事務の仕事が大変と感じる瞬間とは?仕事が辛い時の乗り越え方を紹介!
事務の仕事はラクそうというイメージが一般的かもしれません。
しかし実際に働いてみると、思った以上に仕事量が多かったり、事務以外の業務を任せられたりということがあります。
また社員を陰でサポートするというポジション柄、やりがいを感じられないと悩んでいる人も少なくありません。
ここでは、事務の仕事が大変な理由と、辛いときの乗り越え方を紹介しています。
これから事務職に転職しようと考えている方、今の仕事が辛くて辞めようか悩んでいる方は必見です!
- 職種
- 全職種
- 公開求人数
- 200,000件以上
- 対応地域
- 全国
- おすすめ年代
- 20代から50代以上
事務の仕事を大変と感じる5つの瞬間
経理事務や営業事務など、事務にはいろんな種類がありますが、ここでは事務全般で仕事が大変だと感じる5つの理由を紹介していきます。
PC作業ばかりできつい
事務職の9割はPCを使ったデスクワークです。
ただひたすらパソコンに向かって作業をこなすだけで、自分の意見が求められることや外出先で新しい出会いがあることはほとんどありません。
話す人も限定されていて、「今日も昨日と同じ1日だった」という日々が積み重なり、毎日がマンネリ化してしまいがちです。
職場の人間関係が面倒くさい
事務の仕事は気を使うことが多い職種です。
私は以前、商社で営業事務に携わっていましたが、営業に気を使い、経理部に気を使い、商品部に気を使い、業務部に気を使い…と、気を使いまくる毎日でした。
また同じ事務同士でも気を使うことがあり、仕事疲れよりも気疲れを感じる時期もあったくらいです。
事務は仕事を円滑に回すため、あらゆる方面に気を使わなくてはなりません。
また女性が多いという職種柄、妬みや嫉妬などネガティブな要素が絡みやすいのも事務職の特徴です。
単調な作業ばかりでやりがいを感じられない
営業職であれば、「今年は予算をクリアしたから来年はもっと上を目指そう」とか、マーケティング職なら「これまでにないヒット商品を生み出そう」という目標が設定できますよね。
しかし事務職はルーティンワークが多く、目標を掲げにくい職種です。
また昇格もしづらいため、長く勤めても「お局さま」という嬉しくないポジションしか得られません。
仕事に慣れてしまうとモチベーションを保つのが難しく、ほかの職種にチャレンジしたいと退職を考える人も多くなってしまいます。
事務職の仕事内容とは?事務の種類や求められるスキルを徹底解説
覚える作業が多すぎる
「誰にでもできる単純作業ばかりでつまらない!」という事務もいる一方で、「事務なのに仕事量が多すぎる」と感じる人も少なくないようです。
- 注文が増えてきたのに増員がない
- 分業化されていて他部署からの協力が得られない
- 一般事務なのに受発注・経理・売上管理まで任せられる
このような悩みを抱えて、精神的な病気にかかってしまった事務員もいます。
これは上司が「事務の仕事内容を理解していないこと」や、「仕事量を把握していないこと」から起こりやすい問題です。
業務外の仕事を振られる
事務の仕事がシステム化されスムーズになった反面、その見返りとしてクレーム対応や雑務を任せられてしまうケースもあります。
とくに今は、多くの企業が人手不足という問題を抱えているため、事務職の仕事の幅が以前よりも広がりつつあるのです。
これまで営業がやっていたい仕事を事務が請負ったり、掃除やお茶汲みなどをさせられたりという事務もいます。
「事務としてスキルを積みたいのに他の仕事を振られてしまう」「入社のとき契約になかった業務をさせられる」というミスマッチが生じてしまわないよう、事前に仕事内容を把握しておくことが大切です。
事務職の人が抱えている身体的な症状
事務の仕事は肉体労働ではありませんが、事務ならではの身体的な悩みがあります。
それは現代病ともいわれている、「肩こり」と「目の疲れ」です。
慢性的な肩こり
デスクワークをしていると姿勢が前屈みになり、背骨や首が曲がって肩こりや腰痛を抱えやすくなります。
同じ体勢で長時間過ごすので、筋肉が硬まり血流が滞ってしまうのが原因です。
ひどくなると自律神経のバランスが崩れ、呼吸器官や消化器官にも影響を及ぼすといわれています。
在宅勤務が増えて体調を壊した人も多いのではないでしょうか?
事務職は定期的なストレットや運動で、体調を維持・管理することが大切です。
また座りっぱなしもよくありませんので、1時間に1回は席を立つ、水分をこまめに取るなどして、自分の体を労わりましょう。
パソコンの見過ぎで目が痛い
パソコンやスマホの長時間におよぶ閲覧で、目の使いすぎによる疲れも事務職の悩みの種です。
目が疲れてしまうのは、一点をみて目を動かさないことが原因といわれています。
また画面から出るブルーライトも、目に大きな負担をかけています。
それでもパソコンを見なくては、事務の仕事は進みませんので、普段から目の疲れを予防することが大切です。
ブルーライトカット眼鏡を使用したり、目薬をさしたりして、目の健康に気を使いましょう。
事務を退職している人の理由とは?
事務の仕事が大変すぎて退職している人もいます。
皆さん、どんな理由で退職されたのか、その原因を探っていきましょう。
残業が多い
事務職は残業が少なく、ワークライフバランスがとりやすいのが魅力の仕事です。
しかし業界や企業によっては、仕事がハードで残業時間が40時間を超えてしまうケースもあります。
急成長しているベンチャー企業や、事務以外の仕事を押しつけてくる企業に多い問題で、入社できたはいいけど続けられないという残念な結果に。
また社内システムの大規模な移行も、システムが円滑に進み社員が操作に慣れるまでは、残業が増える傾向にあります。
仕事にやりがいを感じられない
事務を辞めたいと思う人の中には、「事務の仕事がつまらない」「やりがいがない」と感じてしまう人も多いようです。
その理由のひとつに、事務職の評価が減点法だからというのが挙げられます。
「できて当たり前」「ミスをしないのが当然」という視点で評価されるため、会社に貢献したことよりも、いかにミスをしないかが重視されるのです。
また自発的に取り組むということはなく、依頼された仕事をこなす「受け身の体制」というのも、事務職がつまらないとされる原因かもしれません。
- 自分の頑張りを評価してほしい
- 昇格や昇給のチャンスがほしい
このような望みを抱えている人は、事務職を辞めて他の職種にチャレンジしたいと考えるようになります。
他の職種が魅力的に感じた
新卒入社の女性に多いのが、「営業はキツそうだから」という理由で、なんとなく事務職を選んだ人たちです。
しかし入社前のイメージとのギャップに、他の職種へジョブチェンジしようと考える女性が増えています。
未経験からの転職は難しいといわれますが、営業職への転職はハードルが低めです。
事務は数字に強く企業の業務全般を理解しているので、明確な志望動機があれば「営業としての素質がある」とみなされ、採用に至りやすくなっています。
給与が低い
事務職はノルマもなく、特別なスキルも不要で、誰でもできる仕事です。
そうなると当然ですが、給与も低くなってしまいます。
事務職の平均年収は、手取りで250〜400万円です。また新卒入社の場合は30歳くらいで昇給もストップするため、他の職種のような年収アップが見込めません。
事務の仕事が大変・辛いと感じた際の対処法
「毎日つまらない」「転職したい」と悩みや不満を抱え、退職を考えている人も多いでしょう。
しかし、今辞めてしまうのは時期尚早かもしれません。
ここでは事務の仕事を辞めたいと思ったときの対処法を紹介しますので、まずはこれらを試してみてもう一度考え直してみましょう。
長期的に働くのであれば良好な人間関係を築く努力をする
あなたの職場での人間関係はどうですか?いい関係が築けていますか?
企業で働く人の中には「仕事とプライベートは別」「他の社員と仲良くしたいと思わない」という人も少なからずいます。
確かに、同僚は友だちではありませんし、最低限のコミュニケーションで仕事は成り立つものです。
しかし「仕事を楽しくしたい!」と思っているなら、周囲と仲良くする努力も大切です。
仕事だけのために毎日通勤するのは辛いですが、仲がいい同僚とランチするため、好きな先輩と働くため、と思えば通勤も楽しくなります。
また新しい関係性を築くことで、新しい仕事のチャンスを得ることや、業務がスムーズに進むことにもつながるでしょう。
仕事の大変さや愚痴を言い合える人を見つける
「嫌な上司や先輩がいる」「業務量が多すぎて大変」というときにオススメなのが、愚痴を言い合える同僚を見つけることです。
「愚痴ってよくないんじゃない?」と思うかもしれませんが、愚痴をいうだけでかなりのストレス発散になります。
これは家族や社外の友だちでもいいのですが、同じ会社の方がお互いの状況をよく理解しているだけに、話が盛り上がって効果的なんです。
辛いこともバカな話に変換すれば、「嫌なことはサッサと忘れてしまおう」と思えて前向きになれます。
仕事と割り切って我慢する
仕事の愚痴を言う人がいないという場合は、自分の心に蓋をして事務的な感情で仕事をこなすしかありません。
辛いことがあっても仕事だからと捉え、感情を無にするのです。
しかしこの方法はやるすぎると危険で、我慢し続けた結果、うつ病などにかかってしまうリスクがあります。
堪え性がない人も問題ですが、我慢しすぎる人も問題です。あなたは大丈夫でしょうか?
どうしても辛いというときは、転職を考えるのもひとつの方法です。
ただし辞めてから後悔することがないよう、上司に増員のお願いをしたり、同僚に仕事を手伝ってもらったりして、状況を改善していく努力は必要です。
事務職ならではの苦労や辛さを理解しておこう!
事務職は人間関係の悩みや仕事のやりがいが少ないこと、個人によって仕事量が違うことなどが、辞めたい原因になります。
しかし仕事は大変ですが、事務を続けている人がたくさんいるのも事実です。
事務の仕事の一番の魅力は、「私の仕事が誰かの役に立っている」と感じられることではないでしょうか。
誰かの役に立つことは、やりがいやモチベーションアップにつながります。
また一日中オフィスにいるので、社内の人たちと温厚な人間関係が築けたら、会社がもっと楽しくなるでしょう。
辞めることは簡単ですが、今できることをやる勇気や努力も、事務職には必要なのかもしれませんね。