営業職は未経験からでも転職しやすい!転職しやすい理由とおすすめの業界を紹介
未経験でも転職しやすい職業のひとつが「営業職」です。
数ある求人の中でも営業職の募集は一定数あり、学歴・経験不問というハードルの低さも、チャレンジしやすい理由となっています。
しかし「ノルマがきつい」「成績が悪いとクビになる」というネガティブなイメージもあり、挑戦できない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、未経験から営業職への転職について、オススメの業界や営業のメリット・デメリットを紹介しています。
営業に向いている人の特徴もまとめていますので、働き始める前に、自分が営業職に向いているかについても考えてみましょう。
未経験から営業職に転職しやすい理由
景気に左右されず、幅広い業界で募集されているのが営業職です。
未経験から営業職に転職しやすい理由には以下のようなものがあります。
- スキルや経験を問われない
- 商材への知識は入社後に身に付けてもOK
- 離職率が高く慢性的に人材不足を抱えている
理由1. スキルや経験を問われない
営業は「人対人」の仕事であり、対人スキルが強く求められる職種です。
そのため採用では、これまでのスキルや経験よりも、人間力やコミュニケーション能力を重視します。
未経験者を募集するということは、一から成長させる教育制度が整っていること。
卓上での勉強よりも現場で経験を積むことを優先し、教育係をつけて現場で成長させるというのも営業職の特徴です。
また「未経験歓迎」にして求人の間口を広げ、応募者を増やしたいと企業側の狙いがあります。
人数が多いほど選択肢が増え、優秀な人材を確保できる確率がアップするからです。
理由2. 商材への知識は入社後に身に付けてもOK
営業の仕事は、企業が扱っている商品やサービスを顧客に売ることです。
扱っている商材については知識が必要になりますが、入社してから身につければ問題ありません。
ただしその場合は、20代や30代前半までという年齢制限があるケースが多いです。
年齢が若ければ「これからの成長が期待できる」「長く活躍してくれる」など、企業側にメリットがあります。
しかし、年齢が上がるにつれて知識の習得がむずかしいとされているため、30代後半〜40代での転職は、商材の知識や即戦力が必要不可欠です。
理由3. 離職率が高く慢性的に人材不足を抱えている
営業職は入社のハードルが低いということもあり、離職率も高いのが特徴です。
「できれば経験者が欲しいけど、応募がないから未経験者を募集する」というのが背景にあり、慢性的に人が足りていないことが原因となっています。
企業が新しい商材をリリースするとき、事業規模を拡大させるときにも営業は必要になります。
しかし、「売るものはあるのに売る人がいない」というのが企業の抱える課題です。
また営業は短期間で退職した場合でも、同じ営業職なら転職しやすいということを知っています。
「簡単に辞めても簡単に転職できる」、それが離職率が高い理由かもしれません。
未経験が営業職へ転職する際にチェックされるポイント
ここまでで、未経験からでも営業職への転職は比較的簡単であるという事を解説してきました。
そうなってくると、次に知りたいのは未経験が営業職への転職時にチェックされるポイントではないでしょうか。
未経験から営業職へ転職する際にチェックされるポイントには以下のようなものがあります。
- コミュニケーション能力
- 基本的なビジネススキル
上記の2点は、営業職へ転職する際にほとんどの確率でチェックされる重要な項目です。
チェック項目1. コミュニケーション能力
未経験から営業職に転職する際に、1番大切なものは間違いなくコミュニケーション能力です。
営業職は、会社の中でもコミュニケーションを活発にとる部署ですが、顧客やクライアントなどの社外の人物とのコミュニケーションも頻繁にとります。
社外の人物とスムーズかつ心地よくコミュニケーションをとるためには、初対面の人とも素早く打ち解けることが出来る卓越したコミュニケーション能力が必要です。
そのため、コミュニケーションに自信がある人もそうでない人も、普段から積極的に人tのコミュニケーションを図り、少しでもコミュニケション能力の向上が出来るようにどんどんアクションを起こしましょう。
チェック項目2. 基本的なビジネスマナー
営業職に転職する際には、専門的なスキルや資格は重要ではありませんが、基本的なビジネススキルに関してはチェックされます。
基本的なビジネススキルとは、以下のようなものが挙げられます。
- 身だしなみ
- 言葉遣い
- スケジュール管理
このようなビジネスマナーは、講習を受けたり、本を読むことで身につけることが出来るので、自発的にビジネスマナーに関しては学ぶようにしましょう。
1. 身だしなみ
先ほども言ったように、営業職は社内外に関係なく、多くの人と関わる仕事です。
人の第一印象を語る際によく聞くのが「メラビアンの法則」です。
上記の図を見ればわかるように、人間の第一印象の55%は身だしなみで判断されます。
つまり、身だしなみが整ってなければ、どんなに優秀な人物でも、身だしなみがしっかりしてる人には勝てません。
営業職は、初対面の人に会う機会が会社の中でもダントツで多いので、日ごろから身だしなみに気を使う必要があるのです。
2. 言葉遣い
営業職では、言葉遣いも重要な要素です。
営業を行う際に、敬語を使うことは言うまでもなく、相手の立場になって考えることはとても重要です。
相手の立場になって考えることを「ロールプレイ」と呼ぶ場合がありますが、営業職ではまさしくこのロールプレイが出来るかどうかを転職時にチェックされます。
その場の状況を瞬時に判断して、どういった立ち振る舞いをすればいいのかを判断できるようになるために、日ごろからロールプレイを行うことを意識しましょう。
3. スケジュール管理
営業職は、社外の人物とも関わることが多いので、丁寧なスケジュール管理ができるかどうかを転職時にチェックされます。
万が一でも、クライアントとの約束時間に遅れたり、スケジュールを忘れていたなどという事は許されません。
これは、「電車が遅れていた」、「道路が混雑していた」などと言う言い訳は通用しません。
そのため、日ごろからスケジュール管理する癖をつけて、少なくとも10分前にはアポイントメントの準備を完了させるように日ごろから意識しましょう。
営業未経験者の転職を成功させる方法とは?
営業未経験者が転職を成功させるには、採用担当者に「営業として活躍できる素質がある」と思わせることが重要です。
そこでここからは企業の採用担当者が採用時に重視しているポイントについて紹介していきます。
営業職への転職を成功させる秘訣ともいえるので、それぞれの方法を踏まえて転職してみてくださいね。
- 志望動機とキャリアプランに一貫性を持たせる
- 営業職に求められる要素を理解し効果的にアピールする
- 前向きでハキハキした姿勢を見せる
- 転職エージェント活用する
志望動機とキャリアプランに一貫性を持たせる
志望動機は、「どうして未経験から営業職になろうと思ったのか?」に対する回答だけではなく、「なぜこの業界なのか?」「なぜこの企業なのか?」を明確にしてアピールする必要があります。
応募する企業を選んだ理由と、あなたが持つキャリアプランが一致しているかを確認し、「御社でなければ自分の持つキャリアプランが実現できない」ということを伝えることが大切です。
そのためには企業研究に力を入れることが重要で、企業方針や社風を理解した上で志望動機との一貫性を持たせるようにしましょう。
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営業職に求められる要素を理解し効果的にアピールする
営業職として活躍するためには、以下のようなさまざまな要素が求められます。
- 課題発見力
- ヒアリング力
- 交渉力
- トラブル対応力
- プレゼンテーション力
- 数字管理能力
このほかにも行動力や仮説を立てる力など、実にさまざまなスキルを必要とする特殊な仕事です。
これらの要素の中で、「人に負けない」「自信がある」という能力を選び出し、あなたの武器にしましょう。
採用担当者により伝わるようにするには、前職での実体験をもとにエピソードとして説明するのが効果的です。
「こんなことがあって自分のヒアリング力に自信がついた。この能力を営業に活かしたい」という流れで説明すると、あなたを雇うメリットがイメージしやすくなります。
前向きでハキハキした姿勢を見せる
営業は人の心を動かすことが仕事です。
人の心を動かすには、相手の目を見て自分の想いを伝えられなくてはいけません。
面接では「営業として相手にどんな印象を与えるか」も見られています。
自分の意見をハキハキと話せる、ネガティブな話も前向きに変換できる、そんな姿勢を持っている人が営業として採用されるでしょう。
転職エージェント活用する
未経験として営業職に転職する場合、求人の選び方や進め方など不明点や疑問が数多く出てくると思います。
その際に一人で転職を進めていくのは非常に難しいため、転職を全面的にサポートしてくれる転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントでは、利用者の希望条件や適性をヒアリングしてくれて、最適な求人を紹介してくれます。
また、応募書類の添削や面接対策、企業との日程調整をしてくれるので転職の負担も軽減できます。
登録料や利用料は一切かからず、手厚いサポートを受けられるので未経験から営業職として活躍したい人はぜひ利用してみてくださいね。
営業職の求人を出しているおすすめの業界
未経験から営業の転職と言っても、すべての業界がおすすめできるわけではありません。
業界によって営業スタイルや働き方は変わってきますので、業界の動向を踏まえた上で応募する企業を選定しましょう。
未経験から営業職に転職する際におすすめの業界は以下の3つです。
- 不動産営業
- 保険営業
- 人材派遣営業
それぞれ1つずつ理由と共に紹介していくので、是非自分に合っている業界があるかどうかチェックしてみてください。
1. 不動産営業
不動産の営業とは、土地・建物の販売や、マンションやアパートの賃貸仲介が主な仕事です。
顧客は個人、法人のどちらもあり、法人になるほど取り扱う金額が大きくなります。
一口に不動産業界といっても非常に幅が広く、土地を購入して商業施設を建てる開発事業や、街づくり、不動産投資なども含まれます。
仕事内容や働き方も大きく変わりますので、やりがいや待遇も含めて念入りにチェックしましょう。
大きな商材を扱うためやりがいもあり、お金に関しての知識が身につく仕事ですが、土日が休みづらかったりノルマがあったりと仕事自体はハードです。
2. 保険営業
保険の営業は、個人のお客さまに保険プランを提案して契約を結んでもらうのが仕事です。
社会人になると生命保険や自動車保険に加入する機会が増えるので、身近な存在かもしれません。
営業スタイルはいくつかあって、電話や飛び込み営業、窓口でのカウンター営業、企業に出向いて顧客を獲得する方法などがあります。
保険に契約する際には、お客さまの収入や貯蓄、健康面などプライベートな情報を知ることになるため、信頼関係を築くことが何よりも重要です。
保険会社の営業はノルマが設定されることも多く、成績次第で給与も大きく変わってきます。
トップセールスマンになると年収1000万超えも可能ですので、「頑張りを給与で評価されたい」という人に向いている業界です。
3. 人材派遣営業
人材派遣の営業職は、派遣社員を受け入れてくれる企業を探すことが主な仕事です。
また、派遣されたスタッフのフォローや、派遣期間の延長や時給アップなど、企業との交渉も含まれます。
「企業」と「派遣スタッフ」の双方が顧客になるという点が、ほかの営業職とは異なる点です。
扱うものが商品やサービスではなく「人」ということから、ときには企業と派遣スタッフに挟まれてしまうこともあるでしょう。
しかし人材派遣という業界は社会貢献度が高く、仕事が欲しい人へ企業を紹介し、その人の生活を支えられる大きなやりがいがある仕事です。
未経験からでも営業職に向いている人の特徴
ここまで、未経験から営業職へ転職する際のおすすめ業界を紹介してきました。
そうなってくると、次に気になるのは自分が営業職に向いているのか同課ですよね。
結論から言うと、営業職に向いている人は以下のような人です。
- 人と接するのが好きな人
- 主体的でポジティブな考えを持っている人
- スケジュール管理能力が高い人
それぞれ1つずつ詳しく解説しますので、自分の性格や特徴に当てはまっているか考えてみましょう。
特徴1. 人と接するのが好きな人
営業職はどの業界でも、さまざまな人と関係を築きながら働くことになります。
社内のデスクで黙々と作業をする仕事ではありませんので、人と接することが好きじゃない人には向いていません。
また、営業は対顧客だけではなく、社内での対人スキルも重要になってきます。
法務や経営企画部、マーケティング部や経理部など、営業が関わる部署も多岐に渡ります。
どんな人とでも良好な関係が築けて、周りの意見を素直に聞けることも営業職に必要なスキルです。
特徴2. 主体的でポジティブな考えを持っている人
営業として成長するためには、自分で目標を設定し、それに向かって努力することが大切です。
与えられた仕事を言われた通りにこなすだけでは、成長はありません。
「顧客が求めるものは何か?」、「自社の商品で顧客の悩みがどう解決できるか?」を主体的に考え、実行する行動力が必要不可欠です。
また、営業をやっていると、思うような結果が得られないことが起こります。
そのときに「自分は営業に向いていない」と悲観的にならず、「今の自分に何が足りないのか」「どうすれば契約に結びつくか」など、自分の弱点をポジティブに捉える姿勢も求められます。
特徴3. スケジュール管理能力が高い人
営業職で大切なことは、顧客や取引先と信頼関係を築くことです。
約束の時間に遅刻したり、納期が遅れたりしては、信頼を得ることはできません。
どんな仕事にもタイムリミットがあるので、その時間を把握し、逆算してスケジュールを組める能力が必要です。
営業の仕事は商材を売ることだけでなく、社内のミーティングに出たり、プレゼン資料や売上表を作成したりと多岐に渡ります。
またクレーム対応や上司への日報報告など、複数の業務を同時にこなさなければならず、スケジュール管理能力が問われる仕事です。
未経験から営業職に転職するメリット
営業職は未経験でも挑戦しやすいということ以外にも、たくさんのメリットがあります。
メリット1. スピード出世できる可能性が高い
営業は「結果がすべて」ということもあり、誰でも出世できるチャンスがあります。
性別や学歴も問われず、年齢や社歴も関係ありませんので、大企業のトップセールスマンが高卒というのも珍しい話ではありません。
- 自分の実力を試したい
- 学歴はないけど対人スキルには自信がある
- 数字でしっかりと評価されたい
という方は、評価制度が確立している営業職にピッタリです。
メリット2. ビジネススキル・コミュニケーションスキルが高くなる
営業として働くなら、顧客が求めているものは何かという目線で物事を考え、業界の動向にも敏感でなくてはなりません。
営業職は顧客との会話から仕事が生まれることもあり、「話す力」はもちろん「聞く力」も身につきます。
顧客との関係性を築ける能力は、どの企業へ行っても重宝されるため転職にも有利です。
メリット3. 人脈が広がる
お金で買えないもの、将来あなたの役に立つもの、それが「人脈」です。
ビジネスをする上で人とのつながりは非常に重要で、「営業=人脈づくり」といっても過言ではありません。
営業は多くの顧客や取引先と接点があり、何気ない会話の中からビジネスが生まれます。
意気投合したお客さんから転職の話を持ちかけられたり、ヘッドハンティングされたりするのも営業職のメリットです。
未経験から営業職に転職するデメリット
次に営業職のデメリットを紹介します。営業への転職を考えるなら、デメリットもしっかりと理解しておくことが大切です。
デメリット1. ノルマのプレッシャー
営業という仕事は成果が数字になって現れます。
仕事ができる人であれば評価されやすいというメリットがある反面、常に数字に追われるプレッシャーやノルマから逃れられません。
目標を達成すれば高い満足度が得られますが、翌月からはまたゼロからのスタートになります。
営業職の中にはプレッシャーに耐えられず、営業職を退いた人や精神的な病気にかかってしまった人も少なくないようです。
デメリット2. 歩合が出るまで給料が低い
営業職の場合、ほかの職種と大きく違うところがインセンティブの有無です。
「歩合給」や「報奨金」とも呼ばれ、個人の成績に応じて給料や賞与にプラスされて支払われます。
企業によってはインセンティブがないところもありますので、給与制度についてしっかりと確認しておきましょう。
インセンティブの割合が高いと言われている業界は不動産や保険会社などで、トップセールスになると年収が数千万円という人も存在します。
ただし成績が良くなければ、最低限の給料しか支払われないため、結果が出るまでは給料も期待できません。
未経験歓迎の求人に要注意!
未経験でも転職しやすいのが営業職の特徴です。
学歴や職歴が問われない求人も一定数あり、新しい業界にチャレンジしやすいところも営業職のメリットではないでしょうか。
しかし、離職率が高く、入社してからが大変な職業でもあります。
ノルマや飛び込み営業による精神的なプレッシャーがつきものですので、営業に向いていない人には心身ともに大きなストレスがかかるでしょう。
中には企業研究を怠ったために、ブラック企業に入社してしまう人も少なくありません。
営業は業界や企業によって働き方や営業スタイルもさまざま。
業界や企業の動向をしっかりと把握した上で、転職先を選ぶことが重要です。
未経験歓迎だからと安易に飛びつかず、冷静な判断で就職活動を行いましょう。
未経験から営業職への転職を成功させよう!
いかがでしたか?
今回は、未経験から営業職へ転職する際に大切なことについて紹介しました。
営業職は比較的転職しやすい職業ではありますが、社内外の人とのコミュニケーションを頻繁にとるので、コミュにいケーションスキルやビジネスマナーに関する能力が求められます。
ですから、日ごろからコミュニケーションをとる際には相手の立場で物事を考えたり、ビジネススキルに関する本を読んだりして、ぜひ転職を成功させられるように頑張ってください!