第二新卒で公務員は不利になる?種類や注意点・効果的な試験勉強方法も解説
公務員は安定した給与に加えて、福利厚生・休日なども充実しているので、どの年代からも人気のある職種です。
近年では若い年代の安定志向が強まっており、今の会社を辞めて、公務員を志望する第二新卒の数が多くなっています。
公務員を目指そうと思っている第二新卒の中には、新卒に比べて合格しにくいのでは?
と思っている人が多いですが、そんなことは一切ありません。
新卒・第二新卒に変わりなく、公平な受験を受けられます。
しかし、公務員試験は、幅広い分野の教養と明確な基準を設けた面接を合格しなければなりません。
受験者が多く、かなり倍率が高くなっているのは確かです。
そこで今回は、第二新卒で公務員を目指している人に向けて、公務員の種類や公務員の選考過程などを説明していきます。
公立のいい試験勉強方法なども説明していきますので、是非参考にしてみてください。
第二新卒で公務員は不利?
公務員を目指すうえで、第二新卒ではかなり不利になるのではないか?と考えている人も多いと思います。
しかし、第二新卒だからと言って不利になることはありません。
新卒・第二新卒に関わらず、同じ内容の筆記試験・面接のもとで選考を進めていきますので、第二新卒だからと言って不利になりません。
万全な試験対策をして、筆記試験・面接を通過すれば、第二新卒でも公務員になれます。
第二新卒は「一般採用枠」で選考を受ける
入社後3年以内に退社している第二新卒では、公務員試験を受ける際に過去の経験やスキルが重視される社会人採用枠で選考を受けられません。
社会人採用枠の規定が「社会人経験3~5年以上」となっているためです。
そのため、第二新卒は学力を重視する傾向のある、一般枠での受験を新卒者と共に受験します
新卒と共に受験をしますが、公務員試験は公平性が保たれているので、これまでの経歴が結果に影響を与えません。
年齢に関しても制限以内であれば問題なく、不利になることもありません。
公務員の選考過程とは?
公務員になるには、面接に加えて筆記試験が必要です。
筆記試験の内容は、受ける公務員の種類によって様々ですが、専門的な知識というよりも幅広い知識が必要になります。
試験範囲も広いので、試験勉強をする場合にはかなりの期間がかかりますので注意しましょう。
試験日までに、試験勉強が間に合わないこともありますので、期間にゆとりをもって試験勉強に取り組むようにする必要があります。
公務員試験は、採用試験は以下のような構成になっています。
一次試験(一般教養、小論文などの筆記試験)
公務員試験は通常、一次試験が筆記で二次試験が面接です。
筆記試験については、20項目以上の幅広い項目から出題されます。
出題範囲がかなり広く設けれられているので、どこの項目が出てもいいようにまんべんなく試験対策しなければいけません。
二次試験(面接)
面接では、履歴書などに記入した志望動機の内容に沿った質問をされます。
そのため、履歴書に書いたこととリンクした回答が必要とされます。
面接で何を聞かれても落ち着いてその志望動機の内容に沿った、一貫性ある回答を目指しましょう。
志望動機とリンクした対応は、面接官に好印象を与えるだけでなく高評価につながります。
また、面接では前職の退職理由を問われるケースが多いです。
いかなる理由であっても退職理由は、全てポジティブな表現に言い換える事が大切です。
面接官は前職の愚痴や不満を聞くために、退職理由を尋ねるわけではありません。
前職でどのような仕事をしていて、どのようなスキルを身に付けたのか、その身に付けたスキルが次の職場でどう活かせるのかを退職理由の中で聞こうとしています。
面接官の質問意図を理解し、自分なりの回答を用意しましょう。
第二新卒が目指す公務員の種類とは?
公務員の種類は、国家公務員・地方公務員・公安系公務員に分けられ、この3つの中でも様々な種類の職種があります。
国家公務員
国家公務員は「総合職」と「一般職」に分かれています。
総合職として採用されると、「中央省庁」に配属されて、国全体に関わるスケールの大きい仕事を行います。
いわゆる官僚として職務にあたることになり、総合職を目指す場合には総合職試験という試験に合格しなければなりません。
対して、一般職は一般事務や技術系の業務をおこないます。
技術系の仕事は、主に土木職や農学職などです。
1府12省庁、もしくは地方労働局や地方運輸局、入国管理局などに配属されることになります。
地方公務員
各都道府県庁や市町村の自治体組織に所属し、主に地域住民のための公務に従事しています。
地方公務員の職種は、
- 市役所窓口などの「事務系」
- 土木や農業など専門知識を活かした「技術系」
- 保育士や管理栄養士など国家資格が必要となる「資格系」
- 警察官や消防官など地域の安全を守る「公安系」
以上の4職種に分けることができます。
自治体ごとの募集となるため、受験基準や試験内容などは各自治体で異なります。
第二新卒者が公務員試験を受ける際の注意点
第二新卒が公務員試験を受けるにあたっての注意点を説明していきます。
場合によっては、希望する公務員の試験を受けられない事態もあるので、注意が必要です。
種類によっては年齢制限がある
第二新卒の人が公務員試験を受ける上で、注意する点は年齢制限です。
年齢制限を廃止した自治体もあるものの、多くの自治体では年齢制限を設けています。
受験する公務員の種類によって年齢制限はばらばらですが、国家公務員などの上級の公務員などが、より厳しく年齢制限を設けていることが多いです
希望している種類の年齢制限がいくつなのか、あらかじめ確認しておきましょう。
勉強時間の確保が必要
公務員試験の試験勉強には、全てを終えるのに1000時間かかると言われています。
公務員試験を受験するにあたっては勉強時間の確保が必要です。
公務員試験は、先にも述べた様に広く浅く問われる試験形式で、科目の内容自体も文系・理系を問わず出題されます。
感覚としては、大学の受験勉強に近く、文系理系を問わず全ての範囲を網羅する勉強をする必要があります。
そのため、公務員試験を受験する際には予備校の対策講座を受講したり、一般の書店で販売されている書籍を活用することが効果的です。
公務員試験に合格する一番の近道は、予備校に通い対策講座を受けることです。
受講費用こそ高額ですが、各種予備校の受験に対するノウハウが凝縮されて詰まっているため、より効率的に勉強を進めることができます。
第二新卒は公務員の試験勉強はいつから始める?
公務員になるためには、志望している種類の公務員試験を通過しなければなりません。
公務員試験に向けて、どの時期からどのくらいのペースで試験勉強をすれば良いのかを説明していきます。
公務員試験対策はゆとりをもって始めよう
公務員試験は、一次試験が通常5~7月の間で行われます。
試験勉強にかかる時間は、1000時間ともいわれていますので、ゆとりをもって1年以上前から試験勉強を開始することをおすすめします。
しかし第二新卒は、時間に余裕がある新卒とは違い、勉強に十分な時間をあてることができないと思います。
試験勉強を独学でやろうとする方が多いかもしれませが、公務員試験は空いた時間の独学で突破できるほど易しいものではありません。
ある程度時間をかけて、働きながら参考書を使い独学で勉強をするか、公務員試験の対策をしている予備校に通わなければなりません。
どの公務員を目指すのかを決める
先程も説明した通りに公務員と一口に言っても、国家公務員・地方公務員などと、種類が多岐に渡ります。
そのため、自分がどの種類の試験を受けるのか決めておきましょう。
受験する公務員試験によって、試験内容や選考過程が変わってくる場合があるので、それに合わせて試験対策の仕方も変わってきます。
早い段階で種類を選択し、いち早く試験に取り組めるようにしましょう。
予備校に通うか・独学で試験勉強を進めるか
公務員の試験勉強をしていく上で、予備校に通って試験勉強するのか、参考書などを駆使して独学で試験勉強を行うのか決めなければいけません。
公務員試験の勉強は、予備校に通って勉強をするのが一般的と言われています。
予備校に通えば、参考書では知ることができない試験対策や、試験勉強、出題内容の傾向などを知ることができるためです。
また、ともに勉強をしていく仲間がいるので、勉強への意欲を持続できます。
しかし予備校に通うには、多額の料金がかかってしまいますので金銭面で余裕がない場合には、独学で勉強しなければなりません。
独学で勉強するとなると、長期間の間一人で勉強をしていくので、モチベーションを保っていくのがかなり難しくなっています。
独学で勉強して公務員になった人もいますが、かなり難易度が高いので、予備校に通うのをおすすめします。
第二新卒でも公務員に転職できる!
第二新卒の公務員試験対策には、独学で勉強か予備校で勉強の2パターンがあります。
どちらで選択するにしても、一長一短がありますが、予備校に通うのが一般的です。
以下がそれぞれのメリット・デメリットをまとめた表になります。
独学で勉強 | 予備校で勉強 | |
---|---|---|
メリット | ・お金がかからない ・自分のペースで勉強できる |
・効率のいい勉強ができる ・試験の出題傾向を知れる |
デメリット | ・勉強へのモチベーションが保ちづらい ・合格する可能性が低い・他の予備校生よりも勉強が遅れて、挫折してしまう可能性がある |
・多額のお金がかかる |
予備校は試験勉強に加えて面接対策も行っているので、試験に必要なすべてを学ぶことができますので、合格率もぐっと上がります。
第二新卒の中には、金銭的に予備校に通えない…という方もいると思います。
でも、安心してください。
予備校に通わないで、独学で勉強をしてきた人でも、試験に合格して公務員になった人がたくさんいます。
試験に対する気持ちを強く持ち続けられれば、予備校に通っていようが、ド億額で勉強しようが関係ありません。
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