介護士におすすめの副業8選|副業をして稼ぐ秘訣と理解しておくべき注意点
副業をしたい介護士さんに向けて、おすすめの副業8選をご紹介しています。
副業で稼ぐためには、まず会社の就業規則を確認することからはじめましょう。
「そもそも介護士って副業していいの?」
「副業したら確定申告が必要になるの?」
といった疑問にも答えていますので、副業についての基礎知識を学びたい方はチェックしてみてください。
介護士の副業は基本的にOK
副業を始めるにあたっては、まず勤務先の「就業規則」を確認することが大切です。
副業を禁止したり業務内容についての制限が記載されていなければ、副業をしても問題ありません。
ただし副業申請や人事への相談が必要なケースもあるので、職場の責任者や人事担当者に確認しておきましょう。
副業禁止とされている場合はもちろんNG
就業規則で副業が禁止されていれば、副業をすることはできません。
中には会社に内緒で副業をする人もいるようですが、住民税の額から会社にバレてしまうこともあるようです。
そうなると「解雇」や「減給」などのペナルティを受けることになるので、副業をするのは辞めておきましょう。
「副業をしないと収入が足りない」という場合は、思い切って転職するのもいい方法です。
介護士におすすめの副業8選
では早速、介護士におすすめしたい副業10選をご紹介したいと思います。
それぞれの仕事内容や働き方、副収入についても解説していますので、副業選びの参考にしてみてください。
介護関連の夜勤バイト
まず最初におすすめしたいのが、「介護施設などでの夜勤アルバイト」です。
介護業界は基本的に人手が足りておらず、中でも夜勤は慢性的な人手不足となっています。
そのため日給も高く、1回の勤務で1万円以上の副収入も見込めるでしょう。
もともと介護士として働いているので採用に至りやすく、すぐに業務に馴染めるのも夜勤スタッフとして働くメリットです。
「少ない稼働日数でたくさん稼ぎたい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。
家事代行
2番目におすすめしたいのが、女性に人気の「家事代行サービス」です。
ワーキングママの増加に伴い、家事代行サービスの需要は高まっていて、「時給が高い」と主婦からも人気を集めています。
家事代行の主な仕事は、家全体の掃除や食事の用意、食器洗いや片付け、ベビーシッターなどです。
また保育園や小学校への送り迎え、ペットの散歩などを依頼されることもあります。
家事代行に資格などは必要ないので、一般的な家事ができる人なら誰でもチャレンジできますよ。
働く場所によって収入はまちまちですが、時給に換算すると1,000円〜2,000円くらいが相場です。
ライター・ブロガー
完全在宅で働ける「ライター」や「ブロガー」も、副業として人気の職業です。
どちらもWebサイトに掲載する記事を書くのは同じですが、働き方や収入が大きく異なります。
ライターは編集者やクライアントから依頼されたテーマや構成に沿って、決められた文字数で記事を書くのが仕事です。
一方ブロガーは、自分の趣味や本業での知識を活かしてブログを書き、ブログに掲載している広告収入で稼ぎます。
いずれもパソコンとネット環境さえあれば、誰でも簡単にはじめられますが、ブロガーは一定の収入を得るまでに時間がかかるのがデメリットです。
ライターであれば、自分が書いた記事や文字数分の報酬を確実にもらえるので、最初から一定の収入を得たい方はこちらがおすすめです。
ブロガーはアクセス数によって収入が大きく異なるため、PV数を稼ぐ方法やニーズに対応した記事を書く必要があります。
フードデリバリー
次におすすめする副業は、若者からサラリーマンまで人気が高まりつつある「フードデリバリー」です。
フードデリバリーは、お客さんからオーダーが入ったら、飲食店で料理を受け取り自宅や職場まで届けるのが主な仕事です。
時給制ではなく完全歩合制なので、頑張り次第で高収入を目指すこともできます。
またフードデリバリーとして働く最大のメリットは、シフトや予定を事前に届ける必要がないことです。
休日で予定がないときや、仕事が終わったあとに体力が残っているときなど、自分の好きなときに好きなだけ働けるのが他の副業との違いです。
介護士は突然のシフトチェンジや残業もあるので、決まった時間に働く必要がないフードデリバリーは、誰にも迷惑をかけずマイペースに続けられるでしょう。
動画作成・画像作成
5つ目にご紹介するのが、動画作成や画像作成の仕事です。
パソコンの動画ソフトやPhotoshopなどを使用し、クライアントから依頼された動画や画像の編集を行います。
モノづくりが好きで、自分の感性を活かして働きたい介護士さんにおすすめしたい職業です。
近年はSNSやECサイトなどの仕事が増加しており、未経験から学ぶ動画や画像作成の講座も人気を集めています。
クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングでは、案件ごとに報酬が決まっており、自分のレベルに合わせた案件を受注できます。
本業とのバランスも取りやすく、空いた時間に楽しく稼げる副業としておすすめの仕事です。
SNSでのアフィリエイト
6つ目にご紹介する副業は、SNSを活用したアフィリエイトです。
アフィリエイトは、消費にサービスを販売する広告形態の1種で、サイトに訪問した人が掲載されている広告をクリックして商品を購入すると、サイト運営者に成功報酬が支払われる仕組みになっています。
稼ぐ人は月に100万円を売り上げており、本業よりも高い収入を得ているアフィリエイターも少なくないようです。
普段から「Instagram」や「Twitter」などのSNSを活用している人は、アフィリエイトの仕組みさえ理解すれば、簡単にはじめられるでしょう。
ポイントサイト
次におすすめするのは、ポイントサイトを経由してお買い物をするとポイントが貯まる「ポイ活」です。
動画をみたり広告をクリックしたりするだけでポイントがもらえるので、「副収入が欲しいけど働きたくない」という方におすすめです。
スキマ時間を利用して気軽にはじめられるのが魅力で、スキルや経験もいらないのがポイ活の特徴といえるでしょう。
ただし月の収入は多くても1万円ほどなので、副業で生活にゆとりが欲しいという方には向いていません。
「楽しみながら稼ぎたい」「肉体労働はしたくない」という介護士さんは、ぜひチャレンジしてみてください。
投資
お金を増やす方法として、資産運用で稼ぐ投資もおすすめです。
投資というと、元手にお金がかかるイメージが強いかもしれませんが、毎月1,000円からはじめられる初心者向けの投資もあります。
今は誰でも簡単にはじめられる投資の本や情報が充実しているので、自分に向いている方法を調べてみるのもいいでしょう。
ただし最初から大金を投資したり、大きなリターンを狙った投資は損をする可能性が高いので危険です。
「最低でも10年は投資を続ける」という気持ちで、気長に始めるのがベストな方法でしょう。
単発派遣
次におすすめする副業は、「1日」や「週末だけ」の単発で働ける派遣のお仕事です。
副業の大変なところは、本業と副業をバランスよく両立することですが、日によって忙しさは変化します。
本業が忙しいのに加えて副業もしていれば、疲れが取れずに月曜日を迎えてしまうことも少なくないでしょう。
しかし単発派遣であれば1日や数日単位で仕事が完了するため、プレッシャーやストレスを感じにくく、本業に支障が出ることもほとんどありません。
単発派遣は「軽作業」や「引越し」、「イベントスタッフ」などの仕事が多く、1日8,000〜15,000円くらいの副収入が見込めます。
塾講師
最後にご紹介するのは、子ども向けの英会話スクールや、小学生〜高校生向けの個別指導を行う塾講師です。
塾の場合、報酬は1コマ(60〜80分ほど)2,000円〜3,000円程度で、指導するレベルが高いほど時給も高くなります。
働く時間は夕方から夜の時間帯が中心になるので、仕事終わりの時間を有効活用したい方におすすめです。
また勉強を教える塾講師のほか、スポーツを指導する副業もありますので、求人サイトなどでチェックしてみてください。
介護士が副業をする際に注意しておくべきポイント
収入を増やしたい介護士さんに人気の副業ですが、以下の点に注意して副業をはじめる必要があります。
- そもそも副業ができるのか
- 必要によっては確定申告をしなければならない
- 労働基準法に違反していないか確認する
- 社会保険に加入しなければならないことも
- メインの介護士の仕事に支障がでないか
そもそも副業ができるのか
副業を始める前に、勤務している会社が副業を認めているのか調べる必要があります。
就業規則を確認して、「副業禁止」や「要相談」などの記載がないかを確認してみましょう。
万が一、会社に内緒で副業をした場合は、減給や解雇になる可能性もゼロではありません。
就業規則に記載がない場合も、念のため人事や上司に相談してからの方がいいでしょう。
必要によっては確定申告をしなければならない
副業の収入が「年間20万円以下」であれば確定申告は必要ありませんが、それ以上になると確定申告を行う義務があります。
故意に申告をしなかった場合、「脱税行為」となって加算税や延滞税などのペナルティを受けることになるので十分に気を付けましょう。
ここで注意すべきポイントは、「収入」と「所得」の違いです。
アルバイトやパートによる副業で得られた賃金はすべて「収入」となりますが、個人事業主やクラウドソーシングで得た収入は「所得」が適用されます。
所得は「売上から経費を差し引いた金額」になるため、収入のすべてが納税の対象にはなりません。
つまり個人事業主やフリーランスは、経費が認められるということです。
どのような形態で副業をするかによって納税ルールが異なるため、よく調べてから年間収入の目安を計算しておくといいでしょう。
労働基準法に違反していないか確認する
副業の働き方によって、労働基準法が適用されるケースがあります。
労働基準法では、労働者の実務時間や休日に関する制度が設けられており、会社に雇われて副業をする場合には労働時間の規制が適用されます。
以下は、厚生労働省の「副業・建業の促進に関するガイドライン」を抜粋したものです。
『一般の労働者として他の会社に雇われる形態で副業・兼業をする場合、 労働基準法の労働時間に関する規制(原則1日8時間、週40時間を超えて 労働させてはならないこと等)は通算して適用されます。』
つまり、アルバイトやパートなどで会社に雇われて副業をする場合は、本業と併せて1日8時間を超えて働いてはいけないということです。
正社員で介護士として働いている方は、本業だけで1日8時間は働いている人はほとんどではないでしょうか?
その場合、多くの人が副業をすると労働基準法に反してしまうことになるでしょう。
ただし個人事業主やフリーランスの場合は、労働基準法が適用されません。
本業で1日8時間働いていても自由に働けますが、労働時間が長くなると本業に支障をきたしてしまうので注意しましょう。
引用:厚生労働省 「副業・建業の促進に関するガイドライン」
社会保険に加入しなければならないことも
副業であっても以下に条件を満たしている場合、社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入する義務があります。
- 1週間の所定労働が20時間以上
- 勤続して31日以上の雇用見込みがある
本業で社会保険に加入していたとしても、副業先で新たな手続きをして加入しなくてはなりません。
副業先で社会保険加入への手続きをして、役所へ「健康保険・高青年期保険 被保険者所属選択・二以上事業所勤務届」を提出することになります。
メインの介護士の仕事に支障がでないか
これから副業を始める方は、本業に支障をきたさないよう「働き方のバランス」を考えておく必要があります。
副業に力を入れすぎて本業がおろそかになり、収入が落ちてしまっては本末転倒です。
また、同僚や利用者からの信頼を失ってしまうリスクもあるので、体調管理や労働時間のバランスには注意を払いましょう。
介護士は副業をしている・しようとしている人が意外と多い!
意外かもしれませんが、実は副業をしている介護士さんはわりと多いんです。
厚生労働省が調査した「副業・兼業に関する労働者調査結果」によると、介護士を含む医療福祉関係者の約10%が副業をしていることが分かりました。
10人に1人は副業をしていることになるので、あなたの職場にも何人かはいるかもしれませんね。
参考:厚生労働省 「副業・建業に関わる実態把握の内容等について」
平均収入が低いため
副業をする理由としてもっとも多かったのが「収入を増やしたい」という意見で、全体の約57%にも及びます。
また「1つの仕事だけでは生活できない」と答えた方も40%近くいて、介護士さんの賃金問題が浮き彫りになりました。
介護業界の賃金に関しては、国をあげて改善に取り組んでいますが、まだまだ成果が出ていないのが現状のようです。
介護士以外のスキルを身につけておきたいため
収入に関する理由以外には、「自分で活躍できる場を広げたい」「時間のゆとりがある」というポジティブな意見もありました。
スキルを磨いて、いずれは他の職業に就きたいと考える人も少なくないようです。
また他の職業を同時に経験することで、仕事のストレスが分散されたり、仕事へのモチベーションが高まったりする効果も得られます。
介護士として副業する場合は本業に支障がでないようにしよう!
介護士さんに向けて、おすすめの副業をご紹介しました。
副業は本業に支障をきたさないことが前提ですので、働く時間やバランスを考慮して副業を選ぶようにしましょう。
また社会保険の手続きや確定申告が必要になるケースもあるため、漏れがないよう注意することも重要です。
「できれば副業をせずに本業だけで収入をあげたい」と考えているのであれば、転職を視野に入れてみるのもいいかもしれません。
介護士の転職市場は引くてあまたなので、今よりも条件のいい求人に出会える可能性も高いです。
本記事でご紹介した副業を参考に、自分の知識や得意が活かせる副業を探してみましょう。