大学中退者は公務員になれない?成功させるコツや国家・地方公務員の違いも解説
大学中退後、公務員を目指している人がいるのではないでしょうか?
学歴がある人しか公務員になれないと思っている人もいるかもしれませんが、実は学歴や経歴が一切重視されません。
そのため、大学中退者に関わらず、高卒や中卒でも試験に合格してしまえば公務員になれます。
しかし、公務員試験は科目数が多く、何と言っても人気の職種なので難関な試験をクリアしなければなりません。
また、公務員にはどのような種類があり、どういう試験をしていくのか曖昧な人もいるでしょう。
そこで、この記事では公務員の種類や公務員になるメリット、試験過程などを紹介していきます。
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公務員を目指している大学中退者が知っておきたいこと
まず初めに、公務員を目指そうとしている人に知っておいて欲しいことを紹介していきます。
ここでの説明を理解しないと、後々になってリスクに巻き込まれてしまうことも。
防げるリスクは未然に対策を取っていきましょう。
- 公務員の種類によって年齢制限がある
- 公務員の試験勉強は時間が掛かる
- 学歴社会の風潮が残っていることも
公務員の種類によって年齢制限がある
まず初めに覚えておいて欲しいことは、公務員の種類によって年齢制限があるということ。
年齢制限があるのを知らずに、試験勉強を始めてしまうと、後々発覚した時に試験勉強が無駄になってしまいます。
試験勉強を無駄にしないためにも、自分の目指している公務員の応募資格を確認しておきましょう。
年齢制限をオーバーしている場合は、残念ながら試験を受けられないため、別の公務員試験を受けるか一般企業に就職するか選ばなければなりません。
公務員の試験勉強は時間が掛かる
公務員試験では、中学在学中~大学卒業程度まで、幅広い箇所から試験が出題されます。
そのため、試験勉強を万全の状態にするには、かなり長い時間をかけて試験勉強を行わなければなりません。
加えて、公務員試験の合格率はかなり低くなっているため、合格までに数年かかってしまうことも。
本気で公務員を目指している人は、公務員として働きだせるまでに、ある程度の時間が掛かってしまうのを覚悟しておきましょう。
学歴社会の風潮が残っていることも
一昔前まではあらゆる職業で学歴が重視されており、一定以上の学歴が無いとエントリーすらできない時代もありました。
現代では学歴がそこまで重視されていないものの、一般的な職種と比較するとまだまだ学歴が重視されている傾向があります。
特に都心部の公務員の場合は一定以上の学歴を満たしていないと、エントリーしても選考に進めないことも。
そのため、公務員の種類を絞って、学歴が重視されていない種類の公務員を選ぶようにしましょう。
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公務員の種類は大きく分けて2種類
公務員の種類は大きく分けて「国家公務員」「地方公務員」の2種類に分けられます。
それぞれによって、業務内容や試験難易度がかなり異なるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
国家公務員
国家公務員とは、総務省や厚生労働省などに勤務している人で、ざっくり言えば国に関する業務を行います。
- 総合職
- 一般職
ニュースなどでよく耳にする官僚と言われている人は、この国家公務員に含まれます。
国に関わる仕事をするため、国家公務員になるにはかなりの勉強をして、高い水準の学力が必要。
国家公務員になるための試験は複数あります。
- 国家公務員総合職試験
- 国家公務員一般職試験(本省採用等)
- 国家公務員一般職試験(大卒程度)
- 国家公務員一般職試験(高卒程度)
国家公務員総合職試験に関しては、有名大学出身のエリートばかりなので、大学を中退した人が目指すのはほとんど不可能に近いかもしれません…
国家公務員を目指す大学中退者は国家公務員一般職(高卒程度)が狙い目。
しかし、この試験でも幅広い教養と一定水準以上の学力が必用になるため、十分に試験勉強をして行かなければなりません。
総合職
中央省庁で働く総合職は、一年目から将来の幹部候補生といわれる、公務員のエリート的存在。
政府や国会議員の指示に従い、政策の企画立案や法律作成のための資料収集や整理などの業務を行っています。
大学中退者にも受験資格こそあるものの、受験者たちのレベルが非常に高いので、あまりおすすめできる公務員職ではありません。
一般職
国家公務員一般職は、事務作業が主な仕事の職種で、総合職の補佐にあたる職。
大卒に限らず高卒者でも受験資格があるので、毎年多くの受験者が一般職を受験します。
そのため、倍率が高く受験難易度が高いことで有名です。
試験勉強に十分な時間を確保し、覚悟を決めて挑まなければ合格する見込みはほとんどありません。
また、待遇面では総合職程ではないものの、かなり安定した収入・待遇を得られます。
試験難易度は高いものの、合格した時のメリットが大きいため、大学中退の経歴を一気に挽回できるでしょう。
地方公務員
地方公務員とは地方自治体の市役所などに勤務し、役所業務をしている人のことを指します。
- 行政職
- 技術職
- 公安職
公務員という職業をイメージした時に、真っ先に思い浮かぶ市役所で働いている人、あの人たちを地方公務員と呼びます。
地方公務員は働き方が厳重に管理されており、残業なども少ないため仕事とプライベートを両立させたい人にはオススメの職種。
また、地方公務員になるための試験にも様々な種類があります。
- 上級(大学卒程度)
- 中級(短大卒程度)
- 初級(高校卒程度)
大学卒業程度の試験に関しては、同じ選考を受けている人の学力レベルが高いため、合格するのは狭き門。
そのため、初級~中級を目指すのが、もっとも合格する確率の高い試験と言えます。
行政職
地方公務員の行政職は、市役所に勤務し、書類などを作成する事務的な業務が主な仕事内容。
自治体が行っている、町おこしイベントや興行イベントなどの企画・運営などをする場合もあります。
また、3~4年で担当している部署が変わっていくため、様々な仕事を経験できるというのもメリットと言えます。
技術職
地方公務員の技術職は、「土木」「建築」「機械」「電気」など、各ジャンルに分かれているのが特徴。
それぞれの部署で仕事内容や、求められるスキルがかなり異なるため、希望部署に合わせて試験対策をしていく必要があります。
土木課の場合、都市計画や水道管理など、インフラ整備や街のデザイン設計と関係の深い業務を行います。
建築課の場合は、建築基準法に沿って、建物の安全基準が守られているか厳格にチェックする業務などを行っていきます
いずれにしても、専門的な知識が必要になるため、試験勉強をしていく中で身に付けていかなければなりません。
公安職
警察官や消防官などの町の安全を守る職種が地方公務員の公安職。
公安職の公務員試験では、筆記試験や小論文、面接の他に実技試験も実施されます。
実技試験の内容は種類によって異なるものの、剣道や柔道が一般的。
そのため、試験勉強だけを必死に行っても、合格する見込みはありません。
文武両道が公安系公務員に求められる信条と言えるでしょう。
公務員試験は一次試験と二次試験がある
公務員試験の内容は、公務員種や地方自治体によって異なるものの、一般的には一次試験と二次試験です。
それぞれの試験で取り組む内容が異なるため、それぞれの試験内容を十分に理解しておきましょう。
- 一次試験は筆記試験と小論文
- 二次試験では面接
一次試験は筆記試験と小論文
公務員の一次試験では、基本的に基礎学力や一般教養の筆記テストが行われます。
専門的な知識というよりも、中学~大学までの様々な教科から出題されるため、幅広い範囲の知識が必要。
そのため、試験勉強の際には、教科に捉われず幅広い範囲の学習をしておきましょう。
また、一般教養の他にも、小論文・作文の試験もあるためそれらの対策も必須です。
小論文のテーマは試験の際に出題されるものの、過去問を見ていけばどのようなテーマが出題されてきたのかが分かるため対策を取れます。
その場でテーマを発表され、時間内に書き上げるながれなので、どのようなテーマを出題されても対応できるようにしておきましょう。
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二次試験では面接
一次試験に見事合格したら、二次試験では面接が行われます。
集団面接・個人面接どちらの形式で行うかは、自治体によって異なるため、あらかじめ調べておきましょう。
特に地方公務員に関しては、学力よりも人柄や人間性を重視されている場合がほとんど。
そのため、各自治体が求める人材像をしっかりと押さえておくことが、合格を勝ち取るためのアプローチです。
自分が受ける公務員がどのようなスキル・知識が必要になるのかあらかじめ確認しておきましょう。
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公務員の試験勉強は独学と予備校どちらがおすすめ?
公務員試験の試験勉強をしていくうえで、独学で勉強するべきか、公務員試験対策を行っている予備校に通うべきか迷いますよね。
どちらにしても、メリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選択しましょう。
- 独学だとモチベーションを保つのが難しい
- 予備校に通えば合格率があがる
独学だとモチベーションを保つのが難しい
参考書などを購入して独学で勉強する場合、最低限の費用に抑えられるというのが大きなメリット。
現代では様々な出版社が公務員試験対策に関しての教材を出しているため、複数の参考書を購入すれば十分な試験対策ができます。
しかし、試験対策は長期間行う必要があるため、一人で勉強をするモチベーションを保てないことがほとんど。
また、予備校に通って試験勉強する人に比べて、合格率が低くなってしまうデメリットもあります。
独学で勉強をしていくのであれば、試験に合格するという気持ちを人一倍もつようにしましょう。
予備校に通えば合格率があがる
予備校の場合には、公務員の勉強に特化したカリキュラムが構築されており、短期間で効果的な試験対策が受けられます。
また、予備校には同じ目標を持った人がいるので、一つの目標に全員で取り組むことができて試験へのモチベーションを維持できるのも大きなメリット。
しかし、予備校に通うには25~40万位のお金がかかり、まとまった貯金が無いと予備校に通えません。
予備校のお金を払うために、バイトを並行して行う人も多くいますが、勉強と試験の両立は体力的に難しいです。
体調を崩してしたり、勉強に集中できなくなったりすると本末転倒なので、自分の環境を見直してどちらが良いのか選ぶようにしましょう。
大学中退者が公務員就職を成功させるコツ
それではここから、公務員を目指す際のポイントを紹介していきます。
- 計画を立ててから試験勉強を始める
- 大学中退した理由をポジティブに伝える
- 公務員を目指すうえで期限を決める
それぞれのポイントをしっかりと理解し、公務員を目指しましょう!
計画を立ててから試験勉強を始める
公務員試験に向けて勉強をしていく際に、計画を何も立てずに勉強を始めてしまうと、後々になって必ず後悔します。
後悔しないためにも、試験勉強を始める前に自分なりの計画を立ててから試験勉強を始める様にしましょう。
試験対策はやることが膨大にあるので、始める段階である程度の見通しを立てておかないと、挫折してしまう可能性もあります。
試験勉強へのモチベーションを保つためにも、初めの計画を立てるのが重要です。
大学中退した理由をポジティブに伝える
大学中退者には一般企業の面接と同じように「大学を中退した理由」について質問される可能性が高いです。
そのため、あらかじめ回答を用意しておかなければなりません。
中退理由はどうしてもネガティブな回答になりやすいため、伝え方に注意。
しかし、ほとんどの人が「単位が取れなかった」「学校に行くのが面倒になった」などの中退理由なので、ポジティブに伝えるのが難しいと思います。
ポイントは中退理由に合わせて、将来ビジョンや仕事に対しての熱意を伝えるということ。
上手く伝えられれば、大学中退という挫折を乗り越えられる人材という評価を受けられます。
公務員を目指すうえで期限を決める
公務員を人気が高まっている今日では、試験の合格率は年々低くなっているため、試験を数回受けても合格できないということも。
何年も試験勉強に時間を充ててしまうと、社会人スタートが遅れたり、年齢制限を迎えてしまったりと様々なリスクがあります。
そのため、公務員を目指す期間自分なりの期限をつけましょう。
例えば、2年以内に合格できなかったら別の職種を目指すなど、方向転換する勇気も必要です。
公務員試験と並行して、興味がある仕事の業界研究を進める様にしましょう。
大学中退してから公務員を目指すメリット・デメリット
大学中退してから公務員を目指す場合、メリットとデメリットそれぞれの側面があるということをあらかじ理解しておきましょう。
大学中退から公務員を目指すメリット
大学を中退してから公務員を目指すメリットは下記の通りです。
- 安定した収入を得られる
- 大学中退という経歴があまりハンデにならない
- 将来的に仕事を失うリスクもない
公務員として働く最大のメリットはあらゆる点において安定しているという点です。
給料も平均的でボーナスや福利厚生も充実しており、雇用も安定しているため、将来的に仕事を失うリスクもありません。
また試験に合格すれば学歴が重視されないため、大学中退者も大卒も対等な条件で選考を進められます。
大学中退から公務員を目指すデメリット
大学中退してから公務員を目指すデメリットは下記の通りです。
- 急激に収入やキャリアップができない
- ルーティン業務がメインで成長できる機会がない
- 副業ができない
公務員のデメリットの傾向として、キャリアアップや成長の機会に恵まれない点が挙げられます。
明確に決められている仕事をこなすのがメインなので、人によっては退屈さを感じてしまう人も多いでしょう。
また、副業ができない点も大きいです。
最近ではSNSや投資などの副業で稼いでいる人も多く、第二の収入源として注目されているためです。
かなり制限された中で仕事をしなければならないので、退屈・窮屈に感じてしまうかもしれません。
大学中退者はしっかりと計画を立ててから試験勉強を始めよう!
この記事では、大学中退から公務員を目指している人に向けて、公務員の種類や目指す際のポイントなどを紹介してきました。
学歴や経歴に関係なく、試験にさえ合格してしまえば、公務員になれるため大学中退者にはおすすめの職種です。
しかし、公務員の試験勉強はかなりの時間がかかるため、自分なりの計画をしっかりと立ててから試験勉強をしていくようにしましょう!
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