既卒と新卒は何が違う?就職への影響や第二新卒・フリーターとの違いも解説
大学在学中に就職活動をしている人たちのことを新卒と呼びます。
一方で、就職活動を進めていると「既卒」という言葉も耳にするかと思います。
新卒と既卒は何が違うのか、就職活動を行う上で影響が出るのか、既卒という言葉の意味を理解できていない人が多いです。
それぞれの意味を理解していないと、就活を行っていくうえで不利な点が出てくることも。
そこで今回は、新卒と既卒の違いや、それぞれでの就職難易度について説明していきます。
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新卒と既卒の違いは学校を卒業しているかしていないか
学校に在籍中で就職活動をしている学生のことを新卒と呼び、学校を卒業し一度も社会人を経験していない人のことを既卒と呼びます。
これだけでは、説明不足な部分が多いため、詳しく説明していきます。
新卒は今年度中に卒業する見込みのある学生
新卒は今年度中に4年制大学・短期大学・専門学校・高校を卒業する見込みのある学生のことを指します。
正式名称は、新規卒業者と呼びますが、略して「新卒」と言われることがほとんど。
新卒は就職市場では、貴重な存在でたくさんの企業が新卒の学生を欲しがります。
新卒は将来的な活躍が期待できる
企業が新卒を重宝するのには下記のような理由があります。
- 企業のカラーに染まりやすい。
- 成長速度や将来性に期待が持てる。
- 一度に大量採用をすることが出来る
- 新人の活気が、会社の士気をあげてくれる
など、新卒を採用するメリットはたくさんあります。
何色にも染まっていない社会人1年目は、どこの市場でもニーズが高いです。
市場価値が高いために、他の経歴と比べて就活がしやすい傾向になっています。
これから社会人としてのスタートを切るというフレッシュな熱い思いを抱えている人がほとんどなので、これからの成長率・吸収速度に期待ができ、将来的な活躍を任せられます。
また、会社に新入社員が入るだけでも、社内に新しい風ができて会社全体の士気も上がります。
新卒を採用するだけで、企業にとっては様々な利益を得ることができます。
既卒は学校卒後に正社員として働いた経験がない人
まだ学生である新卒に対して、既卒は学校を卒業していて、卒業後にアルバイトや派遣社員、パートなどを経験し、正社員としては働いたことのない人のことを指します。
学校を卒業する段階で内定を獲得していないのは、ネガティブな印象を与えてしまうため、既卒就活はハードルが高くなる傾向があります。
また、学校卒業後は空白期間となり履歴書に記入ができなくなるので、長引けば長引くほど就活が難しくなります。
そのため、他の経歴と比べて就職しずらいと言われているのです。
既卒と第二新卒の違いとは?
既卒に近い言葉に第二新卒という言葉があり、似ていると感じる人も多いかもしれませんが、実際には全く異なる経歴です。
第二新卒は新卒で入社した企業を3年以内で退職した人を指します。
既卒と比べて社会人を経験している分、転職市場からの需要が高く、転職もしやすい傾向があります。
なお、第二新卒には「新卒入社の企業を3年以内に退職した人」という規定があります。
そのため、新卒入社した会社に3年以上在籍した状態で退職すると、第二新卒ではなく中途社員として扱われます。
既卒とフリーターの違いとは?
学校を卒業してアルバイトをしている人のことを既卒と呼ぶのかというと、一概には既卒と呼べません。
微妙な部分ではあるものの、就活とアルバイトを掛け持ちしている人は既卒に分類してよいでしょう。
逆に就活を一切せずにアルバイトをしている人はフリーターと呼んでよいでしょう。
学校卒業後の期間は職歴に含まれない空白期間となり、就職が不利になる大きな要因となるのでなるべく短くしておくのが賢明です。
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既卒が新卒・第二新卒に比べて就職に不利な理由
新卒や第二新卒に比べて、既卒者は就職に不利とされており、不利な理由があります。
- 人間性に問題があると思われている
- 就業意欲が低いと思われている
- 既卒に対して必ずされる質問の解答が答えずらい
それぞれ説明していくので、しっかりと対策を取っていきましょう。
人間性に問題があると思われている
企業は既卒に対して、コミュニケーション面や人間性的な面などに何かしらの問題があるのではと思っています。
新卒で就職をするのが当たり前になっている時代だからこそ、就職していない既卒はあまり良くない印象を持たれてしまいがち。
また、既卒歴が長くなっている人ほど、企業が抱える不信感は大きくなります。
就業意欲が低いと思われている
普通の学生であれば、卒業前に内定を貰えるのが一般的。
しかし、既卒の場合は何かしらの理由があるにしても、内定を貰えていない状態で卒業しています。
そのため、企業から見れば「働きたくないから就活をしなかったのでは?」と見られています。
就業意欲が低いというイメージを持たれてしまうと、ポテンシャルや将来性が無いと判断されるため、どうしても敬遠されてしまいます。
既卒に対して必ずされる質問の解答が答えずらい
既卒として就活を進めていくと、面接の中で必ずされる2つの質問があります。
この2つの質問に対して、上手く答えられない人が多いため、既卒の内定率が低くなっています。
そこで、それぞれの質問の効果的な回答方法を紹介しいていくので、ぜひ参考にしてみて下さい。
なぜ既卒になったのか
まず気になるポイントは、なぜ既卒になってしまったのかという点。
この質問は、面接官が純粋に気になっているポイントなので、あなたが既卒になった理由を伝えましょう。
しかし、既卒になってしまった理由だけを伝えても、何一つアピールには繋がりません。
重要なのは「既卒になった理由+これからどうしていきたいか」をセットで伝えること。
「既卒になった理由は○○です。しかし、そこから○○の発見があり、将来に活かしていきたい」と成長を伝えましょう。
既卒期間はどのように過ごしていたのか
既卒としてどのように過ごしてきたのかも、採用担当者が気になるポイント。
既卒の期間に取り組んでいた内容で、仕事に対しての意欲を計っています。
ほとんどの既卒が、アルバイトなどをして過ごしているケースが多いため、あまりアピールに繋がらないでしょう。
しかし、面接官からの質問に対して「アルバイトをして過ごしていました」だけで終わらせてしまうと、面接官に好印象を与えられません。
少しでもいい印象を与えるためにも、その期間でどのように成長したのか、既卒期間を過ごしていく中でどのような考えを持ったのかなどを伝えましょう。
自分の感じたことを伝えるだけでも、少なからずアピールに繋がります。
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既卒のメリット・デメリット
以下では、既卒のメリット・デメリットを紹介します。
既卒のメリット
既卒の大きなメリットとして、企業によっては、新卒枠で応募できる可能性がある点です。
一般的に新卒枠は、総合職としての募集が中心となっており、多様な業務経験を積むことができます。
それにより自分の適性や希望に応じたキャリアパスを形成することができる点が魅力です。
また、大学院での研究や、特定の資格取得を目指した結果としての既卒なら、それらの経験やスキルをアピールポイントとして強みに変えることができます。
なぜなら、企業は、経験やスキルなど特色を持つ人材を高く評価することが多い傾向にあるからです。
さらに、企業側からすれば、既卒者はすぐに業務に取りかかれる点も採用するメリットとなっています。
このスピード感は、特に急募のポジションや人手不足を解消したい企業にとっては魅力的なポイントです。
既卒のデメリット
大手企業や業界トップの企業は、新卒採用での人材獲得が主となっているため、既卒採用の機会が限られています。
そのため、希望する企業が既卒を受け入れていない可能性も考えられます。
また、既卒者は、企業からの即時の業務開始を期待されることが多いため、複数の企業との選考を同時進行することが難しい点もデメリット。
さらに、「なぜ既卒となったのか?」という疑問を持たれることが考えられます。
そのため、過去の経緯や理由を明確に伝え、自分の意志や情熱をアピールする必要があります。
第二新卒のメリット・デメリット
以下では、第二新卒のメリット・デメリットを紹介します。
第二新卒のメリット
第二新卒としての最大のメリットは、既に社会人としての基本的なスキル、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを身につけている点です。
これらのスキルが身に付いている第二新卒を採用することで企業側の教育コストや時間を削減することが期待できます。
また、異なる職場環境に一度適応した経験があるため、新しい環境への適応が比較的スムーズです。
さらに、前職の経験を活かしつつ新しい知識やスキルを吸収することで、多角的な視点を獲得することができます。
これにより、新しい職場での即戦力としての期待が高まり、キャリアの再チャレンジとして新たな方向性を模索する大きなチャンスも広がります。
第二新卒のデメリット
第二新卒の転職市場における課題の中心は、企業から「短期間での再度の転職の可能性」を疑われることです。
実際に、多くの新卒採用者のうち、約3割が初の職場を3年以内に離れると指摘されています。
この統計から、3割が離職することが少数派であるとみなされ、その中の一人として第二新卒が見られるのは避けられない現実です。
特に、初の職場から1年未満で退職した者は、企業から見て、基本的な職務能力や社会人としてのスキルが不足しているとの判断を受けるリスクが高まります。
転職を検討する第二新卒者にとって、このような先入観を乗り越えるためには、前職での成果や学び、そして次なる職場での熱意やビジョンをしっかりとアピールすることが求められます。
企業が持つ懸念を理解し、それに対する準備と自己PRが、第二新卒としての成功のカギとなるでしょう。
既卒者が正社員就職を成功させるコツ
新卒・第二新卒者に比べると、既卒は就活で不利になるケースが多いものの、決して就職できないという訳ではありません。
ここからは、既卒者の内定を貰うためのポイントについて説明していきます。
- 経歴や職歴が不問の求人に応募する
- 企業が抱えている不信感を払拭する
- 強い就業意識をアピールする
- 自信を持って就活に取り組む
- エントリーする企業を増やす
- 既卒就活に強い就職エージェントを利用する
それぞれ見ていきましょう。
経歴や職歴が不問の求人に応募する
転職サイトに掲載されている企業は、新卒者や第二新卒者も応募するため、ライバルが多く競争率が高いです。その中で内定を貰うのは難易度が高いです。
ライバルを少なくするためにも、職歴や経歴などを採用基準に入れていない企業に応募する事をおすすめします。
企業が抱えている不信感を払拭する
面接の際には、「なぜ就職をしなかったのか」「卒業後は何をしていたのか」などの質問を投げかけられます。
それらの質問にしっかりと答えられるように、準備しておきましょう。
企業が既卒を敬遠してしまうのは、既卒者に対して「問題がある人ではないのか?」と疑っているからです。
そのため、これまでの自分の過去を清算し、現在は仕事に対して前向きな熱意を持っているということを面接官にぶつけて、企業側の不安を払拭できるようにしましょう。
強い就業意識をアピールする
新卒として就職せずに、学校を卒業して空白期間ができてしまったという過去を持つ既卒は、企業からあまりいい印象を持たれていません。
企業は既卒者に対して、「就業意識が低い」と懸念していることが多いです。
懸念点を払拭できないと、採用される確率はかなり低いでしょう。
そこで、就職を始めた理由・仕事に取り組む姿勢・キャリアプランなどを具体的に伝えて、強い就業意欲をアピールしましょう。
伝える際には、抽象的な表現を避けて、より具体的に伝えると効果的にアピールできます。
例えばキャリアプランを伝える際には、数字や期限を絡めて伝えるとより就業意欲の強さをアピールできます。
下記を参考にしてみてください。
「○年後には役職に就き、部下を教育するポジションに就きたい。そのためには~」
「御社で経験を積み、○○万円の売り上げを達成したい」
自信を持って就活に取り組む
既卒として就活している人の中には、「既卒だからどうせ内定を貰えない…」と悲観的になっている人がいます。
就活を悲観的な気持ちで取り組んでしまうと、面接の受け答えが上手くできなかったり、覇気が伝わりません。
そのため、採用担当者にネガティブな印象を与えてしまい、採用する価値の無い人材と思われてしまいます。
これまでの経歴は変えることができないので、自信を持ってポジティブな印象を与えられるようにしましょう。
仕事をしていくうえで、元気や明るさはとても重要な要素です。
面接中の受け答えをするときなど、意識して明るい対応ができる様にしましょう。
エントリーする企業を増やす
既卒は新卒や第二新卒に比べて、就職難易度が高いからこそ、たくさんの企業に応募して内定を貰える可能性をあげましょう。
自分の中で、企業に求める条件を出し過ぎてしまうと、それに見合う企業の数が少なく応募する数も減ってしまいますので、就活の仕方としては賢明な方法とは言えません。
企業に求める条件に、大まかな順位をつけて、応募する企業数が少なくならないようにしましょう。
既卒就活に強い就職エージェントを利用する
既卒として就活する場合、人によっては経験が浅いために「どう進めればよいのかわからない」「コツはある?」などの疑問や悩みを抱える人もいると思います。
そんな悩みを抱えている人は就職を全面的にサポートしてくれるエージェントを活用しましょう。
就活エージェントは求人紹介・応募書類の添削・面接対策などの様々なサポートをしてくれます。
自分一人で進めるのと比べて内定率がぐっとアップするので、期間が長引かずにスムーズな就職が可能です。
サービスへの登録料や利用料も一切かからないので、手厚いサポートを受けたい人はぜひ利用してみてください。
既卒就活に強い就職エージェント3選
既卒からの就活では、就職活動をサポートしてくれるエージェントサービスを活用するのがおすすめです。
数ある就活エージェントの中でも既卒におすすめのサービスを厳選して紹介していきます。
- ハタラクティブ
- doda
- DYM就職
ハタラクティブ
ハタラクティブは既卒やフリーターなど、社会人経験が浅い人に特化しているエージェントサービスです。
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DYM就職
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既卒・第二新卒の違いに関するよくある質問
以下では、既卒・第二新卒の違いに関するよくある質問を紹介します。
- 既卒と第二新卒はどちらが就職に有利?
- 既卒や第二新卒はやばい?人生終了?
- 第二新卒での転職はやめた方が良い?
既卒と第二新卒はどちらが就職に有利?
一般的に見ると、同じ職種や条件で応募する場合、第二新卒がやや有利に感じられることが多いです。
なぜなら、第二新卒は既に一定の社会人経験を持っており、新人教育の期間を短縮できる可能性があるからです。
新たな人材の教育には時間とコストがかかるため、企業側から見れば、短期間で業務に従事できる人材を求めることは自然です。
もちろん、第二新卒が一度離職した経歴を持つため、企業側からの懸念もゼロではありませんが、新卒や既卒が離職しないという保証も同様に存在しません。
大切なのは、どちらの立場であっても、自らの市場価値を高め、企業の求める資質を持つことです。
しっかりとした自己分析、企業リサーチ、そして何よりも高い就職への意欲が成功するためのポイントとなるでしょう。
既卒や第二新卒はやばい?人生終了?
社会には多様なキャリアパスが存在するため、既卒や第二新卒であることが「人生終了」というわけではありません。
既卒や第二新卒には確かに一般的な新卒とは異なる特性がありますが、それが必ずしもデメリットとは限りません。
重要なのは、自身の経験やスキル、価値観をしっかりと自己分析し、その上で自らのキャリアを形成することです。
また、社会の中には、既卒や第二新卒の経験を評価する企業も多く存在します。自分の強みを活かし、適切なキャリアの選択をすることが大切です。
第二新卒での転職はやめた方が良い?
第二新卒での転職を避けるべきかどうかは、個人の状況や目指すキャリアによって異なります。
第二新卒としての転職には、新たなキャリアのチャンスを探求するメリットがある一方で、短期間での連続した転職は、将来的なキャリア形成の障壁となる場合もあります。
そのため、転職を検討する際は、自身のキャリアビジョンや、転職先の企業文化、キャリアパスをしっかりとリサーチし、慎重な判断を下すことが求められます。
既卒と新卒の違いを理解して就職をすすめよう!
既卒と新卒の違いは、学校を卒業する段階で内定をもらえているか、もらえていないかという違いです。
新卒と比べて既卒の方が就職しにくい傾向があるものの、就職できないというわけでは決してありません。
むしろ、年齢が若ければスキルや経歴が重視されず、ポテンシャルでの採用が行われるので様々なキャリアにチャレンジできます。
それぞれの違いを理解し、就活を進めて内定を勝ち取りましょう!