人事・採用担当者への転職におすすめの資格ランキングベスト10|難易度と注意点を紹介!
「人事としてキャリアアップするために必要な資格とは?」
「どんな資格を取得しておくと人事への転職に役立つ?」
人事の業務に関する資格を取得することによって、仕事の幅が広がりキャリアアップにつながります。企業によっては資格手当てが付くケースも。
しかし、人事の仕事は人を相手にする仕事でもあるため、どの様な資格を取得すれば良いのか分かりませんよね。
そこでこの記事では人事におすすめの資格を紹介していきます。合わせて、メリットや注意点も紹介するのでチェックしてみてくださいね。
未経験から人事へ転職できる?成功のポイントは?必要とされる資格や志望動機を紹介
- 1 人事におすすめの資格①:キャリアコンサルタント
- 2 人事におすすめの資格②:社会保険労務士
- 3 人事におすすめの資格③:メンタルヘルスマネジメント研修
- 4 人事におすすめの資格④:人事総務検定
- 5 人事におすすめの資格⑤:産業カウンセラー
- 6 人事におすすめの資格⑥:衛生管理者
- 7 人事におすすめの資格➆:日商簿記検定
- 8 人事におすすめの資格⑧:ビジネスキャリア検定
- 9 人事におすすめの資格⑨:採用コンサルタント検定
- 10 人事におすすめの資格⑩:マイナンバー実務検定
- 11 人事への転職で資格を取得するメリットとは?
- 12 人事向け資格を取得する際の注意点
- 13 人事転職に資格は必ずしも必要ではない!取得すべきか考えてみよう!
人事におすすめの資格①:キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、人のキャリア形成に携わることに関連する資格で、働く人の悩みや不満に的確なアドバイスができる様になります。
主に人と関わる人事という仕事において、キャリア形成の知識やスキルを身につけられるキャリアコンサルタントの資格は非常に相性が良いです。
そんなキャリアコンサルタントは、厚生労働大臣の登録を受けている国家資格ですが、経験に関係なく試験をパスすれば資格を取得できます。
<キャリアコンサルタントの試験概要>
試験内容 | 筆記:マークシート方式 実技:論述と面接 |
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合格率 | 学科62.7% 実技74.1%(平成29年) |
学習費 | 300,000円〜450,000円程度 |
未経験からコンサルティングファームへ転職!未経験者の見られているポイントとは?
人事におすすめの資格②:社会保険労務士
社会保険労務士は、全国社会保険労務士会連合会が主催している国家資格です。労務管理や社会保険に関する知識やスキルを身につけることができます。
労務管理や社会保険に関する相談やコンサルティング業務ができるため、会社の人材を取り扱う人事にぴったりの資格です。
なお、社会保険労務士しかできない業務独占資格でもあるため、資格を取得しておけば企業から需要の高い人材になります。
そんな社会保険労務士の資格は、平均合格率が5%前後で非常に難易度の高い資格。取得できるまでにかなりの時間がかかってしまうリスクがあるのを理解しておかなければなりません。
<社会保険労務士の試験概要>
試験内容 | 筆記:マークシート方式「択一式」「選択式」 |
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合格率 | 5%前後 |
費用 | 30,000円〜200,000円程度 |
人事におすすめの資格③:メンタルヘルスマネジメント研修
メンタルヘルスマネジメント研修は、社員の精神的な管理ができるメンタルヘルスに関する資格です。
うつ病や適応障害など様々な病気に関する知識を身につけることができるため、会社に一人でもメンタルヘルスマネジメントの資格を取得知る人がいれば非常に重宝されます。
Ⅰ〜Ⅲ種の3つのレベルがありますがいずれも実務経験や学歴などが一切重視されないため、誰でも取得できる点が魅力です。
<メンタルヘルスマネジメント研修の試験概要>
試験内容 | 筆記:四肢択一のマークシート方式 |
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合格率 | 20%前後 |
費用 | 60,000円程度 |
人事におすすめの資格④:人事総務検定
人事総務検定は、名前の通り人事と総務の基礎となる法律知識を実践的に学べる検定です。
人事に関する知識やスキルを学べるため、未経験として人事に転職しようとしている人にとてもおすすめ。入社後、即戦力として活躍できます。
そんな人事総務検定は1~3級に分かれており、級によって難易度や出題範囲が大きく異なります。
3級と2級に関しては認定講座を修了するだけで資格が取得でき、3級取得で「人事総務リーダー」、2級取得で「人事総務エキスパート」と名乗れます。
他の資格と比べても受験難易度が低く、気軽に取得できる点でもおすすめです。
<人事総務検定の試験概要>
試験内容 | 「確認テスト」「レポート」 |
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合格率 | 64.2% |
費用 | 50,000円程度 |
人事におすすめの資格⑤:産業カウンセラー
産業カウンセラーは社団法人日本産業カウンセラー協会が実施している民間の資格です。
職場で働く社員のメンタルヘルスや人間関係に関するヒアリング能力や知識を身につけられます。
「協会が行う産業カウンセリングの学識および技能を修得するための講座を修了していること」「大学院で心理学や人間科学などの分野を専攻・修了し、修士の学位を保持していること」などのいくつか受験条件があるので注意しておきましょう。
受験のハードルこそ高いものの、勤務形態が重視されている昨今において、非常に注目されている資格なので、転職市場では重宝されます。
また、産業カウンセラーの資格を取得している人も少ないため、取得しておくと人材としての価値が高まり、将来性も高くなるでしょう。
<産業カウンセラーの試験概要>
試験内容 | 筆記:マークシート方式 実技:口述試験・受験者同士でのロールプレイング |
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合格率 | 40%前後 |
費用 | 10,000円程度(級によって異なる) |
人事におすすめの資格⑥:衛生管理者
衛生管理者は労働安全衛生法という法律により定められた国家資格で、生管理の専門家に与えられる資格で、事業場の「衛生管理業務従事者」として働ける資格です。
就労中の労働災害や、労働者の健康障がいを防止することが主な目的で、労働者への衛生教育や衛生委員会の運営も行います。
労働者の命と健康を守るのが重大な責務なので、労働問題が重視されている昨今で、非常に注目されている資格です。
そんな衛生管理者資格には、第一種・第二種に分けられており、それぞれで目的が異なるため、どちらを取得すべきなのかあらかじめ決めておくとよいでしょう。
<衛生管理者の試験概要>
試験内容 | 筆記試験 |
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合格率 | 40%前後 |
費用 | 10,000円程度(級によって異なる) |
人事におすすめの資格➆:日商簿記検定
日商簿記検定は日本商工会議所と各地商の工会議所が主催する民間資格です。
実務経験がなくても簿記の資格があれば、「数字の処理能力がある」「経理の基礎を理解している」と判断され採用されやすくなります。
日商簿記には1級〜3級、簿記初級、原価計算初級があり、転職でアピールするには財務諸表を読み解く力がつく2級以上が必要です。
2級の試験内容は「商業簿記」と「工業簿記」の2種類で、年に3回行われています。
<日商簿記検定の試験概要>
試験内容 | 筆記試験 |
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合格率 | 10%~40%前後(級によって異なる) |
費用 | 10,000円程度(級によって異なる) |
人事におすすめの資格⑧:ビジネスキャリア検定
ビジネスキャリア検定は、中央職業能力開発協会が主催している資格で、人事や人材開発などのスキルを磨ける資格です。
従業員の採用、人材育成、就業管理など人事として働く上でなくては身につけておかなければならない能力を身につけられます。
そんなビジネスキャリア検定では試験が8つの分野に分けられています。
- 人事・人材開発・労務管理
- 経理・財務管理
- 営業・マーケティング
- 生産管理
- 企業法務・総務
- ロジスティクス
- 経営情報システム
- 経営戦略
<ビジネスキャリア検定の試験概要>
試験内容 | 論述形式の筆記試験 |
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合格率 | 40%~60%前後 |
費用 | 5,680円 |
人事におすすめの資格⑨:採用コンサルタント検定
採用コンサルタント検定は人材コンサルタント協会が主催している民間資格で、採用業務の基礎を体系的に学ぶことができます。
組織における人的資源(HR)の基礎知識・管理方法・選考基準の選定・選考方法などを細々とした業務を網羅的に身につけられます。
人事に特化した内容の資格と言えるので、キャリアアップという目的で取得するよりも、これから転職しようとしている人におすすめしたい資格です。
<採用コンサルタント検定の試験概要>
試験内容 | 筆記試験 |
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合格率 | 50%前後 |
費用 | 10,000円~30,000円前後 |
人事におすすめの資格⑩:マイナンバー実務検定
マイナンバー実務検定は、財団法人全日本情報学習振興協会が主催している民間資格です。マイナンバー制度を適切に取り扱うことができます。
2016年から施行されたばかりのマイナンバーは、知識のある人が非常に少ないため、資格を取得しておくことにより人材としての価値が高くなります。
受験資格も設けられていないため、学歴や経歴に関係なく取得することが可能。実技試験もないので、仕事を続けながらも取得可能です。
<マイナンバー実務検定の試験概要>
試験内容 | 筆記試験:マークシート方式 |
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合格率 | 70%前後(級によって異なる) |
費用 | 7,000円~15,000円前後 |
人事への転職で資格を取得するメリットとは?
ここまで様々な資格を紹介してきましたが、人事への転職で資格を取得するメリットはあるのでしょうか?
資格を取得するメリットを理解したうえで資格勉強を進めていきましょう。
- キャリアアップ・年収アップにつながる
- 転職が有利になる
- 採用後に即戦力として活躍できる
キャリアアップ・年収アップにつながる
既に人事で仕事をしている場合は、資格を取得するとその資格所持者しかできない範囲の業務を行えます。
業務範囲が広がる分、人材としての価値が高くなるので、さらなるキャリアアップにつながります。
企業によっては資格手当てが付くケースもあるため、年収アップにもつながります。様々な選択肢が広がる点で、資格取得はメリットがあります。
また、別の会社の人事に転職する際にも資格をアピールできるので、転職のハードルが低くなる・高待遇で受け入れてくれるなどのメリットも。
人事としてこの先もキャリアアップしたい人は、ぜひ資格の取得をおすすめします。
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転職が有利になる
未経験として人事に関する資格を取得ことにより、資格を取得している分未経験でも選考が有利になります。
資格を取得しているということは、その資格に関する知識やスキルがあることを証明できるためです。
また、資格取得するために試験勉強をしたという事実もプラスに評価されます
採用後に即戦力として活躍できる
資格を取得してから転職することにより、実際に働き始めた時にいち早く戦力になれるというメリットもあります。
人事に必要なスキルや知識を試験勉強によって身につけられるためです。
即戦力人材は人事に限らずどの職種でも重宝される人材なので、転職でも非常に有利になります。
人事向け資格を取得する際の注意点
人事向けの資格を取得する様々なメリットがある一方で、実は注意点があるのも事実です。
あらかじめ注意点を理解しておかないと、資格勉強を始めてから後悔してしまうことも。
そんな状況にならないためにも、人事向けの資格を取得する際の注意点を理解しておきましょう。
- 必ずしも転職に役立つわけではない
- 資格取得までに時間がかかってしまうことも
- 資格よりも実務経験を重視される傾向
必ずしも転職に役立つわけではない
資格を取得していることによって、知識やスキルを身につけられるのは事実ですが、必ずしも転職に役立つわけではないという事を理解しておきましょう。
というのも、資格はあくまでも+αの評価にしかならないためです。適性や人柄を評価去れないと、資格をもっていても意味がありません。
そのため、闇雲に資格を取得しようとするのは辞めましょう。
なぜ資格を取得するのか・取得した資格をどのように活かしたいのか、などのポイントを今一度整理してから明確な目的を持って資格勉強をすることをおすすめします。
資格取得までに時間がかかってしまうことも
資格を取得するには試験勉強が必要で試験を受講したからといって、必ずしも合格するとは限りません。
受験難易度の高い資格の場合は、合格するまでに数年かかってしまう可能性もあるので、転職をスタートするのが遅くなってしまいます。
そのため、資格勉強を始めるまえにどの程度の時間がかかるのか・試験の合格率はどの位なのかあらかじめ契約を立てておくことをおすすめします。
転職のスタートが遅れてしまい、年齢が上がるにつれて転職のハードルが高くなってしまうので十分注意しておきましょう。
資格よりも実務経験を重視される傾向
人事はどのような人材なのか・会社の社風とマッチするのかなど、人の本質を見抜く目が大切です。
そのため、かなり実務経験が重視される傾向があるため、未経験として資格を取得してもあまり評価されないということもあります。
苦労して資格を取得したにも関わらず、転職で役に立たないと意味がありませんよね。
無駄な時間を省くためにも、本当に資格が必要なのか今一度考えてみましょう。
人事転職に資格は必ずしも必要ではない!取得すべきか考えてみよう!
人事への転職では必ずしも資格が必要というわけではありません。もちろん役に立たないわけではありませんが、苦労して取得するのであれば役に立った方が賢明です。
資格を取得するまでにはある程度の時間がかかってしまうため、その時間が無駄になってしまう可能性も十分にあります。
そのため、資格を取得する前に本当に自分に資格が必要なのか考えてみることをおすすめします。
人事は会社になくてはならないポジションで会社の花形的ともいえるので、キャリアをしっかりと見つめてから資格取得を検討してみてくださいね。