高学歴ニートの末路はどうなる?原因と就職するためにやるべきこと
「ニートは学歴が低い人が多い」
「高学歴ならニートになるはずはない」
ニートに対して、このように考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし実際は、いい大学を卒業しているにも関わらずニートになってしまう人もいて、高学歴がゆえの悩みや不安もあるようです。
「学歴が高いということは、勉強もできて優秀だったはず・・・。」
一体どうして高学歴なのにニートになってしまったのか、その原因を探りながら、高学歴ニートを脱出するための方法について解説したいと思います。
高学歴ニートにおすすめした職種も紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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そもそも高学歴ニートとは?
高学歴ニートとは、偏差値が高い難関大学を卒業した後にニートをしている人を指します。
基本的に高学歴に分類される人は、知名度が高く、規模が大きい有名企業で働く割合が多いのでかなり希少です。
高学歴ニートに分類される出身大学
- 国立大学
- 早稲田大学
- 慶応義塾大学
- 上智大学
- MARCH
- 国際基督教大学
国公立の大学や早稲田、慶応を始めとする大学は高学歴の大学に分類されます。
高学歴ニートには2つのタイプがある
学歴が高いのにニートになってしまう人には、以下の2つのタイプがあります。
- 仕事に対しての意欲はある人
- 仕事に対して意欲が極端に低い人
ここでは、それぞれの特徴や思考について解説していきたいと思います。
仕事に対しての意欲はある人
高学歴で働く意欲はあるのに、ニートになってしまうのはなぜでしょうか?
それには、以下のような理由が挙げられます。
- 自身の学歴に見合った職場でなければ働く意欲が湧かない
- 自分より学歴が低い人が活躍している職場で働けない
- 大学の名前を背負って働くことがプレッシャーになる
「働きたい」「社会で活躍したい」と考えていても、他人の目を異常に気にしてしまい、「高学歴」というプライドが障害となってしまうのです。
上司や先輩からみんなの前で叱責されたり注意を受けたりすると、尋常でないほど傷つき退職してしまうのも、高学歴ニートの特徴といえるでしょう。
仕事に対して意欲が極端に低い人
もう1つは、「働きたくない」「どうして仕事をしないといけないの?」というタイプの高学歴ニートです。
能力が優れているタイプや、世間の常識を常識と捉えない高学歴ニートが当てはまります。
- 好きじゃないことをやる意味が分からない
- 生産性が低い感じることはやらない
- 働く必要性を感じない
このように、学歴が高いゆえに「労働だけが生きる道ではない」と考え、投資や起業などに踏み込むニートも少なくありません。
しっかりと自分を納得させた上でしか行動を起こせないが、学力が優れている高学歴ニートの特徴とも言えるのです。
高学歴ニートになりやすい人に共通している特徴
高学歴でニートになってしまった人を調査すると、ある共通点があることが分かりました。
「働きたいのに働けない」という人は、4つの特徴に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
- 失敗することを恐れている
- プライドが異常に高い
- 出身大学がプレッシャーになっている
- 仕事に対しての意欲が低い
失敗することを恐れている
1つ目は、周りの目を異常に気にしてしまうタイプです。
「失敗できない」「ミスしたらどう思われるか怖い」と考えてしまい、自分で自分を苦しめてしまうのです。
学生時代に勉強や受験で失敗した経験がほとんどない場合は、失敗するかもしれない業務を避けてしまう人も少なくありません。
勉強ができるのと、社会で成果を出せるのとは別物ですので、自分の実力に自信をなくしてしまうケースも考えられます。
結果、精神的に参ってしまい、働けなくなった人や人目を避けるようになってしまった人が、高学歴ニートになってしまうのです。
プライドが異常に高い
プライドが異常に高い人も、高学歴ニートになってしまう傾向が強いです。
「高学歴」「優秀」「将来有望」などと周囲にもてはやされ、自分は特別な人間だと思い込んでしまうことがあげられます。
そのため、「周囲が納得するような大企業じゃないと働けない」「ネームバリューが低い中小企業には就職できない」など、就職先の選択肢を狭くしてしまうのが原因です。
また以下のようなタイプの人は、たとえ就職できたとしても、周囲とうまくやれずに成果を上げられないことも多くなってしまいます。
- 仕事の成果より学歴で人を評価する
- 自分が1番に優秀だと周囲を見下してしまう
- 自分のミスを認めない
仕事は一人でするものではないため、協調性や密なコミュニケーションが必要不可欠です。
しかしプライドが高いことによりトラブルが起こったり、人間関係がギクシャクしたりして、職場から逃げ出してしまうのも高学歴ニートにありがちです。
出身大学がプレッシャーになっている
学歴自体がプレッシャーになって就職できないのも、高学歴ニートになる原因の1つです。
「〇〇大卒」という肩書きを重んじ過ぎてしまう一方で、「〇〇大学なのに仕事できないね」と思われることを避けていると考えられます。
またどんな仕事においても、周囲から「〇〇大卒だからできるでしょ?」「このくらい簡単だよね?」とプレッシャーをかけられることを嫌がり、人との関わりを避けてしまう人も多いようです。
仕事に対しての意欲が低い
「やりたい仕事がない」「働く意味を見いだせない」といった仕事へのネガティブな考えも、高学歴ニートによくあるパターンの1つです。
就職活動をすれば引くてあまたなのにも関わらず、どの会社にも魅力感じられず就職先が決まらないまま既卒になってしまう人もいます。
「同級生はみんな就職先を決めているのに自分だけは決まらない」
「やりたい仕事がないのに働く意味が分からない」
このように考え、自宅に引きこもって趣味やゲームに没頭してしまうのも、高学歴ニートの特徴といえるでしょう。
高学歴ニートから抜け出して就職するコツ
高学歴ニートになってしまう原因を解説しましたが、そこから抜け出すためにはどうしたらいいのでしょうか?
この章では、高学歴ニートを卒業するための5つの方法について解説します。
- 余計なプライドを捨てる
- ニート期間が長引かせない
- 成功している人の書籍を読む
- 様々な人と積極的にコミュニケーションをとる
- 就職支援サービスを活用する!
余プライドを捨てる
「面接で失敗したくない」「あいつよりハイレベルな企業に就職しなくては」という思いが先にきて、就職活動に踏み込めない状況になっていませんか?
学歴が高い優秀な人はプライドが高く、失敗することを避けてしまう傾向があります。
「大手に就職できなかったらどうしよう」「面接で落とされてしまったら…」などマイナスにしか考えられず、行動に移せない人も少なくないです。
しかし、あなたが大切にしているプライドは、誰のためのものでしょうか?
周りの目を異常に気にしてしまうことは、自分よりも他人を優先していることと同じです。
まずは自分が思い込んでいるプライドを捨て、自分のためだけに就職活動を始めてみましょう。
ニート期間が長引かせない
ブランク期間は短ければ短いほど、就職活動でも有利に働きます。
ブランクが1年の求職者と、5年の求職者、あなたならどちらを採用したいと思いますか?
ニート期間が長引くほど社会復帰は困難になりますので、「○月までに就職する!」など自分で目標を設定して、就職活動をスタートさせてください。
面接では空白期間について必ず質問されますので、面接官を納得させられるような回答を用意しておくことが大切です。
成功している人の書籍を読む
高学歴でニートになってしまった方は、「人生詰んだ」「将来が不安だ…」と、ネガティブになっている人も多いでしょう。
しかし世の中には、低学歴で大きな成果をもたらした著名人が大勢活躍しており、中には「中卒」や「高校中退」、「小卒」などといった経歴の人もいます。
「GMOインターネット株式会社」代表の熊谷正寿氏は高校中退ですし、「株式会社paperboy&co」を最年少で上場させた家入一真氏も中卒です。
また歴史的人物でいえば、「本田技研工業株式会社」の本田宗一郎氏、「パナソニック(松下電器)」の松下幸之助氏は小卒という学歴の持ち主。
政治家の田中角栄氏も、「高等小学校卒業」という学歴で内閣総理大臣にまでのぼり詰めました。
低学歴であっても成功は掴めることから、ニートであっても将来大きく活躍することは可能だということが理解できると思います。
社会に出ると、大切なのは「学歴」よりも「行動力」。
周囲の目を気にせず、高学歴を誇りに思い、自信を持って前に進みましょう。
様々な人と積極的にコミュニケーションをとる
ニートを抜け出すには、今の生活を改めて外にでることが大切です。
働いていないという後ろめたさで、友人との関係が疎遠になっていた人も多いでしょう。
社会に出るのであれば知り合いや友人に連絡を取って、コミュニケーションを深めてみてください。
就職先の話や仕事内容を聞けると、あなたの就活にもきっと役立ちますよ。
就職支援サービスを活用する
高学歴であれば書類選考も通過しやすいですが、「ニートだったこと」や「ブランク期間」がネックとなり、就活がうまくいかないケースも考えられます。
何度も不採用が続くとモチベーションが下がるので、早めの就職対策が必要です。
近年は「既卒」や「第二新卒」を積極的に採用したいという企業が増えており、そのような若手を対象にした就職支援サービスが次々と立ち上がっています。
求人紹介や面接対策などが無料で利用できるので、気になるエージェントに登録して、就職活動をサポートしてもらうのも良い方法でしょう。
ニートを対象にした転職サイトやエージェントはたくさんありますので、まずは3社くらいに申し込んでキャリアカウンセリングすることをお勧めします。
高学歴ニート末路
高学歴ニートの場合、
「本気を出せばいつでも就職できる」
「高学歴だから何とかなる!」
などと、根拠のない自信を持っている人もいるでしょう。
しかし高学歴であってもニートを続けることで、悲惨な末路が待っています。
- 社会復帰できなくなる
- 社会的信用を得られない
- 生涯賃金が低くなる
社会復帰できなくなる
結婚や親の定年を機に、いざ就職しようとしても、どの企業からも採用してもらえない可能性があります。
20代や30代ニートであれば間に合う可能性が高いですが、40歳以上になってくると「仕事が選べない」という現実を知ることになるでしょう。
長年ニートをしたことで他人と共存できなくなり、社会生活がうまくいかず職場でトラブルを起こしてしまう人も少なくありません。
収入を得るために派遣や日雇いの仕事をするしかなくなり、「高学歴なのにどうして!」と悲惨な将来を迎えることになるでしょう。
社会的信用を得られない
定職がないことで社会的な信頼が得られず、生きづらくなってしまうケースも考えられます。
それは「クレジットカードの審査がおりない」「自動車ローンや住宅ローンが組めない」というような問題だけでなく、就職してからも上司や同僚に信用してもらえないケースです。
「すぐに辞めてしまうんじゃないか?」「むずかしい業務を与えたら病んでしまうかも」と周囲に思われ、大切な仕事を任せられなかったり、会社の一員としてなかなか認めてもらえなかったりということが考えられるでしょう。
生涯賃金が低くなる
当然の話ですが、働かないと収入がないため、生涯賃金が下がってしまうリスクが高まります。
たとえ就職できたとしても空白期間がネックになり、周りの社員と同等の給料はもらえない可能性も高いです。
しかし今は、「高収入」よりも「働くこと」を優先すべきです。
1日でも早く就職先を決めて、生涯年収が少しでも上がるように努めましょう。
真面目に働いていれば周囲からも一目置かれ、いずれは収入アップやキャリアアップが実現するかもしれません。
今はニート脱出を第一目標に、正社員として社会復帰できるよう行動を起こしましょう。
高学歴ニートからの就職におすすめの職種4選
最後に、高学歴ニートにおすすめしたい4つの職種をご紹介します。
- Webマーケティング
- ITエンジニア
- 営業職
- 企画職
Webマーケティング
Webマーケティングとは、インターネット集客に対する立案から実行までを担当し、企業の売上や利益に貢献する仕事です。
「顧客が本当に求めているモノ・サービスは何だろう?」
「自社の商品を広めるためにはどんな戦略が必要だろうか?」
このように新しい商品やサービスを生み出したり、自社商品の知名度を上げたりして、利益や売上拡大に関する仕組みづくりを作るのが好きな人に向いています。
市場を知る観察力や、競合の動きを読む洞察力、さらに世の中の一歩先をみる力が求められるため、高学歴を持った人に向いている職業の1つです。
マーケティングは人気が高い割に需要が多くないため、学歴フィルターで不採用になってしまう人や、応募資格に当てはまらず諦める人も少なくありません。
「これから人生挽回したい!」
「自分にしかできない面白いことがやりたい!」
と考えているのであれば、常に変化する市場をターゲットにしたWebマーケターになることをおすすめします。
ITエンジニア
高学歴の人が活躍する仕事といえば、高い情報技術を取り扱うITエンジニアも向いている職業の1つです。
需要が高く大企業の採用枠も多いため、理系の大学出身の高学歴ニートにおすすめできます。
プログラミングスキルやITに関する専門知識が必要不可欠ですので、就職活動と並行しながらプログラミングスクールに通ったりして、知識を身につけておくといいでしょう。
IT系といっても色々な業態や分野があり、仕事内容や肩書きも企業によってさまざまです。
プログラマーやシステムエンジニアをはじめ、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、Webエンジニアなど、今後のキャリア形成を考えた上で、興味のある職種について検討してみましょう。
ITエンジニアとして一人前に成長すれば、プロジェクトマネージャーなどの責任者になれるほか、フリーランスとして起業や独立することだって夢ではありませんよ。
営業職
ニートや未経験でもチャレンジしやすい職業が、「営業」です。
営業は仕事がハードで残業が多い、ノルマがきついといったネガティブなイメージが強いという方も多いでしょう。
しかし一方で、コミュニケーション能力が磨けたり、会社の売り上げに貢献している実感が持てたりと、大きなやりがいや達成感が味わえる職業でもあります。
営業職はインセンティブが導入されている会社も多いので、高収入や出世欲が高い人にもおすすめです。
仕事柄、今までの人生で関わってこなかったような社長や管理職クラスと商談する経験も味わえるでしょうし、仕事を通してさまざまな刺激を受けることができるでしょう。
メーカーや商社で働くことができれば、海外営業として世界各国で活躍することも可能です。
企画職
企画職とは、商品企画や宣伝企画、営業企画などを指し、課題を解決するための企画立案を担当するのが仕事です。
マーケティングと近い部分がありますが、企画職の場合はマーケティングした内容をもとに、自社製品・サービスの開発や市場開拓、広告宣伝などまで担当しながら、卓上のアイデアを形にしていきます。
自分の頭脳を使って仕事をするため、高い学歴が求められるケースも多いです。
ただし、自分の発案が市場に受け入れられるか、会社が期待するような結果が出せるか、といったプレッシャーや緊張感を伴う仕事でもあります。
そのため、高学歴をプレッシャーに感じてしまう人には向いていないかもしれません。
しかし情報収集スキルやコミュニケーションスキルに自信があれば、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
高学歴ニートは就職に向けて今すぐ行動しよう
高学歴ニートが社会復帰するためには、1日でも早い就職活動が重要です。
学歴が高いので、高卒や大学中退ニートよりも採用される確率も高くなるでしょう。
まずは「どうして自分がニートになってしまったのか?」を考え、同じ過ちを繰り返さないよう注意することが大切です。
就職活動が思うように進まず諦めてしまいそうなときは、家族や友人に相談したり、就活のプロであるエージェントを頼ったりして話を聞いてもらうと気持ちもスッキリします。
周囲からなんて言われようと気にせず前向きに取り組むことで、近い将来、必ず社会復帰できるでしょう。
あなたが持っている「高学歴」という武器は、誰でも持っているものではありませんし、簡単に手に入れたわけでもないはずです。
受験を頑張った自分を誇りに思いながらも、意味のないプライドは捨てて、自分の性格に合った方法で社会復帰を目指してみてください。