コールセンターは未経験でも転職可能|求められるスキルや転職するメリットを解説
顧客の電話対応や電話で営業をするコールセンターは、学歴や職歴に関わらず幅広い採用を行っているため、未経験でも転職できる職種です。
特に女性が活躍している職種で、フリーターや多職種から転職している人も多い傾向です。
今回はそんなコールセンターという職種にスポットを当てて、未経験から転職できる理由、コールセンターに転職するメリットなどを紹介していきます。
これから転職をしようとしている人はぜひチェックしてみてくださいね。
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コールセンターに未経験でも転職できる理由
未経験からでもコールセンターに転職できる理由を紹介していきます。
- 電話対応のマニュアルがあるため
- 高いスキルや経験が必要ないため
電話対応のマニュアルがあるため
コールセンターは基本的に電話対応をするのが業務内容となっており、電話対応の仕方は全てマニュアルが作成されています。
マニュアルを覚えて、マニュアル通りの対応ができればOKなので、職歴や経歴は重視されていないのです。
ルーティン作業が多いため
コールセンターの仕事は顧客からかかってくる電話に対応したり、架電をかけて営業をするテレアポをしたりと、ルーティン作業がメインです。
イレギュラー的な業務があるわけではないので、毎日決まっている業務をこなしていきます。
そのため、自分発信で新しい業務をしなければならないわけではありません。
これまでの経験やスキル、学歴などが重視されないので、未経験でもできる仕事と言えるのです。
コールセンターに転職する4つのメリット
コールセンターに転職する場合は大きくわけて4つのメリットがあります。
- 残業がほとんどない
- 割りと高収入
- シフト制で時間の融通が利く
- 社会人の必須スキルである電話対応能力が身につく
残業がほとんどない
コールセンターは営業時間が決まっているため、業務時間外で残業をしなければならない状況に陥りません。
定時で帰宅できることがほとんどなので、プライベートを大切にしたい人にとてもおすすめです。
もし残業があったとしても、「顧客対応が長引いてしまった」「顧客の資料作成が残っている」などの短時間で終わるケースがほとんど。
残業代もしっかりと支払われるので、残業が少ない職場で安心して働けるのが大きなメリットです。
割りと高収入
コールセンターは事務や接客業と比べて、割と高収入の職場が多い傾向があります。
残業がほとんどない職場で月20万円以上の収入を安定してもらえるので、楽して稼ぎたいと考えている人にピッタリです。
また、コールセンターは様々な雇用形態で働けるのも魅力で、アルバイトやパートなどの非正規雇用として働けるのもメリット。
アルバイトとの場合の時給でも1000円~1700円と高時給になっています。
シフト制で時間の融通が利く
コールセンターはカレンダー通りに働くわけではなく、ほとんどの場合がシフト制を採用しています。
自分の予定に合わせて仕事時間を決められるので、ワークライフバランスを保ちたい人にとっては大きなメリットです。
中には昼に本業の仕事をして、空き時間でコールセンターとして働いている人も多く、自由度も高い傾向があります。
服装も自由なケースがほとんど
コールセンターは基本的に社内で電話対応をするため、服装自由・ネイルOK・髪色自由など自由度が高いのも魅力です。
堅苦しいスーツを着たり、仕事のためにわざわざ黒髪にしたりする必要もありません。
社会人の必須スキルである電話対応能力が身につく
コールセンターで働くと、社会人の必須スキルである電話対応能力が身につきます。
そのため、将来的に転職をする際にコールセンターで身についている電話対応力を活かして転職活動を進めることができます。
また、コールセンターの種類によっては架電をかけて営業をするケースもあるので、斥候力も身につきます。
斥候力は営業やアパレルなどで重宝されるスキルで、売り上げを左右する重要な要素です。
社会人としての基礎を培える仕事なので、コールセンターで社会人経験を積んでから、自分の希望している職種に転職するというキャリアプランを立てることもできます。
コールセンターに転職するデメリット
コールセンターには様々なメリットがある一方で、いくつかデメリットがあるのも事実です。
あらかじめデメリットを理解しておかないと、実際に働き始めてから後悔につながるので、どの様なデメリットがあるか理解しておきましょう。
- 面倒な顧客の相手をしなければならない
- 刺激がない
- 電話のノルマが決まっていることも
面倒な顧客の相手をしなければならない
コールセンターで働いている中で最も厄介なのが、クレーマーの対応です。
理不尽なことで文句を言われたり、対応できない様な注文をされたりと、対応するのが非常に面倒です。
コールセンターの業種によっては、取り扱っている商品や商材が複雑なことも多く、非常にたくさんの問い合わせがくるケースもあります。
問い合わせが多くなると顧客の電話が中々つながらないため、ストレスが募ってしまい、コールセンターのスタッフに八つ当たりするなんてことも。
面倒な顧客の対応を全てコールセンターが受け持たなければならないのは大きなデメリットと言えます。
刺激がない
コールセンターは毎日同じような作業の繰り返しなので、刺激のない職種と言えます。
仕事に刺激を求めていない人にとっては何も感じないかもしれませんが、慣れないと刺激がない日常はかなり苦痛です。
あまりにも刺激がない日々なので、新しい経験をするために、転職をしている人も多い傾向です。
電話のノルマが決まっていることも
コールセンターは顧客からの電話を対応するインバウンドと新規顧客にアプローチをかけうアウトバウンドの2つがあります。
アウトバウンドの場合は一日かけなければならないノルマが定められていることも。
電話のノルマが達成できない日々が続くと、減給などのペナルティを受けるケースもあるので、デメリットと言えます。
代り映えのない仕事の中で些細なことに楽しみややりがいを感じる人でなければ、コールセンターで働くのは難しいでしょう。
未経験でも大丈夫!コールセンターに求められるスキル
コールセンターは全くの未経験でも転職することができるものの、求められているスキルがあるのも事実です。
転職する前にある程度のスキルがあると判断されれば、有利に転職を進められるのはもちろん、待遇が良くなるケースもあります。
そこでここからはコールセンターに求められている3つのスキルを紹介していきます。
電話対応スキル
コールセンターのメイン業務ともいえる電話対応能力は最低限必須なスキルです。
しっかりと敬語やその場に適した言葉を使えるか・適度な声の大きさで話せるかなど、の基本的な会話能力は身につけておきましょう。
また、顧客によって悩みや問い合わせ内容が異なるので、顧客がどのような悩みや不安を抱えているのかを察知するヒアリング力も大切です。
顧客の悩みによって、その後の対応が異なってくるので、しっかりとヒアリングができないと顧客を怒らせてしまうことにつながります。
基本的なPCスキル
コールセンターはただ電話対応をするわけではなく、電話中にはパソコンを使用して、顧客情報を入力していきます。
電話をかけながら情報を登録しなければならないため、かなり高度なPC操作スキルが要求されます。
中でも必要なのは、素早く情報を打ち込むタイピング能力です。
ミスなく正確に必要な情報のみを打ち込まなければ、顧客情報を管理できず、クレームや社内でミスにつながってしまいます。
また、WordやExcel、スプレッドシートなどの基本的な操作スキルも必要です。
入社後の研修でPCスキルを学べる場もありますが、スムーズに仕事を始めたいのであれば、入社前にある程度自分で予習しておいても良いでしょう。
ストレスへの耐久性
落ち着いて働けるイメージを持っている人も多いかもしれませんが、コールセンターは意外にもストレスの多い仕事です。
というのも、デスクに座りながら一日中電話の対応をしなければならないため、日常にハリや刺激がありません。
中には仕事が忙しくて疲れるわけではなく、退屈疲れしてしまうことも。
ストレス耐性のある人や上手に息抜きができる人でなければ、コールセンター独特のストレスにやられてしまう可能性も高いです。
実際に働き始めてから後悔しないためにも、自分にストレス耐性が付いているかあらかじめ見極めておきましょう。
未経験からコールセンターに転職する際のポイント
未経験からコールセンターに転職する際のポイントを紹介していきます。
事前にポイントを抑えて転職をすれば、実際に働き始めてから後悔する可能性も低くなります。
どの様な商材・商品を取り扱っているかチェック
コールセンターは業種によってかなり扱っている商材や商品、サービスが異なります。
そのため、転職しようとしているコールセンターがどのような商材を取り扱っているか事前に確認しておきましょう。
コールセンターの主な業種は下記の通りです。
- 金融
- 保険
- 通販
- スマートフォン
- ネット
それぞれの業種によって必要な知識が異なるため、転職してからスムーズに仕事ができる様にするためにも、事前に予習しておくのも良いでしょう。
保険や金融などの問い合わせに対応するコールセンターの場合は、習得しておかなければならない専門的な知識が必要なので、数か月の研修があることもあります。
そのため、少しでも関心のある業界のコールセンターを選び、興味を持って取り組む方が、知識の吸収や習得が早くなります。
アルバイトや派遣社員から正社員を目指すのもOK
コールセンターは正社員はもちろん、派遣社員やアルバイト、パートなど様々な雇用形態で働けます。
そのため、自分に合った雇用形態を選んで転職をすることによって、ストレスなく有意義に仕事をすることができます。
企業によってはアルバイトや派遣社員から正社員に登用することもでき、ステップアップでキャリアを形成できます。
また、非正規雇用の場合はシフト制で自由に勤務できたり、副業として勤務できたりとかなり融通が利くメリットも。
どの様な形態で仕事をしたいのかあらかじめ明確にしておきましょう。
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コールセンターの仕事内容は大きく分けて2つ!
ひと口にコールセンターと言っても、ただ電話に対応するわけではなく、大きく分けて2つに分けられます。
- インバウンド
- アウトバウンド
上記2つの中でも複数の業務内容に分けられるので、どのような違いがあるのかあらかじめ把握しておきましょう。
インバウンド(受信業務)
インバウンド(受信業務)とは顧客からの電話に対応する受け身の業務で、コールセンターの代表的な仕事です。
顧客によって電話内容は様々で、申し込みサポート・質問の対応・クレームなどの対応などが代表的なものです。
インバウンドは種類が多く、業務の幅も広いので、求人が多い傾向があるのも特徴。インバウンドの中でも2つの種類があるので紹介していきます。
テレフォンオペレーター
テレフォンオペレーターは商品の注文やサービス加入時などの問い合わせに対応するのが主な業務です。
場合によっては担当部署や担当の社員に取り次ぐこともあります。
業務内容の幅が広く、担当している商品やサービスに関する様々な知識が身につくので、類似した職業への転職にも有利です。
また、追加のサービスを提案して利用者が加入すればインセンティブが発生することもあります。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは商品やサービスに関する問い合わせに対応する「お客様窓口」と呼ばれるジャンルです。
サービスに関する疑問や相談に対応するのがメインで、複雑な説明を簡潔かつ丁寧に説明する話術とコミュニケーション力が問われます。
テクニカルサポート
テクニカルサポートはパソコンを駆使して、複雑で高度な技能が必要とされる商品やサービスに関する問い合わせに対応します。
顧客がどのような悩みを抱えていて、どのような解決方法を望んでいるのかしっかりとヒアリングするスキルが必要です。
別名「ヘルプデスク」と呼ばれることもあり、高度な技術トラブルに対応しなければならないので、ITやWebに関する能力が身につきます。
アウトバウンド(発信業務)
アウトバウンド(発信業務)は、顧客や新規顧客に電話をかけて営業をする業務で、自社の製品やサービスを売り込みます。
いわゆる営業電話と呼ばれるものです。
営業電話をするコールセンターの中にも2つの種類があるので紹介していきます。
テレフォンアポインター
アウトバウンド業務の中で大半を占めるのが、テレフォンアポインター(テレアポ)です。
新規の顧客に電話をかけて、自社の製品やサービスの紹介をします。
直接自社商品をプレゼンするための商談のアポイントメントを取ったり、時には電話で契約をつないだりすることも。
営業の契約数に応じてインセンティブ手当てが貰えるケースもあるので、やりがいにもつながります。
テレマーケティング
商品やサービスの満足度調査や市場調査を行うのが、テレマーケティング(テレマ)と呼ばれるものです。
実際に自社の製品を使用している利用者に対して電話をかけて、困っていることや要望はないかをヒアリングして、サービスの向上に役立てます。
時には追加のサービスや商品の提供をする場面もあり、契約につながればインセンティブ手当てがもらえることも。
他のコールセンターと異なりヒアリング力が重要になります。
コールセンターは未経験でも転職可能!焦らずじっくりと転職をしよう!
コールセンターは求人数が多く、ほとんどが学歴や職歴が不要なので、未経験者でもチャレンジしやすい職種と言えます。
そのため、焦って転職をする必要がないので、条件や業種を比較してじっくりと考えてから転職先を見つける様にしましょう。
また、コールセンターで身につけたスキルや知識は転職する際にも役立つので、キャリア形成の一歩目として目指すのも良いでしょう。
いずれにしても、将来をしっかりと見据えてから転職するようにしましょう!