第二新卒で転職する際の志望動機の書き方は?企業が見ているポイントも解説
現代では、新卒で入社しても早期退職をして、転職する人が増加しています。
しかし、退職して第二新卒になると「転職うまくいくかな?」と不安ではありませんか?
第二新卒は新卒と違って、求められる内容が違ってきます。
そのため、履歴書の志望動機の欄を「どうかけばいいのか?」と迷ってしまいますよね。
そこで、今回は第二新卒の方向けに、履歴書の志望動機の正しい書き方を紹介していきたいと思います。
第二新卒の志望動機を書く前にやるべきこと
志望動機を作成していくうえで、自己分析と企業分析を行う必要があります。
自分が何をしたいのか、どのような適性があるのかなど、理解しておくことが山のようにあります。
そこでここからは、自己分析と企業研究の取り組み方を解説!
ぜひ参考にしてみて下さい。
自己分析をする
まずは過去のアルバイトや学生時代の経験から、自分が大切にしていることや「こだわり」を洗い出していきます。
過去の経験を探っていけば、必ずどこかに自分の「これは大切にしたい」という価値観が見えてくるはずです。
難しければ、過去の経験に対して「なんであの時自分はこうしたんだろう」と考えてみると、良いかも知れません。
ここで大事なのは、いかに明確にできるかなので、明確になって腑に落ちるまで頑張りましょう。
第二新卒の転職に有効な自己分析の方法を紹介!自己分析を入念におこない転職を成功させよう
企業分析する
次に大事なのは、自分のやりたい事やこだわりとの共通点を探しながら企業分析していくことです。
企業サイトを読みこむのは勿論、社員や役員のインタビュー記事等があれば全て目を通しておきましょう。
さらに、IRページという、会社の経営状態や財務状況のページがどこの企業も基本的にはあるので、そこも理解出来るようになると、就活での強みになります。
大切なのは、共通点を探りながらなので、意識しながら読み込んでください。
企業と自分のこだわりの共通点を伝える
最後に、企業のこだわりと自分のこだわりに共通点があることを証明できるようにしましょう!
「証明」と聞くと難しく思うかも知れませんが、簡単に言うと、共通している部分を分かりやすく説明できれば良いです。
採用担当者はこの内容を通して、説得力がある志望動機かを判断していきます。
「自分と企業がいかにお似合いか」の裏付けを積み重ねていく感覚ですね。
第二新卒向けの志望動機の正しい書き方
自己分析と企業分析が終わったら、次は実際に「志望動機」を書いていきます。
その際にも、いくつかのポイントや注意点がありますので、確認していきましょう。
志望動機で伝えるべき内容
第二新卒の志望動機で伝えるべき内容はいくつかにしぼられます。
細かい内容の部分は「共通点の証明」ができていれば自然と書き上がるはずです。
大事なのは、企業が第二新卒に求める人物像は何かを意識した書き方です。
志望動機では「長期的に活躍できそうか?」を見られる
採用担当者は、志望動機で「長い付き合いで仕事がしていけそうなのか」を判断します。
長期的な活躍が見込めるかという観点は、さらに2つに分けられます。
- 仕事に対してのポテンシャルが高いか
- 社会人としての基本的なマナーやスキルが身に付いているか
上記の様にヒューマンスキルに重点を置かれており、専門的なスキルはあまり求められていません。
志望理由
なぜこの会社を選んだのかという志望理由がまずは一番大切。
どんなに他の点がよく書けてても、これが欠けると、もはや「志望動機」ではなくなります。
逆にこれをしっかり書けていれば採用担当者から一目置かれるでしょう。
「この志望理由ならバイタリティを持って仕事をしてくれるだろう」と思わせましょう!
自分の人柄
企業からすると、入社した後も長期的に勤務してほしいという思いが強いため、人柄をアピールするのも重要。
長い付き合いをしていくと考えた時に、人柄に問題がないか、人柄が社風と合ってるかなどを気にするのは当然です。
自分がどんな性格なのか、どのような特徴を持っているのかしっかり伝えていきましょう。
仕事に対する熱意
仕事に対する熱意や意気込みを書きましょう。
大切なのは、過去のエピソードや経験と紐付けられていることです。
また「会社に入ったらこんな仕事をしてみたい」という内容を明確な理由を伝えれば、企業からの印象がかなり良くなるでしょう。
第二新卒の志望動機NG例
志望動機の欄でやってはいけないこともあります。
これをやると、印象を大きく損ねるので、気をつけましょう。
退職理由と志望動機の矛盾
退職理由と志望動機の矛盾は違和感を感じさせてしまいます。
大切なのは、退職理由と志望動機の一貫性です。
「前職ではできなかったことも、御社であれば実現できる」という様に、一貫性を持たせまるようにしましょう。
漠然とした志望動機
漠然とした志望動機は採用担当者に「本当にこの会社に入りたいのか」と思わせてしまうので、注意しましょう。
志望動機では、自分のやりたいことや、こだわりを明確にしなければいけません。
例えば、「御社の◯◯に共感しました」だけだと具体性が無く、何一つアピールになっていません。
具体的にどこに共感して、なぜ共感できるのかを具体的に説明しましょう。
スキルアップや成長を求めている
自分のスキルアップや成長をしたいという内容も志望動機に入れてはいけません。
なぜなら、企業に成長させてもらうという「受け身の姿勢」だと捉えられる可能性があるため。
成長はあくまでも結果論と考えておきましょう。
第二新卒の志望動機で企業が見ているポイント
企業側が志望動機で聞きたい本音の部分を改めて確認していきましょう。
これをしっかり押さえれば、履歴書の志望動機だけでなく、面接でも役立ちます。
数ある企業の中でなぜ弊社を選んだのか
本当にこの仕事に合っている人材か、すぐに辞めたりしないかを採用担当者は気にします。
「なぜ、数ある会社の中から、他社ではなく当社を選んで応募してきたのか」を知りたいということですね。
しっかり企業分析して、会社の社風、経営理念、事業内容を盛り込みながら、説明しましょう。
前職を退職した理由
第二新卒は新卒入社後、3年以内に早期退職しているため「なぜ退職したのか」はもちろん聞きたいポイント。
企業側からすれば「転職しても、またすぐに辞めてしまうのではないか」という懸念があります。
これを払拭するにはどうしていけば良いでしょうか?
第二新卒はどのようなことに「仕事できない」と感じて、仕事を辞めたのか?
責任感を持って仕事に取り組んだことを伝える
短い経験の中でも、責任感を持って仕事に取り組んだことを伝えましょう。
そうすれば、仕事や人間関係が嫌で退職したわけではないというと解釈してくれるでしょう。
ここでも、具体性が大事なので、「どんな仕事を頑張ってその結果どうなったか」を説明しましょう。
転職活動でこころがけている事を伝える
新卒採用時の失敗をふまえて、転職活動でこころがけている事を伝えていきましょう。
「この会社もまた辞めたりしないか」という懸念を払拭するにはこれが一番ストレートな表現ですね。
これが伝われば、採用担当者は安心するはずです。
新卒採用の入社後になぜギャップを感じたのかを整理して、「今後はこうしていく」と伝えましょう。
以前の職場の退職理由は前向きに
退職の理由を過去や前職での理由にしないようにしましょう。
企業側も第二新卒が早期に退職してしまっていることは理解しています。
過去ではなく、いかに未来に向けた理由かで印象は変わるでしょう。
第二新卒の志望動機は転職成功に大きく関わっている!
ということで、履歴書の志望動機の欄は「どうかけばいいのか?」という疑問についてお答えするべく、正しい書き方を説明してきました。
やはり、第二新卒は新卒と違う観点が必要。
一般的な第二新卒に対する企業のニーズや聞きたいことを把握し、その上で自己分析と企業分析をして、自分を売り出していきましょう。
志望動機は履歴書の中でも一番大切な部分なので、時間をかけて丁寧に仕上げていきましょう。