ニートの就職は田舎か上京どっちが良い?田舎・都会のメリット・デメリット・おすすめの人を解説
ニートを卒業して就職するなら、「田舎」と「都会」どちらがいいでしょうか?
田舎は家族や友人がいて住み慣れた環境がありますが、仕事は少なく、就職活動がやりにくいというデメリットもあります。
この記事では、田舎と都会の双方で働くメリット・デメリットを解説しているので、これからの人生に悩んでいるニートの方、地方の方はぜひ読んでみてください。
ニートが田舎に就職するメリット
ここからは、ニートが田舎に就職するメリットを解説します。
- 家族や知り合いが近くにいて心強い
- 家賃などの支出が無い
- 落ち着いた環境で仕事ができる
家族や知り合いが近くにいて心強い
仕事を始めても、これまでと変わらない環境で働けるのが魅力です。
家族や友人、知り合いもたくさんいるので、仕事での悩みや不安が生じても解決しやすいでしょう。
また地元の企業なら知り合いが働いていることもあり、「社長はどんな人か」「給料やボーナスはどのくらいか」などの情報を、事前に入手することができます。
家賃などの支出が無い
一人暮らしを希望しなければ、これまで通り家賃ゼロの実家で暮らせます。
仕事が終わったあとも、クタクタの体で自炊する必要はありません。
もちろん働いたら家にいくらかお金を入れる人もいますが、一人暮らしをして家賃・光熱費・食費を払うのに比べると、毎月何万円もお得です。
浮いたお金で車を買ったり、貯蓄に回したりして、働いたお金を自由に使えるのが地元で就職する最大のメリットと言えます。
落ち着いた環境で仕事ができる
都会と比べて田舎のいいところは、自然が豊かで人も多過ぎない落ち着いた環境という点です。
地方の場合は自家用車で通勤する人が多く、都会のように通勤ラッシュで疲れてしまうこともありません。
休日に足を伸ばせば、緑の多い公園や海がそこら中にありますから、平日に必要なエネルギーをたっぷりチャージできます。
ニートが田舎に就職するデメリット
ここからはニートが田舎に就職するデメリットを解説します。
- 求人が少ない
- 給与が低い
- 昇進や昇給に恵まれない
求人が少ない
都会の企業数と、田舎の企業数は大きく異なります。
平成26年度の都道府県における企業数No. 1は、もちろん東京です。
企業数の少ない都道府県と見比べてみましょう。
順位 | 都道府県 | 企業数 |
1位 | 東京 | 61,259 |
41位 | 和歌山 | 2,308 |
42位 | 島根 | 2,167 |
43位 | 佐賀 | 2,112 |
44位 | 山梨 | 1,967 |
45位 | 徳島 | 1,945 |
46位 | 高知 | 1,890 |
47位 | 鳥取 | 1,595 |
最下位の鳥取と東京の企業数を比べると、なんと40倍近くも東京が多いことが分かります。
企業数が少ないということは、それだけ求人数も少ないということ。
また職種も限られてくるため、自分のやりたい仕事が必ずしもできるとは限らないでしょう。
参考:総務省統計局・経済産業省 「企業の本所の所在地別企業数(平成26年)(都道府県別)」
給与が低い
都会に比べて土地が多い田舎では、家賃が低いこともあり給料も低めに設定されています。
大卒者でも高卒とほとんど給料が変わらないため、「大卒が田舎で就職するのはもったいない」と言われることもあるようです。
また学歴に見合った仕事が少ないのも、田舎で就職するデメリットになるでしょう。
田舎でも物価は変わらず、むしろ流通の多い都会の方が安いことも多いです。
しかし飲食店は田舎の方が安く、娯楽施設も少ないので、お金を使うところも限られています。
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昇進や昇給に恵まれない
田舎の場合は企業規模が小さいので、役職者のポストも少なめです。
また一族経営の企業が多いのも田舎の特徴で、社長や専務、部長などの重要な役職には、同じ名字が並んでいることもしばしば。
身内じゃない社員は理不尽な扱いを受けたり、親族の独裁的な経営になったりと、デメリットも多くなっています。
ニートが都会で就職するメリット
以下では、ニートが都会で就職するメリットを解説します。
- 給与が高い
- 求人数が多い
- 娯楽が多い
給与が高い
都会は大企業が多く、また優秀な人材が都会に集まりやすいことから、給料水準は高くなっています。
田舎ではできない価値のある経験が積めるのも、都会で働く人だけのメリットです。
その分、家賃や交際費なども高くなってしまいがち。
しかし都会には大きなチャンスがたくさん転がっていて、成長できるスピードも可能性も、田舎を上回るでしょう。
求人数が多い
先述したとおり、地方と都会の求人数は雲泥の差です。人も企業数も多いので、求人数は圧倒的に増えます。
また職種や業種などの選択肢が広がるのもポイント。とくにIT系やクリエイティブな仕事は、都心に集中する傾向が強くなっています。
テレビ業界や出版社、広告代理店などのメディア系で働きたい場合は、田舎よりも都会の方が入社できるチャンスも増えるでしょう。
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娯楽が多い
都会にはたくさんの人が集まるので、娯楽施設も充実しています。
毎週さまざまな場所でイベントが開かれたり、ショップやレストランが新規オープンしたり、プライベートを充実させてくれる環境です。
ニートが都会で就職するデメリット
以下では、ニートが都会で就職するデメリットを解説します。
- 家賃や生活費を自分で払わなければならない
- 危険に巻き込まれることがある
家賃や生活費を自分で払わなければならない
都会で暮らす最大のデメリットは、生活費がすべて自己負担になることです。家賃は高い割に、部屋は決して広くありません。
家賃に光熱費、食費、交際費、それだけで毎月20万円近い出費になってしまいます。
また仕事を探すために上京しなくてはいけませんから、交通費や滞在費も必要です。
仕事が決まれば引っ越しに賃貸契約、家具を一通り揃えたら50万円では足りない可能性もあります。
貯金があれば問題ありませんが、ニートだった場合はまとまった資金もありません。
親に出資してもらうか借金するかなどして、資金を用意しなければいけません。
危険に巻き込まれることがある
人が多いこともあり、都会では事件が日常茶飯事です。
電車でのスリや痴漢、空き巣や強盗など、トラブルに巻き込まれる危険性があります。
とくに女性は注意が必要で、オートロック付きのマンションや3階以上の部屋を借りるなど、住む環境にも気をつけなくてはいけません。
安定を求めるニートは田舎・刺激を求めるニートは都会への就職がおすすめ
双方のメリットとデメリットをみてきましたが、田舎と都会のどちらがいいかは、その人の価値観によります。
家族や知人がいる環境で働きたい人は住み慣れた田舎で、刺激的な環境で働きたい人は都会で働くのがいいでしょう。
自分が働く環境は自分の意思で選ぶことができますから、どちらが自分の将来のためになるかを考えて選択してみてください。
自分のやりたいことが明確にあって、それが都会にしかない場合。
また引きこもりだったことが地域の人に知られていて、就職活動がうまくいかない場合。
そんな人は早めに今の環境から抜け出すことをお勧めします。
就職活動が上手くいかないと、またニートに戻ってしまうかもしれません。