事務への転職は資格があると有利!おすすめの資格ベスト7!
事務職を目指す人の中には、転職するために「資格」を取りたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
- 資格を取って履歴書に箔をつけたい
- 実務経験がないので資格でアピールしたい
- 専門性を高めて転職したい
しかし事務系にあう資格はたくさんあるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、持っていると転職で有利になる資格をランキング形式でご紹介します!
7種類の資格の中から、あなたの目指す分野に最適な資格を選びましょう。
おすすめの資格第1位:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストの略称で、WordやExcelといったMicrosoft Office製品の使用スキルを証明する国際資格です。
多くの企業がMicrosoft社のソフトを採用しているため、スキルをアピールするのに最適な資格と言えます。
事務といえばパソコンを使ったオフィスワークがメイン業務。
MOS資格があれば、企業側は「パソコン操作に問題ない」「文書作成や表計算ができる」と安心して採用することができるでしょう。
また事務職に限らず、どんな仕事についても持っておいて損はしません。
全国のあらゆる会場でほぼ毎日試験を行なっていますので、誰でも簡単に受験できる資格です。
比較的合格難易度が高い
試験科目はWord・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの5科目です。
さらにWordとExcelのみ、「一般レベル」と「上級レベル」の2レベルが用意され、最初から上級レベルにチャレンジすることも可能になっています。
仕事で普段から使用しているのであれば、自信のない機能だけを独学すれば合格できるでしょう。
基礎的な操作に自信がない人は、パソコン教室に通うという手もあります。
おすすめの資格第2位:日商簿記検定
簿記検定には「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」の3種類があります。
中でも知名度があり転職で有利になるのは、日本商工会議所と各地商の工会議所が主催する「日商簿記」です。
事務職の中でも、専門的なスキルと知識が求められる「経理職」を目指す人にオススメしたい資格です。
経理の実務経験がなくても簿記の資格があれば、「数字の処理能力がある」「経理の基礎を理解している」と判断され採用されやすくなります。
転職でアピールできるのは2級から
日商簿記には1級〜3級、簿記初級、原価計算初級があり、転職でアピールするには財務諸表を読み解く力がつく2級以上が必要です。
2級の試験内容は「商業簿記」と「工業簿記」の2種類で、年に3回行われています。
おすすめの資格第3位:日商PC検定
日本商工会議所が運営している検定試験で、これまでに7700万人が受験した実績がある人気の資格です。
試験の種類は以下の3種類に分かれ、いずれも「実技科目」と「知識科目」の2科目の受験が必須です。
- 文書作成
- データ活用
- プレゼン資料作成
試験は実務を想定した内容で行われるため、「実用性」と「即戦力」が身に付きます。
大きなアピールになるものの取得難易度が高い
パソコン資格の難易度は、下記の通り。
日商PC2級>MOS上級レベル>MOS一般レベル>日商PC3級
日商PC 2級はMOSエキスパートより上級になるため、しっかりと試験対策をする必要があります。
転職でアピールできるのは2級から
日商PC検定は1級〜3級まであり、3級の合格率はおよそ8割、2級は6〜7割、1級は3割程度となっています。
実務に活かせるのは2級からで、実技と知識の2科目とも70%以上を正解しないといけません。
おすすめの資格第4位:文書情報管理士
文書情報管理士とは、日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認定する資格試験です。
文書のデータ化や個人情報保護などに関連した「文書情報管理能力」を証明でき、大量の書類を長期保管するための技術や法律などの知識を習得できます。
試験レベルは上級・1級・2級の3段階で、法律や規格の改正によって情報が更新されるため、5年間ごとの更新が必要です。
デジタル化が進んでいる現代でニーズが高くなっている
以前は紙での保管が一般的でしたが、省エネやCO2削減のためデータ保存が推奨されるようになりました。
その一方で、情報漏洩のリスクに対する意識が高まり、今後もより注目されていく資格と言われています。
毎日たくさんの文書を扱う事務職は、機密情報や顧客情報の取り扱いには十分注意しなくてはならず、知識を証明することで採用でも有利になるでしょう。
おすすめの資格第5位:TOEIC
TOEICは英語のコミュニケーション能力とビジネス能力を証明する資格です。
英語を学んでいた方は、学生時代に受験した経験があるのではないでしょうか?
グローバル化が進む日本においても、入社試験にTOEICを採用している企業も多いようです。
求人票でも「TOEIC600点以上」などと条件を設けている企業が増えつつあり、業務に英語が不要でもスコアが良ければ採用にプラスに働きます。
500~600点以上を目指そう
TOEICはリスニング495点、リーディング495点、合計990点満点の試験です。
他の資格試験のように合否判断ではなく、スコアで評価されるのが特徴となっています。
事務職なら、海外からの電話応対や英文のビジネス文書作成に携わる機会もあるかもしれませんので、500〜600点くらいのスコアを目指しましょう。
外資系の事務職を目指すなら、英文資料作成や電話・メールでコミュニケーションが図れる700点以上が好ましいです。
最近は昇進にTOEICスコアを考慮する企業も増えつつあり、ハイスコアならグローバル部署への配属が期待できるかもしれません。
おすすめの資格第6位:社会保険労務士
社会保険労務士は「社労士」とも呼ばれ、社会保険労務士法に基づいた国家資格です。
企業の重大要素である「お金」「モノ」「ヒト」「情報」の中でも、社会保険労務士は「ヒト」に関わる専門家を指します。
社員が入社から退職するまでの保険・年金の手続きを行ったり、社員が安全に働けているかなどの労働問題に携わったりすることができます。
人事系の事務への転職に効果的
企業でいうと人事部の仕事にあたり、「賃金制度の見直し」や「社員の教育制度の充実」など、社員が働きやすい環境を提供するのが仕事です。
難易度が非常に高く、合格率は6%前後になります。
毎年8月に試験が行われており、合格した6割の社労士が開業しているのも特徴です。
受験するには以下のような資格が必要ですので、詳しくは社労士のオフィシャルサイトで確認してみましょう。
- 学歴
- 指定された業務の実務経験
- 厚生労働大臣が認めた国家資格合格者
おすすめの資格第7位:ITパスポート
ITパスポートは、情報処理の促進に関する知識を証明する国家資格です。
ITエンジニア向けというイメージを持っている人も多いですが、IT化が進む日本においては事務職や営業職にも人気の資格になっています。
ITに関する汎用性の高いことを学べる
今はどんな業界や分野でもビジネスがIT化してきており、パソコンを使用する事務系の就職に有利です。
ITの知識がなくてもパソコンやソフトは使用できますが、正しい知識を身につけておくことで、PCスキルの証明やセキュリティ対策に役立ちます。
受験資格や年齢制限もなく、誰でも気軽に受験可能です。
普段からパソコンに触れていれば、50時間程度の学習で合格できるといわれていますが、知識がゼロの場合は80〜100時間の勉強が必要です。
合格率は50%ですので、難易度もそれほど高いわけではありません。
ITパスポート用のアプリも無料で提供されていますので、独学でも十分合格できます。
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事務におすすめの資格番外編
次に、特定の分野に進みたい人にオススメの資格を紹介します。
医療事務に役立つ【医療事務検定】
事務職の中でも、「医療事務」を目指す人に役立つ資格です。医療事務の資格はいくつもあり、水準や試験範囲もさまざま。
中でも「医療事務検定」は短時間で習得できる内容で、合格率も90%前後とトップクラスなのが特徴です。
試験は教材の持ち込みがOKですので、初心者にチャレンジしやすい資格となっています。
医療事務の求人では「資格があれば未経験OK」というものもありますので、入社への意欲を証明するためにも持っておくと便利です。
図書館で働きたい人必見!【図書館司書】
図書館で本を管理し、利用者に貸し出すサービスを行う専門職員を「図書館司書」といいます。
図書館司書は国家資格で、社会人であれば司書講習を受講することで資格取得が可能です。
図書館を利用したことがある人も多いと思うので、仕事内容もイメージしやすいのではないでしょうか?
本の貸し出しや返却業務以外にも、本の購入や発注、イベントの開催に携われることもあります。
図書館で働くには資格は必須ではありません。
しかし人気が高い職種なので、資格を持っている方が採用でも有利になります。
お金や会社経営に役立つ【FASS検定】
FASS検定は実務を重視した資格になっており、経理や財務のスキルアップに最適です。
経理や財務で働いている人や、これから目指す人を対象としており、経理や財務部門の「人材配置」や「人材育成」を目的としています。
試験は「資産」「決算」「税務」「資金」の4つの分野で、800満点で構成されており、A〜Eの5段階で評価されます。
公式テストやeラーニング講座がありますので、独学でも合格は可能です。
資産に関する情報を学べる【ファイナンシャルプランナー】
ファイナンシャルプランナーは通称「FP」とも呼ばれ、人生に関わるお金に対する知識が身につく資格です。
税金や保険、住宅ローンや教育資金など、仕事以外でも家庭の家計管理に役立ちます。
保険会社で働きたい人、一般事務や経理事務を目指す人にも最適な資格です。
試験には1〜3級があり、ファイナンシャルプランナーとして働くには最低でも2級が必要ですが、事務職であれば3級でも十分にアピールできます。
資格を持っていれば事務職への転職が非常に有利!
事務職は資格がなくてもできる仕事です。
しかし資格があるというだけで、転職で有利になるのは間違いありません。
資格を持っていることで、企業に以下のようなことがアピールできます!
未経験でも事務職に転職できる!おすすめの事務職と求められる3つのスキルを紹介
仕事に対しての意欲ややる気をアピールできる
資格はそのスキルをアピールするだけでなく、仕事に対するモチベーションを証明できるツールです。
事務職は実務スキルや正確性が重視されますが、面接では「この人はミスが少なそう」とか「事務処理が早そう」というのが判断できません。
資格を持っていることで、「事務の仕事を長く続ける意欲がある」「早く業務に慣れようとしている」ということを証明でき、採用に非常に有利になります。
専門的な知識は転職市場で重宝される
事務の仕事をしていても、Excelの機能を使いこなせたり、プレゼン資料を作れたりする人は多くありません。
また人事や経理などの専門分野でも、みんなが資格を持って働いている訳ではないのです。
専門的な知識を持っている人を採用することで、部内のレベルの底上げや社員の仕事への意欲を向上することが可能になります。
資格手当てが付くため収入アップに繋がる
企業によっては、資格を取得することで資格手当が支給されることがあります。
たとえば簿記3級を持っていると毎月1000円の支給、2級なら2000円という風です。
資格を取得する際の注意点
これから資格取得を目指そうという方は、以下の点に注意してください。
資格によっては転職活動が進まないケースも考えられます。
取得できるまでに時間がかかってしまい転職が進まないことがある
資格取得にどのくらいの勉強時間が必要か、事前に調べるようにしましょう。
3ヶ月〜半年であれば、働きながら取得して、合格と同時に転職活動に踏み切るのがベストです。
しかし社会保険労務士のように、合格率が10%以下の難易度が高い資格もあります。
資格取得に1年以上かかりそうな場合は、転職自体が進まなくなってしまいます。
その場合は「資格取得に向けて勉強中」というアピールをして、転職活動を先に始めてしまう方が得策かもしれません。
年齢によっては資格よりも経験を重視される
資格は未経験からのチャレンジに大いに役立ちます。
しかし30代後半以降の転職活動では、資格よりも実務経験を優先されることが多くなります。
他職種から事務を目指す場合は、事務の仕事に活かせそうな経験を積んでおくのが望ましいです。
男性でも事務職へ転職できる?転職するメリットやアピールすべきポイントとは?
計画的に資格を習得して有利に転職を進めよう
事務への転職に役立つオススメの資格を紹介しました。
転職を考えていない人でも、資格取得はキャリアアップやスキルアップに大いに役立つでしょう。
ただし資格取得に夢中になり、転職活動が進まないと元も子もありません。
「いつまでに資格を取得する!」という目標を立て、計画的に進めていきましょう。