フリーターの空白期間を企業はどう捉えている?面接時に好印象を与える解答方法も解説
フリーターが面接をすると、必ず聞かれる質問に、「フリーターの期間(空白期間)は何をしていましたか?」があります。
履歴書では職歴のない期間は「空白」になるので、その間に何をしていたのか、当然気になるところです。
正社員として働いていれば、職歴に記載できるので、面接の時にこれまでの経歴としてアピールできます。
一方で、フリーターをしていた期間は、職歴として履歴書に書けません。
フリーターが面接する時にほぼ必ず聞かれるものの、上手い伝え方が分からない人が大半でしょう。
空白期間を上手く伝えられれば、場合によってはプラスの評価を受けることもあります。
そこで今回は、フリーターの空白期間の上手な伝え方を紹介していきます。
フリーターの空白期間を企業はどう捉えている?
基本的に、フリーターの空白期間は、就職活動に悪い影響を与えてしまいます。
そして、空白期間が長ければ長いほど、就職活動が困難になります。
空白期間が長くなり年齢が上がってしまうと、未経験職への就職はかなり可能性が低くなるでしょう。
それでは、なぜ「空白期間」があると就職が厳しくなるのか、企業の「空白期間」の捉え方について説明していきます。
社会人として働く意思が弱い人間
人によっては、やむを得ず空白期間ができてしまう人や資格勉強に時間を割いている人、夢を追っている人など空白期間ができてしまう理由は様々です。
しかし、空白期間ができてしまう理由のほとんどが、「やりたいことが無い」です。
フリーターであれば、シフトが自由に組めて、自分の時間を確保できます。
また、雇用形態がアルバイトなので、責任が発生せず気楽に仕事ができます。
そのように、社会人として働く意思のない人間だと企業から思われてしまうようです。
入社したとしてもすぐに辞めてしまう
フリーターをしてきた期間は履歴書には書けません。
そのため、一カ所で長くアルバイトをしていたのか、数カ所のアルバイト先を転々としていたのかが分かりません。
空白期間が長くなると、社会人意識が低いと判断されるので、正社員としての意識が低く、すぐに辞めてしまうだろうと思われています。
フリーターの空白期間についてマイナスイメージを与えない方法
先述した通り、空白期間が企業に与えるマイナスイメージはかなり強いです。
しかし、空白期間の伝え方次第ではマイナスイメージを払拭して、プラスのイメージを与えられます。
空白期間を伝えるときの重要なポイントは、今までの自分を受け入れて、これからはどのようになりたいかを自信を持って伝えることです。
自分が経験してきた過去は変えられないので、空白期間ができてしまった理由や反省点だけを伝えていても、アピールになりません。
大切なのは、「これからどうしていきたいか」です。
上手く伝えるポイントは4つあります。
- 空白期間ができてしまった理由を伝える
- 空白期間に何をしていたのか伝える
- 空白期間を経て、将来どのようになりたいか将来への展望を伝える。
- ハキハキと自信を持って話す
1つずつ詳しく説明していきます。
空白期間ができてしまった理由を伝える
まずは、空白期間ができてしまった理由を話さなければなりません。
「やりたい仕事が見つからなかった」
「資格勉強をしていた」
「ミュージシャンになる夢を追いかけていた」
人によって空白期間ができてしまう理由は様々です。
空白期間がある過去は変えられないので、正直に話しましょう。
多くのフリーターは、理由だけを説明して終わりにしてしまう場合が多いです。
理由だけを説明されても、企業側からすれば採用の判断基準に入っていないので、何一つアピールになっていません。
伝えるべきなのは。空白期間ができた理由ではありません。
空白期間に何をしていたのか伝える
理由を伝えたら、空白期間に何をしていたのかを伝えましょう。
ポイントは、その期間にどんなことを考えて過ごしていたのかを伝えることです。
「自分にどのような仕事があっているのか、アルバイトの隙間を縫って、会社見学や就職エージェントに相談していた」
「就きたい仕事のために資格取得に励んでいて、効率よく学ぶために○○を意識して勉強していた。」
具体例を用いて伝えるとより、アピールできます。
また、「○○な失敗があり、その失敗を改善して、○○の成功に繋げた」
成功体験や失敗体験も交えつつ話すと、空白期間でも常にアンテナを張って生活してきたことがアピールできるでしょう。
空白期間を経て、将来どのようになりたいか将来への展望を伝える
ここが一番のポイントです。
ほとんどの企業では、過去に起きた出来事よりも、これからどうなりたいのかを重視します。
空白期間に何もしていなかったとしても、これからの将来に明確な目標を持っていて、その目標の手立てがしっかりしていれば十分にアピールできます。
抽象的に伝えてしまうと、面接官に将来像が伝わりにくいです。
そのため、数字や期限を交えて、より具体的に伝えれば面接官にあなたの目標が伝わりやすいです。
ハキハキと自信を持って話す
空白期間は基本的に後ろめたい気持ちが沸いてしまうので、伝えるときもうつむきがちになってしまいます。
うつむきがちになると、魅力的なことを話していても、面接官に伝わりません。
そうならないためにも、明るくハキハキと話すことを心がけましょう。
空白期間を伝えるときだけでなく、面接中の全ての受け答えを、明るくハキハキと話すようにしましょう。
フリーターが就職面接で空白期間を伝えるときの解答例
空白期間を伝える際のポイントが理解できたかと思います。
それではここから、具体的な状況別の回答例を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
将来の夢を追いかけていた場合
「弁護士になるために試験勉強をしていた」
「お笑い芸人になるために下積みをしていた」
「何かを目指すのに生活費を稼がなければならず、フリーターをしていた」という理由であれば、フリーターという空白期間も理解してくれるかもしれません。
例文
私には小さなころからお笑い芸人になる夢がありました。
大学までは進学したものの、就職せずにお笑い芸人になるために下積みとしてアルバイトで生計を立てていました。
4年やってダメだったら諦めようと自分で決心をして、お笑いライブなどに頻繁に出場したものの、成功せずに4年が経過しました。
当初の予定通りお笑い芸人を諦め、現在就職活動を行っています。
4年間の空白期間が空いてしまったものの、様々な場に飛び込んでネタを見せる積極性や人前で物怖じしない努力は、御社の仕事に活かせると思っています。
目標を持たず、アルバイトをしていた
一番多いのが、特に理由が無くアルバイトをしているケースです。
アルバイトをしていたのであれば、そこで色々な経験を積んで様々な学びがあったはずです。
どのような経験をしてきたのか、自分の過去を振り返ってみましょう。
アルバイト経験の中で、就職しようと思ったきっかけをつかんだのであれば、就職活動でも必ずプラスになります。
例文
フリーターをしている時は、飲食店でアルバイトをしていました。
アルバイト先で、料理の注文はお客様の元までスタッフが向かい、口頭で注文を取っていましたが、
スタッフの負担を減らすべく、注文を自動で受ける電子端末が導入されることになりました。
導入する端末の種類が決まっていなかったので、端末の機能決めるところから始まりました。
アルバイトの中では最も歴が長かったので、私がアルバイト代表として、導入化のメンバーに加わったものの、
機械に弱くてパソコンなど全く使い方が分からない、自分が役に立てるのか不安でした。
しかし、選ばれたからには全力で協力しようと思い、業務に取り組みました。
どのようにすればスタッフのミスが減り、仕事が効率化されるのかを、社員と意見を交え先方に伝えました。
その結果、電子端末が導入されたことで、アルバイトのミスが極端に減り業務も効率よくなりました。
この電子端末の導入化に加わったことで、アナログでは実現できないIT技術の無限の可能性を知りました。
まだまだ私たちの仕事にはIT化することで仕事が効率化され、労働者の負担が減ると思います。
ITの技術を身に付け、仕事をしている人の負担を減らし、働きやすい社会を実現するために御社を志望しました。
今度は私がIT技術を身につけて、多くの人の仕事の負担を減らし、働きやすい社会を作る手助けをしたいと考えるようになりました。
空白期間があるフリーターでも就職できる
冒頭で空白期間が就職に不利になってしまうと説明しました。
しかし、上記のように空白期間の伝え方に工夫して、明確な将来像を持っていれば十分にアピールができます。
「空白期間=就職できない」わけではありませんので、安心してください。
フリーター期間があっても年齢が若ければ就職に有利!
20代前半から半ばの人であれば、空白期間をあまり気にすることもないです。
社会人になってからの経験が浅く、特別なスキルもまだ身につけていないと、一般的に解釈されます。
しかし、30代を超えて経験やスキルがない人材と比べると、将来的な可能性という面でも全く異なります。
企業は、同じタイミングで未経験の人材が応募してくると、30代よりも圧倒的に20代の方を採用しやすい傾向があります。
空白期間があるといって就職活動に踏み込めないでいると、その期間だけ空白期間が長くなってしまいます。
就職を決意したら前向きに行動しましょう!
空白期間が長引く程、就職が不利になってしまう
先述した通り、空は危機感が長くなり30代にもなってしまうと、就職がかなり困難になります。
数十社受けても採用されず、アルバイトをしてずっと生活していかなければならない事態に陥ります。
将来のことを考えると、いち早く就職をして正社員として働くべきです。
フリーターの空白期間について嘘はNG
空白期間は基本的に、隠したい過去である場合が多いです。
そのため、ごまかせるのであれば、嘘をついて経歴を変えてしまいたいと思ってしまうかもしれませんが、ばれてしまうリスクを考えるとやめ
ておいたほうが良いでしょう。
マイナンバー制度が登場したことによって、どのような仕事をしてきたのか、調べればすぐにわかります。
もし経歴を詐称がばれてしまうと、内定を取り消される場合があります。
嘘をついても100%後々にばれてしまうので、包み隠さず正直な自分を伝えましょう。