第二新卒でも外資系企業で働ける?日本企業との違いや第二新卒に求めるスキルなどを解説!
新卒で入社した会社で働いて、ある程度期間が過ぎると、自分のやりたい仕事に就きたいという願望が出てくる人がいるかと思います。
なかには「外資系企業で働きたい!」と考える人もいるでしょう。
外資系企業と聞くと、狭き門で転職難易度が高いと思っている人が多いと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか?
外資系企業の入社難易度や採用基準、第二新卒に何を求めているのかなどを紹介していき、第二新卒でも外資系企業に入社できるのか、という疑問を解消していきたいと思います!
なお、第二新卒で外資系企業に転職したいと考えている人には、マイナビエージェント(ハイクラス)がおすすめです。
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第二新卒でも外資系企業へ転職できる?
結論から言うと、第二新卒でも外資系企業への転職は十分可能です。
理由は以下の通りです。
- 外資系企業が雇用を拡大する傾向にある
- 外資系企業は転職に前向き
外資系企業が雇用を拡大する傾向にある
経済産業省が2019年に行った、外資系企業動向調査によると、今後一年の雇用見通しは以下の通りです。
増員すると回答 | 24.7% |
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現状を維持すると回答 | 69.9% |
減員すると回答 | 5.4% |
参照:第 54 回外資系企業動向調査(2020 年調査)の概況
4分の1の企業で採用人数を増加し、7割の企業は例年通りの人数で採用をしていくとの調査結果でした。
年々雇用する人数は増加傾向にあり、第二新卒も採用の対象になっているので、十分に転職できるチャンスがあります。
外資系企業は転職に前向き
そもそも日系企業と異なり、外資系企業が転職に前向きであることも大きな理由です。
日本では転職回数が多いと、企業にネガティブな印象を与えてしまい、転職活動が不利になることがあります。
しかし海外では、転職はキャリアアップのチャンスと捉えられています。
海外では2~3年ごとに転職を繰り返して、キャリア形成をしていくことが普通です。
そのため、外資系企業なら第二新卒であっても、転職のチャンスは大いにあります。
ただ、外資系企業の場合は、日本の企業以上に「スキル重視」の傾向にあると考えたほうが良いです。
また、具体的に「特定業務の経験年数」を応募条件に記載していることも多く、第二新卒から外資系に転職を希望する方は、希望の職種で求められる経験を積んでいる必要があります。
業種や職種によって多少の違いはあるものの、一定以上の英語力や、外資系系企業で働く上で必須スキルともいわれている「ロジカルシンキング」が身に付いていることなどが重視されます。
しかしその分競争率も高くなっているのも事実です。
自分を最大限にアピールし、自分が会社に貢献できることを伝えなければ転職は難しいです。
外資系企業が第二新卒を採用する理由
外資系企業が第二新卒を採用するのには理由があります。
- 知名度が低い
- 人材不足
- 人材育成の余裕がない
それぞれ順に見ていきましょう。
第二新卒を採用する外資系企業は知名度が低い
第二新卒を採用する外資系企業の特徴として挙げられるのが、知名度が低いことです。
こうした企業は知名度が低いために、新卒採用で十分な人員が集まらない傾向にあります。
そのため、第二新卒を採用し、人員を補おうと考えているのです。
第二新卒を採用する外資系企業は人員不足
第二新卒を採用している外資系企業は人員不足であることが多いです。
そのため、ポテンシャルを評価して一から教育する新卒採用や、現時点でのスキルや経験を評価する中途採用に加えて、第二新卒を採用しているのです。
第二新卒は基本的なビジネスマナーなどは身についているので、新卒よりも教育のコストが少なく済むという点が企業から見た魅力です。
第二新卒を採用する外資系企業は人材育成の余裕がない
第二新卒を採用している外資系企業の中には、新卒の人材を育成する余裕がない企業もあります。
一方で中途採用の人材はコストが高いことが多いです。
そのため,同業種での経験がある第二新卒を採用することで、人件費も教育費も抑えているのです。
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外資系企業が第二新卒に求めるスキル
選考方法は日本企業とあまり変わりませんでしたが、求められるスキルに違いはあるのでしょうか?
外資系企業が、第二新卒に求めている主なスキルは、以下の3つです。
- 明確なキャリアプランを立てているか
- ビジネスレベルの英会話
- ロジカルシンキングが備わっているか
いずれも日本企業以上に高い水準で求められるスキルで、採用基準にもなっています。
それでは、1つずつ詳しく説明していきます。
明確なキャリアプランを立てている
将来的にはどのようなプロジェクトに携わりたいのか
↓
そのプロジェクトでどのような役割をこなしたいのか
↓
どういう成果を上げたいのか
仕事をしていくうえで、自分がやりたいことに、具体的なイメージを持っている必要があります。
日本の企業以上に結果が全てという考えが強いため、入社前から仕事内容を理解し、将来像を持っておかなければキャリアプランを持っていないと判断されてしまいます。
ビジネスレベルの英語力
業種によっては、営業先や上司などが外国人の可能性が高いので、英語のスキルはほぼ必須と言えます。
TOEICであれば700点が目安となり、円滑なコミュニケーションが取れる英語力が求められます。
TOEICの点数が必須条件になっている外資系企業もあるので、TOEICを受験しておく必要があります。
ロジカルシンキングができているか
仕事において論理性を求める外資系企業では、ロジカルシンキングが必須能力で、特にフレームワークを利用して物事を進めていけるスキルが求められます。
フレームワークとは、ロジカルシンキングをする際の基本となる枠組みのことです。
例えば、スポーツ選手が決まった動きや型を身につけるため、何度も反復練習をします。
基本の動きや型が身につけば、動作にバリエーションが増え、イレギュラーなことが起こった場合でも、柔軟に対応できます。
ビジネスにおけるフレームワークも同様で、基本的な型を身につければロジカルシンキングを常に行えるようになります。
ビジネスでのフレームワークにはいろいろありますが、主なものには以下の2つが挙げられます。
MECE
MECEとは、「Mutually Exclusive」「Collectively Exhaustive」を組み合わせて略したものです。
物事の内容において重複がないこと、漏れがないことを示します。
内容に重複や漏れがあれば、結果を出すためには無駄になったり、二度手間となってしまうのです。
特に漏れがないことは重要であり、確認すべき事項が漏れていたために仕事が失敗してしまうことが多々あります。
失敗を無くすために、MECEの考え方に基づいて考えることにより、成功に近づくことができるのです。
ピラミッド構造
物事を整理する時に、それぞれの問題点をピラミッド状にすることを「ピラミッド構造」と呼びます。
抽象的な物事をピラミッドの最上層にして、そこから派生する具体策などを階層ごとにまとめていくと、問題がどの階層にあるのかを理解できます。
これによって、現場の社員や役職付きの人がどの問題について取り組むべきかが明確になるのです。
外資系企業の選考方法とは?
外資系企業の選考方法自体は日本の企業と大きな違いはありません。
主に以下のような流れとなります。
- サマーインターン
- エントリーシートを提出
- Webテストまたは筆記試験
- グループディスカッション、集団面接
- 個人面接
サマーインターンは企業によっては実施していないこともありますが、実施している場合は重視されていることが多いです。
中にはサマーインターンで内定を獲得する人もいます。
また、外資系企業はコミュニケーション能力を重視する傾向があるため、グループディスカッションや面接の回数が多くなっています。
さらに、コミュニケーション能力の他にも業種や職種に対する志望動機が重視されます。
企業に対する知識や情報を知っておくことはもちろんですが、志望業種・職種を通して将来的にどう働きたいか、どんなことを実現したいかを明確に説明できるように準備しておきましょう。
外資系企業の特徴とは?
日本企業を想像した時に、年功序列や終身雇用、集団的意識などがあげられます。
それに対して外資系企業には、どのような特徴があるのでしょうか?
完全な実力主義
外系企業は実力主義のため、年功序列という概念がありません。
そのため、実力次第で若い年齢でも高額な給料を得ることができます。
成果を上げた分だけ自分に返ってくるので、仕事のモチベーションに繋がるかもしれません。
しかしその反面、実力がない人はどんどん周りに抜かれていき、劣等感を感じてしまう場合もあります。
海外への転勤もある
外資系企業の特徴ともいえますが、日本だけではなく海外にも会社があるので、自分の意思に関係なく転勤を命じられるケースもあります。
人によっては、異国の土地で何の身寄りもなく仕事や生活することにストレスを感じてしまう人もいます。
短期間で転勤が続く企業もあるので、外資系企業で働きたいと考えている場合には、転勤を覚悟しておかなければなりません。
人材を育成していく風潮が無い
日本企業の場合には入社した新社員に対して、新人研修や講習会など新人社員を育成していく風潮がありますが、外資系企業の場合には新人を育成していくという風潮がありません。
集団的に動くというよりも、良くも悪くも個人を尊重しますので、自分のことは自分でやるのが外資系企業の考え方です。
そのため、仕事に受け身だと評価されませんので、自分からコミュニケーションを取り、能動的に動ける人材が求められます。
優秀な人材が多く挫折してしまう可能性がある
外資系企業で働いている人は基本的に優秀な人材が多く、自分よりも優秀な人がいて当たり前と考えていたほうがいいです。
仕事ができると自信があった人が、外資系企業に入社してから自分の意見や考えが全く尊重されず、挫折してしまうケースが多いです。
優秀であり自分に自信を持っている人が多いからこそ、挫折者が多い環境です。
そのため、メンタル面に自信がない人には、向いていない環境かもしれません。
第二新卒として外資系企業に転職するための秘訣
難関のイメージがある外資系企業ですが意外にも第二新卒からでも転職できることが分かったと思います。
そこでここからは第二新卒として外資系企業に転職を成功させる秘訣について紹介していきます。
- 外資系企業に転職する明確な目的を持つ
- 基礎的な語学力を身につける
- 5年後・10年後の具体的な将来像を持つ
外資系企業に転職する明確な目的を持つ
一般企業ではなくなぜ外資系企業に転職したのか、明確な転職理由を持ちましょう。
採用する側の企業としても気になる点であり、面接でかなり高い確率で質問もされます。
また、数ある外資系企業の中でなぜ当社を志望するのかという点も、選考において重要なポイントです。
「国内外で活躍できる人材になりたい」「業務内容に魅力を感じた」などの抽象的な理由だと、熱意が十分に伝わりません。
より転職理由と志望動機を明確にし、採用担当者に熱意が伝わるようにしましょう。
基礎的な語学力を身につける
海外にも事業を展開している外資系企業において、ビジネスレベルの語学力はほぼ必須と言えます。
求人によっては「語学力は問いません」と記載されているケースもありますが、英語が話せない状態では採用率がかなり低いです。
少々時間がかかってしまうかもしれませんが、ビジネスに求められる語学力を身につけておくと良いでしょう。
御社に入社したいために語学力を身につけましたと伝えれば、大きなアピールポイントにもなります。
5年後・10年後の具体的な将来像を持つ
入社してどの様な業務をどのようなポジションでこなしたいのか、入社後の具体像があると良いです。
ひいては入社してから5年後・10年後のなりたい人物像を持っていると、長期的に勤務する想定があるので採用にも前向きになります。
いかに自分を偽りなく最大限にアピールするかという点が、面接で重要なので抜かりなく準備しておきましょう。
第二新卒で外資系企業への転職におすすめのエージェント
外資系企業への転職は求められるスキルが高いうえ、日系企業とも異なるので十分な対策が必要です。
その対策としておすすめなのが転職エージェントを活用することです。
そこで、この章では第二新卒の外資系企業への転職の際に、おすすめの転職エージェントをご紹介します。
- マイナビエージェント(ハイクラス)
- エンワールド
- ランスタッド
マイナビエージェント(ハイクラス)
20代~30代のハイクラス転職には、マイナビエージェント(ハイクラス)がおすすめです。
年収800万円以上の求人が数多く掲載されており、年収アップ・キャリアアップ思考のある第二新卒にピッタリなサービスと言えます。
もちろん、外資系企業の求人も取り扱われているので、様々な求人を比較して転職先を選べます。
担当のコンサルタントから希望条件や適性を元に求人を紹介してくれるサポートもあるので、上昇志向のある第二新卒はぜひ利用してみてくださいね。
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エンワールド
エンワールドは外資系企業や日系のグローバル企業を対象とした転職エージェントです。
業界や職種に詳しいコンサルタントがついて、転職をサポートしてくれます。
特に「入社後活躍」を掲げており、中長期でのキャリアの提案や、入社後1年のサポートを受けることができます。
ランスタッド
ランスタッドはエンジニアの求人を多く持っています。
また、財務・経理や人事などの管理部門の求人にも強いことも特徴です。
外資系企業の求人も多くなっているので、第二新卒で外資系企業に転職したいという人にもおすすめです。
第二新卒を募集している外資系企業
では、実際に第二新卒を募集している外資系企業にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは2022年8月時点で募集がある企業をご紹介します。
メットライフ生命保険株式会社
メットライフ生命保険はアメリカ合衆国に本社を置くメットライフの日本法人です。
外資系企業らしく、歩合給が大きいようです。
未経験でも応募可能で研修が充実しているのも第二新卒にとってうれしいポイントです。
アデコ株式会社
アデコはスイスに本社を置く人材サービス企業です。
業界未経験でも挑戦できることが第二新卒でもうれしい点です。
導入研修もあり、メンターとして先輩社員がついてくるので安心ですね。
外資系企業ならではの特徴を理解して、転職を成功させよう
第二新卒でも、外資系企業に転職することは可能です。
しかし転職を成功させるには、日本企業と外資系企業の採用基準や特徴に違いを理解し、求めているニーズに応えなければなりません。
選考方法こそ大きな差はありませんが、求められるスキルには明確な違いがありますので、理解しておかなければなりません。
また、外資系企業は実力主義で、努力次第では高収入を得られる魅力的な転職先で、実力社会で働くことによって自身のスキルアップにもつながります。
この記事を読んだ方の転職が成功するのを祈っています。