塾講師の年収は低い?仕事内容や収入アップの秘訣を紹介!
学習塾で働いている塾講師の年収がどのくらい貰えるのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
塾講師は公務員の教師と比べると年収は下がりますが、やりがいのある仕事です。また、塾講師として働いている人でも、転職をしたり、副業をしたり年収を上げる方法はいくつかあります。
やりがいがある仕事でも、できるだけ収入はアップさせたいですよね。
そこで今回は塾講師の年収について、仕事内容や収入アップの秘訣を含めご紹介します。
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塾講師の年収はいくら?
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、塾講師の平均年収は以下の通りです。
年収 | 393万円 |
---|---|
月給 | 29万 |
ボーナス | 45.3万 |
上記データの平均年齢は36.9歳で、労働者数は1,552人です。
公務員の教師と比べると低い
総務省による「地方公務員給与の実態」によると、公務員教師の年収は以下の通りです。
高等学校教育職 | 小中学校教育職 | |
---|---|---|
年収 | 450.3万円 | 428.9万円 |
月収 | 375,275円 | 357,441円 |
平均年齢 | 44.8歳 | 2.6歳 |
上記のように、公務員教諭の給与は塾講師よりも比較的高くなっています。
さらに、上記金額にはボーナスの額は含まれていないため、実際はさらに年収が高いでしょう。
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学習塾の運営会社別平均年収
上場している学習塾運営会社の有価証券報告書による平均年収は、以下の通りです。
- リソー教育:655万円(2021年度)
- 東京個別指導学院:502万円(2021年度)
- 明光ネットワークジャパン:492万円(2020年度)
- 城南進学研究所:476万円(2021年度)
上記のように、企業によって平均年収は幅があります。
塾講師として働く場合、職種は同じでも実際に働く企業によって年収は変わってくるでしょう。
塾講師の雇用形態別の平均年収
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、塾講師関連産業の雇用形態別平均年収は以下の通りです。
- 正社員:460.8万円(月給:38.4万円)
- 正社員以外:321.6万円(月給:26.8万円)
正社員と正社員でない人では、年収に140万円程度幅があります。塾講師の年収は雇用形態によっても変わってくるでしょう。
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塾講師の年収をアップさせる秘訣
塾講師の年収をアップさせる秘訣は、以下の3つです。
- 有名塾の講師になる
- 副業を始める
- 転職する
有名塾の講師になる
有名塾の講師になることは、年収アップに直接繋がるでしょう。
学習塾でも生徒が多く、規模が大きい塾は待遇が良い傾向があります。同じ塾講師という職種で同じ業務を行っていても、大手の塾とそうでない塾では給与面で差があります。
加えて、収入面だけでなく、それ以外のサポート面や働きやすさでも有名塾の方が充実しています。
このような理由で、有名塾の講師になることは年収をアップさせる要素のひとつとなります。
副業を始める
塾講師として働きながら、副業を始めるのもおすすめです。
副業として月数万円程度の収入があれば、徐々に生活に余裕が出るでしょう。塾講師として働きながら始めるおすすめの副業は以下のとおりです。
- プログラマー
- イラストレーター
- Webデザイナー
- 翻訳、通訳
上記のような仕事は在宅で可能なので、塾講師として働きながらでも始めやすい特徴があります。
特に翻訳や通訳に関しては、英語講師のひとにおすすめです。
転職する
塾講師として転職し、年収アップに繋がることも少なくありません。前述の通り、塾講師は働く企業規模によって、年収が変わります。塾講師としての業務は変わらなくても、規模が大きい塾への転職によって、年収アップが期待できます。
これは雇用形態に関わらず、正社員やパートどちらでも当てはまります。年収アップのために転職を検討してみるのも、ひとつの選択肢としてよいでしょう。
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学習塾の主な仕事内容
学習塾の主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 学習指導、授業
- 保護者との進路面談
- 授業準備や事務仕事
- 新規生徒獲得のための営業
学習指導・授業
「学習指導・授業」は塾講師の主要な業務です。授業は「個別指導」と「集団指導」の2つがあります。
個別指導では生徒1人〜3人に先生1人がつくタイプです。それぞれの進み具合に合わせて、もれなく指導しながら授業を進めます。
一方、集団指導では学校の授業のように20人〜30人の生徒に対して、先生が1人で授業を行います。黒板やホワイトボードに内容を書きながら進めていくので、授業準備に時間がかかるケースが多いです。
個別指導と集団指導どちらを行うかによって、教え方や準備などが異なります。
保護者との進路面談
塾講師は保護者との進路面談や、三者面談なども行います。一般的に年に2回程度、面談の機会があるところが多いです。
成績や授業態度など、保護者からの依頼を聞いて、それに応じて対応する必要があります。
また、電話で相談を行ったり、こちらから状況を説明したりするケースもあります。保護者への対応業務は、コミュニケーション能力が求められます。
授業準備や事務仕事
授業準備や事務仕事も塾講師の仕事のひとつです。
授業準備では、授業内容、時間配分や進め方、書類の準備などが必要となります。
特に大人数での集団指導では、準備に時間が多くかかるでしょう。事務仕事としては保護者への報告書や、掲示物の作成など幅広い業務を行います。
塾講師の仕事内容として、授業以外の業務も多いことを理解しておきましょう。
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新規生徒獲得のための営業
学習塾では、新規生徒獲得のための営業も業務のひとつです。具体的な営業として、以下の業務を行います。
- 営業電話
- 問い合わせ対応
- 門前配布
働く塾にもよりますが、上記のような営業に関する業務があります。
アルバイトなら営業まで行うことは少ないですが、正社員では必ず行うでしょう。塾講師として働いて、営業がストレスで辞めてしまうケースもあります。
授業以外にも新規生徒獲得のために、営業を行う可能性もあることを理解しておきましょう。
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塾講師に向いている人の特徴
塾講師に向いている人の特徴は、以下の3つです。
- 人に何かを教えることが好きな人
- 生徒の成長をサポートしたい人
- 自己犠牲の精神がある人
人に何かを教えることが好きな人
塾講師は生徒に教えることがメインの業務です。よって、人に何かを教えることが好きな人が向いています。
勉強を教える上で、生徒に一度説明をしても理解してもらえないことが多くあるでしょう。そこで、さまざまなアプローチでわかりやすく教えるために、工夫をする必要があります。
理解してもらうのに時間がかかったり、何回も同じ説明をしたりすることもあるでしょう。逆に人に何かを教えることが好きでないと、難しい業務ともいえます。
生徒の成長をサポートしたい人
生徒の成長をサポートしたい人も、塾講師に向いています。生徒はひとりひとり個性や性格があり、うまく成績が伸びず悩んでいることが多くあります。
それぞれの生徒が成長できるように、工夫して教えたり、コミュニケーションをとったりして、生徒と向き合い見守る必要があります。
そのため、生徒の成長をサポートしたい人は、塾講師に向いています。
自己犠牲の精神がある人
自己犠牲の精神がある人も、塾講師に向いています。塾講師は生徒に対して、時間をかけて説明したり、準備をしたりとあらゆるサポートをします。
ときにはひとりの生徒のために、学習内容を理解してもらえるように、時間を欠けて準備することも。
書類作成や報告などの業務を多く抱えていても、目の前で生徒が悩んでいたら、それを優先してコミュニケーションをとることも必要です。
そのため、自分よりも他人を優先して、行動できるような自己犠牲の精神がある人は塾講師に向いています。
塾講師の年収は少し低めだがやりがいのある仕事
今回は塾講師の年収について仕事内容や収入アップの秘訣を含めご紹介しました。
塾講師の年収は公務員の教師に比べて低めですが、やりがいのある仕事です。
塾講師として年収をアップしたい人は転職したり副業をしたりと様々な方法があるので、ぜひこの記事を参考に、塾講師として収入アップを目指してみてください。