【例文付き】人事部の志望動機の書き方!完全未経験者・経験者別で評価される文章の特徴と注意点を徹底解説

【例文付き】人事部の志望動機の書き方!完全未経験者・経験者別で評価される文章の特徴と注意点を徹底解説
※本ページにはPRが含まれます。

人事職の志望動機は、「なぜその企業の人事部で働きたいか」を具体的に記述する必要があります。

抽象的な内容になったり、文字数が適切でなかったりすると、書類選考に通過しづらくなるため注意が必要です。

書類選考に落ちて、面接の機会ももらえないことは避けたいですよね。人事職未経験からの転職するなら、さらに不安でしょう。

今回は人事の志望動機の書き方について、未経験~中途採用など状況別の例文を含めご紹介します。

人事の主な業務内容

理解しておきたい!人事の主な4つの業務内容

人事の主な業務内容は以下の4つです。

  • 人材の採用
  • 人材の教育
  • 社員の労働環境を整える
  • 人事配置業務

人材の採用

人事職にとって人材の採用はメイン業務のひとつです。

新卒・中途ともに人材の採用活動を行います。具体的には以下のような業務を行います。

  • 募集要項の作成
  • 応募受付業務
  • 日程調整
  • 面接会場セッティング
  • 採用計画作成
  • 人員計画作成

若手社員のうちは応募受付業務や日程調整などがメインになりますが、経験をしていくにつれて採用計画や人員計画などの業務にも携わる機会が増えるでしょう。

人材の教育

人事職は以下のような社員人材の教育に関する業務も行います。

  • 研修計画の作成
  • 研修スケジュール告知
  • 研修開催、運営
  • 研修の効果測定

研修に関する業務は一連の流れが決まっていて、これを毎年繰り返していくことになります。

社員の労働環境を整える

人事職は社員の労働環境を整えるために、以下のような業務を行います。

  • 労働時間の管理
  • ハラスメントの撲滅
  • 労働災害対策
  • 衛生面の環境整備

社員が働きやすいような職場の労働環境を整える役割もあります。

労働環境を整えることで、退職率の低下を望めるため、重要な業務のひとつです。

人事配置業務

人事配置業務は、社員の異動に関する業務です。具体的には、以下のような業務を行います。

  • 異動に必要となる情報収集
  • 管理者向けの資料作成
  • 社内調整進行
  • 人事評価システムの構築

社員の異動に必要な業務はさまざまなものがあります。

近年では人事評価システムを導入し、効率化を図っているケースも多いので、システムを活用した業務も増えてくるでしょう。

人事職に求められる3つのスキル

人事職に求められる3つのスキル

人事職に求められるスキルは以下の3つです。

  • コミュニケーション能力
  • プレゼン力
  • 情報収集能力

コミュニケーション能力

人事職にはコミュニケーション能力が求められます。

人事の業務では採用での応募者や、研修に参加する社員など、幅広い人々と接点があります。会話をする機会が多い中で、コミュニケーションは必須の能力です。

志望動機を作成する場合は、過去の経験からコミュニケーション能力があることをアピールすることがおすすめ。

プレゼン力

人事職ではプレゼン力も求められます。

例えば、企業の合同説明会に参加する際は学生に対して、企業の魅力を伝えるプレゼンテーションをします。ここで学生から興味を得られなければ、応募者を掴み取ることができなくなってしまいます。

このように、プレゼン力は人事職にとって重要なスキルなので、志望動機でもプレゼン力をアピールしましょう。

情報収集能力

人事職には情報収集能力も必要です。

情報収集能力があると、社員が何で困っているか、それをどのようにすれば解決できるかを導きやすくなります。また、自社に関する情報に詳しくないと、社員から質問された際にうまく答えられないケースも出てくるでしょう。

このように、人事職でも情報収集能力は重要なスキルのひとつです。

人事の志望動機を書くうえで押さえておきたいポイント

人事の志望動機を書く際の注意点

人事の志望動機を書く際の注意点は、以下の5つです。

  • 人事の職種で活かせるスキル・経験を記載する
  • 実績などの数字を用いて具体的に書く
  • なぜ人事に転職したいのか明確にする
  • 具体的なキャリアプランを提示する
  • 応募先企業が求める人物像を意識

人事の職種で活かせるスキル・経験を記載する

人事の志望動機では、人事職としての業務に活かせるスキルや経験を記載することが重要です。

前職が人事職だった人は、それまで具体的に何をしてどんなスキルを身に着けたかを記載しましょう。

一方、前職が別の職種だった場合、前職でどんな業務をしたか、その経験を人事職にどのように活かせるかをわかりやすく記載することがおすすめです。

実績などの数字を用いて具体的に書く

前職で何かしらの実績がある場合は、数字を用いて具体的に記入しましょう。

志望動機は内容にくわえて、読みやすさも重要です。企業の担当者は膨大な数の志望動機をチェックするため、志望動機が読みづらいと感じた時点で最後まで読まれない可能性もあります。

志望動機に数字を用いることで、文章の読みやすさがかなり改善されます。

さらに、実績として数字があると、応募者のスキルがどれほどのものなのかわかりやすくなります。前職の実績を記載する際はできるだけ数字を盛り込みましょう。

なぜ人事に転職したいのか明確にする

人事の志望動機では「なぜその企業の人事職として働きたいか」をわかりやすく記入することが重要です。

人事職であれば多くの企業で求人があるので、他の企業の人事ではなく、一企業の人事に応募した理由を明確にする必要があります。

この点が志望動機で抑えられていないと、他の応募者と似通った文章になる可能性が高いため注意しましょう。

具体的なキャリアプランを提示する

人事の志望動機では具体的なキャリアプランを提示しましょう。

入社後の目標を志望動機に記入することで、採用担当者は入社後の成長を想像しやすくなります。

採用には多くのコストがかかっており、採用担当者としては入社後にすぐ退職されてしまうことを避けたいと考えるでしょう。そこで、入社後のキャリアプランを具体的に記入することで、志望動機の信頼性が高くなります。志望動機には忘れずに入社後の目標・キャリアプランを記入しましょう。

応募先企業が求める人物像を意識

志望動機は応募先企業が求める人物像を意識して作成しましょう。

企業の求人ページにはほとんどの場合、求める人物像が記載されています。自分がぴったりその人物像に当てはまらなくても近い点はあるはずなので、その点を志望動機に盛り込みましょう。

人物像を意識した志望動機にすると、採用担当者へ求人詳細ページをくまなくチェックしているアピールにもなります。できるだけ企業が求める人物像は意識した上で志望動機を作りましょう。

人事の志望動機の例文【経験者・未経験者別】

人事の志望動機の例文

ここでは人事の志望動機例文を年齢・実務経験の有無ごとにご説明します。

志望動機を作成する際に、自分に近い立場の例文を参考にしてみてください。

人事経験者の例文①:26歳女性

今回は前職の経験を活かしながらステップアップできると考え、貴社の人事部に応募いたしました。

私は新卒で◯◯会社に入社し、人事職として3年間勤務してまいりました。

主な業務内容は、新卒の採用担当として、合同説明会での企業紹介や大学への訪問などです。

採用業務以外では、新人研修や人事評価制度についても学び、社内の人材育成に携わってきました。貴社の人事部は業務範囲が幅広いため、これまで経験を活かせると考えております。

将来的には人事に関する業務をすべてマスターし、さらに成長していきたいです。

人事経験者の例文②:34歳男性

私はこれまで物流企業の人事部として、6年間勤務してまいりました。

主な業務内容は新人研修や社員教育で、社員ひとりひとりをサポートすることを意識して業務を行いました。

今回はより先進的なIT企業で自分のスキルを活かし、挑戦したいと考え、貴社に応募しました。将来的にも人材不足が懸念されているIT業界で、私の人事職としての経験を活かし、貴社に貢献したいと考えております。

人事未経験者の例文①:25歳男性

前職では、不動産会社の営業職として3年間勤務していました。

入社当初に新人研修を受けた際、人事の方と接する機会があり、マナーや営業ノウハウを幅広く教えてもらいました。

新人研修後もサポートをしてくれて、営業実績で悩んでいる際も相談に乗ってくれました。このような経験から、私も人事として企業の人材育成に携わりたいと思い、貴社を志望しました。

営業職で培ったコミュニケーション能力を活かして、採用活動や社員サポートに注力していきたいです。

人事未経験者の例文②:33歳

私が貴社の人事を志望したのは、IT企業の営業として培ったコミュニケーションスキルを活かせると思ったからです。

営業業務ではクライアントからの要望にできるだけ迅速に対応するよう意識した結果、営業実績1位を獲得したこともあります。

また、前職の中途採用では面接官も経験し、応募者の本質や強みを汲み取ることを意識していました。貴社では営業職としての経験を活かし、人事部として早く活躍できるよう取り組みたいです。

人事の志望動機のNG例

人事の志望動機のNG例

人事の志望動機のNG例は以下の3つです。

  • 内容が抽象的
  • 文字数が少ない
  • 何を伝えたいのかが曖昧

内容が抽象的

志望動機では内容が抽象的にならないようにしましょう。

例えば、志望動機として「前職の経験を活かす」と記入する場合は、どのように成長したいかを記入することが重要です。

「営業職で培ったコミュニケーション能力を活かして、社員と積極的に会話する」や「面接官としての経験を活かして、採用活動の即戦力になる」など、具体的に文章をまとめましょう。

文字数が少ない

志望動機の文字数が少ないと、採用担当者から良い印象を受けません。

履歴書の場合、一般的な文字数は200〜300文字程度です。

応募企業から文字数の指定がある場合を除き、200文字より少なくならないようにしましょう。

また、文字数が多すぎても採用担当者としては読み切ることが難しくなるため、適切な文字数でわかりやすくまとめることが重要です。

何を伝えたいのかが曖昧

志望動機では伝えたいことをわかりやすく記述しましょう。

文章は基本的に結論を最初に記述することで何を伝えたいのかがわかりやすくなります。

志望動機は「なぜその企業で働きたいか」が最も伝えるべき点なので、なぜ応募したかをわかりやすく記述しましょう。

人事未経験者が書く志望動機に関する質問

ここでは、人事部志望の未経験者が書く志望動機に関する質問をいくつか解説して行きます。

Q.人事部志望の未経験者が書く志望動機で採用担当者が見ているポイントは?

人事の業務である求職者の採用業務は、企業業績に直結しているため、求職者1人1人に目を光らせて人材発掘に努めています。

そんな人事に勤めるために書く志望動機では、以下のポイントが抑えられているかで印象評価が変わります。

  • 人事を志望する動機・理由が明確になっているかどうか
  • 他社ではなく、なぜうちを選んだのかという理由・魅力
  • 採用された場合、自分が会社にどう貢献できるのか

会社経営に関わっている人事だからこそ、人事を志望する動機や理由、その会社を選んだ理由などを具体的かつ明確にしておかねば、採用される可能性は限りなくゼロに近いです。

採用担当者に、採用するメリットがあると感じてもらえるよう自己分析や企業研究に磨きをかけて、万全な体制を築きましょう。

詳しくは、「人事の志望動機を書く際の注意点」にて解説しています。

Q.評価される志望動機を書くためには何から取り掛かる?

完成度の高い志望動機を書くには、自己分析と企業研究の2つを徹底的に行うことが重要です。

いずれも、就職活動をスムーズに行うために必要なことであり、これら準備を徹底して行っているかいないかで採用される可能性が大きく異なります。

例えば、今回のように「人事で仕事がしたい」場合は、以下の点を踏まえて、自己分析と企業研究を行いましょう。

  • 志望先の業務内容とその範囲を調査
  • 人事として働きたい理由を書き出す
  • その企業で働きたい理由を書き出す
  • 自分の経験・スキルの洗い出し
  • 志望先が求める人物像と自分の人物像との共通点を書き出す

Q.完全未経験から人事を志望するときに書いた方がいいこととは?

冒頭で取り上げた3つの評価ポイントを踏まえながら、業務で活かせる自分の経験・スキルや、現実的なキャリアプランの提示など、アピールできる自分の強みを前面に出していきましょう。

なお、「これから頑張っていきたい」といった、やる気や熱意だけの抽象的な文章で自分をアピールしても評価されません。

完璧な志望動機を作成して人事への転職を成功させよう!

今回は人事の志望動機の書き方について、未経験~中途採用など状況別の例文を含めご紹介しました。

人事職の志望動機は、「なぜその企業の人事部で働きたいか」を具体的に記述する必要があります。

抽象的な内容になったり文字数が適切でなかったりすると、書類選考に通過しづらくなるため注意が必要です。ぜひこの記事を参考に、人事部の志望動機を作成してみてください。