50代保育士の転職事情とは?厳しい?転職を成功させる秘訣を解説!
「50代の保育士でも転職できるのかしら?」
「子育てが落ち着いたので復職したいけど需要はあるの?」
このような悩みや疑問を抱えている50代の保育士さんへ。
本記事では、50代の保育士さんの転職事情や、転職を成功させるための秘訣をご紹介しています。
一般的に50代の転職は厳しいというイメージがありますが、保育業界は慢性的な人材不足。
転職先の選び方や転職のコツをつかめば、あなたの転職・復帰を歓迎してくれる転職先が必ず見つかります!
50代保育士にも求人はある!年齢が高くても比較的転職しやすい傾向
50代からの転職は、体力面や人間関係、ブランク明けで現場についていけるのか不安も多いことでしょう。
しかし、保育士不足の昨今では、50代であっても歓迎される傾向が強く、資格さえあれば正社員としての転職することも可能な業界です。
また資格がなくてもパートやアルバイトなどの「非正規雇用」であれば、50代で未経験でも歓迎されるでしょう。
「これから保育士の資格を取得したい!」という場合は、1991年3月31日以前に高等学校を卒業した人なら、最終学歴が「高卒」でも受験が可能です。
このように、ブランク明けや未経験からのチャレンジ、50代からの資格取得など、保育士への転職は決してむずかしくありません。
また保育士として現役で活躍していて、「別の業界へ転職したい!」と考えている50代にとっても、保育士の経験を活かした転職先を見つけることは十分に可能といえるでしょう。
50代保育士が転職を意識する理由
50代の保育士さんが抱える転職事情とは、どんな理由があるのでしょうか?
ここでは、50代保育士が転職を考える上で意識する代表的な4つの事情についてご紹介していきます。
- 体力面での衰え
- 人間関係でトラブル
- 収入面が満足できない
- スキルアップしたい
体力面での衰え
保育士は体力を使う仕事ですので、50代になり体力が衰えていることを日常的に感じている方も多いのではないでしょうか?
また30代や40代であっても、「これから先も子どもを抱っこしたり追いかけっこしたりできるのか?」「遊びまわる子どもを危険から守れるのか?」といった、将来の不安要素を抱えている保育士さんも少なくないでしょう。
とくに自分では動けない赤ちゃんを抱っこし、危険を察知できない1〜3歳くらいの幼児を相手にする保育士は、3歳以上を対象とする幼稚園の先生たちよりもきつい仕事かもしれません。
さらに保育士の仕事はシフト制がほとんどで、早朝は7時や7時半からスタートし、夜は20時までという施設もあります。
生活が不規則になりがちで、寝不足や残業などで体調を悪化させるという健康面の問題を抱えるのも、50代保育士の大きな悩みとなっています。
人間関係でトラブル
2つめの転職理由は、人間関係のトラブルです。
保育士の職場は女性が多いこともあり、人間関係に悩む人が他業種よりも多いと言われています。
また職場の保育士同士だけでなく、親御さんとのトラブルやストレスで、精神的に参ってしまう保育士さんも多いようです。
親は大切な子どもを預けているという立場上、心無い言葉を投げつけられたり、保育方針に関する指摘を受けたりして、仕事を辞めたいと思う保育士さんがあとを絶たなくなっています。
収入面が満足できない
3つ目の転職理由は、給与などの収入に関する悩みです。
保育士の平均年収は約314万円で、日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
地方はさらに低いので300万円未満が一般的になり、仕事量が多いわりに収入が少ないと感じる保育士さんが多いようです。
保育士の資格があればベビシッターやキッズ向けの習い事の先生など、わりと給料が高めの職業につけることも、50代保育士の転職理由の1つとなっています。
スキルアップしたい
最後の転職理由は、保育士としてのスキルアップです。
50代の保育士さんの中には、将来的には園長や管理職などの役職を目指している方も多くいらっしゃいます。
しかしポジションに空きがなく、現場の保育士から昇格できないと悩んでいる方も少なくありません。
そこで園長や管理職を募集している保育園でスキルアップしたいと、転職について考えはじめるようです。
50代保育士の転職先の選び方
50代の保育士は、どんな転職先を選ぶと理想的な職場に出会えるのでしょうか?
ここでは、転職先を選ぶポイントについて解説していきます。
経験を重視してくれる転職先を見つける
「若さ」や「ポテンシャル」を重視して採用する保育園もありますが、50代での転職では「これまでの経験」を重視する保育園を選ぶことが大切です。
「若い方が体力もあるし活躍できる期間も長い・・・」と後ろ向きに捉えがちですが、実は年配の保育士さんの方が安心できるという親御さんが多いのも事実です。
そのため、若い保育士さんが多い施設でも需要がありますし、新設したばかりの園でも経験者を優遇する求人がたくさんあります。
経験をしっかりと評価してくれる求人に出会えれば、待遇や給料面での優遇にも大いに期待できるでしょう。
一方で、40代や50代が多い園では若い保育士さんを求める傾向が強いため、転職先の情報をしっかり把握することが非常に大切です。
仕事内容と給料のバランスがあっているか
保育士の仕事は、子どもの命を預かる大きなプレッシャーや責任感に加え、朝早くから夜遅くまで働く過酷な労働環境という特徴があります。
転職先での仕事内容が給与に見合っているかは、応募する前に自分自身でしっかりリサーチしておくことが重要です。
施設に大きな園庭があるか、保育士やアルバイトの人数は足りているか、有休は取りやすいのか、また交通量が少ない地域かなども事前に把握するようにしましょう。
園庭がない場合は外出する機会が多くなるので、車や自転車などの危険物から子どもを守るために、常に緊張感を持って働かなくてはなりません。
また人手不足の保育園に転職してしまうと、残業が多かったり休みが取りづらかったりというデメリットも多いでしょう。
保育園によって仕事内容や仕事量は大きく異なりますので、そこで働く保育士の残業量や離職率を調べておくことをおすすめします。
職場の平均年齢が若すぎないか
若い保育士ばかりの保育園に入職してしまうと、世代のギャップや考え方のずれに疲れてしまうかもしれません。
「話が合わない」「気持ちを共感できる仲間がいない」というように、職場の居心地が悪くなってしまっては、転職した意味がなくなってしまいます。
またベテランだからといって責任を押し付けられる可能性もありますので、職場の平均年齢を知った上で応募することが望ましいです。
50代保育士の転職を成功させる秘訣
最後に、50代の保育士が転職を成功させるためには、何を注意するべきかについて解説します。
- 自分がどのような目的で転職しているのか明確にする
- 年齢不問の転職先を見つける
- 保育業界に特化している転職エージェントを活用する
自分がどのような目的で転職しているのか明確にする
転職を決めたら、まずは自分が実現させたい目標や目的を明確にしましょう。
ブランク明けでフルタイム出勤に自信がない場合には、「週3〜」や「3〜4時間勤務」が可能なアルバイトやパートから始めるのが望ましいです。
キャリアアップを目指しているなら、管理職や園長候補の求人を探すと目的を達成できます。
また明確な目標がなくても、「子どもと向き合える時間を大切にしたい」と感じるのであれば小規模保育園を、といった具合で探していくのがベストな方法でしょう。
年齢不問の転職先を見つける
求人票を見るときには、以下のような条件に注目しましょう。
- 年齢不問
- 40代・50代活躍中
- 経験者優遇
- ブランクあり歓迎
- 園長候補募集
例えば求人票に、「20代活躍中」「新卒歓迎」などと書かれている場合は、若手を募集していることが分かります。
この求人に50代の保育士さんが応募してもターゲットに合わず、不採用になってしまう可能性が高いです。
保育士資格を持っていながら実務経験がない場合には、「未経験者歓迎」「教育制度充実」といった未経験者を積極採用する求人に応募するようにしましょう。
保育業界に特化している転職エージェントを活用する
転職後のミスマッチを防ぐには、応募先のリアルな情報を知ることが何よりも大切です。
しかし、求人票には良いことしか書いておらず、残業率や離職率、保育園の評判について知ることは簡単ではありません。
そこでおすすめしたいのが、転職エージェントを活用した転職活動です。
転職エージェントにはさまざまな種類がありますが、保育士として転職するなら、保育士の転職事情に詳しい「特化型エージェント」をおすすめします。
あなたの経歴に見合ったぴったりの求人を紹介してくれるのに加え、応募書類の添削や面接対策、面接のスケジュール調整などもすべてサポートしてくれるので安心です。
また内定後の条件交渉や入社日調整にも対応しており、入職したあとも悩みや不安がないかアフターフォローしてくれるエージェントもあります。
このようなサービスを無料で提供しているエージェントがたくさんありますので、保育士の転職に強い転職エージェントを探してみましょう。
保育士は50代でも転職可能!自分に適した転職を見つけよう!
この記事を読んで、50代の保育士であっても、転職できるチャンスが豊富にあることが理解できたと思います。
ブランクがある方、資格はあるが未経験の方、キャリアアップしたい方など、保育士の資格を活かしてあなたの希望を実現することが可能です。
しかし20代や30代のときと同じ方法で転職活動をしていては、入職後に後悔することも少なくありません。
50代保育士は「50代にとって最適な求人の選び方」を押さえ、自分の希望を叶えられる転職先を探しましょう。
1人での転職活動がむずかしい方、どんな求人を選べばいいのか分からない方、自分に合った求人が見つからない方は、保育士の転職に特化した転職エージェントを活用してみてください。
あなたの転職が成功し、新しい職場で活躍できるよう応援しています!