営業マンはうつ病になりやすい?事例と解消法を解説
どんな仕事も簡単ではありませんが、中でも営業マンの業務内容は特にストレスが多いイメージがありますね。
対人関係、営業ノルマ、残業など、負担の大きい職種でもあります。
そのストレスを上手く処理しきれずうつ病になってしまう人もおり、自分の営業職への適性や、ストレスを抱えた時の処理方法などを知っておくことは非常に大切。
そこで、この記事では実際に営業マンがうつ病になってしまった事例や、うつ病になりやすい人の特徴について解説していきます。
うつ病になってしまった時の解消法についても紹介していますので、目を通してみてください。
営業マンがうつ病になった事例
給与に影響するだけでなく、仕事ができなければリストラされるという風潮ができていて、毎日クビになるのではというプレッシャーを感じていました。
ノルマを達成するために残業が増えてしまい、睡眠時間が3時間ほどしか取れないこともありました。
気をつけなくてはいけないと思うと余計に焦ってしまって、なかなか集中が続かず仕事に身が入らなくなってしまいました。
営業成績も上がらないままですっかり自信を失ってしまいました。
そもそもうつ病とは
うつ病にとは、ストレスによって脳に機能障害が起きている状態を指します。
具体的には、生活に支障が出るほど大きく気分が落ち込んだり、意欲の低下が続いたりします。
普段から自分の精神状態に気を配り、限界までストレスを抱え込んでしまわないようコントロールすることが非常に大切です。
営業マンでうつ病になりやすい人の特徴
営業がストレスが多い仕事だと言っても、中には天職だと思えるほどの適性を感じながら働く方もいます。
反対に、営業マンの仕事に特にストレスを感じやすい、うつ病になりやすい人も。
ここではうつ病になりやすい営業マンの特徴について紹介していきます。
自分の考え方や性格と照らし合わせながら確認してみてください。
プライドが高い
一般的には、人付き合いの上手な人が営業には向いていると言われています。
クライアントファーストで動き、失礼の無いよう細心の注意を払いながらコミュニケーションを取るスキルが必要です。
その点でプライドの高い営業マンの場合、他人に頭を下げる、相手の機嫌をとる、というような行動にストレスを感じやすいところがあります。
営業マンにとって一番と言っていいほど重要な、コミュニケーションや信頼関係の構築の点でつまづきやすいということですね。
営業の仕事に対して人より多くのストレスを感じてしまうため、うつ病になりやすい可能性があります。
几帳面で完璧主義
営業マンの仕事は営業まわりだけでなく、会社に戻ってから書類の作成をしたり、メールの返信作業もこなさなくてはいけません。
しかし基本的にはクライアントの都合に合わせて動かなくてはいけないため、隙間時間を上手く使って自分の作業をしていく必要があります。
しっかりとスケジュールを組んでも、クライアントの事情で時間がずれることがあったり急遽対応しなくてはならない案件が発生したりということは珍しくありません。
几帳面・完璧主義な方の場合、予定をたびたび崩されたり、計画通りに業務が進まないことも多い営業の仕事にストレスを感じてしまいやすいでしょう。
営業マンがうつ病になりやすい環境
営業マンがうつ病になってしまう原因には、本人の性格だけでなく環境も大きく影響しています。
営業マンが鬱になりやすい環境には主に下記のようなものがありますよ。
- 営業ノルマが厳しい
- 残業が多い
- 営業スタイルが自分に合っていない
- 職場の雰囲気が合わない・不満がある
営業ノルマが厳しい
営業マンには売り上げ目標という名のノルマがつきもの。
達成できるかどうかで業務評価は変わってきますし、成績次第では年収も変わってきます。
しかしそのノルマがあまりに厳しいものだったり、ノルマに対して実績が追い付かない状態が続くと、精神的にも追い込まれてしまいます。
目標の数字を追うあまり業務量やストレス量がいつの間にか限界を超えて、うつ病になってしまう可能性も考えられます。
残業が多い
企業にもよりますが、営業職は比較的残業の多い職種でもあります。
商談だけでなく事務仕事をこなしたり、時にはクライアントと付き合いの飲み会・食事会に参加したりすることもあるでしょう。
また、営業は基本的にクライアントのスケジュールに合わせて動かなくてはいけません。
そのため、後回しになった自分の作業を終わらせるために残業せざるを得ない状況があり、ストレスの原因となるケースもあります。
営業スタイルが自分に合っていない
営業にも、ルート営業や飛び込み営業等の種類があり、どんな営業スタイルなんかによって適性も変わってきます。
営業スタイルが自分に合っていないと、ストレスを感じる場面も多くなり結果としてうつ病になってしまうリスクを高めてしまうことも。
例えば、自社サービスに対する認識や興味が薄い相手に対しアポなしで営業をかける飛び込み営業は、いくつかある営業スタイルの中でも特に精神的な負担が大きいと言われます。
すでに取引実績のあるクライアントを訪問するルート営業の方が自分には合っていると感じられる人もいるでしょう。
このように、自分に合わない営業スタイルで働く環境は、営業マンが鬱になりやすい環境ともいうことができるでしょう。
職場の雰囲気が合わない・不満がある
職場での人間関係もストレスの原因となり得ます。
厳しいノルマに対して上司からプレッシャーをかけられている、営業成績が良くないと社内で肩身が狭く感じる。
そんな風に社内の雰囲気に不満があり、合わないと感じている人もいるのではないでしょうか。
会社の方針や上司の態度等に違和感を感じる環境も、営業マンがうつ病になりやすい環境ということができるでしょう。
営業マンのうつ病を疑うべき3つの症状
気づいた時にはすでに重度のうつ病だった、という事態を防ぐためにも、「もしかしたらうつ病かも…」という兆候に早めに気づくことが大切です。
ここでは、営業マンのうつ病を疑うべき3つの症状をまとめていますので、ご自身の状態と照らし合わせながら目を通してみてください。
- 気が短くなっている
- 気力がなくなりぼーっとしてしまう
- 気づいたら涙が出ている
気が短くなっている
うつ病の状態では脳からの神経信号がうまく伝わらず、精神機能が崩れやすくなります。
ちょっとしたことにも過敏に反応してイライラしやすくなったり、感情をうまくコントロールできなくなってしまうのですね。
気力がなくなりぼーっとしてしまう
ストレスが積もり積もっていくと、仕事だけではなく様々なことに対して無気力になってしまうことも。
何をするにも考えがまとまらず、日常生活に支障が出ることもありますよ。
気づいたら涙が出ている
お伝えしていたように、うつ病の状態になると脳からの神経信号がうまく伝わらず、精神機能が崩れやすくなります。
感情のコントロールが難しくなり、ふと来た時に気づいたら涙が出ている、なんてことも。
紹介した症状が自分に現れていないかをチェックし、自分のメンタルの健康に異常が起きていないか確認しましょう。
営業マンがうつ病になってしまった時の解消法
営業マンに限らず、うつ病になってしまった時は病院などを受診し処方を受けるのが最も確実な解消法です。
そのうえで、他に営業マンがうつ病になってしまった時に実践できる解消法についても紹介していきたいと思います。
業務量を調整する
営業職は業務量が多く、残業が続くことで睡眠不足になり、さらに不眠に陥ってしまうことからうつ病に発展するケースもあります。
業務量を減らすことで睡眠時間を確保し、体と心を十分休ませることを意識しましょう。
その際、休みに仕事は持ち込まず、オンとオフをはっきり分けるようにしましょう。
休職する
うつ病の症状が顕著な場合は、求職することも検討しましょう。
病院で診断を受けた結果、数か月程度の休養が必要と期間を提示されることもありますよ。
精神の健康は体の健康にも通じています。
限界までストレスを抱え込んで取り返しがつかない事態になる前に、心と体の健康を優先する判断をすることも大切です。
ストレス要素と距離をとる
もし自分のストレスの原因が明らかとなっているなら、そのストレス要素から距離を取るよう心がけましょう。
社内の苦手な人になるべくかかわらないようにする、部署の異動を申し出る等、ストレス要因に応じてできることを考えてみましょう。
転職する
どうしても今の職場にいる限り、ストレスの原因を遠ざけることはできない。
営業の仕事をしている限り状況が改善するとは思えない。
そんな時は転職することも検討してみましょう。
営業は続けたいが環境を変えたい場合も、営業職から離れたい場合も、思い切って転職することで環境や気持ちを切り替えるきっかけにもなります。
営業からの転職におすすめの転職サイト・エージェント
営業から転職を考えている方に、特におすすめの転職サイト・エージェントを厳選して3社紹介していきます。
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- マイナビエージェント
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仕事を辞める・変えることは逃げではない
営業マンがうつ病になってしまった事例や、うつ病になりやすい人の特徴、そしてうつ病になってしまった時の解消法について紹介しました。
職場や職種に不満がありストレスになっているケースは多いです。
その際、仕事を辞める・変えるという判断は決して逃げではありません。
もしうつ病を疑うべき症状が自分に感じられる際は、紹介したような解消法を参考にしつつ基本的には病院などの専門機関にかかるのが確実でおすすめです。
専門家に相談をしつつ、転職を検討したほうが良いのか、その前にできる対策は何かないのか等を相談するようにしましょう。