Fラン大学に進学するより高卒就職するのがいい理由とは?Fラン大学の実態や進学するメリット・デメリットを徹底解説
高校卒業後の進路に悩んでいる人の中には、
「高卒として就職した方がいいのか?」
「Fラン大学でも良いから進学した方が就職に有利になるのか?」
上記のような悩みを抱えていませんか?
高校卒業時の進路は、その後の人生を大きく左右するものなので、慎重に決めなければなりません。
ましてや、高校のうちに将来像を明確に持っている人の方が少ないため、どっちが良いのかなんて決められませんよね。
そこで今回は、Fラン大学にへ進学するのと、高卒として就職するのではどちらが良いのかを解説。
あなたの進路選びに役立ててみて下さい!
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Fランより高卒の方が大手企業に就職しやすい!
上記で述べた通り、「大卒=就職に有利」という時代は終わり、就活者に求められているのは仕事への熱意や意欲です。
そのため、高卒の就職先が中小企業しかないと思ったら大間違いです。
特に商業高校や工業高校の場合は、高校の授業で専門的な分野を勉強していることで、専門職からの求人が多くあります。
高校時代に専門的な知識を学んでおけば、例え大学に進学しなくともそれなりの企業に就職できます。
専門知識に関して、大学に進学したところで学べるものではないため、高卒として就職した方が有利だというのは明白な事実です。
生涯賃金もfランに比べて高卒の方が高くなることも
生涯賃金とは、新卒から定年して退職するまでの間に稼げる賃金の総額。
生涯賃金は毎月の給与だけでなく、賞与(ボーナス)や各種手当、退職金なども加算されます。
一般的に知られている生涯賃金は、「大卒で2億9千万円」「高卒で2億2千万円」と言われています。
しかし、この数字はあくまでも平均値なので、大卒でも中小企業に就職したり途中で退職してしまった場合はこの数字限りではありません。
逆に言えば、高卒でも収入が良い優良企業に就職して長期間勤務した場合、ハイレベルの大学を卒業した人よりも生涯賃金が高くなるわけです。
高卒として就職した方が良い3つの理由
「大卒」「高卒」の学歴によって、就活や生涯賃金にあまり差が出ないことが分かったうえで、ここからは高卒として就職した方が良い3つの理由を紹介していきます。
- 学校が就活のサポートをしてくれる
- 就活の期間が短いためすぐに就職先が決まる
- 社会人のスタートが早く切れてキャリアを積める
上記が高卒として就職する3つのメリットになります。
それぞれ補足して説明していきます。
学校が就活のサポートをしてくれる
履歴書の書き方や面接対策など、就活のあらゆるものを、毎年サポートしている学校の先生は就職支援のプロです。
高卒として就職する場合は、学校の先生が就職のサポートをしてくれるのが大きなメリットと言えます。
また、高卒就職の場合は、学校と企業が密接な繋がりを持っているため就活がかなりスムーズにできるというポイントもあります。
対して大卒の場合、就活はかなり自由とされており、全ての工程を自分一人で行わなければならないため就活の難易度が高くなります。
加えて、知名度の低い大学は企業によって評価しないどころか、不信感を抱えてしまう企業もあるため就活の難易度が高くなってしまうでしょう。
そのため、大卒よりも高卒の方が就職何度が低いといえるでしょう。
就活の期間が短いためすぐに就職先が決まる
高卒の就活では、学業を優先にしなければならないという決まりから、就活にかける期間がかなり短く設定されています。
また、「一人一社制」の制度もあって、いち早く就職先を決められるような制度が整っています。
高校に求人を出す企業は、「この学校から6人採用します」と採用する人数を決めてるケースが多く、学校を信頼して求人を出しています。
そのため、高卒就活ではいち早く就職先が決まるような仕組みが完成されているのです。
対して大卒は、数十社エントリーして、一社からも内定が貰えないなんてことはざらにあります。
企業から全く内定が貰えないため、途中で就活を諦めて、ニートやフリーターに甘んじてしまう人が多いのです。
ニートやフリーターの割合は、大卒の方が多いく、昨今の就職市場の厳しさが表れています。
社会人のスタートが早く切れてキャリアを積める
大卒に比べて、高卒として就職した方が、最低でも4年早く社会人としてのキャリアをスタートできます。
社会に出て働きだすと、嫌なことや困難なことなど様々な経験を積んでいくため、大卒よりも早い段階で「一社会人」になれます。
自分に使えるお金ができ、貯金に回すこともできるので、金銭的な余裕を持てるでしょう。
「Fラン大学」とはどのような大学を指すのか?
Fラン大学とは、「Fランク大学」の略称で、一般的には偏差値の低い大学を総称する言葉として使われています。
学力に関係なく、学費さえ払えば入学することができて、必要単位を取得すれば卒業できます。
近年では、大学進学者が50%を超えて、ほとんどの高卒が何かしらの大学に進学している傾向。
しかし、「本を全く読まない」「講義の予習を全くしない」など学習意欲が非常に低い生徒が非常に多く、大学の質の低下が囁かれています。
大学=就職に有利とは限らない
大学に進学している割合が多くなっているものの、その反面就活では学歴を重視している企業がかなり減少しています。
一昔前までは、「学歴至上主義」となっており、大手企業に就職するには、それなりの大学を出ていないと就職できませんでした。
しかし、現代において学歴は、あくまでアピール要素の1つ。
有名大学を卒業しているからと言って、必ずしも大手企業に入社できるわけではなくなってきています。
そのため、高卒でもハンデを感じることなく、就活ができる様になってきています。
Fラン大学に進学するメリット・デメリット
高卒として就職した方が、様々なメリットがあることが理解できたでしょう。
しかし、中には「Fラン大学でも良いから進学したい!」という人もいると思います。
それではここから、Fラン大学に進学するメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット
まずはメリットから紹介していきます。
- 最終学歴が大卒になる
- 自分の学びたいことが学べる
- 自分と向き合う時間が長くなる
それぞれ見ていきましょう。
最終学歴が大卒になる
偏差値が低いFラン大学卒業したとしても、有名大学を卒業下後しても、どちらも最終学歴は大卒。
そのため、大卒以上の応募基準がある求人にエントリーできたり、大卒しか採用していない企業にエントリーでき就職先の選択肢が多くなるでしょう。
また、学歴が重視されない傾向になってはいるものの、特に地方の企業などでは大卒というだけでも大きなプラスになります。
「高卒として就職」「大学に進学」どちらが良いのか!?それぞれのメリット・デメリットを紹介
自分の学びたいことが学べる
大学に進んで学びたいことを明確に持っている人は、大学名に関係なく、自分にプラスになります。
なんとなく大学に進学する人と、大学で学びたいことがある人とでは、大学生活で得られるものが大きく変わります。
特に専門的な知識を、高校で学ぶことができないため、大學に進学すれば高校で学べない知識を学べるでしょう。
自分と向き合う時間が長くなる
高校の時点で自分がどのような仕事をしたいのか、明確な考えを持っている人はほとんどいません。
まだ社会がどのようなものなのかを知らない状態で就職するわけなので、入社後に後悔してしまう人も多いでしょう。
しかし、大学に進学することで、最低でも4年間は自分と向き合える時間が作れます。
大学在学中に様々な経験や、自己分析を通して、自分が本当にやりたいことに出会える可能性も出てきます。
自分の興味がある仕事に就ければ、やりがいを感じる場面も多くなり、仕事のミスマッチも少なくなります。
お金に余裕があるのであれば「とりあえず大学」というのも一つの選択肢であると言えるでしょう。
デメリット
続いてデメリットを紹介していきます。
- 多額の学費がかかる
- 時間を無駄にしてしまう可能性がある
- fラン大学は就活においてあまり評価されない
それぞれ見ていきましょう。
多額の学費がかかる
私立大学で1000万円、国立大学でも700万円の多額の学費がかかります。
この学費と合わせて、一人暮らしをする場合は家賃・生活費・光熱費などもかかり、進学することで多額の費用がかかります。
学費・生活費を両親が出してくれる場合は、問題ないものの、奨学金を借りて自分で払うとなると将来的にかなりの負担になるでしょう。
奨学金の返済方法や返済額は人によって違うものの、月に1万円ずつ返済していくのが一般的です。
そのため、給与が低い中小企業に就職してしまうと、奨学金の返済だけで経済的にかなり苦しくなってしまいます。
進学する場合は、リスクが隣り合わせにあるということを理解しておきましょう。
時間を無駄にしてしまう可能性がある
1日の日程が決められている高校と違い、大学は授業の組み方などを、ほぼ一人で決めていきます。
そのため、目的を持たずになんとなく大学に進学すると、
・授業そっちのけでバイトに明け暮れた
・授業にも行かず自堕落な日々を過ごした
・サークルにのめり込んでしまい授業を全く受けていない
上記のように、大学生活を無駄に送ってしまう可能性があります。
主体性を求められる分、様々な誘惑に打ち勝てず、学業に専念しないというケースが多いのです。
Fラン大学は就活においてあまり評価されない
Fラン大学は全国的な知名度が低いため、企業からすれば、その大学はどのような大学で何を学んでいたのかが分かりません。
そのため、Fラン大学出身者を評価しない企業も数多くあります。
大卒が就活で有利にならないケースもあるので、十分に理解しておきましょう。
自分の学びたいことが明確であればFランに進学するのもOK
何度か述べてきたように、自分の学びたいことを学べる大学に進学するのであれば、例えFランだったとしても何一つ問題はありません。
就活の際に有意義な大学生活をアピールできるでしょう。
しかし、目的を持たずになんとなく進学するのであれば、高卒として就職した方が良いでしょう。
Fラン大学に進学しないで高卒就職する前に知っておきたいこと
ここでは、Fラン大学への進学ではなく、高卒就職を選択する前に知っておきたいことや解決しておきたい疑問を解説してきます。
Q.結局のところFラン進学と高卒就職だと「就職」の方が有利?
大学に進学する方よりも2~4年早く社会に出る高卒就職の方が一見有利に見られがちですが、極論を述べると、Fラン大学への進学にするのも、高卒就職するにしても、「就職が有利になる」ということはありません。
仮にFラン大学に進学した場合、多額の学費が発生するなど、様々なデメリットが生じますが、大学のランクを問わず、最終学歴が「大卒」になったり、在学中は資格取得に向けた勉強に避ける時間が多いなど、高卒就職よりも時間を有意義に使えます。
対して、高卒就職は大卒よりも2~4年早く社会に進出しており、社会人経験を積んでいます。
それぞれの進路に良し悪しがある以上、どちらが正解というのは極論難しいところです。
Q.高卒就職でも業界大手の企業に勤めることは可能?
高卒の方でも業界大手の企業に就職することは可能です。
業種・職種によっては、学歴不問で若手人材の積極採用を行っている企業で仕事ができますが、学歴フィルターを設けている大手も点在します。
学歴を問わず、大手に勤めるなら、本人の技量が直接評価に直結するエンジニア職や、人と接して成果を積み立てる営業や販売職、コンサルタント業に勤めるのがいいでしょう。
Q.Fラン大学から就職するのは難しい?
結論を述べると、Fラン大学出身だからといって就職が不利になるということはありません。
事実、偏差値が高い大学出身者でも大手有名企業の選考で落とされることがあります。
しかし、大手企業の中には、学歴フィルターというものを設けているところが点在します。
募集要項の「大卒以上」を満たしている方でも、一定レベル以上の大学出身者ではないと判断されれば、問答無用で落とされます。
Fラン大学出身だからといって、就職が難しいというわけではありませんが、就職そのものが難しい職種・業種が存在するという事実を知っておきましょう。
高卒でも優良企業に入社できる!
昨今では、就活において学歴が重視される傾向はほとんどなくなりました。
求められるのは、学歴よりも仕事に対してのやる気やモチベーション。
自分のアピールポイントを十分に理解して、効果的にアピールすれば、高卒から大手企業に就職することも可能です。
この記事を読んで進路に悩んでいる人の不安を取り除けたら幸いです。