既卒から公務員は厳しい?公務員の種類や試験内容・対策方法を解説
公務員は収入や待遇・休日が安定しており、加えて雇用形態も安定しているので、世代を問わず人気の職種です。
既卒の人も同様に安定した生活を手にしたいと考えて、公務員を目指そうとしている人が多いのではないでしょうか?
しかし、
「既卒から公務員になれるのか」
「公務員にはどのような種類があるのか」
「公務員になるにはどのような勉強をしていけばいいのか」
…など、意外と公務員について分からないことが多いと思います。
そこで、公務員についてのあれこれを、この記事で解説していきます!
既卒からでも公務員は目指せる
大前提として、既卒からでも十分に試験勉強をすれば公務員になれます。
公務員の種類によって、「大卒以上」「○○のスキル必須」などがありますが、公務員の多くは学歴やスキルが不問です。
公務員試験に合格すれば、だれでも公務員になれるので、一般企業に就職するよりも可能性が高いと言えるでしょう。
しかし、公務員試験には幅広い知識を身に付けなければならないので、試験勉強には十分な時間を割かなければなりません。
公務員は年齢制限があることも
新卒や既卒に関係なく公務員を目指すことが可能ですが、公務員試験には年齢制限があるので注意しましょう。
公務員の種類によって制限されている年齢が違うので、試験勉強に入る前に確認しておきましょう。
規準を超えてしまうと、試験すら受けられなくなってしまい、勉強が水の泡になってしまうケースもあります。
公務員試験勉強にかかる平均時間は1000時間
公務員試験勉強には膨大な時間が掛かり、人によって差があるもののおよそ1000時間必要とされています。
一日あたり5時間勉強したとしても、約6ヶ月かかり、10時間勉強したとしても3ヶ月程かかります。
また、勉強したからと言って必ず合格するわけではありません。
公務員試験はかなり倍率が高い試験なので、1度の試験で受かる可能性は極めて低いです。
自分のペースで勉強すると、数年かかっても合格できないケースもあるので、明確な目標をもって取り組む必要があるでしょう。
既卒が目指せる公務員の種類
既卒が目指せる公務員の種類は
- 国家公務員
- 地方公務員
- 公安系公務員
大きく分けて上記の3つで、3つの中からさらに派生してたくさんの種類鵜があります。
種類によって難易度や試験内容がかなり変わるので、受験する公務員の試験内容を理解しておきましょう。
それぞれ、詳しく紹介していくので、どれを目指すかの基準にしてみて下さい。
国家公務員
国家公務員は、中央省庁や裁判所など国家の運営に関わる業務に携わる公務員です。
また、国家公務員には、国家公務員総合職・国家公務員一般職の2種類があります。
国家公務員総合職
国家公務員総合職は一般的に官僚と呼ばれている人たちのことです。
そのため、世間的に認知されている公務員とはイメージが異なるかもしれません。
公務員といえど、定時は存在せず業務上の責任は重く、責任を問われた場合には辞職しなければならない厳しい環境で仕事をしなければなりません。
しかし、業務上の責任が重い分、収入や手当はかなり手厚いです。
基本的な一般教養に加えて、政治に関しての知識やその他の学問に関しても幅広い学力が必要なので、かなり難易度が高いです。
国家公務員一般職
国家公務員一般職は、事務作業が主な仕事の職種で、総合職の補佐にあたる職と考えていいでしょう。
大卒に限らず高卒者でも受験資格があるので、毎年多くの受験者が、一般職を受験します。
そのため、倍率が高く受験難易度が高いことで有名です。
試験勉強に十分な時間を確保し、覚悟を決めて挑まなければ合格する見込みはほとんどありません。。
また、待遇面では総合職程ではないものの、かなり安定した収入・待遇を得られます。
出世競争に巻き込まれたくない、或いは安定性が最も大切であると考えている人にとっては、充実した人生を送れるでしょう。
地方公務員
地方公務員とは、その名の通り日本各地の公務員を指します。
一口に地方公務員と言っても、種類は様々で事務や法律、土木、交通などかなりたくさんの種類があります。
また、教員も地方公務員として括られています。
教員の場合には、教員採用試験に合格するのが必須ですが、それ以外にも教員免許を取得しておかなければなりません。
国家公務員に比べると待遇が少し下がるものの、それほど大きな違いはありません。
生活していくうえで困らない収入を得られるでしょう。
公安系公務員
公安系公務員とは、治安や秩序を守るために働いている人を指し、警察官や自衛官、消防士が公安系公務員とされています。
他の公務員試験と違い、実技試験などがあり、柔道や剣道のスキルが要求されます。
学力だけ身に付いていても、身体的な面に及ばない点があると、試験に受かる見込みはありません。
文武両道が公安系公務員に求められる信条です。
公務員試験の概要・特徴
公務員になるには公務員試験に合格しなければならないので、どのような試験が実施されているのか理解しておかなければなりません。
公務員試験には、一次試験(一般教養・小論文)と二次試験(面接)があるのが一般的です。
試験結果が絶対で、経歴や学歴がほとんど採用基準に加味されないのが、公務員試験の特徴です。
二つの試験過程について、確認していきましょう。
一次試験(一般教養・小論文)
公務員試験の最初のステップは、筆記試験です。
筆記試験にまずは合格しない事には次のステップに進めません。
受験する公務員の種類や自治体によって、筆記試験の内容に大きな差があるので、試験対策は自分で練らなければなりません。
しかしどの種類の公務員試験も共通して、狭く深い専門的知識よりも、広く浅い知識が求められます。
そのため、一つの分野に偏ることが無いように満遍なく幅広い分野の勉強をしておかなければなりません。
二次試験(面接)
二次試験では、面接やグループディスカッションなどで人間性を判断します。
問題解決能力や協調性が要求され、複数の試験官が厳しい目でチェックしています。
利益を出すための思考よりは、根本的な問題解決力が必要とされ、一般企業とは物事の考え方が異なります。
既卒の公務員試験対策は独学・予備校どちらがおすすめ?
公務員試験を受験するにあたって、勉強を独学でするか、予備校に通ってするのか2つの選択肢があります。
どちらにしてもメリット・デメリットがあり、それぞれの状況によってどちらが良いのか変わってきます。
それぞれのメリット・デメリットを下の表にまとめましたのでご覧ください。
予備校 | 独学 | |
メリット |
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デメリット |
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独学はモチベーションを保つのが難しい
独学で試験勉強をする一番のメリットは、お金がかからないということです。
既卒の人はお金を持っている人が少なく、予備校に通いたくてもお金が無くて通えない場合が多いです。
そのため、過去問集な度を使って勉強すれば、費用を最小限に抑えられます。
しかし、半年ほど一人で勉強していかなければならないので、試験へのモチベーションを保つのがかなり難しいです。
集中力が続かず、途中で投げ出してしまうケースも多いので、自分なりに持続する方法を見つける必要があるでしょう。
また、試験対策の方法を間違えてしまうと、効率的な勉強ができず内容を理解できません。
自分なりの勉強方法を見出していきましょう
予備校はお金がかかる
対して予備校の場合には、公務員の勉強に特化したカリキュラムが構築されているので、短期間で効果的な試験対策が受けられます。
予備校ごとに独自の試験対策を取っているので、自分の希望する公務員職に最適な勉強ができます。
また、予備校には同じ目標を持った人がいるので、一つの目標に全員で取り組むことができて試験へのモチベーションを維持することができるでしょう。
しかし、予備校に通うには25~40万位のお金がかかります。
ある程度の貯金が無いと予備校に通うのは厳しいでしょう
また、予備校のお金を払うために、バイトを並行して行う人も多く勉強と試験の両立は体力的に難しいです。
疲労が祟って、体調を崩してしまったり勉強に集中できないとなると本末転倒なので、自分の環境を見直してどちらが良いのか選ぶようにしましょう。
既卒は公務員を目指しやすい
公務員試験の勉強には、かなりの月日がかかるので、勉強時間を確保できる環境が無いと公務員を目指すのは厳しいです。
既卒の場合は、新卒や第二新卒に比べて、採用率が高いと言われています。
試験勉強に十分な時間をかけられる
学校に通っている新卒や転職活動中の第二新卒に比べて、既卒は公務員を目指すのに適した環境です。
既卒は学校や就活にかける時間が無いので、試験勉強に十分な時間が割けます。
採用試験に十分な時間が割けるので、採用率があがり、既卒から公務員になって活躍している人がたくさんいます。
「既卒」という経歴が不利にならない
一般企業委に就活する場合には、これまでの経歴やスキルが選考基準に入っているので、経歴が無い既卒は就活に不利です。
しかし、公務員試験に関しては試験結果が全てなので、これまでの経歴を問われません。
ある意味、全ての人が公務員になれる可能性があるので、かなり間口が広くなっています。
その分、競争率が高いデメリットもありますが…
劣等感を感じてしまいがちな既卒にも十分にチャンスがあるので、興味がある人はチャレンジしてみましょう。
既卒から公務員になるメリットは多い!
これまでの経歴やスキルが採用基準に入っていないので、既卒でも採用される可能性が十分にあります。
公務員になれれば、収入が高くて福利厚生が充実しているので安定した生活が送れます。
今まではできなかった贅沢もできるでしょう。
人生をやり直すくらいの覚悟を決めて、公務員を目指しましょう!
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