40代でも未経験から経理に転職できる!転職に必要なスキルや資格、年収も紹介
経理は転職においてもかなり人気のある職種の一つです。
収入も安定していて、ワークライフバランスも取りやすい仕事なので、40代で経理への転職を考えているという人も少なくありません。
結論から言うと、40代でも未経験から経理に転職することは出来ますが、簡単ではありません。
40代で経理への転職をする際に求められるスキルは20代や30代とは異なります。
今回は、40代で未経験から経理への転職を成功させるために知っておくべきことを徹底解説していきます。
未経験が経理への転職は難しい?スキル不足でも転職活動を成功させるコツを伝授
40代が経理へ転職するときに必要なスキル5選
40代で経理に転職するする際に、スキルや経験は簿記検定などの資格よりも表か割合が大きいです。
経理の仕事の多くは、独特なもので実務を通して学ぶという事が良くあるのです。
そのため、40代で経理へ転職を考えている人は前職や現職で培ったスキルや経験を最大限にアピールする必要があります。
今回は、40代で経理に転職する際に必要なスキルを5つ紹介します。
- マネジメントスキル
- ビジネスコミュニケーション能力
- 基本的なPCスキル
- 経理に関する知識
- 会社への適応能力
上記が一般的に、40代が経理へ転職する際に求められるスキルです。
中には、若い時には求められなかった40代特有の求められるスキルも存在するので、しっかり1つずつチェックして下さい。
1. マネジメントスキルは40代で経理に転職するなら必須
マネジメントスキルは、40代が経理へ転職する際に1番重要なスキルです。
なぜなら、40代では管理職になるという事も予想されるため、前職でマネジメント経験があったかどうかという事は非常に重要なポイントです。
第三者からしても評価しやすいので、40代でマネジメント経験があるかないかで転職成功を直接右往左往するくらいの要素ということが出来ます。
しかし、マネジメントスキルと言っても経理におけるマネジメント経験でなくても大丈夫なので、経理未経験の方でも十分にマネジメント経験を転職時にアピールすることは出来ます。
大規模プロジェクトではなくても、メンバーを率いて業務を行った経験・スキルは重宝されるので、是非しっかりアピールしてください。
2. 経理はビジネスコミュニケーション能力が求められる
多くの人は、「経理はずっとパソコン作業だから、コムにケーションをとる機会が少ない」と誤解しています。
しかし、実際に経理は社内の人間とだけではなく、取引先など社外の人ともコミュニケーションを頻繁に取ります。
経理は、会社の顔としてコミュニケーションをとる機会が数多く存在するので、ビジネスコミュニケーションの能力はとても大切であるという事が言えます。
ビジネスコミュニケーションとは、会社の業務を行う上で必要なコミュニケーションを指します。
ビジネスコミュニケーションにおいて大切なことは以下の2つです。
- 相手に共感して信頼関係を作り上げる
- 非言語コミュニケーションも使う
相手に共感して信頼関係を作り上げる
ビジネスにおいて大切なのは信頼関係の構築です。
人と話す際に、共感する事によって相手の立場になって物事を考えられるようになります。
そうすることによって、相手の意図を推し量り、自分が相手を理解しようとしている事をアピールすることで相手からの信頼を得ることが出来ます。
非言語コミュニケーションも使う
ビジネスの場においては、実際に会話するコミュニケーション以外にも、非言語コミュニケーションが重要です。
非言語コミュニケーションとは、名前の通り言葉を使わないコミュニケーションのことです。
特に、日本においては相手から何か言われる前に、自分から行動するという文化が存在します。
人と会話する際にも、相手は何を求めているのかを常に意識して自分をアピールすると良いです。
また、今日においてはコロナウイルスの影響でテレワークという働き方が主流になりつつあります。
その際に使える非言語コミュニケーションが、身振り手ぶりや表情です。
これらも非言語コミュニケーションです。
是非、皆さんも経理に40代で転職する際にはこれらのことを意識してみてください。
3. 基本的なPCスキルは経理への転職で必須
WordやExcel、PowerPointなどのofficeに関する知識は、40代で経理に転職する際には必須レベルで求められます。
特に、経理はExcelを使用して表計算や関数、マクロ、ピポットなどの数値を扱う仕事が多いです。
また、請求書の文章の作成をWordを使用して作成します。
20代や30代では、会社に入ってから教えるという事が出来ますが、40代になるとさすがにこれらのスキルはあって当然とみなしている会社も少なくありません。
ですから、40代で経理に転職を考えている人は基本的なPCスキルをもう一度確認してみてください。
Excelにおいては、経理未経験者だと使わないであろうマクロやピポットなども転職する際には必要になる可能性が高いです。
4. 経理に関する知識を持っていないと転職は厳しい
40代で経理に転職するという事は、経理に関する知識を持っている必要があります。
経理は、通常業務において専門用語や専門知識が必要です。
40代で転職するということは、大前提として転職後の会社で即戦力として働くことが出来る必要があります。
そのため、経理未経験だとしても転職時に最低限の経理の知識は必要です。
また、経理はofficeの他にも会計ソフトを使用します。
会計ソフトを用いた業務は処理方法がofficeと比較すると難しいため、実用経験があった方が良いです。
もし、経理未経験で会計ソフトを使ったことがない人は自己学習して少しでも基本的操作を身につけておくと転職活動がスムーズに進みやすいです。
5. 40代で経理に転職るるなら会社への適応能力が必要
40代で経理に転職する際に、1番特徴的なのが転職後の会社への適応能力です。
40代というと、今まで働いてきた会社の社風や社内ルールがどうしても身に付いてしまっています。
しかし、転職をするという事は、転職した後の会社の社風に自分が適応させる必要があります。
転職するスキルや経験、資格が十分に備わっていても、転職後の会社の社風に適応させることが出来なければ40代で経理への転職を成功させることはできません。
40代で経理への転職を成功させたいという人は、しっかりと自分のスタイルに合った社風の会社を選んで転職活動をするのも1つの手段です
40代が経理へ転職する際に求められる資格3選
40代で経理への転職をする際には、資格よりもスキルや経験が評価されると言いましたが、資格もあったことに越したことはありません。
特に、未経験から経理への転職をする際は資格もあった方が良いです。
資格を持っていれば、実務経験は無かったとしても経理へ転職意欲を評価してもらえます。
スタンスが高いという事は、転職においてはとても大切なことなので是非まだ経理に関する知識が無い方は積極的に取得を試みてください。
1. 日商簿記検定
日商簿記検定(通称:簿記検定)は皆さん聞いたことがあると思います。
簿記の知識は、経理の基礎になるので未経験の方が1番最初に取ることをおすすめします。
40代で日商簿記検定を取得する際の基準は、2級以上です。
2級を取得していれば、転職後もすぐに実務に活かすことができ、即戦力として働くことが出来ます。
また、皆さん知っていると思いますが、簿記の試験では電卓を使用して計算を行います。
そのため、簿記検定を取得していると会社側から転職時に数字に強いとみなされます。
まだ、簿記検定2級以上を取得していない人は是非取得することを目標に頑張ってください。
2. 公認会計士
公認会計士は、経理への転職時に持っているといないのでは天と地の差がある資格です。
40代でも、公認会計士の資格を持っていれば、持っていない人と比べてかなり有利に転職活動を進められます。
公認会計士の資格は受験資格が無く、年齢制限もないので誰でも受検することが出来ます。
しかし、受験科目が全部で10科目も存在し、合格のためには一般的に3000時間~5000時間を要します。
国家三大資格と言われている公認会計士を持っていれば、転職後に組織を指揮して働けるほかに、独立して個人で開業するという選択肢も作れます。
独学で勉強することはかなり難しいため、専門学校などを利用して資格を取得することを目指すのが良いです。
3. USCPA(米国公認会計士)
USCPAとは、U.S Certified Public Accountantの略で、日本では米国公認会計士として認知されています。
USCPAは公認会計士に比べると、取得しやすい傾向にあります。
また、USCPAを取得していると日本だけではなく、世界中で活躍することが出来る人材になることが出来ます。
試験が英語で行われるため、勉強をしている過程で公認会計士の仕事に欠かせない知識を英語で習得できます。
現在は、日本でもUSCPAの試験を受検することが出来ます。
今日の社会においては、多くの企業が世界中と取引しているので、グローバルな人材が多く求められています。
外資系の企業で働きたい人は、特にUSCPAを持っていると転職活動が有利に進められるので、受検を検討してみてください。
5. 給与計算検定
給与計算検定は名前の通り、給与計算業務に特化した資格です。
経理はもちろん、社員の給与の計算も行うので給与計算検定を持っていると未経験の場合はかなり評価されます。
給与計算検定は、内閣府に認められている一般財団法人である「職業技能振興会」が認めている資格です。
この資格を持っていれば、給与計算に関して業務レベルのスキルを持っていることの証明になります。
2級と1級が給与計算検定には存在しますが、どちらも比較的取得しやすく、1級でも約60%の合格率です。
公認会計士などの資格を取るための勉強時間はなかなかとることが出来ないという人も、給与計算検定であれば自分のペースで勉強することが出来るのでおすすめです。
40代経理の平均年収は600万円
次に気になってくるのは、経理の仕事で貰える給料ですよね。
皆さんの予想通り、経理は専門的な仕事のため、一般事務に比べて給料は高めです。
実際、経理の平均年収は546万円とかなり高いです。
40代に関しては、経理の平均年収は600万円なので経理の仕事の給料は高いということが出来ます。
これは、一般事務と比較しても平均して約170万円の差があります。
もちろん、転職してすぐにこの金額を稼ぐことが出来なくても、少し長い目で見れば確実に稼ぐことが出来るようになります。
40代で経理に転職する際には経験やスキルが重要視される
いかがでしたか?
今回は、40代の経理への転職について紹介しました。
40代で経理に転職する際には、資格よりも経験やスキルが求められます。
特に、40代ではマネジメント経験がとても大切です。
しかし、未経験で40代から経理へ転職する際には資格が重要になってくるので、簿記や給与計算検定のような比較的ハードルの低い試験の習得をまずは目標にしてください。
既に簿記や給与計算検定の資格を持っている人は、難しいですが、公認会計士やUSCPAを目指してみるのが良いです。
経理は決して簡単な仕事ではありませんが、やりがいのある楽しい仕事で給料もたくさん貰えるので、是非転職を成功させられるように頑張ってください。