高卒の就職に役立つ資格を紹介!資格を取って有利に就活を進めよう
高卒で就職しようとしている人の中には、「高卒」という学歴がネックなるのでは?と不安になる人もいるでしょう。
しかし、資格を取得すれば、学歴を資格でカバーできることもあるため転職を有利に進められます。
ただ、職種によっては専門資格を必要とする仕事もあり、スキルアップやキャリアアップのために資格を取得すると仕事の幅が広がる場合もあります。
そのため、資格であれば何でも良いというわけではありません。
そこで今回は、高卒の人でも取得できる資格と、資格取得にあたっての注意点を解説。
自分にとってどのような資格が必要なのかを理解して、満足できる就活をしましょう。
高卒が資格を取る前に知っておいて欲しいこと
資格を取得すれば、就活の中でアピール材料にはなるものの、全てがアピールできるわけではありません。
そのため、資格を取ろうとしている人に知っておいて欲しいことを紹介していきます。
- 資格を持っていたとしても必ず就職できるわけではない
- 資格を取るにはそれなりの期間がかかる
- ある程度の費用がかかる
- 資格を取得するまでの過程や取得してどうしたいのかが大切
それぞれ補足して説明していきます。
資格を持っていたとしても必ず就職できるわけではない
資格はアピール材料にはなるものの、就活を決定する要因にはなりません。
そのため、転職先に関連した資格を持っているからと言って、必ずしも採用されるわけではないので理解しておきましょう。
職種によっては資格が無ければできない仕事があるものの、全ての資格がそのような資格ではありません。
資格はあくまでも+α程度に考えておきましょう。
資格を取るにはそれなりの期間がかかる
資格によっては取得するまでの日数がかなり異なります。
取得できるまでの目安を知っておかないと、途中で挫折してしまったり、就活に入るのが遅くなってしまうケースも十分に考えられます。
長いものになると、半年~1年以上かかってしまう資格もあるので、取得しようとしている資格がどのくらいかかるのか事前に調べておきましょう。
ある程度の費用がかかる
資格の受験料・資格勉強のための教材費・予備校費など、資格を取得するまでには、何かとお金がかかります。
資格によって大きく異なるものの、予備校に通って資格勉強するとなると、それなりにまとまった額の支出が出ます。
上記の期間と同様に、資格が取れるまでにどのくらいの支出がかかるのかも確認しておきましょう。
資格を取得するまでの過程や取得してどうしたいのかが大切
資格を取得する結果が一番大切にはなりますが、どうしてその資格を取得しようと思ったのか、その資格を業務にどう活かしていきたいのかなども重要になります。
どうしても取得をとることだけに捉われてしまいがちですが、企業は取得に至った経緯を重視する傾向があります。
面接の中で必ず質問される内容なので、自分なりの回答を考えておきましょう。
資格を持っていなくても就職可能!
資格を持っていれば、仕事への意欲の高さをアピールできたり、仕事への事前知識があるなどの点で間違いなくアピールに繋がります。
しかし、資格を持っているから言って内定を貰えるかと言われると、一概にそうとは言えません。
企業が高卒に求めているのは、スキルや知識よりも、仕事へのやる気やコミュニケーションスキルなど人間的なスキルです。
高卒は年齢的にまだまだ若いので、長期的に考えると仕事をしていく中で、徐々にスキルや知識を身に付けていってほしいと企業は考えています。
そのため、資格に頼らずとも適性を認められれば、十分に採用される可能性があります。
とりあえず資格を取っておこうかな」などの動機で資格を取ろうとしているのならば、すぐにでも就活を始めたほうが良いです。
強い信念や目的があるのであれば、資格を取得するようにしましょう
高卒の就活に役立つ7つの資格
それではここから、高卒の就活に役立つ8つの資格を紹介していきます。
それぞれの資格の取得にかかる費用や期間も合わせて紹介するので、資格を取ろうと考えている人は、ぜひ参考にして居て下さい。
介護福祉士
昨今では少子高齢化に拍車がかかり、日本の大きな問題となってきています。
それを受けて、介護業界は高齢者の数に対して介護者の数が少なく、慢性的な人手不足を抱えています。
そのため、介護業界では若い年代のニーズが急激に高まっています。
介護福祉士自体は免許が無くても始められるものの、介護福祉士の資格があると、就活で有利になり待遇もかなり上がります。
また、介護福祉士はこの先も需要が絶えない職業なので、将来的に失業してしまう恐れもほとんどありません。
加えて、介護福祉士の資格取得率は70%を超えているので、比較的取得しやすい資格と言えるでしょう。
免許取得にかかる期間 | 2か月~3ヶ月 |
免許取得にかかる受験料 | 1万~2万円 |
免許取得にかかる時間 | 200時間 |
ITパスポート
ITパスポート資格を取得すると、ITの仕組みや活用方法についての基礎知識を証明できます。
未経験でIT業界を目指すなら、ITパスポート資格を取得するとITに対する興味関心を示すことができるでしょう。
また、どのような職種でもITに関する知識が求められるケースが多いので、ITパスポートの資格は汎用性が高いと言えます。
IT業界では、近年人材不足などが原因で、未経験者からでも求人を募集していることが多いです。
その中でも知識があるとないとでは、市場価値に大きな差があるので、IT業界への就活を考えている人は検討してみてください。
免許取得にかかる期間 | 2か月~3ヶ月 |
免許取得にかかる受験料 | 5.700円 |
免許取得にかかる時間 | 100~150時間 |
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSとは、マイクロソフトが公式に発表している、WordやExcelなどのマイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを客観的に証明することのできる資格です。
オフィスで扱うパソコンソフトに関することを学べるので、オフィスで働きたいと考えている人におすすめの資格です。
オフィスでよく使われるWordとExcelには、スペシャリストとエキスパートの2種類あり、試験の内容が異なります。
MOSの合格率は公式に発表されていないため、正確な数値は分からないものの、スペシャリストの合格率は約80%、エキスパートの合格率は約60%といわれています。
免許取得にかかる期間 | 1か月~2ヶ月 |
免許取得にかかる受験料 | 約1万円 |
免許取得にかかる時間 | 50~100時間 |
簿記検定
事務系の仕事に就職を考えている人には、簿記の資格がおすすめです。
簿記検定は、1~3級に分かれていて、最も初歩的な内容の3級でも十分にアピール材料になります。
2級は企業の財務担当者にとって必須の知識を扱っており、1級になると商業簿記や会計学など、より幅広い知識が必要です。
また、簿記の知識はビジネスを進めていくにあたりどこでも約に立つので、かなり汎用性の高い資格と言えます。
ビジネスには必ずお金が関わり、例えば営業の仕事であれば会計の基本を把握していることにより営業効率を図れます。
お金に関しての幅広い知識を習得できるので、様々な業務の効率をUPさせることができるでしょう。
免許取得にかかる期間 | 2か月~6ヶ月(級によって異なる) |
免許取得にかかる受験料 | 3.000円~1万円(級によって異なる) |
免許取得にかかる時間 | 50~150時間 |
宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、不動産取引の専門家になるための国家資格です。
不動産取引は多額のお金が関わる仕事なので、顧客が知らなかった情報や、誤った情報があると取り返しのつかない事態になってしまいます。
そのため、不動産に関する情報に誤りが無いか、知らない情報が無いかなどを顧客に説明するために宅地建物取引士が存在しています。
この資格は高卒の転職や就職活動に非常に役立つもので、キャリアアップを目指しやすくなるメリットがあります。
また、入社後の待遇も良くなり、役職に就くことができる可能性も広がります
しかし、国家資格なので、資格を取るにはかなり入念な勉強をしなければなりません。
不動産業界は高卒から活躍できる!不動産業界の特徴や求められるスキルを紹介
免許取得にかかる期間 | 6ヶ月以上 |
免許取得にかかる受験料 | 5000円 |
免許取得にかかる時間 | 200~300時間 |
普通自動車免許
もしかしたらすでに取得している人も多いかもしれませんが、普通自動車免許も主勝に役立つ立派な資格です。
車を扱う仕事の配送ドライバーや介護職員、営業職でも外回り営業などで車を使用することになります。
また、地方に住んでいる人の場合、会社まで電車通勤できない人もいると思います。
電車で通勤できないとなると、車出勤をするしかないので、ほとんどの人に必須の資格と言えるでしょう。
持っておいて損はない資格なので、持っていない人はなるべく早めに取得しておきましょう。
免許取得にかかる期間 | 3ヶ月~6ヶ月 |
免許取得にかかる受験料 | 20万~30万 |
免許取得にかかる時間 | 200~300時間 |
電気工事士
第二種電気工事士は経済産業省が定める国家資格で、電気工事を行う際に必要な資格です。
具体的に言うと、屋内の配線や照明、コンセントやエアコンの設置工事などです。
この資格を保有する方は住宅に加えて、小規模の店舗や工場の電気工事を行うことが可能になります。
電気工事士の資格を持っていれば、下記のような様々なところの仕事に関われます。
- 戸建ての一般住宅
- 小規模なオフィスや工場
- 商店街
上記に示した箇所であれば、配線や配電盤、電気設備の設置・交換の工事、スイッチやコンセントの設置や交換といった、電気を使うために必要な工事を行えます。
また仕事の腕と営業力に自信がある方は、経験を積んだ後に独立して仕事を行うことも可能です。
手に職を付けられるので、会社頼らずとも、お金を稼ぐことができるでしょう。
免許取得にかかる期間 | 2か月~3ヶ月 |
免許取得にかかる受験料 | 1万円 |
免許取得にかかる時間 | 100時間 |
資格勉強は効率的に!自分に合った方法を探しましょう
資格勉強を始めるにあたって、
- 教材を買って独学で勉強する
- 通信教育で資格勉強をする
- 予備校に通う
上記のように様々な選択肢があり、それぞれで勉強時間や費用、合格率などかなり異なってきます。
いずれにもメリット・デメリットがあるので、自分に合った勉強方法を見つけるようにっしましょう。
将来を見据えて資格を取得しましょう
ここまで読んでいかがでしたでしょうか?
資格は就活の中でアピール材料にはなるものの、必ず採用に至るわけではありません。
そのため、何も目的を持たず何となく資格を取得しようとするのは、絶対にやめておきましょう。
資格を取得するのであれば、なぜ取ろうと思ったのか、仕事にどのように活かしていきたいのかなどの目的を持つようにしましょう。
せっかく資格を取るのであれば、就活に活かせるようにしましょうね。