高卒が就職する時に覚えておきたいルールを紹介!就活の正しいルールを理解しよう!
大卒は基本的にかなり自由な就活ができ、就活をする上で重要なルールなどはほとんど決まっていません。
しかし、高卒は大卒と違って、就活をする上で様々なルールがあるのをご存じでしょうか?
後ほど説明しますが、独特なルールがいくつかあるため、ルールを理解しておかないと有意義な選考が進められないでしょう。
就活していくうえで躓いてしまう不安要素になる可能性もあります。
そこで今回は、高卒就職のルールや、なぜのそのようなルールがあるのかを解説!
ぜひご自身の就活に役立ててみて下さいね。
同時に選考を進められず一人一社までしか受けられない
大卒の場合は、複数の企業にエントリーして、並行して就活を進めていくのが一般的です。
しかし、高卒の場合は複数の企業の選考を受けられず、基本的には1社しか選考を受けることができません。
そのため、採用されなかった場合は、不採用通知を受けた後に、次の企業を探すことになります。
このようなルールを、一人一社制ルールと呼びます。
果たして、なぜこのようなルールが設けられているのでしょうか?
就活を早く終わらせられるのが一人一社制のメリット
複数の企業の選考を受けられないとなると、高卒の就活はスムーズに行かないと考える人も多いでしょう。
確かに、1社しか受けられないと、採用を貰える確率が低くなってしまいますよね。
しかし、複数の企業にエントリーできるとなると、それだけ就活の準備や活動を行わなければならないため就活に抱かかる期間が長くなります。
そのため、一人一社のルールがあればその企業の選考に専念でき、採用される確率が高くなるというのが最大のメリットです。
また、1人1社制であれば就活に必要以上の時間を取られることもないため、充実した学校生活を送ることができるでしょう。
一人一社制ルールがあることで平等な就活ができる
一人一社制のルールがあることにより、一人の学生が複数社から内定を貰うことはありません。
そのため、就職先の企業数が少なくなってしまう事態は無くなるため、全員平等に選考を受けられます。
企業側からしても、内定者が辞退する可能性が無いので、安心して採用活動を行うことができます。
都道府県によって一人一社のルールが異なる
東京などでは10月1日以降、企業が複数社応募を認めた場合にのみ、同時に2社の求人に応募できます。
一人一社制ルールは都道府県によって、ルールが異なる場合があるため、就職希望の企業がどこの都道府県でどのようなルールがあるのか調べておきましょう。
面接内容にも高卒独自のルールがある
面接内容にも高卒独自のルールがあるのでしっかりと覚えておきましょう。
- 書類選考が無い企業がほとんど
- 多くの企業で面接は1回
- 質問内容にも制限がかかっている
それぞれ解説していきます。
書類選考が無い企業がほとんど
大卒の就活では、書類選考が採用活動の初めの壁となっており、書類選考が中々通過しなくて悩んでいる人もたくさんいます。
しかし、高卒の就活では書類選考を行うのが禁止となっているため、書類選考を行っておりません。
書類選考を行った企業は、ハローワークなどから指導されます。
書類選考がない代わりに、高卒に対して、必ず一般常識や適性検査を実施しています。
また、書類選考が行われていない高卒に対しても、履歴書自体の提出は求められるのでしっかりと準備しておきましょう。
高卒の就活では面接回数が1回
大卒の就活では、1次面接・2次面接・集団面接・最終面接と複数回に渡って、面接を実施している企業がほとんどです。
しかし、高卒の就活で面接回数は1回の企業がほとんど。
面接回数を1回にしている理由は、面接回数を複数回に分けてしまうと、就活に時間が掛かってしまい学業がおろそかになるためです。
面接回数が1回ということを、メリットと取るかデメリットと取るかは人それぞれ。
どちらにしても1度しか話す機会が無いので、その1回でどれだけ自分をアピールできるかが重要になります。
高卒の就活者に対してしてはいけない質問がある
高校生の職種差別や潜在能力を企業が探らないために、高卒に対してしてはいけない質問があります。
次のような質問が面接時にしてはいけない質問になります。
- 本籍地(あなたの本籍地はどこですかなど)
- 家族の収入、資産、住居状況(両親は共働きですか、家庭はどんな雰囲気ですかなど)
- 家族の職業(両親の職業は何ですかなど)
- 自宅付近の略図、経路(○○市のどのあたりに住んでいますか)
- 男女雇用機会均等法に抵触する質問(結婚・出産の予定はありますかなど)
- 思想・宗教、支持政党、尊敬する人物(信条としている言葉は何ですかなど)
上記のように個人のプライバシーに関する質問はしてはいけないため、回答を用意しておく必要はありません。
面接時には適性と能力に関係することのみを質問されると考えて、回答を用意しておきましょう。
高卒の就職スケジュールも特徴がある
就活が長引いてしまうと、学業に支障が出てしまうため、できるだけ就職期間を短くするためにも就活のスケジュールが決まっています。
月ごとのスケジュールを紹介していくので、どのように進んでいくのか分からない人は参考にしてみて下さい。
4~6月は準備期間
4~5月は就職の準備期間になります。
この時期に、自分がどのような業界のどういう企業に就職するのかを決めておく必要があります。
また、まだ求人が公開される前なので、自己研究や面接対策など時間をかけて行いましょう。
この準備期間にどれだけ準備をしたかで、その後の就活が上手くいくかが決まってくる、とても大切な時期です。
部活で忙しかったりするかもしれませんが、就職を視野に入れた行動をするようにしましょう。
7月から求人公開!
求人の情報が解禁されるのは、7月1日からです。
企業の採用担当者が各学校を訪問し、進路担当者と相談しながら求人を学校に公開していきます。
高卒向けの求人には「指定校求人」「公開求人」の2種類があります。
それぞれの違いを下記で紹介していきます。
指定校求人
指定校求人とは、指定の学校に求人を公開する採用方法。
企業はハローワークで確認された求人票を学校に提出し、高校生は求人情報を確認できるようになります。
指定校求人に応募したい場合は、学校の推薦が必要です。
学校の成績や生活態度・欠席数などを加味して、学校内の選考を通過すれば学校から推薦が貰えて求人に応募が可能になります。
公開求人
公開求人とは、高卒就職情報WEBサービスで求人を公開する採用方法です。
また、公開求人は指定校求人とは異なり、どの高校へ通っている人でも応募できます。
そのため、様々なタイプの選考者が応募してくるので、企業は良い人材を集めるためにPR活動などを行います。
PR内容は企業によって異なるものの、公式サイトで高卒社員の働き方などを紹介する企業が多いです。
9月から本格的に選考が始まる
9月になると応募が開始になり、続々と選考活動が本格化していきます。
9月から一斉に始まる採用活動に乗り遅れてしまうと、就活において不利になってしまうため、万全の準備を整えておきましょう。
そのため、9月前の8月から開催される企業説明会や会社見学に積極的に参加して、就活の情報を集めたりしておくのが重要です。
高卒就職では、内定を貰った企業に入社する場合がほとんどなので、後悔が無い就職活動が送れるようにしておきましょう。
内定を貰えなかった場合は10月に次の会社の選考を受ける
9月に選考を受けた企業から内定を貰えなかった場合は、10月に2社目の選考を受けることになります。
また、都道府県によっては10月から複数企業の選考を受けられる場合もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
高卒就職はなぜこんなにもルールが厳しいのか?
ここまで記事を読んだ人は、「なぜ高卒の就職はたくさんのルールがあるのか」と感じることでしょう。
ルールが多いのには下記の理由があります。
- 就職よりも学業を優先する考えが強いため
- 高卒にとって初めての就活で平等化を図るため
- ルールは行政・学校・主要経済団体によってきめられている
それぞれ見ていきましょう。
就職よりも学業を優先する考えが強いため
高卒の場合は、就職活動よりも学校の勉強を優先しなければなりません。
就活に時間をかけてしまい、長期間就活をしてしまうと、学校での勉強がおろそかになってしまいます。
学業をおろそかにしないため、このように細かなルールが設定されているのです。
高卒にとって初めての就活で平等化を図るため
高卒の人にとっては、初めての就活になるため、ある程度のルールを設定しておかないと平等性が保てなくなります。
そのため、人によっての優劣を無くすために、このように細かなルールが設定されています。
ルールは行政・学校・主要経済団体によってきめられている
ここまで様々なルールを説明してきましたが、都道府県や自治体によってルールが多少異なる場合があります。
ルールの大筋は変わらないものの、若干ことなるため、不安な人は学校の進路担当の先生に聞いておきましょう。
自分の独断で就活を進めてしまうと、最悪の場合、内定取り消しになってしまう場合があります。
高卒就職のルールを守って就活しよう
高卒就職のルールについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
高卒就職独自のルール様々あるものの、ルールがある理由は、高卒の就活生が平等な就活ができるように設けられています。
ルールに従って就活をおこなえば、必ず満足できる就活ができるでしょう。
はじめての就活で不安なことがたくさんあるかもしれませんが、この記事を参考にして頑張ってください!
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