社に貢献していきたいと考えています。
短所
私の短所は心配性なところです。物事に取り組む際は準備や確認に時間がかかり、自分が納得するまで行動に移せないことがあります。そのため、事前の準備を怠らず、スケジュールを守れるように心がけています。
5位:5年後10年後はどんな風になっていたいですか?
あなたの5年後や10年後について質問するのは、将来に対してどんなビジョンを持っているかを知るためです。
また企業や業界研究をして、仕事について理解しているのかを確認したい意図もあります。
入社したら何をやりたいか、どんなキャリアを築きたいかを企業に提示しなくてはいけません。
企業が注力している分野や今後の世の中の流れを踏まえて、あなたの目標や取り組みを伝えると好印象を与えられるでしょう。
例文
入社したら御社のアプリ開発に携わり、ヒット商品を生み出したいです。私はゲーム制作が得意で、独学でゲームプログラミングを学び、友人といくつかのアプリを作った経験があります。自分のスキルアップはもちろんですが、5年後には若手社員をアドバイスできるような立場になり、会社に貢献したいと思っています。さらに10年後はチーム全体のマネジメントをして、アプリ開発のトップ企業を目指したいです。
6位:これまでの人生で挫折と成功体験を教えて下さい
挫折経験について質問する意図は、あなたの精神的な忍耐力や対応力を見極めるためです。
今までどんな問題にぶち当たり、どう対処してきたのかを聞いて、「長期的に働いてくれるか」「辛いことがあっても乗り越えられるか」を判断しようとしています。
挫折したエピソードを話すときは、そこから何を学んだか、次にどう活かせるかを説明する必要があります。
そしてどんな風に変わったかを話せれば、高評価につながるでしょう。
例文
私の挫折経験は、大学受験で第一志望に合格できなかったことです。当時はがむしゃらに勉強していたのですが、計画を立てず苦手科目の勉強時間が不足していて、本番でも上手くいかずに合格点に届きませんでした。この経験を活かし、大学に入学してからは何事にも計画と対策を立てるようにし、スケジュールに沿った行動をするように心掛けました。その結果、全科目でAをとることができ、戦略を立てることの重要性を深く理解しました。
7位:就職後はどのような仕事がしたいですか?
入社したらやりたいことを聞くのは、企業の理解度を知るためと、ミスマッチがないかを確認するためです。
例えば、研究職のようにコツコツやる仕事で、「すぐに成果を出して活躍したい」と回答すると、「うちの仕事には向いていない」と判断されミスマッチを防げます。
例文
私は営業職を希望しており、宅建の資格を取得してトップセールスマンになりたいです。また同時に、お客様が何でも話しやすい営業マンになりたいと思っています。家を購入することは生涯でも大きな買い物ですので、お客様にとって後悔のない良い思い出にして欲しいからです。学生時代はアパレルの販売員をしていた経験から、お客様に接するときの気遣いやマナーを学びました。その経験を活かし、御社の利益に貢献できる営業マンになれるよう邁進していきます。
8位:転勤は可能ですか?
全国に支店がある企業や商社、メーカーなどは、転勤の可能性を考えておかなくてはいけません。
家族の事情などで転勤ができないと答えた場合は、採用になる可能性は低くなってしまうでしょう。
また答え方次第では、「大丈夫だと言っているけど本心は分からない」と誤解されるケースもあるので、ベストな答え方について解説します。
例文
学生時代から一人暮らしをしていたので、転勤は問題ありません。
地域ごとに仕事のやり方も違うと思うので、新しく学べることも多いと前向きに捉えています。
9位:あなたの就活の軸は何ですか?
「就活の軸」とは、あなたが持っている企業選びや仕事選びの基準のことです。
「これだけは譲れない」という軸を持って就活することで、周囲の影響によるブレを無くし、自分に合った仕事に就くことができます。
企業側がこの質問をするのは、「自社の社風にマッチしているか」「どんな熱意を持っているか」を判断するためです。
例文
私の軸は「世の中の女性を輝かせる仕事」です。化粧品は女性の外見だけじゃなく、内面も輝かせてくれるツールだと思っています。私は自分の顔にコンプレックスを持っていたい時期がありましたが、化粧品に出会って人生が変わりました。笑顔が増え、友人が増え、自分に自信が持てるようになりました。御社の商品は機能的で美しく、幅広い年齢層の方に愛され、パッケージにもこだわっているのが魅力的です。御社の商品の素晴らしさを、以前の私のような悩みを抱えた女性に広め、世の中を明るくしていきたいと考えています。
10位:最後に質問はありますか?
面接の終盤では、「最後に質問はありませんか?」という面接官お決まりのセリフがあります。
ここでどんな質問をするかが重要で、仕事への意欲やあなたの強みをアピールすることができます。
質問は何でもOKですが、給料や有給、福利厚生については悪印象につながるので避けましょう。
例文
- 私の希望している職種の仕事内容を詳しく教えてください。
- 今後の海外での営業戦略について教えてください。
- 入社までに勉強しておくことはありますか?
- 私は営業職を希望していますが、活躍されている社員の方に共通点はありますか?
- 女性を積極的に採用されているそうですが、何人くらい勤めていらっしゃいますか?
新卒として面接を通過させるためのポイント
10個の質問の例文を紹介してきましたが、面接を通過させるためには共通するポイントがあります。
初めに結論から伝える
質問に対する答えは結論から話すのが鉄則です。「結論→理由→結論」の順で話しましょう。
NGなのは、前置きが長すぎて、最終的に何を言いたいのか分からなくなってしまうケース。
質問に対する的確な回答ができないと、「コミュニケーション能力が低い」とマイナスに捉えられてしまう可能性があります。
はきはきと元気よく答える
どんな質問にも目を見てハキハキと答えましょう。新卒者らしいフレッシュさも大切です。
面接は誰でも緊張するもの。声のトーンが低く小さくなり、表情も硬くなりがちです。
少し高めの声で話せるよう意識すると、表情も明るい印象になります。
笑顔でいることを心掛ければ、面接が終わったあとに「元気のいい子だったな」「前向きで明るそうだな」という好印象が残せます。
面接対策を入念に行っておく
稀に、「自分はあがり症じゃないから、その場で思ったことを話そう」という人がいます。
しかし企業や業界ごとに、答える内容に変化がなくてはいけません。
企業によって求めている人物像には違いがあるはずなので、企業ごとに面接対策を行うようにしましょう。
良くされる質問の解答を用意しておいて面接を勝ち抜こう!
新卒の面接でされる質問はある程度決まっているので、事前にスムーズに答えられる練習をしておきましょう。
「質問を通して面接官は自分の何を知ろうとしているのか」を考えることが大切なポイントです。
また同じ内容でも話し方次第で印象が変わるので、鏡ごしやスマホの録画機能を活用して、客観的に自分を観察してみましょう。
30〜60分で自分を最大限にアピールし、「採用したい」と思わせなくてはいけません。
ライバルに差をつけるためにも、入念な対策と練習で面接を勝ち抜きましょう!









