転職でたまに目にする零細企業とは?第二新卒から零細企業への転職はあり?
皆さんは「零細企業」という言葉の意味を説明することができますか?
大企業や中小企業の場合は、イメージできるかもしれませんが、零細企業に関してはほとんどわからないという方が多いのではないでしょうか?
また、間違ったイメージから転職先の候補から零細企業を避けてしまう方もいらっしゃるようですが、実は零細企業への転職には幾つもメリットがあります。
これから転職を考えている第二新卒の方も、自分に合っていて実力が発揮できるのは、「零細企業」かも知れません。
そこでこの記事では、零細企業についてのあれこれを紹介していきます。
第二新卒におすすめの転職サイト・転職エージェントランキング21選|評判と特徴を徹底比較!
20代におすすめの転職サイト・エージェントランキング28選|未経験・女性向けや選び方も解説
- 職種
- 全職種
- 公開求人数
- 200,000件以上
- 対応地域
- 全国
- おすすめ年代
- 20代から50代以上
零細企業とは?
実は法律上では「零細企業」という言葉は存在していません。
ですが、同じ意味合いで「小規模企業」や「小規模事業者」という言葉が使われています。
- 小売業、卸売業、サービス業--従業員-5人以下
- 製造業、建設業、その他業種---従業員20人以下
- 宿泊業、娯楽業---従業員20人以下
小規模企業として扱われるのは上記の条件に当てはまる企業です。
資本金などで区切られることはなく従業員の人数で判断されますので、多くの方の頭の中にある「零細企業は儲かっていない」というイメージは当てはまりません。
そのため、中には零細企業でありながら、非常に大きな売上を誇る企業も存在しているのです。
中小企業よりも規模の小さい企業
- 小売業--資本金(出資総額)が5000万円以下、または従業員が50人以下
- 製造業--資本金(出資総額)が1億円以下、または従業員が300人以下
小売業と製造業に絞っての紹介ですが、中小企業の定義は上記のようになっています。
零細企業と比べた場合、企業規模に大きな違いがあることがわかりますね。
条件が「以下」となっているので零細企業も中小企業に含まれていると考えることもできますが、零細企業を含む場合には「中小零細企業」という呼び方が使われることがあります。
業種にもよりますが、零細企業とは従業員数名から10数名程度の非常に規模の小さな企業であると理解しておけば大きな問題はありません。
第二新卒は大手に就職できる?大手企業は第二新卒に何を求めているのか?
第二新卒が零細企業に転職するメリット・デメリット
多くの方が転職先として、「大企業」を希望しているかも知れません。
また、大手は難しいからと中小企業を目指す方もいるかもしれませんが、自ら零細企業に転職しようと考える方は少ないでしょう。
しかし、第二新卒の方にとって、零細企業への転職は多くのメリットを与えてくれます。
併せてデメリットも紹介しますので、転職先の候補に零細企業を含めるかどうかを一度考えてみてはいかがでしょうか?
メリット
零細企業の規模の小ささは、場合によっては大きなメリットを与えてくれます。
例えば会社規模が大きくなるにつれて、1つの物事を決めるのに複雑なステップを踏む必要があり、自分の意思を仕事に活かすことが難しくなります。
簡単に言えば零細企業は「やりがい」を感じやすい職場環境だということができるのです。
入社してすぐに活躍できる
社員数の少ない零細企業では、入社して早い段階から実際の仕事に取り組むことができます。
大企業では年功序列の考え方が未だに色濃く残っており、やりがいを感じながら働ける環境は中々手に入りません。
しかし、人数が少ない零細企業の場合は、しっかりと成果を残すことができれば評価もされやすく、やりがいを感じやすくなります。
実力があれば年齢的に若くても、早い段階で責任のある役職に就ける可能性も高いのも零細企業の特徴ですので、第二新卒の方も早くから活躍することが可能です。
コミュニケーションが活発に取れる
規模が大きい会社に入った場合、社長の名前も顔もわからないということも少なくはありません。
これは上層部とのコミュニケーションが取りにくいということにも繋がります。
しかし、零細企業ならば直接社長と会話する場面もあり、仕事上での同僚とのコミュニケーションも活発に取る必要もあります。
会社の歯車の1つとなるのではなく、皆で1つとなり仕事を進めるというやりがいを感じられるのも零細企業を選ぶメリットです。
裁量権を与えてもらいやすい
言われるがままに仕事を行っていたり、自分の意見があっても意思決定の権利がなく思い通りの仕事ができないとなれば、やりがいを感じることは難しくなります。
しかし、会社規模が小さくなれば意思決定までのステップも少なくなり、良いアイデアを出すことができれば意見も通りやすくなるという傾向があります。
また、零細企業では与えられた職務に対する裁量権を与えてもらいやすく、自分の意思を仕事に反映しやすくなります。
それだけ責任も重くなりますが、仕事へのやりがいも大きくなりますね。
デメリット
会社規模の小ささはデメリットにもなり得ます。
人数が少ないことで一人一人の仕事の負担が大きくなってしまったり、人間関係を円滑に保つ努力を求められたりもします。
これから紹介するデメリットの中には考え方次第ではメリットへ変わるものもありますので、自分にとってデメリットになるかどうかを考えてみるのをおすすめします。
教育制度が整っていない
ある程度の規模の企業の場合は、定期的に入ってくる新入社員を教育するための制度が整っています。
しかし、定期的に新人が入ってくる可能性の低い零細企業の場合は、教育体制への期待はあまりできません。
いきなり現場に放り込まれ、実務を通して学んでいくことになる可能性も低くはなく、人によってはデメリットに感じるでしょう。
人数が少ないので人間関係が拗れてしまうと修復が難しい
少人数の職場になればなるほど、人間関係が重要になります。
もし零細企業で人間関係が拗れてしまった場合、修復が難しいだけでなく仕事への悪影響も考えられます。
特にこれから転職する皆さんは、出来上がった職場環境に加わることになりますので輪を乱さないように気を使う場面もあるはずです。
しかし、自分に合った人間関係の職場に入ることができれば、日々の仕事を楽しく行うことができる可能性が大です。
自発的に動かなければならない
大企業や中小企業の多くでは仕事が細分化されており、行うべき仕事は限られる傾向があります。
しかし、零細企業の場合は受け持つ仕事の範囲が大きくなりやすく、場合によっては同僚のサポートも行わなければなりません。
そして言われるのを待つだけでなく自発的に仕事に取り組む姿勢を見せなければ、同僚や上司から認められたり実力を高めるのが難しくなります。
これは非常に大変ですが、努力を続けている間に様々なスキルや知識を身につけることができるはずです。
零細企業に向いている人の特徴
ある職種での知識や技術を高めたいと積極的に仕事に取り組むことができて、コミュニケーション能力の高い方は零細企業に非常に向いています。
第二新卒で転職を考える方の中には「次こそは!」と考えている、バイタリティーに溢れている方が少なくないはず。
そんな皆さんにとって、零細企業は今いる職場よりも働きやすい場所かも知れませんよ。
能動的にコミュニケーションが取れる人
零細企業で活躍するには同僚とのコミュニケーション能力が重要になります。
自分から他者へ話しかけたりできるような能動的な人物であれば、あっという間に職場に馴染むことができるはずです。
若い方中心のベンチャーやベテラン揃いの企業など零細企業にも色々あります。
第二新卒で転職を考えている20代前半から半ばの皆さんがコミュニケーション能力を発揮できれば、職場の先輩方に可愛がってもらうことは難しくありません。
特定の職種の様々な仕事を経験したい人
1人で幅広い業務を受け持つことが多い零細企業では、その職種における様々なスキルを身につけることが可能です。
能動的な働き方ができる人材を欲しがる企業は数多くあり、零細企業で積んだ経験を武器にして大企業への転職なんてことも可能です。
特にまだまだ若い第二新卒の方にとっては、武者修行感覚で零細企業へのチャレンジしてみるという考え方も悪くはないのではないでしょうか?
零細企業でも優良な企業はたくさんある!
零細企業と呼ばれている企業は従業員の人数が少ない企業であり、決して「儲かっていない企業」とイコールではありません。
素晴らしい技術を持っていたり、この記事の序盤でお伝えしたように高い売上を誇る優良企業も零細企業に含まれているのです。
そしてそんな優良な零細企業は、思ったよりもたくさん世の中には存在しているんです。
転職エージェントを活用すれば優良零細企業と出会いやすい!
優良な零細企業が世の中にはたくさんあると言っても、そんな求人と出会うのは容易ではありません。
なぜなら毎日のように転職情報サイトを覗いていても、どの求人が本当の意味で優良なのかを判断することは難しいからです。
しかし、「転職エージェント」を活用すれば、優良な零細企業と出会える確率は跳ね上がります。
転職エージェントは希望の条件に合い皆さんの経験を活かせる仕事を探し出してくれますので、優良零細企業を探している第二新卒の方の転職活動のパートナーとしておすすめです。