ニートでも一人暮らしはできる?一人暮らしでかかる費用の内訳を紹介
ニートは収入がありません。
親からの援助がないと、最低限の生活だってできません。
そんなニートが一人暮らしをすることは可能なのでしょうか?
この記事では、
- 「収入がないけど一人暮らしを始めたい」
- 「ニートでもアパートが借りられるか知りたい」
- 「実家暮らしが息苦しくなってきた…」
そんな方に向けて、
- ニートでも一人暮らしができる人
- 一人暮らしで必要になる費用の内訳
について解説していきます。
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ニートで一人暮らしは厳しい
ニートは収入がありませんから、普通に考えても一人暮らしはできません。
- 収入が無く生活が成立しない
- アパートの入居審査に通らない
収入が無く生活が成立しない
一人暮らしを始めたら、毎月決まった額の出費がかかります。
家賃・光熱費・通信費・食費、そのほか交際費や交通費、税金の支払いも必要です。
収入が全くないのに、どうやって生活していけばいいのでしょうか…。
実家で親に頼って生活しているニートの方は、ご両親に足を向けて寝られませんね。
アパートの入居審査に通らない
アパートを借りるには賃貸契約が必要です。
そして契約を交わすのに、「借主がどこで働いているか」「決まった収入源があるか」などの審査があります。
また家賃が滞納してしまったときの代理人として、収入がある親や兄弟に連帯保証人になってもらわなくてはなりません。
あなたが借主となる場合、まず仕事をしていないので審査で落ちてしまいます。
また親族であっても、収入がない人の保証人になってくれるかは疑問です。
正社員で働いていて収入に見合った家賃の部屋であれば、審査は問題ありません。
また物件やオーナーさんによっては、アルバイトでも賃貸契約が結べるケースもあります。
ニートで一人暮らしができる人とは?
しかし世の中には、働いていないのに一人暮らしをしている人がたくさんいます。
彼らはどのようにして生計を立てているのでしょうか?
- 両親が全ての費用を支払ってくれる
- 両親以外に援助してくれる人がいる
- 貯金が大量にある
両親が全ての費用を支払ってくれる
まず考えられるのが、親が生活費を負担してくれているということです。家賃も食費もすべて両親に払ってもらっていれば、働かなくても一人暮らしができます。
ただし、このタイプは注意が必要で、「親がいつもまでも元気で働いているとは限らない」ということです。
いつ病気になるか分からない、いつ事故にあうか分からない。仮にそうなった場合、あなたの生活はどうなるのでしょうか?
一人暮らしに親が賛成してお金を出してくれる場合は、最悪のケースを考えて行動に移す必要があります。
両親以外に援助してくれる人がいる
祖父母や親戚など、両親以外にお金を出してくれる人がいる場合も一人暮らしが可能です。
また恋人に頼って生活している人もいるでしょう。
貯金が大量にある
前職でバリバリ働き貯金をたくさん溜め込んでいる人は、1人で生活できる財力があります。
中には数千万円もお金を貯めて、悠々自適なニート生活を送る人もいるようです。
年間200万円で生活する人は、1000万円の貯金があれば5年間はニートが楽しめます。
しかし貯金はいずれ底をつきますから、永遠にニートでいられる訳ではありません。
一人暮らしをしたいニートは正社員を目指そう
「どうしても一人暮らしがしたい!」そんなニートの方は、まず収入を確保することを考えてみませんか?
どんな仕事でも働けばお金がもらえ、自立することができます。
- 思い切って正社員になる
- とりあえずアルバイトをする
思い切って正社員になる
ニート生活を卒業して、正社員として働くための就職活動をはじめましょう。
ニートからの就職は簡単ではありませんが、世の中は人手不足の企業で溢れています。
「綺麗なオフィスで働きたい」「高収入がいい」など選り好みせず、あなたのスキルや強みが活かせる職場を選んで、社会人としての再スタートを切りましょう。
正社員になるためには、20代30代で行動を起こすことが重要です。
40代を過ぎると雇ってくれる企業がほとんどなくなり、一般的に4Kと言われる「きつい・汚い・危険・給料が低い」職業にしかつけない可能性が高くなります。
しかし若いというだけで、「今後成長するかもしれない」「企業の戦力になる可能性がある」と判断され、ポテンシャル採用されるケースも多くなっています。
とりあえずアルバイトをする
正社員の壁が高いと感じたら、アルバイトから始めてみるのも悪くありません。
正社員は週5日、7〜8時間勤務で残業もありますから、ニート生活が長い人には厳しい環境です。
アルバイトなら週3日〜も可能ですし、1日3時間勤務から始めることだってできます。
また責任が重くない仕事が多いのも、アルバイトで働くメリットです。
まずは家の近所のコンビニや工場、清掃スタッフとして働いてみてはいかがでしょうか?
接客が嫌いじゃなければ飲食店もいいでしょう。
引きこもりがちだったニートの方は、シフト制で勤務時間を自由に選べる職場がオススメです。
また引っ越しのアルバイトのような肉体労働は日給も高めですが、運動不足のニートの方にはきついかもしれません。
単純作業が多く人と接することも少ない工場勤務は、時給も高めで始めやすいですよ。
一人暮らしでかかる費用の内訳
一人暮らしを始めたらどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
内訳を見ていきましょう。
- 家賃
- 光熱費
- 保険料や年金
- 生活費
家賃
- 都会:7万円
- 地方:4〜4.5万円
住む場所によって大きく変わるのが家賃です。地方の中でもさらに田舎の方なら、3、4万円出せばワンルームが借りられます。地方都市は4万〜4.5万円が相場です。
しかし都会になると7万円近くと一気に高額に。2部屋ほしい場合は、これにプラス1万円程かかります。
光熱費
- 電気:3000円
- ガス:3000円
- 水道:2000円
光熱費とは「電気・ガス・水道」のことで、オール電化であればガス代はかかりません。
自炊をする人としない人とでは、電気代やガス代が大きく変わりますが、一人暮らしであれば全部合わせても1万円でお釣りがくるでしょう。
料金を滞納してしまうと、電気やガスはすぐに止められてしまうので注意が必要です。
真夏の暑いときにエアコンがつけられないのは命に関わります。
また、水道は滅多なことでは止められません。
しかし催促を無視して3〜4ヶ月も滞納してしまうと、利用停止になるので注意しましょう。
水道が使えないと顔も洗えませんし、トイレも流せません。
保険料や年金
- 保険料:年間5〜7万円
- 年金:毎月1万6610円(2021年度)
日本に住んでいるなら、国民健康保険料と国民年金保険料の支払いは義務です。
収入がないニートであっても支払わなくてはいけません。
まず健康保険は病気やケガをしたとき、医療を受けるために必要です。
保険料を支払っていると保険証がもらえ、病院に提示すると3割負担で済みます。
保険証がない場合は全額負担となり、風邪などの診療でも1万円くらい請求されてしまうので注意してください。
ただし健康保険は家族の扶養に入っていれば不要ですので、両親に確認してみましょう。
国民年金も、20歳を超えたら支払う義務があります。
収入がないニートの方は、あなたに代わって両親が払っているかもしれません。
一人暮らしをするなら自立しなくてはいけませんから、今後は自分で支払うようにしましょう。
どうしても支払えないという場合は、役所の窓口に行って相談することをオススメします。
年金は将来もらえる大切な収入源ですので、滞納せずにきちんと支払いましょう。
生活費
- 食費:2万円
- スマホ代:3000円
- 雑費:5000円
- 交通費:2000円
- 服飾費:5000円
- 合計:3万5000円
生活費はその人の暮らし方によって大きく変わります。家に引きこもっている人は出費を最小限に抑えられるので、上記くらいあれば生活が可能です。
しかし外出が多いニートや友人関係が多いニートに場合、交際費がかかるので出費が増えます。
一人暮らしを始める際に発生する費用
次に、引っ越しするときに一時的に発生する費用について解説します。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 前家賃
- 火災保険料
- 引っ越し業者代
敷金
- 敷金:0〜12万円
敷金とは、入居中に家財を壊したり傷をつけたりした場合の「修繕費」に使用されるお金です。また家賃を滞納したときの担保的な役割も果たします。
物件によっては「敷金ゼロ」もありますので、初期費用を大幅に抑えることが可能です。
敷金は家賃の1〜2ヶ月分を取られることが多くなっています。大きな出費になりますが、退去するときに修繕費が引かれた金額が戻ってきますので、必要な出費と割り切って支払いましょう。
礼金
- 礼金:0〜6万円
礼金とは、賃貸契約をした際にオーナーさんにお礼として支払うお金です。敷金のように退去時に戻ってくることはありません。
家賃の1ヶ月分が相場ですが、借り手が長年ついていない人気のない部屋は、交渉次第でゼロにできる可能性もあります。
「駅から遠い」「物件が古い」「立地が悪い」
このような物件は初期費用がかかると借り手がつきにくいため、「敷金・礼金ゼロ」で募集している物件も多くなっています。
仲介手数料
- 仲介手数料:4〜7万円
仲介手数料とは、物件を紹介してくれた不動産会社に支払うお礼のお金です。通常、家賃の1ヶ月分が必要になるので、家賃が安ければ仲介手数料も安くなります。
不動産会社によっては、「仲介手数料半額!」としていることもあるので、手数料が少ない会社で契約するのがオススメです。
こちらも礼金と同じで、退去時に戻ってくることはありません。
前家賃
- 前家賃:4〜14万円
通常、家賃の引き落としは前月に行われます。4月分の家賃は3月中に支払うということです。
4月15日から住みはじめる場合、契約するときには15日分の家賃+5月分の家賃が必要になります。オーナーさんによっては2ヶ月分の家賃を請求されるケースもあるので、初期費用が大きくなってしまいます。
しかし必ず支払うことになるお金で、「最初にかかるか」「途中で払うか」だけの選択になり、別に損することもありません。
火災保険料
- 火災保険料:1〜2万円
火災保険とは、借りている部屋が水漏れや火災などの災害にあったとき、家電や家具などの損害を保証してくれる制度です。火災保険は必ず入会しなくてはならず、契約時に不動産会社が紹介してくれます。
引っ越し業者代
- 引っ越し業者代:1〜3万円
引っ越し代は、実家からアパートまでの距離によって変わります。またどれだけの家財を運ぶかも肝心で、荷物が多く大きなトラックが必要な場合は料金が高めの設定です。
引っ越しの時期も料金に関わり、転勤や移動が増える3月〜4月は料金が高く2〜3倍にアップします。
繁忙期を外せば半額以下に抑えることができますので、引っ越しの時期には注意しましょう。
この他にも、鍵の交換代や管理費などがかかり、全部合わせると30万円前後の初期費用が必要になります。
一人暮らしをしたいニートはとりあえず働こう!
一人暮らしにかかる費用は、初期費用で30万円前後、毎月の生活費は10万円以上もかかります。
今まで仕事をしなくても、不自由ない生活をさせてもらった実家に感謝しましょう。
人間が最低限の生活をするためには、少なくてもいいので収入を得ることが重要です。
アルバイトなら時給1000円で7時間勤務、毎月20日働けば14万円の収入が得られます。
正社員ならさらに高い給料が期待できますし、ボーナスや家賃補助があるケースも多いです。
そうなると、いずれはマンションに住むことも夢ではありません。
ニートの皆さん。一人暮らしをしたいなら、今すぐ仕事をはじめましょう!