営業の仕事はきつい!仕事がきつい時の対処法と向いている人の特徴
営業の仕事がきついのはなぜでしょうか?
あなたの会社にも、「営業職を辞めたがっている人」や「毎日上司に怒られている人」がいるでしょう。
しかしやりがいを感じながら、毎日イキイキと働いている営業マンもいますよね。
仕事を楽しんでいる人は、仕事がきついと感じた時の対処法を知っているのかもしれません。
ここでは、「営業職の仕事がきつい!」という人に向けて、そう感じてしまう理由と対処法を紹介していきます。
また営業職に向いている人の特徴もまとめていますので、あなたが該当するかチェックしてみてください。
今よりも営業の仕事が楽しくなるかもしれませんよ!
営業職をきつい感じる4つの理由と対処法
営業は顧客が抱える問題を捉え、自社の商材で解決するのが仕事です。
人に感謝されやりがいのある仕事ですが、顧客と会社に挟まれた大変な立場でもあり、営業を辞めたいという人が後を断ちません。
そこで実際に、営業をしていてきついと感じる理由を調査しました。
またそれぞれの対処法も紹介していますので、営業を辞めたいと悩んでいる方は読んでみてください。
常にノルマを意識しなければならない
営業の仕事が大変な理由といえば、真っ先に思い浮かぶのが「ノルマ」です。
ノルマは会社の都合で一方的に押し付けられる数字で、営業マンの都合などは考えてくれません。
最近は求人広告でも「ノルマなしの営業」というのが目立ちますが、入社したら違っていたという口コミも増えています。
営業は会社の利益に直結しているため、大げさにいってしまえば営業が稼いでこないと会社は潰れてしまいます。
事務も人事も経理も、そして社長や役員の給料までも担っているのは「営業職」だからです。
なんとか予算が達成できても、月や年度が変わればまた新しい予算が設定されます。
終わりのないノルマに追われる日々。会社に行くのがつらくなり、転職を考える人も多いようです。
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対処法:ノルマはただの数字だと考える
ノルマを数字と捉え成功率を計算すると、ノルマを達成できなかった原因がみえてきます。
例えば1日10件のテレアポで3件のアポが取れたとすると、3割の確率で成功しているわけです。
月のノルマが100件なら、1日何件のテレアポが必要になりますか?
毎回3割を達成できるとは限りませんが、2割になったらテレアポを何件増やしたらいいか、すべてを数字に変換して考えてみましょう。
営業マンの中にはアプローチ数がまったく足りず、予算を達成できないという人もいます。
つまりノルマを達成できなかったのは、あなたが「ダメな営業」だからではなく、ただ計算ができていなかったから。
単純な計算で自分の生産性がみえてきますので、ぜひ試してみてください!
顧客から冷たい対応をされ相手にしてもらえない
顧客にはいろんな人がいますよね。
優しい人もいますが、非常識な人や横暴な人に当たってしまうこともしばしば。
鼻から相手にしてくれないような人もいて、それでも気持ちを奮い立たせ、明るく営業トークをしなくてはならないのです。
対処法:冷たい反応が自分に向けられているわけではないと考える
あなたに冷たくする人は、あなたに限ってそんな態度をしているわけではありません。
その顧客はどんな人にも冷たいのです。たまたまその日にとても嫌なことがあったのかもしれません。
どちらにしろ、あなたをターゲットにして困らせようとしている訳ではないことを頭に入れておきましょう。
それに第一印象が悪い人って、仲良くなると実はとてもいい人だったりしませんか?
外面は悪いけど身内にはすごく優しいっていう人って案外多いですよね。
そんな人には自分から心を開いてみるのがオススメです。気に入ってもらえれば末長くひいきにしてもらえますよ。
扱っている商材に興味を持てない
就活で興味のない業界に入ってしまった人や、自分がオススメしたくない商材を扱っている人に多いのがこの悩みです。
自社の商材に関心がなければ、その商材を使って誰かを幸せにしようという気持ちが起こりません。
対処法:今一度セールスポイントを見つめなおしてみる
あなたが扱っている商材は、開発部や生産部が誇りを持って作っているものかもしれません。
またその商材で喜びを感じているお客様もいることでしょう。
興味が持てないものを持てというのは難しいですが、生産側がどんなところに力を入れているか、ユーザーはどこを気に入っているか、それらを知ることで新しいセールスポイントに気付くことができます。
ただし人を騙して売っているような商材の場合は、転職を考えた方がいいでしょう。
買ってしまう顧客よりも、あなたの心が疲れてしまいます。
対人関係にストレスを感じてしまう
営業は顧客だけでなく、取引先や社内の人間関係もストレスの要因になります。
社内なら技術部や経理部、取引先はメーカーや商社など、多くの人とコミュニケーションを取るため、板挟みになりやすい立場です。
また営業は異動も多いため、転勤や部署異動で人間関係の構築に時間がかかります。
理解がない上司や役員からのプレッシャーで、営業を辞めたいと悩んでいる人も多いようです。
対処法:上司や同僚に相談する
悩みや不満は誰かに話すだけでストレスが軽減できます。
また上司や同僚も同じような悩みを抱えていることが多いので、「こんな嫌なことがあったんですけど」「こんな時どうやってストレス解消していますか?」などと相談してみるといいでしょう。
相談された方も同じ経験があれば的確なアドバイスをしてくれます。一番よくないのはストレスを溜め込むことです。
気兼ねしない先輩や同僚とお酒を飲みにいくのもいいですね。
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特にきついとされている営業の業務内容
営業の中でもとくに「きつい!」とされているのが、以下の4つ営業職です。
- 飛び込み営業
- 代理店営業
- テレアポ営業
- 個人向け営業
人によってはきついと感じないこともありますが、ここでは一般的にきついと言われる営業職を紹介します。
飛び込み営業
営業の中でも一番ハードといわれているのが飛び込み営業です。
アポなしで企業や個人宅を訪問し、商品を売り込みます。多くの営業が門前払いを受けたり、興味がないと追い返されたりするため、精神的にも肉体的にもストレスが溜まります。
代理店営業
代理店営業は、自社の商品を代わりに売ってくれる代理店に対するフォロー営業です。
代理店は基本的にいくつかの企業と提携しているため、安く卸してくれる企業の商品を率先的に販売します。
そのため必然的に厳しい価格競争が生まれ、価格ありきの営業になりがちです。
また競合他社の商品を売っている代理店に対して、「自社商品を売ってください」と腰を低くしなくてはなりません。
テレアポ営業
電話を使って自社の商材を売り込むのがテレアポ営業です。
学生時代にアルバイトを経験したり、職場にかかってきたりすることもあるので、イメージしやすいのではないでしょうか?
多くの人がそうですが、知らない人からの電話は即ギリということがほとんどです。
話をする前に切られる、2度とかけてくるなと怒られる、顔が見えない分ひどい言い方をされることもあります。
成約が取りづらいこともあり、「1日〇〇件」と高いノルマを設定され、ストレスが溜まりやすい仕事になっています。
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個人向け営業
個人向けの営業は、化粧品や保険などの金融商品を扱うことが多いです。
飛び込み営業やテレアポ営業などで顧客を開拓するため、遠方まで車で訪問することもあります。
顧客が休みの日に活動することが多く、土日が仕事になることも少なくありません。
また個人は売上規模も大きくないため、件数を稼がないと給料が上がらないというデメリットもあります。
きつくない!楽だといわれている営業の種類・業務内容
営業のきつい業務内容を知って営業なんて絶対に嫌だ!と感じている人はいませんか?
しかし、営業には楽だといわれている業種もあります。
- ルート営業
- 競合他社がすくない企業の営業
上記が比較的楽だといわれている営業になります。
詳しく解説していきます!
ルート営業である
ルート営業は既存顧客に対応するルート営業のことです。
初めて関わるわけではないので信頼関係の構築が出来ています。
ルート営業では、既存顧客のアフターフォローや追加注文をとるということが主な業務内容になります。
競合他社が少ない企業の営業
競合が少ないため、営業がしやすくなります。
ライバルが少ないため、競合他社が少ない企業の製品やサービスを求める人が多いからです。
そのため、競合他社が少ない企業の営業は楽だといえます。
営業職はきついだけではなくやりがいももちろんある
ここまで読まれて、営業職のつらさが理解できたと思います。しかし世の中にはたくさんの営業マンがいますよね。
彼らはどうして営業を続けられるのでしょうか?
それは営業職が高いやりがいを感じられる仕事だからです。次は営業の魅力をお伝えします!
成果をあげた分だけ報酬が貰える
事務職などと違い、営業は成果が数字で現れます。
学歴や職歴に関係なく、成果を平等に評価してもらえるのは営業職ならではです。
「先月は予算未達だったけど、今月は3000万円を達成できた!」
「お客様にあなたから買いたいと言われた」
など、自分の存在価値を高められる仕事でもあります。
営業のように多くの人に感謝される仕事は、他にないかもしれませんね。また給料以外にインセンティブがもらえるのも嬉しいポイントです。
様々な業界の人と繋がれるため人脈が広がる
営業は人と会うのが仕事ですので、一日中オフィスにこもって仕事をしている人よりも、たくさんの人脈を築くことができます。
顧客が誰かを紹介してくれたり、そこからまた新たな人脈が広がったりして、新しいビジネスが生まれることも。
中には顧客や取引先からスカウトやヘッドハンティングされることもあり、自分の価値を最大限に高められる仕事です。
お客様と直接かかわることができる
営業職は他の職種とは異なり、お客様と直接関わることができます。
嫌なことを言われることもありますが、「ありがとう」「あなたが担当でよかった」と直接感謝を伝えてもらえることもあります。
自分が誰のために営業を行っているかが明確に分かるため、モチベーションの維持もできます。
転職しても通用する
営業をやっているとコミュニケーション能力が身につきます。
コミュニケーション能力はどの職種でも必要不可欠です。
そのため、転職するような機会があっても、「営業をやっていた」ということを伝えると礼儀やコミュニケーション能力がある人だと判断されます。
営業職をすることによって自分の市場価値を上げることができるのも魅力です。
契約をとれたときにやりがいを感じることが出来る
契約がとれたときは今までやってきてよかったとこの上ないやりがいを感じることができます。
明確なゴールが見えない仕事も多く存在します。
しかし、営業は契約という明確なゴールがあるため、そのゴールに向かってモチベーションを保つことができます!
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営業職に向いている人の特徴
営業職のつらい現実を知って、「自分は営業には向いていない」と思った人も多いでしょう。
では反対に、つらいといわれる営業職に向いているのはどんな人なのでしょうか?
営業職に向いている人の特徴を紹介していきます。
人とコミュニケーションを取るのが好きな人
「人と話すのが好き」「たくさんの人と繋がりたい」という人に、営業はピッタリの仕事です。
営業は人との会話の中で問題点を見つけたり、信頼関係を深めたりしていきます。
コミュニケーションを取るのが好きな人は、それだけで営業の才能があると言っても過言ではありません。
できる営業マンは「人が好き」「自分よりお客様優先」という人が多いのも事実です。
些細なことで悩まない楽観主義の人
小さいことを気にしてしまう人や、何日も引っ張ってしまう人には向いていない職業かもしれません。
反対に、「嫌なことがあっても寝たら忘れる」「周りがどう思ってようと気にしない」というような楽観主義な人は働きやすいでしょう。
スケジュール調整が得意な人
営業は仕事がハードで、顧客や取引先とのアポイントや、社内の事務処理などやることが山積みです。
スケジュール管理能力がないと、毎日深夜まで残業をしたり休日出勤をしたりして、自分の時間が削られてしまいます。
できる営業ほどスケジュール調整が得意で、早い時間に仕事を切り上げて帰っています。
きつい仕事だからこそ、オンとオフの切り替えが大事です。
思っていることをしっかり伝えられる人
営業は話している内容が相手にしっかりと伝わる「話す力」が求められます。
頭で内容を整理しながら、どういう流れで説明すると相手に伝わりやすいかをロジカルに考えなくてはいけません。
「話が長い」「何を言いたいのか分からない」などと言われる人は、まずは結論から話すよう習慣づけるのがいいかもしれません。
営業のきつさ・魅力知って自分に合っているか考えてみよう
今回は営業がきついといわれる理由、きつい職種、営業のやりがいなどを紹介してきました。
今回の記事を読んで、営業が向いていると感じたでしょうか?
一緒くたに営業がきついというわけではありません。
営業の魅力・きつい部分を理解して自分が営業に向いているかどうか判断しましょう。