中卒の末路は悲惨?就職できない?中卒で明るい未来を迎える秘策
最終学歴が中卒の人は、どんな人生が待っているのでしょうか?
本記事では、中卒が迎える末路についてまとめています。
中卒で1番に困るのは、就職先が見つかりにくいことの他にも、下記3つのデメリットがあります。
- 就職ができない
- 稼げない
- 出世できない
さらにプライベートにも悪影響を及ぼす可能性がありますので、「これからどんな末路を迎えるのか」「明るい未来を迎えるにはどうしたらいいのか」を理解して、問題を解決させましょう。
中卒を待っている末路とは?
学歴が大きな影響を及ぼすのは「就職」です。
中卒だと仕事でどんな苦労をするのか、詳しくみていきましょう。
就職先の選択肢が少ない・できない
中卒でも就職はできますが、「仕事が選べない」「応募できるのは、やりたくない仕事ばかり」という壁にぶち当たります。
厚生労働省による調査をみると、中卒者の内定率も85%近くと悪くありません。
しかし高卒に比べて、求人件数が圧倒的に少ないことが分かります。
求人数 | 内定率 | |
中卒者 | 1,696件 | 84.4% |
高卒者 | 484,000件 | 99.3% |
「中卒でも8割以上の人が就職できるんだ」と安心してはいけませんよ。
求人件数が少ないということは、それだけ選べる仕事が少ないということです。
つまり中卒者は「やりたい仕事」に就くことができず、「応募できる仕事」の中から選ばなくてはならないのです。
参考:厚生労働省 令和元年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」
中卒は就職できない!?中卒の就活事情や内定を貰うポイントを紹介!
月収が少ない
中卒と高卒の月収の違いを見てみましょう。
月額給与 | ボーナス・賞与 | 平均年収 | |
中学卒 | 280,600円 | 438,700円 | 3,805,900円 |
高校卒 | 296,900円 | 673,700円 | 4,236,500円 |
中卒の月収は1.6万円ほど少なく、年収にすると43万円ほどの差が生まれます。
仮に40年間働いたとすると、生涯収入の差は1720万円にまで膨らみます。
また中卒の場合は昇給も容易ではありませんから、高卒と比較すると2000万〜3000万円の格差が出てしまうでしょう。
中卒の平均年収とは?気になる給与事情や高収入を稼ぐ方法を解説
就職できても役職が上がりにくい
学歴が低くても頑張りが評価されれば問題ありません。
しかし世の中は誰にでも平等ではなく、学歴の高い順から出世するシステムになっています。
多くの企業では大卒や大学院卒を中心に出世させるため、中卒も高卒も昇進しにくい環境です。
- 周りより成果を出しても出世できない
- 正当に評価してもらえない
このような不満が溜まり、仕事へのモチベーションが下がってしまいます。
真面目に働くことが馬鹿らしくなってしまい、仕事をサボったり適当にやったりして、周囲からの信頼も失ってしまうでしょう。
体力仕事が多く勤務時間が不規則
人気の高い仕事や大企業は学力を重視するため、大卒や高卒を募集するのが一般的です。
中卒を募集するのは求職者に人気がない、肉体労働や3Kと呼ばれる「きつい・汚い・危険」な就職先が多くなります。
このような仕事は大変な割に安月給で、勤務時間も不規則なのが特徴です。
辞めたくても他にいい職場が見つからないため、やりたくない仕事を続けるしかありません。
ブラック企業に就職するケースが多い
中卒でも仕事を選り好みしなければ働き口は見つかります。
しかし注意しなくてはならいのが、いわゆる「ブラック企業」と呼ばれる職場に入社してしまうことです。
ブラック企業は「学歴不問」「中卒OK」などで求人を出し、さらに「高収入可能」などとアピールして募集をかけています。
多くのブラック企業がサービス残業をさせたり、法律スレスレの仕事をさせていたりして、社員を使い捨て同然のように働かせているのが現状です。
面接に行った際には社員や職場の雰囲気をしっかり観察して、ブラック企業じゃないかを見極めるようにしましょう。
「ほかに働ける会社がない」という理由で入社してしまうと、一時的な収入は確保できても、健全な生活が送れなくなってしまいます。
中卒は仕事だけではなくプライベートにも影響する!
中卒が社会的に不利になるのは、仕事だけではありません。
学歴は恋愛などのプライベートにも影響を及ぼすことがあります。
世間的なイメージが悪い
「中卒=変わり者」というイメージを持たれ、周りから浮いた存在になってしまいます。
「高校へ進学しなかった」「高校を中退した」となると、世間から好機の目でみられてしまうことも少なくないでしょう。
就職できずニートになってしまう
中卒で働ける職場は限られてきますので、辛抱強い人でないと続けられません。
打たれ弱い人や忍耐力がない人は、1年も経たずに退職を繰り返し、ニートになってしまうでしょう。
20代なら改善できる可能性は高いですが、30代40代でニートになると、再就職はさらに困難です。
独立はもちろん結婚もできず、一生親のスネをかじって生きていくことになります。
女性から恋愛対象として見られない
合コンなどの出会いの場で中卒だとバレると、恋愛対象から外されてしまうケースも少なくありません。
また相手の親に中卒と知られ、交際や結婚を反対されることも多いようです。
周りが気にしていなくても、本人が学歴コンプレックスを抱えている場合は、新しい出会いに消極的になってしまうこともあります。
中卒が悲惨な末路を迎えないためにできることとは?
中卒の末路が理解できたところで、そうならないために「今できること」を考えてみたいと思います。
中卒という底辺の学歴から人生を逆転させるには、3つの方法があります。
- 高卒や大卒の学歴を取得する
- 起業する
- スキルを身に付けて出世する
それぞれの内容について具体的に解説します。
高卒認定試験・通信制高校に通って高卒の資格を取る
「中卒」という肩書きに悩んでいるなら、最終学歴を更新するしか方法はありません。
学歴を変えるには、「高卒認定試験」をパスするか、通信制高校に通って卒業することです。
高卒認定試験のメリットは、学校に通わなくてもいいところで、学習期間に関係なく合格すれば認定が得られることです。
「大学を受験したいけど高卒の資格がない」という人にとっては、高卒認定を選んだ方が最短コースになるでしょう。
ただし、高卒認定試験では「高校卒業」の資格は得られません。
最終学歴は「中卒」のままですが、履歴書に「高等学校卒業程度認定試験合格」と書けるため、高卒と同等以上の学力があることを証明できます。
家庭の事情や時間の都合で全日制に通えない人は、通信制高校で卒業を目指す方法もあります。
年に数回だけの登校がありますが、基本的には自宅での学習がメインです。
中卒は高卒認定試験を受けるべき?合格すれば選択肢が広がります!
起業する
お金を稼ぐ方法は、就職先を探すことだけではありません。
自分でビジネスを始めるなら、あなたが社長になる訳ですから、まさに「学歴不問」です。
「起業っていっても何をやったらいいの?」という人は、先人たちのエピソードを参考にしてみるといいでしょう。
「え?この人も中卒?」という人がビジネスの第一線で活躍していますよ。
今はインターネットで誰でも簡単に起業できる時代です。ブログで収入を得る人もいますし、デザイナーやエンジニアなら腕次第でいくらでも稼げます。
若いうちにどれだけ行動を起こせるかが、成功できるポイントになってくるでしょう。
就職先でスキルを身に付けてキャリアアップ
仕事を通してスキルや経験値を上げ、キャリアアップする方法もあります。
営業職なら、コミュニケーション能力を磨いて売上に貢献し、出世することも可能です。
またサービス業で成果を上げ、他社に引き抜かれるような技術を身につけるのもいいですね。
「中卒は出世しにくい」と言いましたが、すべての企業がそうとは限りません。
とくに社長が中卒や高卒という場合は、学歴を評価の対象にしない傾向が強いです。
中卒で悲惨な末路を迎えないためには行動あるのみ!
中卒というだけで将来に希望が持てず、不安や悩みを抱えているかもしれません。
しかし前に進む方法はいくらでもあります。
学歴がコンプレックスになっているなら、高卒の資格を取ればいいですし、学歴が気にならないなら経験を積んでその道のプロを目指せばいいのです。
「中卒だから…」と悲観せず、これからどんな人生を歩みたいのかを考え、行動に移しましょう。