塾講師からの転職先とは?おすすめの職種や他業界への転職を成功させるポイントを紹介
「塾講師から転職するのは難しい?」「転職するとしたらどのような転職先がある?」
塾講師を退職したいけど、転職先が決まるのか不安を感じて、中々転職への一歩目が踏み出せない人もいるでしょう。
塾講師からの転職は他の職種と比べて、難易度が高い傾向があるため、しっかりと対策をしなければなりません。
そこでこの記事では、塾講師の転職が難しい理由や主な転職先、転職を成功させる秘訣を紹介していきます。
転職したいと思ったら何をすべき?悔いのない転職をするための極意
- 職種
- 全職種
- 公開求人数
- 200,000件以上
- 対応地域
- 全国
- おすすめ年代
- 20代から50代以上
塾講師から転職しようとする人の理由
塾講師は非常にやりがいの多い仕事である反面、様々なストレスがかかる仕事でもあります。
転職しようとする人はどのような理由から退職を決意するのか紹介していきます。
- 仕事量が多くて休みが取れない
- 収入が少なく生活が安定しない
- 将来のキャリアに漠然とした不安を感じる
- 社内の教育制度が整っていない
- 人間関係に不満を感じた
仕事量が多くて休みが取れない
塾講師は基本的に休みや勤務時間が不規則で、拘束時間が長い傾向があります。
というのも生徒が学校に行かない夜や休みの日に学習塾で勉強をしたり、面談や新規顧客の獲得のための営業を行ったりするためです。
テスト期間や受験前になると、一番の繁忙期となり、全く休みが取れないという事もしばしば。
拘束時間の長さに不満を感じ、できるだけ規則正しい仕事へと転職したいという思いから転職する人が多いようです。
収入が少なく生活が安定しない
塾講師は他の職種と比較すると、収入が低い傾向があり、30代の収入はおおよそ300万円~350万円です。
教育は子どもの成長のために尽くさなければならないという考えが根付いているので、福利厚生や残業代がつかないことも。
収入は仕事のやりがいにつながる非常に重要な要素です。
仕事の対価となる報酬が受けられないので、安定した収入が得られる職種に転職する人が多いようです。
将来のキャリアに漠然とした不安を感じる
塾講師として長期間勤務しても、大きな昇進や昇格には繋がらない可能性が非常に高いです。
そのため、キャリアに漠然とした不安を感じて、転職を考え始める人が多くなります。
仕事をしていくうえで将来的なキャリアの見通しが見えないと、「この仕事をしていて良いのか...?」と不安を感じてしまうようです。
社内の教育制度が整っていない
塾講師を始めとした教育業界は非常に離職率が高い傾向があり、人の入れ替わりが激しいです。
そのため、引継ぎや授業内容の確認などがしっかりとされておらず、新人の教育制度も整っていないケースが多い傾向があります。
何もわからない状態から塾講師の仕事を始めたうえに、膨大な仕事量をこなさなければならないので、仕事に嫌気を感じてしまいます。
人間関係に不満を感じた
教育業界は生徒に物事を教えなければならない職種なので、仕事以外でもしっかりとしていなければなりません。
そのため、講師間のコミュニケーションが上手く取れずに人間関係に悩んでしまう人も多いです。
人間関係は仕事をしていくうえで非常に重要な要素なので、不満やストレスを感じてしまうと、長期間勤務することが難しくなることに。
一から人間関係を構築しようとして、別の会社に転職する人が多くなるようです。
塾講師からの転職は難しいと言われている3つの理由
ここからは塾講師からの転職が難しいと言われている3つの理由を紹介していきます。
- 塾講師は転職市場であまり評価がされていない
- 受験シーズンの関係で転職に動き出すタイミングが難しい
- 30代~40代になるとより転職が難しくなる
塾講師は転職市場であまり評価がされていない
塾講師は教育業界への転職にはある程度強いものの、それ以外の転職市場での評価はあまり高くありません。
というのも、塾講師で身につけたスキルは、会社の成果にプラスにならないため。
教師という立場からサービスを提供しているのが、別の職種から見ると応用が利かないと判断されてしまうんです。
また、塾講師のアピールポイントとなる、「進学率○○%」「授業が分かりやすい」などは一般の仕事では評価がされにくいという側面もあります。
受験シーズンの関係で転職に動き出すタイミングが難しい
塾講師の授業カリキュラムは一年ごとに組み込まれています。
そのため、担当しているクラスの受験が終わる3月までは中々退職するのが難しい傾向があります。
転職のタイミングが3月の受験が終わる1回きりしかないため、転職を始めるタイミングが無いのが現状です。
30代~40代になるとより転職が難しくなる
塾講師の転職に限った事ではありませんが、異業種への転職は20代を超えてしまうとかなり厳しいです。
30代以上になると転職できないわけではありませんが、20代に比べると圧倒的に不利です。
加えて、塾講師としての経歴は転職市場で評価されにくい傾向もあるので、30代以上の塾講師から異業種に転職するのはかなり難しいと考えておきましょう。
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塾講師からの転職で活かせるスキルや経験
経歴やスキルがあまり評価されない傾向の塾講師ですが、ものによっては転職活動のなかでアピールできるスキルもあります。
どの様な経験やスキルがアピールにつながるのか、3つのスキルを紹介します。
コミュニケーション能力
塾講師は学習相談や日々の授業を通して生徒はもちろん、生徒の両親の対応もしています。
そのため、他の職種よりも密接かつ幅広いコミュニケーションをしていることになります。
特に保護者との面談や相談などのコミュニケーションは転職する際に大きなアピールポイントになります。
塾講師を通じて培ってきたコミュニケーション能力は、転職でのアピールポイントになるでしょう。
コーチング力・マネジメントスキル
塾講師には生徒に対して問題を解くための方法を解説したり、生徒が何を考えているのかを明確に見極めるスキルが必要になります。
また、生徒の能力に合わせて教材設定や授業内容などの管理・進行をしなければなりません。
そのため、マネジメントスキルやコーチングスキルは他の職種と比べて長けています。
営業力
塾講師は生徒に授業をするだけではなく、塾の経営にも携わらなければなりません。
そのため、既存の生徒さんだけではなく、新規の生徒を迎えるための営業も必要です。
体験や初めて塾にきた生徒やその保護者に対して、他の塾との違いや魅力を伝えて、入塾に繋げます。
塾の運営に関わった経験があれば、一つの営業スキルと言えるため、転職活動の際に大きなアピールポイントになります。
塾講師におすすめの転職先5選
ここからは塾講師からの転職におすすめの転職先を5つ紹介していきます。
塾講師で身につけた「マネジメントスキル」「営業力」「コーチングスキル」を存分に発揮できる職種ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
- 営業職
- コンサルタント
- 教育関連の企画職
- 飲食業界のマネージャー
- 事務職
営業職
営業職は数ある職種の中でもトップクラスに求人の多い職種で、他業界からの転職者の数も多いです。
実際に塾の経営のための業務をこなしていた人は、その経験を存分に活かすことができます。
また、塾講師で培ったコミュニケーションスキルも活かせるため、未経験からでも活躍できる可能性も高いです。
取り扱う商材によって未経験からできるものとできないものがあるので、未経験からでもチャレンジできる営業職を見つけておきましょう。
特におすすめなのが以下の営業です。
- 不動産
- 人材
- 保険
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コンサルタント
企業と利用者の間を取り持つコンサルタントは、塾講師としての経験を活かして働けるピッタリの仕事です。
特におすすめなのが人材コンサルタント。
人材コンサルタントは、求職者と企業の採用担当者それぞれのニーズをヒアリングし、マッチングさせるのが求められます。
仕事の成果を上げることができれば、インセンティブ手当ても貰えるので、仕事のやりがいにも繋がります。
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教育関連の企画職
塾講師は嫌でも教育業界の仕事がしたいと考えている人におすすめなのが、教育関連の商品を企画・開発する企画職です。
講師として実際の教育現場で働いていたからこそわかる、悩みや問題が分かるため、未経験でも活躍できる可能性が高いです。
また、塾とは違い勤務時間も明確に定められており、規則正しい環境で働けるのも嬉しいポイント。
教育に携わりたいと考えている人にはとてもおすすめです。
飲食業界のマネージャー
塾講師として身につけたコーチングスキルをフルに活かしたいと考えている人におすすめなのが、飲食業界のマネージャーです。
マネージャーは本社と各店舗を繋ぐパイプ的な役割を担っており、店舗の売り上げ向上に関するアドバイスを行います。
また、店舗のマーケティング・接客教育・売上管理など幅広い業務に携れるのもポイント。
マネージャーとしてのキャリアを築いていけば、本社勤務など更なるキャリアアップも見込めます。
事務職
塾講師を勤務時間の長さや激務などを理由に退職した人におすすめなのが事務職です。
事務職は仕事量が落ち着いていることもあり、残業や休日出勤などがほとんどないため、ワークライフバランスを重視できます。
経歴やスキルもあまり重要視されておらず、基本的なPC操作ができれば、未経験でも転職可能です。
ただ、一口に事務職と言っても様々な種類があるので、それぞれどのような仕事内容なのかを十分に理解してから転職先を決める様にしましょう。
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塾講師の転職を成功させるための秘訣
ここからは塾講師からの転職を成功させるための秘訣を紹介していきます。
- 経験やスキルを棚卸して自己PRにつなげる
- なるべく早く転職をする
- 教育関連の仕事に転職する
- 転職エージェントを活用する
経験やスキルを棚卸して自己PRにつなげる
塾講師で培ってきた経験やスキルを棚卸しして、自分のことを最大限にアピールできる自己PRを作成しましょう。
自己PRは応募書類と面接の両方で伝えなければならず、曖昧だったりずれたことを言ったりすると、効果的なアピールには繋がりません。
棚卸する際に気をつけなければならないのは、「授業をする能力や物事を教える力」などをアピールしないということ。
これらのスキルは一般企業にはあまり活きません。
そのため、集客や新規顧客の獲得などの利益に直結する部分での活躍や成果をアピールするようにしましょう。
なるべく早く転職をする
塾講師に関わらず異業種への転職は、若い年代の方が圧倒的に有利なので、なるべく早いタイミングで転職を始めることをおすすめします。
30代になるとかなり転職難易度が上がってしまうので、ためらわずに思い切って転職に踏み出すようにしましょう。
教育関連の仕事に転職する
同じ業界内であれば未経験でも前職のスキルや知識を活かせるため、転職で非常に有利です。
特におすすめなのが、教育業界の企画や商品開発です。
塾講師として教育現場で働いていた経験や知識を活かせるので、様々なアイデアを提案でき、活躍できる環境が整っています。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用すれば、転職に関する様々なアドバイスを受けられるため、転職成功率をアップできます。
利用者の適正や条件に合わせて最適な求人を紹介してくれるので、自分で転職先を探す手間が省け、転職後のミスマッチもなくなります。
求人紹介や応募書類の作成、面接対策などのサポートは完全無料なので、少しでも転職成功率をアップさせたい人は利用してみてください。
塾講師からの転職はどのタイミングで動き出すかがポイント!
塾講師からの転職はどのタイミングで動き出すかが最大のポイントです。
「転職先が決まるのか」「失敗したらどうしよう...」などの不安を抱えて、何も始められない状況が続いてしまうと、年齢を重ねてしまい転職難易度が上がってしまうことに。
そんな状況にならないためにも、転職したいとおもったらなるべく早く行動するようにしましょう。
塾講師として身につけてきたスキルや経験をしっかりと棚卸しして、アピールすることができれば必ず転職に成功します。