女性が外資系企業で活躍するのはきつい?年収や転職に成功する秘訣を紹介!
「女性でも高収入を目指せる外資系企業へ転職したい」
「年齢や性別に関係なく成果を評価してくれる企業で働きたい」
このように、キャリアアップのために外資系転職を考えている女性は少なくありません。
実は国内企業よりも、外資系企業の方が女性が働きやすいといわれていて、出産や子育てに関しても理解のある企業が多いのが特徴です。
今回の記事では、外資系企業で活躍できる女性の特徴や求められるスキルに加え、外資系企業の雰囲気や風土についてまとめました。
外資系企業への理解を深めるとともに、外資系転職を成功させる参考にもなりますので、ぜひ読んでみてください。
外資系企業に向いている・活躍できる女性の特徴
外資系やグローバル企業というと、どんなイメージがあるでしょうか?
「自分でも働けるのだろうか?」「語学力はどのくらいあるのいいの?」
このような不安から、自分に向いているのか悩んでいる女性も少なくないでしょう。
ここでは、外資系企業に向いているタイプや、活躍できる女性の特徴について解説しています。
外資系で働いた経験がない方は、ぜひ参考にしてみてください。
キャリアウーマンとしてバリバリ働きたい女性
外資系企業の特徴の1つに、「成果主義」があげられます。
日系企業のように、年功序列や学歴、社歴の長さを重視している外資系は少なく、個人のパフォーマンスが給与や昇格に反映されるのが一般的です。
そのため上昇志向があり、「性別や年齢ではなく成果を評価してほしい」と望む女性は、外資系企業に向いているでしょう。
経験を積むごとに求められる成果も高くなりがちですので、プレッシャーに弱い人は転職しても長続きができないかもしれません。
しかし給与体系にインセンティブを採用している企業が多く、日本企業よりも大きく稼げることから、やりがいや達成感を感じられることも多くなります。
高いレベルの英語力がある女性
外資系で働くために必要な英語力は、「TOEIC800点以上」が目安とされています。
社内の公用語が英語の場合は、社員とのコミュニケーションや会議では基本的に英語を使用しますので、ビジネス英会話ができるレベルを求められるでしょう。
また転職活動では、英文履歴書(レジュメ)を書いたり英語面接が行われたりしますので、事前の対策が必要です。
ただし、すべての外資系企業が「英語力必須」という訳ではありません。
社員やクライアントが日本人のみの場合は日本語を使用しますし、プログラミングなどの特殊なスキルを持っている場合は、英語力がなくても業務を遂行できると判断されることもあります。
「英語力に自信がない」という理由で外資系への転職を躊躇してしまう人もいますが、英語力が不要の企業やポジションもあるため、はじめから諦めずに調べてみることをおすすめします。
世界各地を飛び回って仕事がしたい女性
世界中には国際的な舞台で活躍する女性がたくさんいて、語学力を活かして世界各地を飛び回っています。
「自分の実力を世界で試したい!」「日本との架け橋を作りたい」と考えいる女性にとって、海外に本社がある外資系企業への転職は最適です。
海外を飛び回って働くためには、不自由なくコミュニケーションが取れる高い英語力と業績、異文化を受け入れる柔軟性も必要になります。
海外での就業経験がある方や帰国子女は、抵抗なく外資系の風土に馴染みやすいのが強みになるでしょう。
【年代別】女性として外資系企業から求められているスキル
スペシャリストを求める外資系企業への転職では、「即戦力」や「専門性」があることが前提です。
しかし年代によって求められるスキルに差がありますので、「20代」と「30代」に分けて必要なスキルをご紹介していきます。
20代女性の場合はポテンシャル・適応力
20代女性に求められるのは、潜在的な資質や可能性を重視した「ポテンシャル」と、どんな環境にも速やかに対応する「適応力」の2つです。
一般的な中途採用では即戦力となる経験やスキルが重視されますが、社会経験の浅い20代であれば将来性に期待した採用方法が適応されます。
未経験者も採用枠に入るため、職種未経験者や外資系未経験者も積極的にエントリーできるのがポシテンシャル採用のメリットです。
また20代であれば前職の企業のカラーに染まり切っていない点から、新しい環境に馴染みやすいと考えられています。
何事にもポジティブに取り組め、チャレンジ精神や好奇心が旺盛な人は、適応力があると判断されやすいでしょう。
30代以上の女性は即戦力・管理能力
30代以上になると、採用してすぐに成果を生み出せるような「即戦力」が必要不可欠です。
新卒を含めた20代のように、「会社がゼロから育ててくれる」ということは基本的にありません。
外資系での実務経験がなかったとしても、仕事をこなしていくうちに会社の大きな戦力として実力を発揮できるような人材が求められます。
さらに30代になると、部下を持ったりチームリーダーとしてメンバーの管理をするといった「管理能力」も問われます。
自ら目標を設定しミッションをクリアする力が、30代で外資系にチャレンジする上で大切です。
30代の採用においては、マネージャー候補やプロジェクトリーダーの募集も多いので、これまでの経験や成果が大きく問われることになるでしょう。
女性でも働ける?外資系企業の雰囲気・風土とは?
外資系企業で働いた経験がない場合、
「外資系企業は成果主義で高収入」
「結果を出せなければすぐに解雇される」
「人間関係がドライ」
というようなイメージを持っている人も多いと思います。
そのため、「女性の私にはむずかしいのでは?」と考え、外資系への転職を諦めてしまうこともあるでしょう。
ここでは、外資系企業の雰囲気や風土について、実態を含めて解説していきたいと思います。
年功序列ではなく成果主義
「外資系は若くても実力があれば昇格できる」「女性の役員や取締役が多い」というイメージを持っていませんか?
実はそのイメージ通り、外資系企業では年齢や性別に関係なく、成果を出した人が正当に評価される風土があります。
日本企業のように、「年功序列」「男性優位」ということは少なく、「努力」より「結果」が追求される評価制度です。
しかし一方で、雇用が安定していないという理由から、外資系転職にチャレンジできない女性も少なくないでしょう。
意外かもしれませんが、実は外資系企業であっても日本の労働基準法が適用されるため、従業員を簡単にクビにすることはできません。
「外資系企業だから」という理由で予告なしに解雇されることはないので、解雇されることを前提に転職を諦める必要はないでしょう。
立案~決済までのスピードが早い
外資系企業は、「建前」や「根回し」といった日系企業にありがちな文化が少ない環境です。
そのため立案から決済までのプロセスがシンプルで、文書のやり取りも比較的少ないといえるでしょう。
日系から外資系企業へ転職した人は、「日系企業の2倍以上のスピード感がある」と感じる人が多いようです。
また決済スピードに加え、担当する業務のコミットメントも強く求められる傾向があります。
約束したスケジュールを守れない場合は、業務のムダを削ぎ落としてスピード感を上げなくてはいけません。
期限にコミットする管理能力や、依頼されたことをすぐに実行に移せる行動力が、外資系で働く上では必要になってくるでしょう。
自主性や主体性が評価される傾向
外資系企業は個人の裁量権が大きいため、自分で物事を判断して進める「自主性」や「主体制」が求められます。
また日系企業では、部下のミスは上司の責任になることが多いですが、外資系では自分が責任を取るケースも少なくありません。
教育制度に関しても、日系企業に比べると短時間で、独り立ちしたあとは自分の考えでアクションを起こす必要があります。
個人主義が強いのが外資系の特徴ですので、自分の成果を上司に積極的にアピールし、意思表示する姿勢が大切です。
つまり成果を上げるために自主的に動ける人でないと、外資系企業で活躍することはむずかしいでしょう。
産休・育休は取りやすい
キャリアアップを目指す女性にとって、出産や育児は大きな転機になります。
近年では、日本企業も育休や産休が取りやすい環境になってきており、男性が育児休暇を取得できるような動きも見られるようになりました。
しかし、これは大手企業や公務員の話で、中小企業や零細企業では退職や異動を余儀なくされる女性が絶えません。
クリアすべき課題が多い日本企業においては、ワーキングマザーが働きやすい環境とはいえないのが現状です。
一方で外資系の場合は、子育てに関して理解のある企業が多く、産休や育休のサポート体制が整っています。
成果主義という面からも、「時短だから」「子育て中だから」という理由で、キャリアを中断されるようなことはないでしょう。
しかし子育て中だからといって、結果が出なくてもOKということはないので要注意です。
女性におすすめ!外資系企業の主な職種
外資系企業への転職において、「女性が転職しやすい」と言われている職業があるのをご存知でしょうか?
ここでは、女性におすすめしたい3つの職種についてご紹介していきます。
営業
外資系は「即戦力」や「業務のスペシャリスト」を求める傾向が強く、未経験者が採用される可能性は非常に少ない印象です。
しかし、まったくチャンスが無いという訳ではありません。
女性に人気で、未経験からでもチャレンジしやすい職業の1つが「営業職」です。
業界でいうと、「生命保険業界の営業職」や「製薬会社のMR」が、女性を積極的に採用しています。
いずれも女性が活躍しやすい業界で、「未経験OK」で募集している求人もたくさんあるのでチェックしてみましょう。
スタートが遅れをとっていても、経験を積めば正当に評価してもらえるので、頑張り次第で高収入やハイポジションを狙うことだって十分に可能です。
マーケティング
マーケティングの中でも、未経験からチャレンジしやすい職業が「Webマーケター」です。
Webマーケティングの需要はこれからも上がると予想されているため、外資系企業で働きたい女性に強くおすすめできます。
「顧客が本当に求めているモノ・サービスは何だろう?」
「自社の商品を広めるためにはどんな戦略が必要だろうか?」
このように、常にトレンドや世間の動向をチェックし、アイデアを出したり物事をロジカルシンキングできる人に向いています。
また利益や売上拡大に関する仕組みづくりを作るのが好きな人、ITやWebの仕組みに長けている人も、活躍できる可能性が高いでしょう。
近年、外資系企業では、デジタルマーケティングスキルを持つ人材を積極的に採用している背景があります。
求人サイトをみると分かりますが、「未経験OK」や「経験職種不問」、「学歴不問」などで、外資系マーケティングの募集が目立ちます。
さらに未経験でも「年収400万円〜」で、平均年収は800万〜1000万円と、日系企業よりも高い傾向です。
マーケティングの素質があって年収アップを目指しているなら、外資系のマーケティングに挑戦してみることをおすすめします。
コンサルタント
外資系企業が多い業界の一つに、コンサルティング業界があげられます。
マッキンゼーやボストンコンサルティング、アクセンチュアなどは、誰もが1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
外資系のコンサルティング業界では、女性のコンサルタントやアナリストを多く募集しており、女性活躍推進のファームが増加傾向です。
「女性にとってコンサル業界はハードワークでは?」と構えてしまいがちですが、実は「女性のコミュニケーション力が活かせる」「物腰の柔らかい女性が対応するとクライアントの本音が聞き出せる」といったケースがあるようです。
現在は多くのファームが、女性コンサルタントの育成やキャリアアップに熱心に取り組んでおり、労働環境が大きく変化しています。
女性が外資系企業への転職に成功する秘訣
ここからは女性として外資系企業に転職する秘訣について紹介していきます。
転職難易度が高い印象がある外資系企業ですが、ポイントを抑えておけば成功率がアップするのでチェックしてみてくださいね。
- 英語力をスキルアップさせる
- 転職先の企業の研究を入念に行う
- 企業が求めている人物像を理解してアピールする
英語力をスキルアップさせる
外資系企業で勤務する上で、ビジネスレベルの英語力は必須と言えます。
現在の英語力に甘んじずさらに高いレベルの英語力を身につけるとより良い企業を目指せて、転職成功率も格段にアップします。
目安としては英語で行われる会議で議論ができるレベルであり、TOEICスコアにすると800点程度です。
スコアが高ければ高いほど転職時の選択肢が増えるので自主的に勉強しておくようにしましょう。
参考:国際ビジネスコミュニケーション協会「英語活用実態調査2019」
転職先の企業の研究を入念に行う
外資系企業への転職だけではなく、ごく当たり前のことですが、転職しようとしている企業の研究は入念に行っておきましょう。
転職先企業の理解ができていないと、志望動機がまとまらず面接時の質問に的確に回答することはできません。
特に外資系企業は風土や方針、業務内容が複雑なのでしっかりと事前予習しておかないと面接中にボロがでてしまいます。
企業研究は軽視してしまいがちな部分ですが、初歩的だからこそしっかりと対策しておくようにしましょう。
企業が求めている人物像を理解してアピールする
企業ごとに求めている人物像が異なるので、どの様な人材を求めているのかしっかりと理解しましょう。
その人物像を理解した上で、自分に当てはめて最適なアピールをするのが大切です。
この点がかみ合っていないと企業としても積極的に採用ができず、転職成功率がぐっと低くなってしまいます。
どの様な人材を求めているかは求人や企業HPに掲載されているので、事前に入念にチェックしておきましょう。
女性で外資系企業に転職するなら転職エージェントがおすすめ!
ここまでを読んで、女性が外資系企業で働く魅力が十分に伝わったと思います。
しかし未経験から外資系企業へ転職する場合は、「働く環境」や「企業研究」、「企業風土に馴染めるか」を事前に調べておくことが重要です。
そのためには、外資系企業と強いパイプを持った転職エージェントを利用することが、転職を成功させる近道といえます。
ここでは、外資系企業への転職に特化したおすすめの転職エージェント3社をご紹介していきます。
エンワールド
アジア太平洋地域6カ国に拠点を置く「エンワールド」は、グローバル人材に特化した転職エージェントです。
年収800万円以上の求人を常時1万件以上保有しており、「多国籍企業とグローバルな人材をつなぐ」をモットーに営業活動を行なっています。
主要グローバル企業との関係を活かし、求人紹介や面接対策に至るまで、理想の転職が実現するよう徹底サポートしてくれるのが魅力です。
求職者1人ひとりに真摯に向き合い、目標や要望、保有スキルを把握し、中長期的なキャリア実現に向けたコンサルティングに強みがあります。
また「コントラクト・プロフェッショナル」と呼ばれるプロフェッショナル派遣の運営も行っていますので、経験が少ない女性にも最適なエージェントでしょう。
ビズリーチ
「ビズリーチ」は、ハイクラス向けの高収入求人が集まる会員制の転職エージェントです。
自身のレジュメを登録しておくだけで、2,900人以上の優秀なヘッドハンターや人事担当者からスカウトを受けることができます。
ビズリーチを利用するのは「即戦力」を活かしたい転職希望者が多く、外資系企業のマーケティングや営業、コンサル、管理・人事部門の求人も盛んです。
また大手エージェントが取り扱っていないレア求人もあり、一般公開されていない極秘求人情報にも出会えるでしょう。
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)はハイクラス・エグゼクティブ向けの転職を支援する転職支援サービスです。
年収800万〜2,000万円の求人が多いのが強みで、サポートしてほしいコンサルタントを自分で指名することができます。
匿名でのレジュメを公開しておくとヘッドハンターからのスカウトを受け取れるのも、忙しい女性にとって魅力的なポイントです。
自分からアクションを起こす必要がないため、「いい求人があれば転職を検討したい」や「外資系でも実力が評価されるか試したい」という方にもおすすめできます。
しかし転職エージェントの特徴でもある「面接対策」や「応募書類の添削」については、エージェントサービスが利用できません。
そのため、英文でのレジュメ作成や英語面接の対策サポートが不要で、外資系への就業経験がある人や留学経験がある人に向いています。
きめ細やかなサポートが必要な方は、複数のエージェントを併用するのが得策です。
外資系企業に転職した女性の年収の目安
外資系企業に転職した場合、年収はいくらくらいなのか気になる女性も多いでしょう。
一般企業だと男性・女性で年収に格差がある傾向がありますが、外資系企業は男女で年収に差はほとんどありません。
属している業界や役職、スキルなどによって多少は異なるものの、平均年収はおよそ800万円程度です。
日本人の平均年収が約433万円※なので、外資系企業は日本企業のおよそ2倍です。
他業種と比較してもかなり高年収なので、バリバリ働きたい女性にピッタリの仕事と言えますね。
参考:国税庁「民間給与実態統計調査」
外資系企業に転職してキャリアアップを目指そう!
外資系企業に転職したい女性に向けて、外資系に向いているタイプや求められるスキルについて解説しました。
また外資系企業の雰囲気や風土について、日系企業と比較しながらご紹介したので、転職活動の参考に役立てください。
外資系はオンとオフがはっきりしていて人間関係がシビアなイメージも強いと思いますが、想像だけで判断するのではなく、実情を把握した上で転職すべきかを考えましょう。
外資系企業での就業経験がない方、英語力に自信がない方は、外資系企業の転職に特化した転職エージェントを利用するのがおすすめです。
英文でのレジュメ作成や英語での面接対策、マナーなどについても情報を提供してもらえますし、自分のスキルが十分に活かせるポジションかを事前に提案してくれます。
外資系企業への転職を成功させ、女性としてのキャリアアップや柔軟な働き方を実現させましょう。