40代ニートは就職できない?脱出するためにやるべきことを解説

40代ニートは就職できない?脱出するためにやるべきことを解説
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40代ニートからの就職を考えている方の中には、「40代ニートから社会復帰できるの?」「もう遅いのではないだろうか...」そんな不安を抱えている方もたくさんいるでしょう。

40代ニートの就職については、ニートになってしまった原因を追求し、諦めずに就活を続けることが肝心です。

今回は40代ニートが社会復帰するための秘訣と、正社員就職を成功させるためのポイントについて詳しく解説します。

ニートのまま50代に突入してしまわないよう、40代である今、就職を成功させましょう。

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40代以上のニート(引きこもり)は61万人以上もいる

2019年に行った内閣府の調査によると、自宅に半年以上引きこもっている40〜64歳は、全国に61万人以上もいることが分かりました。

さらに7割以上が男性であり、ひきこもり期間は7年以上が半数を占めています。

これは15〜39歳のひきこもり54万人を上回る人数で、全国に100万人以上もニートがいることが浮き彫りになったのです。

ひきこもりの高齢化や長期化が、今後の新しい社会問題といえるでしょう。

参照元:日本経済新聞「中高年ひきこもり61万人 内閣府が初調査」

年齢が高くなるにつれてニート期間も増加!

以下の表は、厚生労働省が調査した年齢層ごとのニート期間の割合です。

年齢層 1年以下 2年以下 3年以下 5年以下 5年超
19歳以下 88.0% 12.0% - - -
20~24歳 71.1% 17.8% 5.6% 3.3% 2.2%
25~29歳 42.5% 15.8% 13.3% 10.8% 17.5%
30~34歳 33.8% 18.8% 13.8% 11.3% 22.5%
35歳以上 44.4% 11.1% 5.6% 38.9% -

ご覧の通り、年齢が上がるにつれて5年以上の割合が増えているのが分かります。

35歳になると約4割が5年以上引きこもっていることから、高齢になるほど社会復帰がむずかしく、ニートから抜け出せない状態に陥ってしまうことが読み取れます。

参照元:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」

40代でニートをしている人の原因

あなたがニートになったきっかけを覚えていますか?

これから就職活動をはじめようと考えている方は、ニートになった理由を思い返してみましょう。

原因を追求することで、就活への意識が強くなり、同じような状況になるリスクを防ぐことができるはずです。

40代でニートをしている人の原因
  • 職場の人間関係のトラブル
  • 単純に働く意欲が低い
  • 病気・ケガ・家族の介護など

職場の人間関係のトラブル

新卒で入社した会社や学生時代にあった、人間関係でのトラブルが原因で引きこもりになってしまうケースがあります。

先輩や同僚からのいじめ、上司からのパワハラ、家族や恋人とのトラブル、また仕事がうまくできない自分へのいらだちや落ち込みなどがあげられるでしょう。

ひと昔前のセクハラやパワハラ問題は現代のように敏感ではなく、加害者もハラスメントをしている意識がないことが多かったようです。

被害を受けた方は自分が悪いと思い込むため、深く傷ついたままひきこもりになってしまうパターンも少なくありません。

その経験がトラウマとなり、就職や社会復帰のハードルを高くしていることがニートになってしまった原因と考えられます。

単純に働く意欲が低い

働くことに対してマイナスなイメージを持っている人、収入がなくても生活ができるので働く必要性を感じない人がこちらに該当します。

また一度就職はしたものの、無理をして退職してしまい復帰ができなくなったり、入社してもすぐに辞めてしまったりするケースも、徐々に働く意欲をなくしてしまう原因になるでしょう。

働いている人全員が、「働きたい」という意志のもとで働いている訳ではありません。

生活のため、家族のために好きでもない仕事をやっている人は、世の中に五万といます。

しかし健康なのにも関わらず働かない人は、「実家にいれば食いっぱぐれる心配がない」「親が面倒をみてくれる」など、家族に甘えてしまっていることが原因としてあげられるでしょう。

病気・ケガ・家族の介護

病気やケガ、家族の介護などが原因で、ニートになってしまうケースもあります。

「入院や自宅療養のため働けない」
「親の介護で仕事を続けられない」

このような状態が続くと会社を辞めざるを得なくなり、長いブランク期間が原因で再就職が困難になってしまう状態です。

採用企業は「仕方ない」と捉えながらも、「病気が再発するのでは?」「早退や欠席で仕事がまともにできないのでは?」と懸念されてしまうケースも多いでしょう。

その結果、就職活動をしても内定がもらえず、就職を諦めてしまったパターンも考えられます。

40代ニートから社会復帰するためにやるべきこと

40代ニートから社会復帰するためにすべき基本事項

40代ニートが社会復帰するためには、まず何から始めたらいいのでしょうか?

すぐに就職活動をスタートさせようとするとつまずいてしまうので、まずはご紹介する基本事項から取り掛かってみてください。

40代ニートから社会復帰するためにやるべきこと
  • 生活習慣を整える
  • 身の回り・身だしなみを整える
  • 人とのコミュニケーションをとる
  • 最近のニュースに関心を持つ

生活習慣を整える

40代ニートのなかには、昼夜逆転の生活を送っている方も多いでしょう。

みんなが働き出す時間に寝て、夕方になると起きる、という生活をしていませんか?

その場合は、「朝起きて夜眠る」という生活リズムを整えることが大切です。

いきなり早寝早起きに変えることはむずかしいので、「夜は眠くなくても布団に入る」「朝は8時に目覚ましをかける」などして、徐々に起床時間を早めていきましょう。

昼間に外にでて太陽を浴びたり、散歩やジョギングなどの適度な運動をして体を疲れさせたりするのもおすすめです。

身の回り・身だしなみを整える

長年ひきこもっていると自分の外見に無頓着になっていることが多く、何ヶ月も髭を剃っていない男性や、まったくメイクをしていない女性も多くいらっしゃるでしょう。

就職活動では「清潔感」が大切ですので、まずは鏡をみて自分の現状を把握しましょう。

髪が伸び放題でしたら美容室を予約したり、よれよれの服しかない場合は新しい服を買いに行ったりして、身だしなみを整えてみてください。

誰しも一緒に働くなら、不潔な人よりも身だしなみが整っている人と働きたいと思うはずです。

まずは外見を磨いて、相手にいい印象を与えられるよう身の回りを整えましょう。

人とのコミュニケーションをとる

家に引きこもって家族以外と関わっていないニートの方は、外にでて他人とコミュニケーションをとりましょう。

最初は緊張してうまく話せないかもしれませんが、回数を重ねるうちに慣れてくるので大丈夫です。

他人と関わるのが苦手な方は、ひきこもりやニートの社会復帰を支援するサポートセンターを頼るのもいい方法です。

さまざまな自治体が職業的自立を支援するための相談窓口やジョブトレーニング、職場実習などを無料で行っていますので、ぜひ参加してみてください。

最近のニュースに関心を持つ

長い間自宅に引きこもっていると、自分の趣味やゲームなど以外に興味を示さなくなってしまいます。

そうなると更に自分の殻に閉じこもってしまい、社会復帰はより困難になってしまうでしょう。

40代ニートが社会復帰するためには、最近の話題やニュースに関心を持つことも大切です。

最新の話題を知っておくことで他人とコミュニケーションがスムーズに取れたり、「外に出たい!」という気持ちになったり、気持ちが明るく前向きになるでしょう。

40代ニートから正社員への就職を成功させるコツ

40代ニートから正社員への就職を成功させる秘訣

40代ニートでも、正社員への就職を成功させることは可能です!

ここでは、就職するための4つの秘訣をご紹介したいと思います。

40代ニートから正社員への就職を成功させるコツ
  • アルバイト・派遣社員から正社員登用を狙う
  • 経歴不問の企業にエントリーする
  • 就職への意欲をアピールする
  • 公的な就職支援機関を利用する

アルバイト・派遣社員から正社員登用を狙う

ひきこもり歴が長い40代ニートが、いきなりフルタイムの正社員で働くのはハードルが高いです。

就職しても「キツイ」「辞めたい・・・」という理由で退職してしまい、今後の社会復帰がより困難になってしまいます。

とくに働くことに抵抗があるニートの方は、「週3〜」や「1日5時間勤務」などのアルバイトや派遣社員などから馴染んでいくのがおすすめです。

非正規雇用であれば企業側の選考ハードルも低くなるため、すぐに内定がもらえる可能性も高まります。

経歴不問の企業にエントリーする

ニートが求人を探すときのポイントは、「経歴不問 求人 40代」などで検索して、条件がゆるい仕事にエントリーすることです。

学歴や職歴不問、未経験歓迎などの求人はたくさんありますので、40代ニートでもチャレンジできる仕事は必ずみつかるでしょう。

ただし条件をつけすぎたり、高給与を望んだりするのはおすすめできません。

40代ニートの場合は経歴と実績を積むことが最優先ですので、「給料が少ない」「朝が早い」などには目をつむることも大切です。

就職への意欲をアピールする

ニートの就職に関して企業側が懸念するのは、

「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか?」
「働く意欲はあるのか?」
「せっかく採用するなら経験が豊富な方がいい」

などがあげられます。

とくに空白期間が長ければ長いほどマイナスに捉えられ、採用がお見送りになってしまう可能性が高まるでしょう。

しかし40代ニートでも就職を成功させている人は大勢いますので、諦めずに自分の将来と向き合い、就職活動を続けましょう。

採用企業は人手が足りずに困っているから求人を出しているので、働く意欲がありしっかりとアピールできれば、採用される可能性は十分にあります。

応募書類や面接に関しては徹底した自己分析を行い、自己PRやニートになった理由をきちんと話せるようにしておきましょう。

公的な就職支援機関を利用する

先述した内閣府の調査では、40代以上のニート問題が明るみになり、国が勢力を上げて社会復帰をサポートする動きが出始めています。

地域若者サポートステーションは39歳までを対象にしていましたが、令和2年度から40〜49歳向けの「サポステ・プラス」が対象年齢を拡大してサポートを開始しました。

サポステ・プラスでは就労支援や教育機関、地域活動団体などと連携して、職場体験などを通して社会復帰できるようなお手伝いを実施しています。

個別カウンセリングや適性検査が受けられたり、セミナーやイベントへの参加ができたりと、さまざまな社会復帰支援が無料で受けられるのが魅力です。

「いきなり就職活動をはじめるのには抵抗がある」という方は、まずは公的機関を利用して社会との関わりを持つことからスタートさせるといいでしょう。

40代ニートでも就職できる!

40代ニートから就職を成功させることは、不可能ではないということが理解できたと思います。

しかし理解していても行動に移さなくては、前に進むことはできません。

1日でも早く就職活動をスタートさせることが大切ですので、まずは身なりを整え、家族以外と関わりを持つように励んでみましょう。

少しずつ世間に慣れてきたら、いつまでに就職したいかを自分でコミットして、就職活動をスタートさせてみてください。

40代という年齢柄、就職活動が思うように進まず、くじけそうになるときもあるでしょう。

しかし諦めず前向きに取り組むことで、あなたと縁のある就職先を必ず見つけることができます。

無理をすると後で自分に跳ね返ってきますので、必要であれば公的機関を利用して悩みを相談する場所を見つけてみてはいかがでしょうか?

その道の専門家ですので、家族よりも効果的なアドバイスがもらえるかもしれませんよ。

あなたの就職が成功し、明るい未来を歩めるよう応援しています!