保育士資格を活かせる就職先13選|転職先の選び方と注意点を解説!

保育士資格を活かせる就職先13選|転職先の選び方と注意点を解説!
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保育士として働いている人の中には、「保育士資格を活かせる就職先はある?」「保育士から異業種への転職は可能?」
「どのように転職先を選べばいいかわからない」などの疑問を感じている人も多いと思います。

保育士資格はさまざまな職種に活かすことが可能です。保育士資格が必要な関連職種ではなく、他の業界で未経験の職種でも保育士資格を活かせるケースも少なくありません。

しかし、実際に転職するとなるとなかなか就職先を選べず不安ですよね。

そこで今回は、保育士の資格を活かせる就職先13選と、転職先の選び方と注意点を含めご紹介します。

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保育園以外の就職先【児童福祉施設関連】

保育園以外の就職先【児童福祉施設関連】

保育士資格を活かせる児童福祉施設関連の就職先として、以下の7つが挙げられます。

  • 母子生活支援施設
  • 児童家庭支援センター
  • 学童保育所
  • 障がい児関係の施設
  • 認定こども園
  • 児童厚生施設
  • 地域型保育事業

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母子生活支援施設

母子生活支援施設は、18歳未満の子供を養育している母子家庭や、母子家庭に準じる家庭の母子が利用できる施設です。

施設入所者の自立促進のための支援を目的としています。母子生活支援施設で働く保育士は、さまざまな事情で養育ができない親に代わり、子どもを預かりお世話をします。

施設内保育室または併設の保育園では0歳から小学校就学までの幼児を、朝から夕方までの時間で預かることになります。子どもだけでなく母親の育児相談やまで行うにも特徴です。

子どものサポートはもちろんですが、母親に対する支援も行うため、保育園で働いた経験を直接活かしやすいでしょう。

児童家庭支援センター

児童家庭支援センターは、子どもや家庭、地域住民等からの相談に応じて、必要な助言や指導を行う施設です。

児童家庭支援センターでは、児童相談所からの委託を受けて児童や家庭に対する指導を行ったり、関連機構との連携や調整を行ったりします。

市町村からの依頼に応じて、乳幼児健診、家庭訪問事業、発達障害児の支援教室への職員派遣、教員研修への講師派遣なども行われます。

育児の相談から子どもへの虐待の相談までサポートするので保育園よりも幅広い分野で支援を行いたい人におすすめです。

学童保育所

学童保育所は共働き世帯やシングル世帯での就労により、放課後や夏休みなどの長期休み中の子どもを安全に見守れないケースで利用されます。

具体的には遊びの指導や宿題、勉強面でのサポートを行い、保護者に引き渡すまでの間、子どもたちを見守ります。子どものサポート以外でも、職員会議や清掃などの雑務を行う場合もあります。

保育士として働いた経験があれば、子どもを遊ばせる際や保護者とのコミュニケーションにおいて経験を活かせるでしょう。

障がい児関係の施設

障がい児関係の施設では、障がいのある児童を入所させて日常生活の指導から知識、技能の付与を促します。障がい児関係の施設では、保育園よりひとりひとりの児童を手厚くサポートする必要があります。

例えば、重症心身障害児施設では知的障害と肢体不自由を併せ持つ児童を対象としていて、保育士のうち最低1人が児童に常時つきます。

認定こども園

認定こども園は保育園と幼稚園の機能を両方持つ特徴があります。

幼児期の学校教育を行う幼稚園としての側面と、子どもの保育を行う保育所機能を備えています。認定こども園で働くには、保育士資格と幼稚園教諭資格の両方が必要です。

勤務条件や待遇としては通常の保育園と変わりません。

形態が異なる点と保育園と幼稚園の機能を持ち、業務自体は多くなる点で最初は大変と感じる人がいるかもしれませんが、その分やりがいは大きいでしょう。

児童厚生施設

児童厚生施設は、屋外型の児童遊園、屋内型の児童館などを指します。

これらの施設では、地域の児童に健全な遊びとその場所を提供し、健康増進と情操教育を図ることを目的としています。児童厚生施設には専門職員が児童の遊びを指導しています。

保育士として実務経験があると子どもの遊びを指導する点で経験を活かせて、保育士資格があれば専門職員になりやすいのでおすすめです。

地域型保育事業

地域型保育事業には、以下の4つの種類があります。

  1. 家庭的保育事業…定員1人以上5人以下の少人数の保育事業。保育者の自宅などでの、家庭的な雰囲気の保育を行う。
  2. 小規模保育事業…定員6人以上19人以下の少人数の保育事業。保育士の配置比率等により3種類(A型、B型、C型)の認可基準が設けられている。
  3. 事業所内保育事業…従業員の子どもを保育するために、事業所が設置している保育事業で、従業員以外の子どもも地域枠として利用することが可能。
  4. 居宅訪問型保育事業…保育を必要とする子どもの自宅で保育を行う事業。

上記の施設は、認定こども園と連携して小規模保育などを増やして待機児童の解消を図ったり、地域の子育て支援機能を維持することを目的としています。

特に小規模保育事業のA型、B型では、保育士資格が必要となるので資格を活かせる点でも保育園からの転職がしやすいでしょう。

保育園以外の就職先【個人宅関連】

保育士資格を活かせる保育園以外の個人宅関連就職先として、以下の3つが挙げられます。

  • ベビーシッター
  • 病児保育士
  • 家庭的保育者

ベビーシッター

ベビーシッターは保育士資格を活かせる転職先のひとつです。

保育園では園児ひとりひとりをじっくりみることが難しいですが、ベビーシッターは1対1で保育できます。保育園よりも保育の質を高められる点でやりがいを感じるでしょう。

加えて、保育園での勤務はシフトが決まってしまいプライベートとの両立がしづらい点もあります。

しかし、ベビーシッターは比較的スケジュールの調整がしやすいので、自分の時間が作りやすいでしょう。

病児保育士

病児保育士は、病気または病後で登園がまだできない子どもの保育を行います。

一般的な保育園よりも病児への特別な配慮や専門的知識が必要ですが、医療行為を行うことはないので基本的には保育園での業務と同じですが、検温や服薬のサポートは行います。

一般的な保育園に比べて、1人ひとりをじっくりみることができる点でやりがいを感じるでしょう。

また、医療施設に併設される病児保育施設では待遇が良くなる傾向もあります。

家庭的保育者

家庭的保育者とは、家庭的保育者の自宅や安全に配慮された保育室などで行われ、満3歳未満の子どもが対象の小規模保育です。

家庭的保育は小規模の保育なので、子ども1人ひとりに応じた保育がしやすくなっています。

また、家庭的保育は場所も保育者のいつもおなじになるので子どもと保育者の関係も良好になりやすく、保護者との信頼関係も築きやすいでしょう。

家庭的保育者は、市町村が行う研修を修了して、保育士もしくは保育士と同等以上の知識や経験があると自治体から認められた場合に勤務できます。

保育園以外の就職先【異業種】

保育士資格を活かせる保育園以外で異業種の就職先として、以下の3つが挙げられます。

  • 商業施設・アミューズメント施設
  • 子ども用品メーカー
  • スポーツ関連の幼児教室

商業施設・アミューズメント施設

商業施設やアミューズメント施設は、保育士資格を活かせる就職先のひとつです。

商業施設やアミューズメント施設は子どもが多く来るので、子どもを交えた接客が必要となります。

アミューズメント施設では特に安全に楽しんでもらうことが重要なので、保育園での経験を直接活かすことが可能です。

子ども用品メーカー

子ども用品メーカーも保育士資格を活かせる就職先のひとつです。

子ども用品メーカーは、ベビーカーやおもちゃ、おむつなどのベビーケア用品などさまざまなものを取り扱っています。商品企画を行う上で、子どもの世話をしてきた保育士の経験を直接活かすことが可能です。

さらに、販売をするうえでもどのように使えば商品を活用しやすいかや、おすすめの使用法など子どもをみてきた経験があるからこそできるコミュニケーションがとれます。

スポーツ関連の幼児教室

スポーツ関連の幼児教室も保育士資格を活かせる就職先のひとつです。

スポーツ関連の幼児教室は子どもを安全に楽しませる点と、子ども大勢に指導を行う点で保育士としての実務経験を直接活かせます。

心身ともにサポートしていく事が必要なので、保育士の業務と似たような点が多くあるでしょう。

保育士資格は様々な場面で活用できる!

今回は保育士の資格を活かせる就職先13選と、転職先の選び方と注意点を含めご紹介しました。

保育士資格はさまざまな職種に活かすことが可能です。

保育士資格が必要な関連職種ではなく、他の業界で未経験の職種でも保育士資格を活かせるケースも少なくありません。

ぜひこの記事を参考に、保育園以外の職場で働いてみるキャリアプランを検討してみてください。