【例文あり】営業転職で参考にすべき志望動機一覧│伝えるポイントと注意点
営業職へ転職するなら、「志望動機」に力を入れるのが採用されるコツです。
志望動機がしっかりと定まっていれば、熱意と意欲が伝わるので採用担当者から評価をうけられるためです。
良い志望動機を作成するには、これまでの経験からなぜその企業に入社を選ぶのか・数ある企業の中でなぜその企業を受けるのかなど、理由を明確にしておく必要があります。
入念な準備が必要になるので、「まったく志望動機が思い浮かばない...。」と悩んでいる人も多いはずです。
そこでこの記事では業界別の志望動機を紹介していきますので、営業に転職したい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
志望動機の例文(不動産営業)
「私は人が安心して暮らすのに欠かせない「住まい」を提案する仕事にやりがいを感じています。
現在は賃貸仲介の営業として働いていますが、より最適な住まいをお客様と一緒に考えて作り上げていきたいと考え、注文住宅を取り扱っている貴社を志望させていただきました。
これまでもお客様の要望や理想の暮らしに耳を傾け、納得して住んでいただける住宅を提案してきました。
また会社に求められる目標よりも上を設定して、3年連続で売上を達成してきた実績もあります。
前職で培った経験を活かしながら、注文住宅に関する専門的な知識を身に付け、お客様からの信頼を得ながら貴社に貢献していきたいです。」
志望動機の例文(MR営業)
「私がMR職を志望するきっかけになったのは自分自身の病気です。
これまでは手術を必要とする疾患だったようですが、医薬品の進歩により薬だけで完治できることを医師から聞き、医薬品の可能性を感じました。
その中でも貴社への入社を希望するのは、他社に比べてジェネリック薬品に力を入れているからです。
入院生活による医療費がかかる中、薬代の軽減は非常に助かりました。MR職は医師を通して患者さまの健康を手助けできる仕事だと考えています。
未経験からのスタートになりますが、これから知識を得ながら病気で悩む人々の支えになり、貴社に貢献していきたいと思っています。」
志望動機の例文(人材関係の営業)
「私が人材派遣サービスの仕事を志望する理由は、非正規労働者の方々の支えになりたいと思ったからです。
実は私自身が派遣社員として働いてきた経験があり、派遣社員の方々が抱える悩みや不安に寄り添うことができると考えています。
前職では私を担当していた営業の方のサポートのおかげで、派遣社員から契約社員として働くことができました。
次は私が、責任を持って仕事に励んでいる派遣社員の方々の力になりたいと思っています。
派遣会社の中でも貴社を選んだ理由は、紹介予定派遣に力を入れている点です。
正規社員への道を切り開く貴社の一員になり、1人でも多くの人が幸せに働ける社会づくりに貢献していきたいと考えています。」
志望動機の例文(保険営業)
「私が生命保険会社の営業職を志望する理由は、学生時代の父の病がきっかけです。
半年間という長い入院生活で働けなくなりましたが、幸い生命保険に加入していたため、無事に学校を卒業することができました。
また保険に関して何の知識もなかった母ですが、担当の営業さんが訪問してくれて、さまざまな手続きについて分かりやすく説明していただき、私たち家族を支えてくれたのです。
今まで広告などで生命保険については知っていたつもりでしたが、人々の生活を支えてくれる保険の大切さを、身をもって経験したのがきっかけとなりました。
貴社では他社にない数多くの保険商品を提案しており、高齢化社会に向けた保険にも特化しています。
前職の接客業で培ったコミュニケーション力を活かし、お客様に最適な保険を提供していきたいです。」
志望動機の例文(自動車営業)
「前職では自動車メーカーの下請けとして、エンジンの主要部品を生産する会社で営業職をしていました。
顧客であるメーカーの生産管理部門へ訪問し、担当の方に対してヒアリングや見積もりの提案、新システムを稼働する際には技術部と同行してさまざまな業務に携わってきた経験があります。
これまで約8年間、サプライヤーとして部品の提供をしてきましたが、最終的なユーザーであるドライバーの方に接しながら車を販売したいと思うようになりました。
国内で一番のシェアを誇る貴社で、これまで培ってきた提案力と知識を活かして、お客様に最適なカーライフを提案していきたいと思っています。」
志望動機の例文(証券会社営業)
「私が証券会社で働きたいと思った理由は、外国に比べて投資の概念が薄い日本において、貯蓄よりも投資の魅力を広めたいと思ったからです。
日本企業が行っている事業や取り組みなどの魅力を多くの人々に伝え、資金集めを行うことで、日本経済を支えていきたいです。
貴社は証券業界の中でも最大手で信頼性が高く、より多くに人から資金を集めることが可能になると確信しています。
また貴社には優秀な社員が多く在籍しており、共に働くことで自分自身の成長にもつながるという思いがあり、貴社を志望させて頂きました。」
志望動機の例文(広告代理店)
「私は化粧品や雑貨を扱っている輸入会社で、自社コスメの企画や海外雑貨の開拓を行っておりました。
商品のPR制作物を手掛けるほか、商品を置いてくれる店舗を開拓したり、海外に出向き展示会に参加したりするのが主な仕事内容です。
自分が企画した商品が売り上げを達成することに喜びとやりがいを感じ、貴社のような総合広告代理店で幅広い広告に携わりたいと思うようになりました。
貴社では社歴に関係なく、若い社員の意見を積極的に取り入れるというところに魅力を感じています。
また海外での仕事も数多く手掛けているというところで、前職で培った英語力が活かせるのではないかと思い、志望させて頂きました。」
志望動機の例文(個人営業)
「前職では5年間ほど、営業事務として営業のサポートをしてきました。
受注処理や納期の調整、見積もり作成などが主な業務です。
そのためお客様とのやりとりも多く、電話やメールなどを介して、50社ほどのお客様と接してきた経験があります。
営業と二人三脚で仕事をしていくなか、もっとお客様と接しながらキャリアアップしていきたいと思うようになりました。
個人営業を志した理由は、よりお客様の立場に立って物事を考える力が身につくと考えたからです。
貴社は「お客さま至上主義」をコンセプトに掲げており、その考えに非常に共感しております。
前職ではデスクワークがメインでしたが、展示会では直接お客様と対面して、新商品を案内した経験もあります。
初対面の相手でも自分から積極的に声をかけることで、お客様のニーズを汲み取ることができました。
その経験を活かして、業界トップシェアを目指す貴社に貢献したいと思っております。」
営業職向けの志望動機で伝えるべきポイント
志望動機は各職種・企業によって伝えるべきポイントは異なるので、企業ごとに合わせた志望動機を作成するべきです。
的外れな志望動機を伝えてしまうと、意図が伝わらずに不採用になる可能性が非常に高くなります。
そこでここからは営業職向けの志望動機を作る際のポイントについて紹介していきます。
- なぜその企業を志望するのか
- とにかくやる気や仕事に対する意欲を伝える
- 責任感の強さを伝える
- コミュニケーション能力の高さを伝える
なぜその企業を志望するのか
志望動機で最も重要なのは、なぜその企業を志望するのかという点です。
営業職として求人を出している企業は数多くあるので、「なぜ当社を選んだのか」という点を採用担当者は知りたがっています。
志望動機の肝となるので企業ごとの事業や制度などをチェックし、オンリーワンな理由を伝えましょう。
企業のことを調べなければオンリーワンな理由を伝えられないので、まずは企業研究をするのが重要です。
求人だけではなく、公式HPや広報ブログなど色々な角度から企業研究をしてみましょう。
やる気や仕事に対する意欲を伝える
営業経験の有無にかかわらず、仕事へのやる気や熱意を伝えるのは重要なアピールになります。
基本的なポイントではありますが、熱意ややる気が伴っていないと採用すべき人材という評価をもらいにくいためです。
ただ、「やる気は人一倍あります!」「なんでもやります!」など根拠がないのはNGです。
これまでの経験や職歴を踏まえて、根拠や目的のある点を伝えるようにしましょう。
責任感の強さを伝える
営業職では売り上げなどの、目標を設定されることがあります。
営業は会社の売り上げに直結する仕事でもあるため、数字にコミットする責任感が重要です。
また何年も営業職をやっていれば、思うような結果が得られないときだってあるでしょう。
しかし最後まで粘り強く取り組む姿勢が見られれば、社内での信頼を得ることができるはずです。
責任感は営業経験の有無に関係ありません。
営業経験者との差を縮めるためにも、前職で高い責任感を持ってやり遂げたエピソードなどがあれば、アピール材料になります。
コミュニケーション能力の高さを伝える
営業職は相手の気持ちを読み取る力や、相手の立場に立った提案力が必要不可欠です。
自分の説明する内容をしっかりと理解してくれているのか、話し方や聞き方の工夫も必要になってきます。
コミュニケーション能力は数値で測れるものではないため、面接での面接官とのやりとりが非常に重要になってきます。
相手の話をしっかりと理解でき、それに対する的確な回答ができているか。
また自分の考えを相手に分かりやすく伝えられるかの能力を試される場所です。
要注意!絶対NGな営業の志望動機の特徴
ここからは絶対にNGな営業の志望動機について紹介していきます。
NGな志望動機を企業に伝えてしまうと、採用される見込みはかなり低く、かなりの確率で不採用になってしまいます。
必ず目を通してみてくださいね。
ネットにあるテンプレートな志望動機をそのまま使う
この記事を含めてネット上には様々な志望動機の例文があり、参考にする分にはとても便利です。
しかし、ネットの志望動機をそのまま使ってしまうのは絶対にNGです。
採用担当者はこれまでに何百もの志望動機をチェックしているので、「ネットのテンプレートを使っている」とバレてしまいます。
ネットの志望動機例文はあくまでも参考程度と考えてください。
具体性がない
志望動機はなぜその企業をうけるのか、という点が書いてあります。
そのため、必然的に具体性が生まれますが、良くない志望動機は具体性がなくどの企業にも提出できてしまうようになっています。
具体性のない志望動機は採用担当者から見ると、「うちじゃなくても良いのでは?」と伝わってしまいます。
なぜその企業を受けるのか具体的にわかる志望動機を作成しましょう。
面接で志望動機を伝える際のポイント
立派な志望動機があっても、面接でいい印象を持たれなければ採用してもらえません。
次は、面接で志望動機をうまく伝えるポイントを紹介していきます。
明るい口調でハキハキと伝える
営業職の面接では、ほかの職種よりも第一印象を重視されます。
下を向いたまま話したり、おどおどした態度で小さい声で答えたりすると、「営業としての素質がない」と判断されてしまうかもしれません。
想定外の質問をされて答えにつまずいたとしても、相手の目を見て明るく対応できれば大丈夫です。
面接官は困ったときにどんな受け答えをするかもチェックしており、それが客先にでた場合のことも想定します。
相手が期待するような発言ができなかったとしても、自分の意見をしっかりと述べることができれば、「うまく指導すれば立派な戦力になる」と期待されるでしょう。
志望動機と転職理由に一貫性を持たせる
「志望動機」と「転職理由」については、面接で必ずされる質問です。
このとき、転職した理由が「自分のアイデアや意見が通らない古い体質の職場が原因」だったとします。
そして志望動機について「伝統と歴史のある御社の社風に魅力を感じた」では、一貫性を持たせることができません。
この場合では、「社歴や年齢にこだわらず、新しい意見を積極的に採用する御社の社風に魅力を感じたました」というのが正解です。
このように、転職理由を解決させるのが志望動機になるよう、ストーリー性のある志望動機を考えるようにしましょう。
キャリアプランを明確にしておく
志望動機においては、「どうしてその企業を選んだのか?」という理由を明確にしなければなりません。
その際に、自分が目指すキャリアプランと照らし合わせ、その企業に入社しなければ達成できないということをアピールしましょう。
自分のキャリアプランを考えるときは、企業の事業内容や顧客、事業規模や社風を正しく理解しておく必要があります。
その上で自身のキャリアやスキルを洗い出し、あなたを雇うことで企業にもメリットがあると思わせることが重要です。
服装や髪型で爽やかな印象を与える
面接でチェックされる事項に、社会人としてのマナーや礼儀を問われます。
また営業職ということもあり、「限られた時間で相手に信頼を与えることができるか」というところも重視されるでしょう。
人事が面接で重視するポイントは、「表情」「服装」「身だしなみ」「清潔感」「姿勢」など。
スーツはクリーニングにだし、匂いや埃などにも注意してください。
どれだけ客先をこなしている人でも、面接で緊張しない人はいません。
まずは笑顔を意識して、きちんとした身だしなみで面接に挑みましょう。
経験者で営業職を目指している人がアピールすべきポイント
営業の実務経験者なら、これまでのスキルや実績をしっかりとアピールして信頼を得られるようにしましょう。
前職で身に付けたスキル
営業職を通して培ってきたヒアリング力や提案力は、どんな業種でもアピールポイントになります。
応募先にマッチするスキルや資格などを記載して、あなたのレベル感を伝えましょう。
また履歴書の資格欄に、持っている資格をすべて記載する人もいますが、的外れな資格が多いと採用担当者が戸惑ってしまうかもしれません。
IT業界への応募に、「宅地建物取引士」と記載すると、「不動産業界の方が向いているのでは?」と思われてしまうので注意してください。
前職の実績
営業職の実績とは、売り上げや契約件数、新規の顧客獲得などが挙げられます。
全体をアピールしても要点が伝わりにくいので、応募先の企業が求めているような実績をピックアップして、的を絞って伝えるようにしましょう。
即戦力となりうるスキル
営業経験者の最大の武器は「即戦力」です。
前職での売り上げや契約件数などは評価基準になるので、売上金額や個人・チームの結果、表彰された実績などを明記しておくことが大切です。
業種が変わる場合はより具体的な数字を用いて、採用担当者のイメージが湧くような実績を記載しましょう。
例えば、「テレアポ件数を1日に〇〇件」、「12ヶ月連続ノルマ達成」など。
企業側はあなたの即戦力に期待していますから、どのくらいの営業能力があるかをアピールすることで周りとの差別化を図りましょう。
オンリーワンな志望動機を作成して営業への転職を成功させよう!
営業職だけではなく、志望動機はテンプレートになりがちなので、いかにオリジナルなオンリーワンな志望動機を作成できるかという点が重要です。
オリジナル性の高い志望動機を作るうえで重要なのは、念入りな企業研究です。
事業内容や営業の仕事内容、待遇や評価制度など様々なポイントをチェックするのが重要です。
オリジナル性の高い志望動機を作成し、営業職への転職を成功させてくださいね。